【元ネタ】史実、メソポタミアの伝承
【CLASS】
ランサー
【マスター】
【真名】ナラム・シン
【性別】男性
【身長・体重】201cm・107kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:B-
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
生前に受けた神々による呪いよりBランク以上の神性を持つ存在に対しては全く機能しない。
【固有スキル】
自己神化:B(A+)
自らを神と同等に扱わせる理論構築、或いはプロパガンダ。
同ランクの神性(に等しい補正)を得る。
ランサーはメソポタミア史上初めて自らを神とした王であり、自らの名に神を意味する限定符「ディンギル」
を冠したことから本来であれば最高ランクの適正を持つが、後に神罰を受けたとされるためランクダウンしている。
覇者の神威:B
古代メソポタミアの王権を象徴する双角が付いた冠。
Bランク相当の王権スキルに加え、
自己神化のランクを一時的に引き上げる強力な神格化の具現。
ちなみに
ランサー以前のメソポタミアの冠と言えば神を象徴をするものであり、それまでに王権を象徴するものと言えば杖であったという。
戦神のカリスマ(偽):B-
大いなる神々が築き上げた都市を守護する役目を神から授かり、
ランサーがアッカドの神、"イラバ神の将軍"と名乗った事と
スキル「
自己神化」により本来所持していた
カリスマスキルが変異したもの。
軍略、戦術眼、士気操作能力、兵士達に対する強力な統率力を兼ね備えた複合スキル。
だが支配地域では多くの反乱が起こった事と後世の伝承『アッカドの呪い』による王朝の破壊者と結びつけられた事でランクが低下してしまっている。
【宝具】
『擬神の碑(ディンギル・ガル)』
ランク:A+ 種別:対人、対軍、対陣宝具 レンジ:臨機応変 最大捕捉:1~100人
オリエントの古き神ダガン(
ダゴン)から授かり、
ランサーの帝国を強大にするとされた古代兵装。
ランサーの戦勝を讃える碑に描かれた槍や弓、エンリル神殿を破壊する際に用いた鶴嘴、
征服した土地を拓き耕す鋤といった複数の形態を有する万能宝具。
ランサーの意思によって変形し、接近戦に長けた刺突、神威を込めた砲撃の如き弓射、
結界や陣地に対する破壊や自らの領域の形成・拡張などあらゆる状況・対象に応じた能力を発揮する。
本来の適正クラスとは異なる形態であっても、神格化された
ランサーの名の下に強制的に使用可能とする。
『天地開拓せし征合の鋤(ルガル・キブラム・アライム)』
ランク:EX 種別:開拓宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???人
『擬神の碑』によって形態変化した鋤による既存のテクスチャを塗り替える権能に近しい
ランサーの奥の手。
鋤に変化した時のみ、真名開放が可能。
開帳する事で
ランサーの頭上に豊穣神を象徴とする巨大な鋤が出現。
ランサーの意思一つでレンジ内を自身の領域へと耕してゆく。
耕せる範囲は発動する度に増大し最終的には一都市を覆うほどの範囲を耕せる。
もし範囲内に
ランサー以外の手によって築いた領土、要塞等が存在する場合は強制的にアッカド帝国の領土へと併合されてゆく。
即ちそこに存在した物は全て
ランサーの所有物と化す。
この全てとは固有結界も含まれる為、本宝具から逃れる術は数える程しかないだろう。
耕された領域内は
ランサーの統治下たる神代のメソポタミアの地そのものでありそこには神代の兵士、神々を祀る都市などが自動的に形成されてゆく。
既存のテクスチャを塗り替える国造りの権能に等しい本宝具は発動する度に要求される魔力が増大。
1都市を塗り替える規模ともなると聖杯級の魔力リソースが必要である。
【解説】:
アッカド王朝の大王。四方領域の王。
大規模な遠征を繰り返しアッカド帝国の最大版図を築いたが、そのために反乱の続発に悩まされ、王朝が傾く原因をも作った。
またメソポタミア史上初めて自らを神とした王でもある。
マニシュトゥシュの息子にして世界の王サルゴンの息子として生まれ、王位に付くまでの経緯は明らかではないが、盛んに遠征を行っていたと思われる。
ある遠征について記した碑文ではナラム・シンがダガン(
ダゴン)神の得物を持ち、それによって国を強大にしたとされている。
彼はその治世の間にエラム地方や、アナトリア半島南東部、地中海地方に遠征を行ってアムル人を討ち、祖父サルゴンを上回るアッカド史上最大の領土を築き上げた。
しかし大幅に拡大した領土では反乱が相次ぎ、領土各地で反乱が発生したために1年間に9回の戦闘を行ったという。
この反乱の鎮圧成功を高らかに謳い上げ、以後碑文などに記す自分の名前に
神を意味する発音しない限定符「ディンギル」を付けるようになる。
伝説ではナラム・シンがエンリル神殿を破壊したために、神々は怒り、神罰として山の大蛇グティ人をアガデの地に送り込んだ。
このためにアッカド王国は滅亡することになった、という説話が残されており、グティ人の侵入によるアッカド朝末期の混乱をナラム・シンと関連づけ、王朝の破壊者として扱われることも多い。
最終更新:2023年09月18日 17:38