ダグ

【元ネタ】北欧神話 『フンディング殺しのヘルギの歌』
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ダグ
【性別】男性
【身長・体重】168cm・62kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【固有スキル】
歪曲:A
 本来呼び出したクラスが強制的に歪められ、別のクラスの特性を付加された証。
 引き換えに、元のクラススキルが低下している。
 戦乙女である姉の呪詛により霊基を歪められたランサーの場合は対魔力が低下してDランクとなっている。

復讐者:A
 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
 周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにランサーの力へと変わる。

神への供物:B
 神々への供物を捧げて加護などを得るスキル。
 ランサーの場合は父を殺した英雄ヘルギを誅すために大神オーディンへと供物を捧げた。
 供物を捧げるにはある程度の時間を有するがこの儀式を行なえば大神オーディンの加護とステータスの上昇が見込める。
 また宝具『是・大神宣言』をランサーが使用出来るのはこのスキルに由来する。

戦乙女の呪い:B++
 義兄ヘルギを自らの手で殺めた事で実姉シグルーンから受けた呪い。
 恩讐に駆られたシグルーンが吐く呪詛はランサーが持つ運命力を低下させる。
 ここで言う運命力とは生存のために使われている、幸運の事である。
 更にこのスキルによって運命力が削り取られたランサーは最終的に人間から狼へ変貌してしまう。
 狼に成り果てたランサーは色濃い神秘を纏い、魔獣としての力を獲得するが、狼化に伴って理性が喪失し魔力消費が大幅に増加してしまう。

【宝具】
『是・大神宣言(グングニル)』
ランク:B 種別:対軍個人宝具 レンジ:40→1 最大捕捉:1人
 復讐を誓ったランサーが大神オーディンから授かった武具。
 真名開放により、槍自体が有する必中機能にランサー自身の妄執を込めた状態で投擲される。
 本来であれば軍勢相手に使用する宝具であるが、ランサーの場合は対象を執着する個人に限定することで、
 対軍相当の攻撃力を一つの対象に向けて集約し、より純粋な必中必殺の投擲宝具へと転化した。

【解説】
 ヘグニ王の息子。義兄殺しの復讐者。
 シグムンドとボルグヒルドの子にしてシグルドの異母兄にあたるフンディング殺しの英雄ヘルギと、
 前世でも夫婦であり共に転生した、戦乙女ワルキューレでもあるダグの姉シグルーンは愛し合うが、
 父ヘグニは彼女をグランマル王の息子ヘズブロッドと婚約させてしまう。
 それを嫌ったシグルーンはヘルギにヘズブロッドを倒して欲しいと助けを求め、
 これを承諾した彼は兄シンフィヨトリらヴォルスング軍と共にグランマル家と隣国の同盟軍に戦を仕掛ける。
 激戦の末、ヘズブロッドを始めとするグランマルの息子たちと、
 彼女の父ヘグニや兄弟も含む同盟者たちのことごとくが戦死を遂げてしまう。
 ダグだけが命を助けられ、ヴォルスング家に忠誠を誓わされるという屈辱を受ける。
 その後ヘルギとシグルーンは結婚し子も授かるが、ヘグニ一族の唯一の生き残りであり復讐を誓うダグは
 オーディンに生贄を捧げ、願いを聞き入れたオーディンは彼に自身の槍を貸し与える。
 彼はフョルトルンドという森の側で義兄ヘルギをその槍で刺し貫き復讐を果たす。
 だがヘルギを失い深い悲しみに暮れるシグルーンは、夫を殺した実弟をひどくなじり、
 「お前の船は順風を受けても動くな。
  お前を乗せた馬は敵に追い迫られても走るな。
  お前の振りかざす剣はなまくらになれ。
  でなければ、頭に噛みつけ。
  森の狼となって、宝も無く、喜びを無く、食物も無く、屍体を食い散らして腹が裂けてしまえ」
 と呪いをかけて追放してしまう。
 シグルーンは死後、ヘルギと共に何度転生しても英雄と戦乙女として出逢い愛し合い続けた。
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最終更新:2023年09月12日 21:14