【元ネタ】『マハーバーラタ』
【CLASS】
ランサー
【マスター】
【真名】ドゥルヨーダナ
【性別】男性
【身長・体重】187cm・97kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久A 敏捷D 魔力B 幸運E- 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:A-
スキル「
聚合せしヴァジュラ」によりA以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではランサーに傷をつけられない。
だが、弱点である下半身部分のみは例外であるため同ランクよりも低下している。
【固有スキル】
聚合せしヴァジュラ:A
上半身はヴァジュラの集積から、下半身は女神により花で作られたとされるランサーの肉体。
筋力と耐久力のパラメーターをランクアップさせると同時に、上半身にかけて強固な概念防御を有するが、
下半身……特に腿が弱点となるデメリットを持つ。
禍罪の化身:A
不吉な兆候と共に産まれ落ちた彼は末世の悪鬼カリの化身であるとされる。
天性の魔、陰謀作成、
破壊工作等の混合スキル。
マハーバーラタにおいてランサーは邪悪で嫉妬深くクルクシェートラの戦いを引き起こした元凶である悪しき王として扱われる。
潜伏(水辺):A
追い詰められたランサーが湖に逃げ込み身を隠した逸話からのスキル。
水中において同ランクの
気配遮断と同等の効力を発揮する。
また水中に身を隠している間は魔力消費を軽減させ、ダメージを徐々に回復させていく効果も持つ。
カウラヴァのカリスマ:B+
凶兆と共に生まれ、不吉の子として恐れられたランサーの一つの側面であり天へと至る道程。
カリスマ、
鑑識眼、精神耐性の複合スキル。
陰謀を張り巡らせ悪事を成したが、国民とバラモンに対しては何一つ悪事を働かず父の様に愛された、
またある一人の英雄には出自を問わず接して友情を育み一つの国さえ与えた。
王族の本分を尽くしたことによって、認められ天界へと迎えられる。
【宝具】
『同胞よ、怨念を晴らせ(クル・カウラヴァ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:100人
ランサーの出生の逸話、鉄のように堅い肉塊に由来する宝具。
肉塊はランサーの現界に際して、その肉体に紐付けられるカタチで顕現している。
ランサーを除いたカウラヴァ百人兄弟の性質を内包した肉塊は分割することで、百人兄弟の姿形へと変成する。
主にランサーは百人という数の強みを持つ兄弟達を自らの手勢として使役する。
またランサーとその兄弟達は個でありながら、始点を同じくする存在であり、ランサーが存在している時点で
他の兄弟が存在することも運命づけられており、現界の維持にこそ魔力は消費するものの、兄弟の召喚に対しては魔力消費を必要としない強みを持つ。
『骰子よ、天運を切り開け(ドゥヴァーパラ・シャクニ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大捕捉:1人
叔父であるシャクニと共にパーンダヴァ兄弟へ仕掛けた骰子賭博が昇華された結界宝具。
相手との合意の基発動し、命以外あらゆるものが賭けの対象となる為、宝具やマスターさえも景品となる。
生前は骰子賭博だったが宝具として昇華されたことで時代や地域に応じてアナログ、デジタル問わず様々なゲームが再現される。
またシャクニの力が具現化した骰子を振る事でゲームの内容や展開に応じた様々なイカサマが可能。
故にこの宝具を突破するには実力や幸運ではなくイカサマを看破する能力が必要となる。
本来合意の基発動可能だがランサーの謀略をもってすれば…
『金剛杵よ、緣を誇れ(ヴァスシェーナ・ヴァジュラ)』
ランク:A~A++ 種別:対人~対城宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1~1000人
雷霆神
インドラの武器を模した、ランサー自身と友誼を結んだ英雄による合体宝具。
英雄の膂力を砲台として、ヴァジュラの集積と謳われたランサーの肉体を槍として敵性存在に向けて撃ち出す。
概念防御に覆われたランサーの肉体へ英雄による攻撃を加え、対象に着弾する瞬間に相手に向けてダメージを解放する。
仮に施しの英雄と共にこの宝具を行使した場合、インドラの一撃に等しく、直撃すれば羅刹すら屠るほどの破壊力を発揮する。
【Weapon】
『ガダ』
インドで戦士が主に使用したとされる棍棒の一種。
至って普通の武器であるが棍棒の達人であるランサーの手にはよく馴染む。
その腕前は宿敵
ビーマにすら匹敵するほど。
【解説】
パーンドゥ五兄弟と対立し、バーラタ戦争を引き起こした。
盲目の王ドリタラーシトラとガーンダーリーの間に生まれたカウラヴァ百王子の筆頭であり、
様々な凶兆から、生まれながらに王国を滅ぼす不吉の子とされたが、父の愛情からそのまま育てられた。
長じてのちパーンドゥの息子達である五王子とドゥルヨーダナ達クル王国の百王子は対立を深め、
ドゥルヨーダナは様々な策謀を弄して五兄弟を害そうとするも失敗、仲裁により王国は二つに分割され、
一方をパーンダヴァの長兄ユディシティラが、一方をドゥルヨーダナが収めるも相手の繁栄に 嫉妬し、
叔父シャクニの勧めで賭博によってユディシティラの王国を十三年間奪うことに成功する。
期日が来た後、パーンダヴァ・カウラヴァはそれぞれ諸王・郎党を率いた大戦争に突入するが、
ドゥルヨーダナ率いるカウラヴァは優れた戦士や友人、弟達を失っていき、軍勢も壊滅する。
ドゥルヨーダナもビーマに棍棒戦を挑まれ、かつて己がパーンドゥ五兄弟の妻ドラウパディーに太腿を見せつけ
辱めた応報により、ビーマに禁じ手の下半身への攻撃を受け、大地に沈む。
しかしドゥルヨーダナは十三年間最高の幸福の内に全世界を統治し、正々堂々と戦いに敗れた自分は天国へ昇ることを誇り、
逆にパーンダヴァは卑怯を積み重ねて得た王国を治めるが良いと嘲笑った。
その後
アシュヴァッターマンによるパーンダヴァ軍壊滅の報を聞いた瀕死の悪王は満足して絶息し、
王族の本分を尽くしたことによって、天界へと昇った。
最終更新:2023年09月12日 18:54