ブランヴィリエ侯爵夫人

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ブランヴィリエ侯爵夫人
【性別】女性
【身長・体重】167cm・50kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力D 幸運A 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断:C+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
 ただし、毒を忍ばせる場合はこの限りではない。

【固有スキル】
対魔力:D
 彼女の遺骨が死後に魔除けの護符として扱われた逸話が昇華された魔力に対する抵抗力。
 無効化は出来ずとも魔術攻撃や呪詛を逸らす(かわす)・ダメージ数値の削減などが可能。

毒薬調合:C+
 魔力を帯びた毒薬を調合できる。道具作成を含む複合スキル。
 毒物学者エグジリから愛人を通じて授けられてスキルであり、アサシンの調合する毒薬は隠蔽に特化しているため、
 神秘の関わらない手段では毒性を検出することはできない。

精神汚染:C
 精神干渉系の魔術を中確率で遮断する。
 この精神汚染アサシンがダメージを負い、死に近づくことで段階を追って低下する。
 生前、拷問され死の淵に立たされたことでようやく反省したというが、懺悔にはあまりにも遅すぎた。

人体研究(毒):B
 医術の「裏側」に位置する概念。
 アサシンの場合は人体にいかなる毒薬をどの程度の濃度で使用すれば自然死に偽装出来るか、などの研究を怠らなかった。
 このスキルにより、毒薬を使用する度にその種類や効能をアップデートすることが可能。

【宝具】
『荼毗、嗽咳、死灰の街にて(タンペット・ドゥ・ソンドル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 死刑に処されたアサシンの遺灰が瘴気となって人心を荒廃させたという逸話が昇華された、常時発動型の宝具。
 自身の被ダメージ時、霊基の一部が燃え上がり毒の空間を作り出すというもの。
 この毒自体に即死性はなく、サーヴァントならばダメージは受けないが、通常の毒状態に加えて毒が精神を蝕むことによって
 いくつかのバッドステータスを誘発する効能を有している。
 自身が消滅するほどのダメージを受ければ全霊基を燃やし尽くし、都市一つを飲み込む規模の瘴気を作り出すことも不可能ではない。

【解説】
 17世紀フランスの毒殺犯にして連続殺人犯。本名はマリー=マドレーヌ=ドルー=ドブレー。
 パリの司法官アントワーヌ・ドルー・ドブレーの長女として生まれ、厳格な家庭で育つ。
 21歳でブランヴィリエ侯爵アントワーヌ・ゴブランに嫁いだが、抑圧された反動か或いは
 生来の性質か、夫との関係に満足出来ず、愛人との派手な不倫生活をおくった。
 この関係に気づき始めた彼女の父親は、司法官としての自分の特権で愛人を逮捕し、
 1ヶ月半ほどバスティーユ監獄に投獄するも、そこで彼女の愛人はエグジリという毒物学者と出逢う。
 エグジリはいままで150人以上を毒殺したとされ、愛人はエグジリから毒薬の作り方を教わった。
 その後、愛人と共謀して遺産目当てに慈善病院に熱心に通いつめ、
 病人相手に人体実験を繰り返し、毒の効果を試した後、父親に少しずつ毒を盛って殺害した。
 その後、遺産を独り占めにするために兄弟たちも始末し、その娘や夫たちも狙うも、
 愛人が事故死し、自宅から犯行の記された手紙を警察に押収されたことから計画が露呈し、
 国外に脱出してヨーロッパ各地を転々とし、最後に修道院に身を潜めた。
 そこでひっそりと生活しながら告白録を執筆したが、刑事におびき寄せられ逮捕された。
 裁判では全く罪悪感を見せず、水責めでは口を割らなかったが、火刑法廷で拷問が進むと流石に反省した。
 その後、死刑を宣告され即刻斬首刑に処された。
 斬首後、彼女の屍体は燃え盛る火の中に投げ込まれ、その灰は風に散った。
 彼女の遺灰を含んだ空気は有毒であり人々が吸うことでその心を侵されることが危惧されたという。
 一方で彼女の遺骨と称するものが魔除けの護符として高価で取り引きされたとも言われている。
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最終更新:2024年09月08日 20:35