【元ネタ】ラテン文学
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】エリクトー
【性別】女性
【身長・体重】145cm・37kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A+ 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。
道具作成:A
魔力を帯びた器具を作成できる。
宝具『鮮血と月瘴、そして遍く枉惑』の作成は勿論の事、他にも数多の魔術礼装などを製作する事が出来る。
【固有スキル】
無辜の怪物:A
生前の意思や姿と関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
キャスターは文学作品において邪悪な魔女として扱われていった。
それにより呪術の成功率、魔力ステータス、毒物等の作成成功率上昇といったメリット効果が発生している。
高速神言:B
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術発動させられる。
神代の力持つ言葉は、現代人には発音できない。
死霊魔術:A
魔術系統の一つ。
主に死体を扱う魔術であり、代表的用途でいえば死者を食屍鬼に変質させる、死体を継ぎ接ぎして蘇生し使役する等。
キャスターは超一流の死霊魔術師であり、屍から礼装を作りだす他、蘇生させた死体に予言をさせるといった芸当すら可能。
【宝具】
『神は来たりて地を震わす(フルイダス・ゲヘナ・デウス)』
ランク:E~A++ 種別:対神宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
叙事詩『ファルサリア』において言及される
キャスターが呼び出そうとした神。
正体定かならぬその存在は、ひどく不安定な状態の宝具として昇華された。
不定形の存在であり、外見上は影の塊のようにも見えるそれは様々な創造神の類の神性を宿す。
最大限その神性による力を発揮できれば、まさしく大地を震わす程の魔術を行使できる。
ただしそれには事前の準備が必要になる他、
キャスター自身のコンディション、発動する場と
キャスターとの相性。
それらに左右され、宿す神秘の度合いが大きく変動する。
『鮮血と月瘴、そして遍く枉惑(ブラスフェミア・エレボス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
生き血、月光の狂気、あらゆる不正の因果から抽出した悪性情報を基に作られる死者蘇生の霊薬。投与された死者から霊魂を誘引する篝火を発生させ、骸へと強引に定着させる手法で生前と死後の記憶を有したリビングデッドを製造する。
当然ながら材料が材料なだけに生者に対しては猛毒以外の何物でもなく、作用によっては呪的なパンデミックすら起こしかねない劇物。
エレボスの法を捻じ伏せるとまで言わしめる
キャスターの業をもってすれば、脱落したサーヴァントの再利用をも可能とするポテンシャルを秘める。
【解説】
いくつかの文学作品に登場する伝説的テッサリアの魔女。
彼女の主要な役割としての初登場は、カエサルのローマ内戦の詳細を描いた叙事詩『ファルサリア』である。
この中でセクストゥス・ポンペイウスは迫るファルサルスの戦いの未来を知ろうとエリクトーを探す。
エリクトーは死体を薬で満たし蘇らせ、死体は内乱が冥界を悩ませていると言う。
そして死体はポンペイウスとその親族を待ち構える運命について予言する。
『ファルサリア』においてエリクトーは乾いた雲を頭に垂れ下げ、吐く息は空気を毒すと言われ、神々に懇願しない邪悪で冒涜的な存在とされた。
墓地や絞首台、戦場の近くに居を構えて、肉体を手に入れ魔術に使っていたという。
強力な降霊術の使い手であり、野にある軍勢を起き上がらせたならばエレボスの法は屈服し、
軍隊はステュクスのアヴェルヌスから恐るべき力により引き摺り出されるだろうと言われる。
死者を蘇生させる薬は「温かい血」、「月の毒」、「あらゆる不正に実ったもの」を混ぜたものを使っている。
また死体が蘇生を拒もうとすると、その恐ろしい名で大地が打ち震える神を呼び出すと脅した。
ダンテの『神曲』でも言及され、またゲーテの『ファウスト』にも登場する。
『ファウスト』のエリクトーは「惨めな詩人どもが描いたほど、私は忌まわしい者ではない」と主張する。
最終更新:2024年12月10日 02:49