【元ネタ】『フロールヴ・クラキのサガ』
【CLASS】
セイバー
【マスター】
【真名】フロールヴ・クラキ
【性別】男性
【身長・体重】177cm・68kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久B+ 敏捷A 魔力B 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B+
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
更に狂戦士ボズヴァル・ビャルキの加護によって危機的な状況になるほど高い抵抗力を発揮する。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
獣戦士達の王:EX
十二人の
ベルセルクを率いたセイバーの持つ称号スキル。
絶大な
カリスマ、自陣営のステータス向上、狂化スキルによって失われる理性を呼び起こす等の効果を発揮する。
このスキルによりセイバーは自身の剣に宿るベルセルク達の魂を呼び起こす事ができる。
財貨惜しまず:B
財貨を惜しむ事なく臣下に与えた逸話と金品で敵の気を引いた逸話からのスキル。
自身の魔力を金品の形にし、味方に対しては単純な魔力支援として、敵に対しては魅了としての効果を発揮する。
魅了効果は強欲な者に対してはより強く働く。
神癒の砥石:A
『栄誉の黄昏』に付属する砥石。
この治療石で擦る事であらゆる傷を治すことが出来る。
なお『栄誉の黄昏』によって損傷した箇所はこの治療石でのみ回復が可能である。
精霊の加護(熊):B
熊の精霊からの祝福により、危機的な局面において耐久及び対魔力のランクを向上させる能力。
このスキルの由来はセイバーが率いた十二人のベルセルクの筆頭、ボズヴァル・ビャルキによるもの。
セイバーの剣に眠る彼の魂は今も主君を守ろうとする。
【宝具】
『栄誉の黄昏(スコヴヌング)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
北欧最高とも謳われる名剣。王権の証左とも。
刀身には回復不能の傷を負わせる不治の性質と、
その傷を発端とし損傷者に永続的なスリップダメージを与える。
また盾や鎧の鉄すらも切り裂いて見せた事からBランク以下の防御概念を貫通する。
『至高の狂獣戦団(スコヴヌング・ゴルニル)』
ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:300人
始祖
オーディンの血脈を励起させる事で発動する『栄誉の黄昏』の全力解放。
エインヘリヤルの統率者オーディンとして性質を一時的にセイバーに宿す事で成立する勇士を招集する宝具。
「女性の前で剣を抜いてはならない」、「柄頭に陽光を浴びせてはならない」等の条件をクリアする事で最大十二回分まで『栄誉の黄昏』を複製する。
複製した『栄誉の黄昏』を依り代とし名剣に眠る狂戦士の魂を座から呼び寄せる。
招来した魂は雷電で構成された躯体を持ち『栄誉の黄昏』を自身の武器として振るう。
これらの勇士達は実体の無いエネルギー体であるために物理的な攻撃は通用せず、
その武勇は健在であり信念すらも持ち併せる為、打倒する事は容易ではない。
例え打倒したとしてもセイバーが健在ならば複製された『栄誉の黄昏』を依り代に再召喚される。
【Weapon】
『魔猪喰いのグラム』
セイバーの愛犬。
アディルスの魔獣を屠る程の実力を持つ。
【解説】
六世紀頃のデンマークに存在したとされる伝説的な王。
クラキとは後にベルセルクの一員となるウォッグが痩躯だったフロールヴの容貌を「棒(クラキ)の様だ」と揶揄ったところ、
それを受けたフロールヴ本人が気に入って渾名としたもの。
このように財貨を惜しまず、敵国の戦士や自身を揶揄した者をも受け入れる広い度量の持ち主として知られ、
そのカリスマ性で「熊の子」ボズヴァル・ビャルキを筆頭とする十二人のベルセルクに加え、諸国から集った数多の戦士を心服させた。
一方で、父王ヘルギとその娘ユルサとの近親相姦によって誕生したという曰くのある出生を背負っており、父を早くに亡くし、
母を長年敵国に留め置かれ、異母妹が破滅の要因となるなど家運には恵まれることはなかった。
八歳にして父をスウェーデン王アディルスに謀殺され、後を継ぐという苦境に陥るもヴァイキングによって名声を馳せ、周辺諸国の王を従えるほどの強大な王へと成長。
その後もスヴィプダグ、ボズヴァル・ビャルキといった最上の戦士たちを迎え入れ意気軒昂のフロールヴは父の命と遺産を奪い、
援軍として派遣した戦士達への報酬を踏み倒したなど因縁が重なるアディルスから財産を奪い返すべくスウェーデンへと向かう。
母ユルサの助言もありアディルスが仕組んだ罠を鮮やかに切り抜け、差し向けられた戦士達を部下と共に蹴散らしたフロールヴは
追撃に来たスウェーデン軍を地に撒いた金品を囮にするという奇策で破り、
なおも猛追するアディルスの強欲さを逆手に取り黄金の腕輪によって作った隙を突いた名剣スコヴヌングの一撃でアディルスを叩きのめす。
その様を見たフロールヴは「スウェーデンで最も権力ある者を豚のように這い蹲らせてやった」と高らかに宣言して去ったという。
しかし、フロールヴと戦士団の栄光にも翳りが差した。
フラニという農民に変じたオーディンが提供した武具を受け取らなかったことで不興を買ってしまったのである。
武運の喪失を危惧したボズヴァルから戦を控える旨の忠言を受けるも揺らぐことは無かったフロールヴだったが、遂に最期の時は訪れた。
異母妹スクルドとその夫ヒョルバルズルが冬至の祝祭の日を狙い反乱を起こしたのである。
スクルドの魔術によって突如として現れた軍勢を相手取るフロールヴと戦士団だったが、
多くの魔術師や魔物をも抱え込んだ不死の大軍による奇襲は如何ともし難く、戦士たちは一人、また一人と斃れてゆく。
スコヴヌングを手にベルセルクらに劣らぬ奮戦を見せたフロールヴも自身を守護する盾の壁から飛び出し、壮絶な最期を迎えた。
スクルドとヒョルバルズルの天下も長くは続かず、ユルサの助力を受けたベルセルクの生き残りであるウォッグや、
ボズヴァルの二人の兄を中核とする軍勢の逆襲を受け破滅する。
彼らはフロールヴを愛剣スコヴヌングと共に埋葬し、スコヴヌングには彼と共に戦った十二人のベルセルクの魂が宿るのだと真しやかに囁かれるようになった。
最終更新:2023年12月07日 10:42