【元ネタ】史実、仏教文献
【CLASS】
バーサーカー
【マスター】
【真名】ミヒラクラ
【性別】男性
【身長・体重】186cm・78kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷D 魔力A 幸運C 宝具A++
【クラス別スキル】
狂化:E
通常時は狂化の恩恵を受けない。
その代わり、正常な思考力を保つ。
ダメージを負うごとに幸運判定を行い、失敗すると魔力と幸運を除くステータスが上昇し、暴走する。
敵対者が聖者に属する者ならば判定に失敗しやすくなる。
【固有スキル】
魔王:EX
生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。能力・姿が変貌してしまう。
バーサーカーの場合、正しき教え(正法)が滅尽され、人も世も荒廃し尽くした末法の権化として顕現し暴威を振るう。
数多の仏教伝承にて仏法の大敵たる悪名を一身に浴びたバーサーカーは、このスキルを規格外のランクで保有している。
信仰の弾圧者:A++
ある宗教を弾圧し、国家レベルで破壊させた者が持つスキル。
バーサーカーの場合は仏教伝承において仏教の弾圧者として描写され、多くの破壊と殺戮を招いた事で、
聖者に属する存在に与えるダメージ値の増幅やスキル効果を無力化する事が出来る。
また同様の効果を自陣営に付与する事も可能。
かの仏鉢すら毀壊した破仏王の手に掛かれば、聖杯級の遺物すら破壊されてしまうだろう。
非業の邪見:A
プーラナ・カッサパ。
人の魂は永遠不滅であり、故に如何なる善行も悪行も魂に影響を及ぼさないという、因縁や宿業の概念を否定する外道の思想。
自身に対する属性を参照するスキルや宝具効果を無効化し、カルマを初期値に固定する。
黄金律(体):B+
生まれながらに彫像の如き完璧な肉体を有する。
どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
バーサーカーは端正な身であったとされ、前世の蓮華面の身は金色に輝いていたともされる。
だが魔王スキルの影響かその容姿は魔性の美を思わせるものとなっている。
魔力放出(炎):B+
拝火教の火神とヒンドゥー教の太陽神、二つの神格に連なる宝具を持つため付与されたスキル。
バーサーカーの場合は溢れる炎の魔力を投射する使い方を好む。
【宝具】
『澆季の天、混世の灯(アヴィーチ・アダルマラージャ)』
ランク:EX 種別:対神・対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
バーサーカーが行ったという仏法に関わる物の破壊、人の殺戮。
犠牲者たちに抱かれた恐怖、憤怒。
それらバーサーカーに纏わる伝承群から虚実問わず抽出された不法(アダルマ)の概念を凝縮し、爆ぜさせることで地上に顕現する末世。
炸裂とともに拝火教に連なる天神火神なる神格の焔を主軸に暗黒、烈震、暴風といった凶変が世界に解き放たれ、
爆心地ではごく短時間ではあるがテクスチャを引き剥がされ、無間地獄へ繋がる陥穽(ポータル)すら穿たれる。
また、副次的効果として災厄に遭った民衆の正常な善悪観を狂わせ、
仏教・基督教といった強大な信仰基盤に由来する事物に不可逆の破綻を生じさせる。
『烈威滾れる火処の魔城(フーナ・グワーリヤル)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2〜60 最大捕捉:300人
バーサーカーが有する城塞宝具。
諸説あるが、グワーリヤル城を建築させたのはバーサーカーとも言われ、それ故に所持する事になった。
太陽神スーリヤを祀る寺院の建立とバーサーカーの功業の称揚に関する碑文が城内で発見されたことで、
炎熱の魔力が城の内外に迸り自陣の耐久値の上昇、低ランクの魔力放出(炎)の付与、または同スキルの1ランク上昇、
敵陣には焦熱地獄のごとき熱射によって炎熱ダメージ及び、渇きによる衰弱といった侵入ペナルティを課す。
後世においてグワーリヤル城は抵抗拠点にも牢獄にも使われた為このような効果になっている。
【解説】
フンの系譜たる遊牧集団エフタルの王。(近年の貨幣学者の間ではアルハンという集団ともされる)
トーラマーナ王の子であり、トーラマーナが率いた集団はインドで勢力を拡大していったが、
後アウリカラ朝の王プラカーシャダルマンにより撃退される。
その後ミヒラクラは中央インドまで侵攻するが、530年代後半に後アウリカラ朝の王ヤショーダルマンによって撃退される。
ミヒラクラは仏教文献において仏教の破壊者として登場する。
「付法蔵因縁伝」の「ミラクツ」、「蓮華面経」の「ミシカツラクラ」はミヒラクラを指すと考えられている。
「大唐西城記」の「マケイラクラ(ミヒラクラ)」は仏法を学ぼうとしたが、指南役に名僧が推挙されなかった。
それに怒り、国々に命じ仏法に関わる物を破壊し、僧侶を追放した。
更にガンダーラを攻撃し仏塔を破壊、伽藍を廃止させ、多くの人々を殺害したとされる。
ミヒラクラはある時突然倒れ、死亡し、その時、天は暗雲に覆われ、地は揺れ、暴風が起こったという。
ミヒラクラは無間地獄に堕ちたとされる。
「蓮華面経」ではミヒラクラの前世は「蓮華面」といい、「プーラナ・カッサパ」の教えを奉ずる者だとされる。
プーラナ・カッサパの教えは善悪因果の否定、「善行も悪行もなく、善悪いずれの報いも存在しない。」というものだった。
そして蓮華面は未来の世に生まれたら必ず仏法を破壊すると誓願を立てた。
「洛陽伽藍記」に残された官僧の宗雲の西域見聞記ではガンダーラを支配していた王は、
凶暴で殺戮を多く行い、仏法を信ぜず、好んで鬼神を祀っていたと記されている。
最終更新:2024年04月21日 03:36