ティモレオン

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ティモレオン
【性別】男性
【身長・体重】186cm・85kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久A+ 敏捷A 魔力C 幸運B- 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:C+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
 ただし、『自由の天琴』を差し向ける場合はこの限りではない。

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
 ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】
二重召喚:B
 アサシンライダー、両方のクラス別スキルを獲得して現界する。
 極一部のサーヴァントのみが持つ希少特性。

解放者:A
 他者を救う戦闘の際、一時的に攻撃力を上昇させる。
 僭主たちからシチリア全土を解放したアサシンには常に圧制者への制裁が期待される。
 虐げられる者達の捧げる祈りが彼に無限の力を与えるのだ。

弑逆(断決):B+
 スキル「反骨の相」の効果を含んだ複合スキル。
 王、皇帝、あるいは自分の主君に対しての特攻効果を持つ。
 またアサシンの場合はスキル「理非断決」の効果も含んでおり、正しさのためならば血を分けた兄を殺すことも躊躇わない。
 僭主となった兄を暗殺した逸話、あるいは兄を殺したアサシンへ放たれた母の呪詛と民の糾弾がスキル化したものであり、
 本スキルを行使する度にその罪咎はアサシンの心身を蝕む。

女神の加護:B
 アサシンが生前最良の船を奉納した女神デメテルとペルセフォネの加護を示すスキル。
 豊穣神デメテルの加護はアサシンの生命力を強め、
 冥府の王妃ペルセフォネの加護はアサシンを死から遠ざける。
 結果アサシンは異様に死に辛くなっている。

環境戦略:B+
 土地の性質を利用し、それを自らの戦術に組み込む。
 このスキルは戦場で使用する場所を深く理解する事によって初めて効果を発揮する。
 一例を挙げるならば、アサシンの場合はクリミソス河の戦いを征した際に利用した狭隘な浅瀬も利用できる。
 幅が狭い浅瀬では敵軍は大軍の展開を困難とし、軍略系スキル、軍勢系の宝具を行使する際にファンブルの確率が高まってしまう。
 また天候次第では風雨と嵩を増した浅瀬の水と泥が敵軍の侵攻を妨げ、敏捷値にマイナスの補正をかける。

【宝具】
『自由の天琴(シュラクサイ・メテオシャワー)』
ランク:A 種別:対王宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:600人
 民主制を復活させるために僭主と戦い、僭主制の象徴である要塞を破壊したアサシンの生涯と
 アサシンが航海の最中に目撃したという神々しい現象が混ざり合い成立した宝具。
 アサシンが率いる軍勢が流星群の如く立て続けに召喚され、敵軍を蹂躙し、敵陣を破壊する。
 僭主制の象徴を悉く破壊した逸話から、アサシン自身が持つ王殺しの性質と併せて
 王や権威者に由来する砦・城・要塞を破壊する際にはより強力な効果を発揮する。
 また破壊された陣地はアサシンの所有となり、陣地内では王属性に由来する干渉が無効化される。

『春興の聖船(エレウシス・イエロプリオ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:300人
 アサシンが女神デメテルとペルセフォネに捧げた船。
 かつて星間航行物資生産艦だったデメテルによって改造されており飛翔能力は無論、
 船員に擬似的な不死を齎す他、星属性のサーヴァントへの特攻を有する。
 その物資生産能力はまさに春の豊穣の如く。

【解説】
 古代ギリシアの都市国家コリントスの政治家かつ将軍。
 シチリアにあるシュラクサイを僭主たちから解放し、カルタゴの8万の大軍勢を5000の軍隊で打ち破って撤退させた。
 シチリア全土に平和をもたらし、シチリア諸都市の真の建国者として賞賛された。

 コリントスのアクロコリントスを占拠し僭主となった兄に対しティモレオンは国に自由をもたらす為、暗殺計画を実行に移した。
 民衆はティモレオンを愛国者として褒め称えたが、ティモレオンの母は「神をも恐れぬ兄殺し」と呪った。
 また一部の市民にも兄殺しとして批判され、ティモレオンは精神を病み、20年の隠居生活を送ることとなった。

 その後シュラクサイはディオニュシオス2世が僭主の座にあり、更にレオンティノイの僭主ヒケタスによって包囲攻撃されていた。
 シュラクサイに民主制を復活させる為、ティモレオンはシチリアに上陸。
 歴史家シケリアのディオドロス曰く、ティモレオンは奇襲によりシュラクサイの一部地域を奪取、
 シュラクサイはディオニュシオス2世の支配領域、ヒケタスの支配領域、そしてティモレオンの奪い取った領域に三分割された。

 ティモレオンはディオニュシオス2世を説得、降伏させ、ヒケタスはティモレオンに対抗できず、降伏した。
 ティモレオンはシュラクサイ全体を制圧し、復興に乗り出した。
 僭主政の象徴でもあった砦は破壊され、その場には正義に基づく民衆裁判所が建てられた。

 更にカルタゴに支配されている領地を攻め、カルタゴから解放していった。
 カルタゴは8万の軍勢をシュラクサイに侵攻させ、クリミソス河にてカルタゴ軍とティモレオン軍の戦いが勃発した。
 クリミソス河の浅瀬の幅は狭く、カルタゴは大軍を展開させることができなかった事もあり、カルタゴ軍は敗北。
 カルタゴはシチリア島における領土をプラタニ以西に限定し、シチリア島の僭主たちを援助しないという条約に同意した。

 その後ティモレオンは僭主を援助していたマメルクスを捕らえるなど、民主政確立に尽力した。
 僭主時代のことを思い起こさせる要塞なども尽く粉砕していき、ティモレオンは僭主にも勝る絶大な権力を得るようになった。
 しかし自らが僭主となることを良しとせず、シュラクサイにおける全権を早々に放棄し、政界を引退した。
 その後、一市民として余生をシュラクサイで過ごした。

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最終更新:2024年07月21日 17:49