コラン・ド・プランシー

【元ネタ】史実、『地獄の辞典』
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】コラン・ド・プランシー
【性別】男性
【身長・体重】182cm・66kg
【属性】中立・中庸(自己申告)
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B++ 幸運B 宝具E〜A+
【クラス別スキル】
陣地作成:D
 魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。
 彼が作るのは工房ではなく書斎であり、物語ではなく記録を紡ぎ続ける。

辞書作成:B
 当時の様々な文化や風俗を辞書として編纂した逸話から。
 指定した対象に纏わる、詳細な情報が記述された辞書を作成可能。
 他陣営が用いる魔術の解析や、サーヴァントの真名看破に対して非常に有用。
 ……なのだがその内容には粗雑な部分や事実の誤認も多く、情報源としての信頼性には不安がある。

【固有スキル】
変節:A
 自らの主張を翻すことを厭わぬ精神性。
 アライメントを任意で変化させ、秩序や混沌、善や悪といった一定の属性を対象とした特攻性能を無効化する。

高速詠唱:C
 魔術詠唱を早める技術。
 キャスターの場合、魔術ではなく原稿の進みに恩恵を得ている。
 『悪魔の辞典』初版刊行後もキャスターはライフワーク的に改定を行ったとされ、
 初版から45年後に発行された第6版では実に3,799項目を記述するに至っている。

支援美術:C
 支援魔術とは似て非なる視覚的表現での支援。
 『魔』のような本来無形の概念を海景画家ルイ・ル・ブルトンの美術的視座と画才により描画・記録する。
 ただし、このスキルを発動する際はキャスターに加えて座のルイ・ル・ブルトンの分の魔力を消費する必要がある。

【宝具】
『地獄総覧(ディクショナリー・インファーナル)』
ランク:C  種別:対人宝具 レンジ:1〜5 最大捕捉:3人
 キャスターの著書『地獄の辞典』に由来する固有結界。
 魔なる者の魔性を引き出し、より強固なものとする。
 魔獣や堕ちた神霊、無辜の怪物などに使えばその力は強まり、確固たるものとなる。
 ……魔の側面を強調するため、この宝具の影響を受けた者は強化の代償として暴走しやすくなってしまう。

『悪魔の饗宴(ディクショナリー・インファーナル)』
ランク: E〜A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:400人
 『地獄の辞典』に記された悪魔達を使い魔の要領で召喚する。
 星に潜む真性悪魔とは異なる、キャスター自身の魔力を画家ルイ・ル・ブルトンの画才で形成(デザイン)した仮初の悪魔。
 人々の持つ潜在的な恐怖や不安を基盤とする幻想種の悪魔に相当し、
 その強度と召喚可能な個体数は周囲の人間の悪魔に対する認知・恨みや敵意、
 嫌悪といった負の感情・迷信や因習といった環境によって変動する。
 万全な条件で発動することが出来れば「羽根に髑髏が描かれた巨大なハエであるベルゼブブ」を始めとした数多の悪魔を召喚し、
 著書に記された『地獄』そのものを地上に顕現させることすら可能。

【解説】
 19世紀に活躍したフランスの文筆家。代表作は悪魔やオカルト、迷信・俗信を辞書形式にまとめた『地獄の辞典』。
 プランシーはエピソードを集大成して本にまとめる手法を得意とし、
 他にも『封建制辞典』、『聖遺物辞典』などの著書がある。

 自由、平等、友愛を信奉する合理主義者・懐疑論者で文筆家としての初期は
 反権力、反聖職者主義が強い文書を書き、『地獄の辞典』においても、
 初版・第2版まではカトリックに対して批判的・攻撃的であった。
 しかし、本人がカトリックに改宗した後の第3版以降は一転、カトリック擁護の立場で改定を行い、
 宗教裁判批判を「宗教裁判が残酷であったことはでっち上げ」と称するなど、内容に一貫性を欠く。
 また、『地獄の辞典』には大衆に迎合した粗雑な部分や、無知から来る誤解、誤認も多く、
 学術的資料としては役に立たないばかりか、後世の悪魔学研究を混乱させた部分も多い。

 しかし、ヨーロッパに伝わる悪魔のみならず、ロシア、インド、
 果ては中国や日本、アメリカ大陸まで世界各地の精霊、悪魔、魔神、妖精、伝承などの紹介、
 悪魔学者、宗教関係者だけでなく、著名人物が悪魔と関わった逸話や歴史上の人物に関わる民間伝承など
 膨大な記述と広範な知識は当時の風俗、流行を知る上で参考になる部分も多い。
 また第6版の挿絵で海景画家ルイ・ル・ブルトンが描いた69種の悪魔に関する視覚的な表現は
 後世に影響を与えている部分も多く、「羽根に髑髏が描かれた巨大なハエとして描かれたベルゼブブ」は
 『地獄の辞典』の影響力の大きさを示す好例として引き合いに出される。

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最終更新:2024年12月03日 17:13