【元ネタ】史実
【CLASS】
ランサー
【マスター】
【真名】韓非
【性別】男性
【身長・体重】178cm・62kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具C+++
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
時代観察:A+
人間観察ではなく、時代の流れそのものを観察し、作品へと組み込むスキル。
自身の身の置き方よりも社会の分析や思想の追求にその力を注ぐ為、保身にはあまり影響しない。
この才能が故にランサーは生前讒言によって陥れられ、獄中死を迎えた。
対英雄:A
英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。
彼の場合「いつ現れるとも知れぬ賢王の才や道徳よりも実証主義的な法政を重視する合理性」を示す。
対象は法の枠を逸脱した人的魅力である
カリスマの持ち主や混沌属性に限定されており、
厳格なルールを敷くことで、そこから逸脱した者に重圧を科し、行動を妨げる。
エンチャント(韓非子): C
概念付与。
他者や他者の持つ大切な物品に、「韓非子」に由来する強力な機能を追加する。
ランサーの場合は対象の機動力をブーストする「虎に翼」、狂化と同等の「逆鱗」等の概念を付与することが多い。
概念宝具である『吾矛之利・吾楯之堅』も本スキルにより他者に貸与可能。
一意専心:C
ひとつの物事に没頭し超人的な集中力を見せる。
ランサーの場合は執筆や分析等の行動に対して発揮される。
生来の吃音を抱えていたが、書を認める事で、自分の考えを説明するようになったという。
【宝具】
『吾矛之利・吾楯之堅(むじゅん、ならびたたず)』
ランク:C+++ 種別:概念宝具 レンジ:1〜4 最大捕捉:1人
ランサーの著書「韓非子」に登場する楚の商人の寓話が昇華された『矛盾』の概念武装。
通常時は頑丈にして優美、商品として優れた逸品の域を超えない矛と楯。
その真価はサーヴァントが持つ宝具のような神話や伝説に彩られた武装・能力と打ち合った際に発揮される。
矛/楯に付与された「汎ゆる物を貫く/決して貫かれぬ」という概念が励起し、
衝突した宝具の有する逸話との間に生じた論理的矛盾(ロジックエラー)によって機能不全に陥らせる。
強力な聖剣や魔槍、神盾あるいは加護であるほど、矛/楯との間に論理的矛盾を発生させ易く、
真名を解放した宝具と衝突した際には局所的な事象飽和すら引き起こし、
如何なる防御/攻撃であろうと、自身の矛/楯もろとも対消滅させてしまう。
【解説】
諸子百家の一つである法家を代表する思想家。
その生涯には諸説あるが詳細は失伝しており、ここでは最も代表的な定説を述べる。
紀元前3世紀、中国の戦国時代の韓に誕生した韓非は生来の吃音を抱えていたが、社会を分析する慧眼とそれを形にする文才を備えていた。
性悪説で知られる荀子に学んだ後に、弱小国家であった韓が秦に併呑される事態を防ごうと王に進言するも聞き入れられず、せめてもの慰めに自分の思考を書物として記し始める。
秦が韓に抱いた不信感を解消するために使者として韓から秦に派遣され、そこで投獄された後に服毒自殺を強いられる憂き目に遭う。
秦の
始皇帝は韓非の文章に感銘を受け、臣下として登用しようとしたが外国人を恐れた李斯の意向で死を命じられたのだった。
韓非の思想は道徳を重視する孔子や墨子とは異なり、利害によってのみ動く人間たちを統率する為には、いつ現れるとも知れぬ賢王の才に頼らぬ実証主義的な法システムの構築こそが道徳よりも重要であるとした。
著した文献の中では、「決して貫かれぬ盾」と「汎ゆる物を貫く矛」という両立し得ない二つの事象の例えである「矛盾」の故事が最も有名である。
最終更新:2024年12月09日 19:11