【元ネタ】史実
【CLASS】
アーチャー
【マスター】
【真名】李克用
【性別】男性
【身長・体重】180cm・84kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力E 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
千里眼(独眼) :C+
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
隻眼であるアーチャーの場合、視野が狭くなる分残る片目が限界まで研ぎ澄まされており、
高速で移動する極小さな標的も確実に捉え続けることが可能。
アーチャークラスとしての弓の技量が合わさることで敵が如何なる回避行動を取ろうと必中の矢を放つ。
勢い破竹の如し:B
軍略の亜種スキル。多人数を動員した戦場において、勢いを殺さず兵を猛進させることができる。
追撃時には更に有利な補正が与えられ、敵軍に撤退を許さず追い詰める。
紛紜応酬:A
陣営同士の戦いが自然と激化する。
累積した憤怒や屈辱を手放さず、敵対者への報復行為に伴うクリティカル効果を増大させる。
一方で敵意を向けられた怨敵も、アーチャーを討つべく復讐の念と刃を研ぎ澄ましていく。
気配感知:E+++
宝具『三矢滅敵・怨讐往生』により獲得するスキル。
気配を感じ取ることで、効果範囲内の状況を認識する。
近距離ならば同ランクまでの
気配遮断を無効化する。
対象への怨みの強さによって効果範囲及び認識精度が向上していく。
【宝具】
『賊巣潰滅・飛虎鴉軍(そうくつ、あとかたもなく)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~70 最大捕捉:300人
「飛虎子」と渾名されたアーチャーの武勇、そして彼が率いた「鴉軍」の異名を持つ黒衣の軍団がミックスした宝具。
アーチャークラスでは弓騎兵の精鋭軍として召喚され、まさに虎に翼の如き生前以上の機動力を以て敵軍を徹底的に蹂躙する。
その敵味方問わず恐れられるほどの精強さは敵軍の指揮官が
カリスマを持たない場合、
時に鴉軍来たるの報を聞いただけで敵軍が総崩れになるほど。
『三矢滅敵・怨讐往生(くちはてど、うらみはついえず)』
ランク:E+++ 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:3人
アーチャーを裏切った三人の梟雄に復讐するため我が子に託した、怨念が籠められた三本の矢。
第一の矢は怨敵またはそれに近しい仲間に射ることで対象を呪い心身を暴走させ、敵陣営を自滅に追い込む。
第二の矢は射るのではなく自身が所持し続けることで怨敵に対する攻撃性能向上及び気配感知を得る。
第三の矢は天に射ることで怨敵に数日後、必ず死ぬ未来を視せる。
これらを回避するには死が確定する前に射手を倒す必要がある。
また、己がマスターを信用に足ると認めればアーチャーの退去後も本宝具は遺され、マスターの魔力で発動することも可能。
【解説】
中国は唐代末期の武将。
テュルク系の一部族である沙陀の出身にして、龐勛の乱を鎮圧した功により「李」の姓を賜った朱邪赤心(李国昌)の息子。
李克用は若き日より戦の才に溢れた勇将として知られる。
齢22で唐に対する反乱により韃靼族から捕らわれそうになった際には、
族長たちの前で木の葉や糸に吊るした針を百発百中の精度で射る弓矢の腕を見せつけ、韃靼たちを心服させた。
唐に復帰して以降は装いを黒衣で統一した鴉軍(あぐん)と呼ばれる部隊を率いて、26~28歳の間に黄巣率いる反乱軍を追い詰め、これを征伐。
その功績から軍の指揮階級である節度使に任じられる。
人々は李克用の勇猛さを称して「飛虎子」、また生来の隻眼から「独眼龍」と渾名した。
しかし、朱全忠という黄巣から唐に寝返った梟雄の存在が、李克用の人生に陰りをもたらす。
根っからの武人肌である李克用の目には、政略に長ける朱全忠の姿は狡く卑しいものに映った。
朱全忠は黄巣の乱で恩義があった李克用の為に盛大な宴会を開いて彼を丁重にもてなしたが、李克用は朱全忠の歓待を冷たく突き放して悪態をつく。
その場では愛想笑いを浮かべた朱全忠だったが、李克用とその部下が酩酊した隙を見て自軍を率いた強襲をかけた。
李克用と部下たちが敵軍の包囲を破って逃げ延びたことで、唐の運命を巻き込んだ抗争劇の火蓋が切られた。
怨敵を討ち取らんと戦意を燃やす李克用だったが、政に長けた朱全忠への有効な攻め手を見出だせず、
同胞だと信じた劉仁恭や契丹族の耶律阿保機にも裏切られる憂き目に合う。
抗争は朱全忠の勝利に終わり、唐は滅び新たに後梁が建国された。
死に瀕した李克用は息子の李存勗へ三本の矢を手渡し、それぞれの矢を以て朱全忠、劉仁恭、耶律阿保機を討つように命じる。
李克用の怨嗟が天に通じたのか、朱全忠は息子の朱友珪による叛乱で刺殺され、
劉仁恭は李存勗の手で李克用の墓前で斬殺、耶律阿保機は己の命日を予期し、その当日に死去するという末路を迎えたという。
最終更新:2025年04月28日 17:57