エドウィン・S・ポーター

【元ネタ】史実、映画史
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】エドウィン・S・ポーター
【性別】男性
【身長・体重】181cm・79kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:B
 マスターから離れて行動できるスキル。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
 アーチャーはエジソン社から独立し会社を立ち上げた事から若干ランクが高めである。

【固有スキル】
文化の開拓者:C
 人類史において文化的なターニングポイントとなった人物に与えられるスキル。
 当時の基準では革新的な撮影手法を自作に取り入れ、映画という芸術文化の先駆者となった功績から当スキルを獲得した。

具象編集:C
 映像を加工する技能を現実に適用した、他者の知覚を惑わす擬似的な幻術。
 一例としては主に周囲の環境を無声映画の如き音と色彩が失われた世界に改変して、相手の視覚および聴覚への妨害を行う。
 監督としての立場と権限から、アーチャー自身が選んだ対象を影響から除外することも可能。

仕切り直し(撮影術):B
 場面を転換し窮地を脱出する能力。
 不利な状況であっても敵対者に別の場面の視覚情報を誤認させる事で不利な状況から離脱する事が出来る。
 生前ではアーチャーが使用したとされるクロスカッティング撮影術がスキルの域にまで昇華したものである。
 ただしアーチャーが『大列車強盗』で使ったクロスカッティング撮影術は現代で使われている物とは若干違うためランクが低下している。

【宝具】
『大列車強盗(ザ・グレート・トレイン・ロバリー)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10、11~??? 最大捕捉:300人
 アーチャーが監督・製作・撮影を務めた世界初の西部劇映画を基とする宝具。
 演出術により「劇的な世界」を作り出し、列車強盗と保安官の銃撃戦の最中に敵を巻き込むことが出来る。
 また、この宝具の真価は「劇的な世界」を作り出し、外側と切り分けることにあり、
 『大列車強盗』の「観客(カメラ)に向かって発砲する」という有名なラストシーンに準え、
 「劇的な世界」から外側(観客)へと不意打ちを仕掛ける。
 正面から相対する敵には使用出来ず、第三者による観測がなければ効果を発揮しないなど、
 発動条件は厳しいものの、使い魔や映像機器などを通じた遠距離からの観測に対しても適用され、
 遠隔で精神ダメージを与えることも可能。
 気配遮断のような姿を見せぬ不意打ちとは異なる映像演出による「魅せる」不意打ち。

【解説】
 「アメリカ映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス以前に活躍した映画黎明時代の映画監督。
 ポーターの映画人としてのキャリアはエジソン社の撮影技師として開始し、
 トリック映画や風刺映画など、いずれも数分に満たない記録動画的な映画撮影に従事していたが、
 1903年の“アメリカ消防士の生活”で初めて映画の中にストーリーを持たせた。
 同作では、異なる場所で同時に起きるシーンを繋ぐクロスカッティング撮影法が初めて実践されたほか、
 同年に公開された最古の西部劇“大列車強盗”のラストシーンでの、
 観客の意表を突くクローズアップ技法を用いたラストシーンは、後世でも非常に有名。
 “大列車強盗”の大ヒットによって、ニッケルオデオンと呼ばれる5セントで入場できる常設型映画館が多く築かれることになった。
 ポーターは“大列車強盗”の大ヒット後も野心的な作品を数多く手がけるが、1909年にエジソン社から独立。
 この独立は失敗し、3年で会社を手放す。それから別の会社でも数本の映画を撮ったが1916年にはその会社も退社。
 それからポーターは映画業界から遠ざかるが、彼が初めて用いた技法は、
 先述したグリフィスの手によって、より効果的な演出に洗練され、またより普遍的なものへと進化を遂げた。
 映画と言う文化は、芸術の域にまで高められたのだ。

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最終更新:2025年06月07日 20:08