ノルナゲスト

【元ネタ】「ノルナゲストの話」(『オーラヴ・トリュグヴァッソン王の最大のサガ』挿話)
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ノルナゲスト
【性別】男性
【身長・体重】177cm・69kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運EX 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
 通常のキャスターのように魔術工房としての陣地を作成することはできないが、
 記憶の大図書館を頭脳の裡に常時展開させることであらゆる知識系の判定にボーナスを得る。

道具作成:-
 『共に謳う英雄譚』による英雄所縁のアイテムを再現する効果と引き換えに、道具作成スキルは失われている。

【固有スキル】
雄麗なる心身:A
 運命の三女神ノルニルの一柱より賜った美貌と勇敢さ。
 「麗しの風貌」と「勇猛」の複合スキルであり、「歌い手」スキルと合わさることで数々の名だたる英雄たちに取り入ることを可能とする。

歌い手:A
 運命の三女神ノルニルの一柱より賜った楽才。
 唱歌や詩歌をいかに上手に口で唱えられるかを示すスキル。
 聴き手の気分や精神状態も加味して適切な歌い回しを選ぶ、即興性に特化した表現能力。
 「語り手」や「魅惑の美声」スキルの効果を内包した複合スキルでもある。

非業の改宗:A
 キリスト教への改宗が自身の死に繋がった逸話に由来するマイナススキル。
 聖人や洗礼詠唱といったキリスト教由来の事象に関わった場合、耐久や幸運を主としたステータス値が大幅に低下する。

【宝具】
『天命の灯火(スクルド・キャンドル)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 運命の三女神ノルニルの一柱より賜った運命。
 キャスターにとっての寿命という本来であれば未了の運命が、女神の権能によって
 「燃えている蝋燭が消えるより長くは生きられない」という形で完了している状態。
 キャスターは蝋燭が燃え尽きれば息途絶えてしまうが、逆に言えば蝋燭が健在である限り生き永らえる。
 あらゆる障害・攻撃はキャスターを害するという運命を断ち切られ、その命脈に届くことは無い。
 キャスターを打破するには蝋燭に火を灯す、あるいは完了した運命を覆す規格外の幸運や高位の因果干渉が必要となる。

『共に謳う英雄譚(ノルナゲスト・サットル)』
ランク:C++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:50人
 数々の英雄と共に過ごした、三百年に及ぶ歳月を象徴する宝具。
 脳内に設けられた記憶の大図書館を参照し、キャスターが知る北欧神話の英雄たちを召喚。
 更には彼らが命を燃やした戦場や、所縁の物品も再現が可能。

 英雄たちはキャスターの記憶が実体化した贋作であり、内包する神秘は英霊の座から召喚された本家サーヴァントに及ばない。
 その一方で生前の能力を、クラスの制約に縛られずに発揮できるメリットも存在する。

【解説】
 北欧の短い散文であるサットルのひとつに登場する楽士。名前は「ノルンの客」という意味。
 デンマークのある貴人の家に生まれる。誕生時に三人のノルニルが現れ、うち二人から美しい姿と勇敢さ、楽人の才能を与えられた。
 しかし、三人目が来訪を怪しんだ人々に押されて転んでしまい、それに怒った三人目からはその場で燃えている蝋燭が尽きるより長くは生きられない呪いを受ける。
 蝋燭は年長のノルンが消し、母親が隠して彼が成人になるまで保管した。これらの出来事がその名の由来となった。
 成人した後この出来事を話されたあと蝋燭を渡され、以後自身で管理するようになる。
 それから年を取らずに楽士として国々を巡るかたわら、各地の戦に参じて手柄を立てた。
 約三百年の時を生き、その生涯の中でファフニール殺しのシグルズ、毛ズボンのラグナルの次男ビョルンとその兄弟、ハーラル美髪王などといった名だたる英雄を見聞し、共に過ごした。
 その際、英雄所縁の品々を蝋燭を入れた袋に収集していった。
 彼は最期にノルウェーのオーラヴ・トリュグヴァッソン王の屋敷に招かれ、そこで過ごした。
 キリスト教に改宗した王の信仰を古の北欧の神々へ戻そうと手を尽くすが挫折し、自身も洗礼を受け改宗する。
 王はキリスト教の神が彼を異教の神々の呪いから守ってくれると言い、そこでノルナゲストは蝋燭に灯をともす。
 すると蝋燭が短くなるにつれ急速に老いていき遂には白骨になり、蝋燭が尽きると共にその命運も尽きた。

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最終更新:2025年07月08日 09:08