【元ネタ】史実、ヘロドトス『歴史』
【CLASS】
ライダー
【マスター】
【真名】テミストクレス
【性別】男性
【身長・体重】179cm・65kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
ライダーが指揮した三段櫂船は外洋での航行に適さぬ故に、このスキルも『騎兵』のサーヴァントとしてはランクが高くない。
【固有スキル】
破天荒:A
比類なき豪胆さと卓越した知略を兼ね備えた大器。
良くも悪くも常道に囚われず、己が心の赴くままに動く。
その結果、敵の権謀術数を凌駕する展開を導き出す能力。
このスキルを打ち破るには幸運、もしくは純粋な実力が必要となる。
陶片追放:A-
アテナイ民主主義を破壊する恐れのある僭主の台頭を阻止するための制度が昇華されたスキル。
皇帝特権や国略などの強権に由来する能力を一時的に無効化または弱体化させる。
しかし、成功率・
弱体化の度合はその場の賛同者の多寡によって左右される。
ライダーの場合、自身もこの制度で追放されてしまった為に名声を高める程このスキルは機能しなくなる。
嵐の航海者:B+
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、
カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
サラミスの海戦で振るわれた画期的な新戦術によりペルシャ帝国を翻弄し勝利を掴み取った。
高速思考:B
物事の筋道を順序立てて追う思考の速度。
卓越した思考能力により、弁論や策略や戦術などにおいて大きな効果を発揮する。
ライダーは主に戦況をコントロールする為に使用している。
神々の加護:B
キュベレ
神の加護。
危機が差し迫った時にキュベレ神からの啓示という形でライダーに伝達される。
これにより壊滅的な被害を回避可能となっている。
【宝具】
『海界統べし星舟(ラウレイオン・アウトクラトール)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:200人
ペルシャ帝国の大艦隊を粉砕した三段櫂船を招集する宝具。
呼びされた櫂船はキュベレ神の加護により神鉄で補強された衝角を備えており船内では周囲の気象をコントロールする制御装置が搭載されている。
これにより、波風を制御し敵軍を波で飲み干す他、神の加護によって風を船全体に纏う事で空中に浮かぶ事が出来る。
また櫂船を殲滅形態に移行する事で相手の死角、弱点などを自動的に探り出し突撃する。
この際に船内に宿る魔力を全て攻撃リソースに変換する事で対軍規模の破壊力まで引き出せる。
【解説】
テミストクレス(紀元前524年頃 - 紀元前459年頃)は、古代ギリシャ・アテナイの政治家であり、全ギリシャをペルシャ帝国の侵略から救った偉大な政治家・軍略家である。
彼は貴族階級の出身ではなく、庶民派(平民派)の指導者として台頭した。当時のアテナイは民主政が芽生えたばかりの不穏な時代であり、伝統的な貴族派との激しい政争が日常化していた。テミストクレスはその鋭い洞察力と卓越した弁舌、そして時に手段を選ばない狡知によって頭角を現した。
紀元前483年、アテナイ近郊のラウリオン銀山で膨大な銀鉱脈が発見された際、一般市民は収益の分配を望んだが、テミストクレスは「ペルシャの再度の侵略に備え、全額を三段櫂船(トライレーム)200隻の建造に充てるべきだ」と主張した。政敵アリステイデスらの反対を押し切り、オストラキソス(陶片追放)を用いて彼らを政界から追放することでこの艦隊建造計画を強行採択させた。この決断こそが、後にギリシャの運命を決定づけることとなる。
紀元前480年、ペルシャ王クセルクセス1世率いる大軍勢がギリシャへ侵攻を開始(第二次ペルシャ戦争)。陸上でのテルモピュライの戦いを経てアテナイ市街が陥落・焼失すると、絶望に包まれた市民に対し、テミストクレスはデルフォイの神託にあった「木の壁によってのみ救われる」という言葉を「舟艇による海戦」と解釈し、全市民を島や船へ避難させた。
そして迎えたサラミスの海戦において、彼は卓越した欺瞞工作を実行する。自身の奴隷をペルシャ陣営へ密使として派遣し、「ギリシャ連合軍は内部崩壊しており逃亡を企てている。今襲撃すれば一網打尽にできる」と偽情報を流した。
これを信じたペルシャの大艦隊を狭隘なサラミス海峡へと誘い込み、機動性に優れるアテナイの三段櫂船で挟み撃ちにして壊滅的な打撃を与えた。この奇跡的な勝利によりペルシャ軍の兵糧補給路は断たれ、侵略を阻止することに成功したのである。
しかし戦後、彼の野心的な性格と巨大すぎる功績は、権力の集中を恐れる市民や政敵からの疑念を招いた。さらにはスパルタとの摩擦を避けたがる勢力によってスパルタ内通の疑いをかけられ、紀元前471年頃、皮肉にも自らが悪用したオストラキソスによってアテナイを追放されてしまう。ギリシャ全土を追われる身となった彼は、最終的に宿敵であったペルシャへ亡命。ペルシャ王からその才を絶賛され、マグネシアなどの都市の領主として優遇された。
後にペルシャ王からギリシャ再征伐の将として出陣を命じられた際、祖国を討つことを良しとせず、毒を飲んで自決したと伝えられている。栄光と流転、そして悲劇的な結末を迎えた英雄であった。
最終更新:2026年08月27日 09:32