概要


早苗浦駅(さなえがうらえき)とは、内池市港北区早苗浦に位置する内池急行と内池市営地下鉄の駅である。内急ホームは南北に、地下鉄ホームは東西に交差する形となっている。前州宇久氏14代宇久政重の愛した(早苗浦の命名も彼による)内池港の景勝地である早苗浦にある駅。現在では住宅地に変貌しているが駅から望む内池港の景色は政重の愛した景色と同じように多数の船が行き交うのが一望できる。なお内池市営地下鉄については延伸計画があるため駅番号は11から始まっている。

内池急行


駅データ


駅名 早苗浦
よみがな さなえがうら
ローマ字 Sanaegaura
所属事業者(乗入路線) 内池急行内池本線
ホーム 2面3線地上駅
所属路線 内池本線
キロ程 5.1km
(1.5km)新港北早苗浦北浦(1.0km)
備考

駅構造

2面3線の地上駅。改札は地下鉄連絡自由通路に1ヶ所。駅舎の作りは新港北駅と似ている。またホームは構造上2面4線化可能であるが隣の新港北駅が2面4線であるため具体化はしていない。1番乗り場は折り返し専用で内池方面にしか線路がつながっていない。主に普通・準急は当駅で折り返す。なお1番乗り場から3番乗り場までは対面乗換ではなく内池方面からだと国前大島駅待避の電車も多い為新港北方面へは接続によっては瀬川駅や江里吉駅(急行のみ)で乗り換えた方が楽な場合も多い。

乗り場 路線 行先 備考
1・2 内池本線 瀬川・内池・山下・湯谷・国前松本方面 1番乗り場は折返列車のみ
3 内池本線 新港北・本港方面

内池市営地下鉄

駅名 早苗浦
よみがな さなえがうら
ローマ字 Sanaegaura
駅番号 K11
所属事業者(乗入路線) 内池市営地下鉄海岸線
ホーム 1面2線地下駅
キロ程 0.0km
早苗浦宝泉寺(1.1km)
備考

駅構造

地下1Fに改札口や売店などが、地下2Fに島式ホームがある。改札は西改札と中央改札があり内急線には中央改札が近い。線路はさらに終端より早苗浦検車場につながっており延伸も可能な構造になっている。さらに内池港を沈埋トンネルで越えて谷口方面への延伸も計画されている。
乗り場 行先 備考
1・2 浜守山・小宮・新三井楽・竹達・西加倉方面

両社共通

駅周辺

  • 内急エアリア早苗浦店
西口(地下鉄西出口)
  • 早苗浦港 内急フェリーが発着。当駅から直通連絡バス5分
  • 早苗浦北港(メモリアルポート早苗浦) 現在の早苗浦港が完成する前のターミナル。住宅開発前の緑あふれる早苗浦の面影を残す。
  • 内池市交通局早苗浦検車場 地下鉄海岸線車庫。
  • 内池市バス早苗浦営業所 早苗浦検車場併設。市バスの車庫。
  • 政公トンネル 早苗浦と対岸の奈木を結ぶ海底トンネル。名称は宇久政重公から。
東口(地下鉄中央出口)
  • 港北区役所早苗浦支所
  • 内池電力北浦変電所
  • 碧海団地
  • 宝泉寺 前州宇久氏14代当主宇久政重の墓所がある。市営地下鉄宝泉寺駅が最寄りではあるが内急線からだと早苗浦駅からも歩ける。
  • 宝泉寺庭園

バス路線

早苗浦駅前バス停と地下鉄西出口前にある早苗浦駅西口バス停が最寄りとなる。
41系統 碧海団地・港北区役所前経由新港北駅前行/北浦駅前
内急バス本港営業所・小宮営業所の運行。市道新港北早苗線を走破して早苗浦駅から北浦駅に至る。昼間毎時3本運行。
42系統 早苗浦7丁目・碧海団地・郷ノ浦2丁目・港北区役所前経由新港北駅前
内急バス本港営業所の運行。こちらは41系統より海寄りの郷ノ浦地区を経由して新港北駅に至る。昼間でも乗降客は多い。昼間毎時3本運行。
早苗浦駅西口
143系統 早苗浦港・北浦埠頭・北浦団地・大島本町・北大島小学校前(北大島駅西口)・江里吉清風会前経由江里吉駅前
早苗浦から国道551号線や島道270号線を経由して江里吉に至るロングラン系統。内急バス小宮営業所・瀬川営業所と内池市バス早苗浦営業所の共同運行。大島本町以北は内池市電大島線の代替路線でもある。昼間毎時3本運行。

その他

乗降客が多い為特急の停車が要望されているが遠近分離や隣駅の新港北駅が特急停車駅であること、快速急行の昼間の運行開始などにより実現していない。ただし朝晩の一部の特急は当駅に停車するようになってきている。
毎年7月に行われる奈木神社と宝泉寺の神事・法要である青苗祭(せいびょうさい)の際宇久政重公が乗るとされる神輿の行列の為バス路線は迂回運行を行う。その場合基本的に駅北側500mのところにある早苗浦支所前バス停が臨時の早苗浦駅前バス停とされる。また混乱防止の為に両駅ともに駅員が大増員されたり特急の臨時停車も行われる。

歴史

内池港の景勝地として古くから知られていた上之浦は1890年宇久政重により「早苗浦」と命名された。
そんな政重が愛した早苗浦を一望できる位置に当駅は開業した。開通当時は内池港駅から5.1kmも途中駅が無くいかに当地が有名な景勝地であったかがうかがい知れるだろう。当時の駅名は宝泉寺口駅であったが1918年には所在地から現在の駅名に変更された。後に新港北ニュータウン開発に伴い住宅地に変貌するが今も各所に緑あふれる早苗浦の面影が残る。
1904年3月12日 内池電気鉄道内池港~内池間の開通に伴い宝泉寺口(ほうせんじぐち)駅として開業。当時は駅そのものが早苗浦を一望できる観光スポットとなっていたようである。
1918年7月20日 現在の早苗浦駅に改称。
1960年6月1日 内池電気鉄道を伴う内池の鉄道会社9社統合により内池急行に移管。
1963年10月1日 新港北ニュータウン造成による乗客増を見越して現在の2面3線に拡張。
1977年3月20日 内池市営地下鉄4号線として当駅~浜守山間開通。4号線は内池川線の計画路線名であるが浜守山~早苗浦間も計画上4号線とされた。
1979年4月1日 内池市営地下鉄4号線の延長区間となる5号線が浜守山~新三井楽間で開通したことに伴い4号線浜守山~早苗浦間と5号線を統合する形で海岸線に路線名を変更する。


隣の駅

内池急行内池本線
内池市営地下鉄海岸線
最終更新:2015年06月05日 17:48