鉄道車両のモーション


このページでは、MMDで鉄道車両のモーションを付ける時の要点を、データや計算方法を交えて説明します。


■一定速度での走行(直線)


鉄道車両というのは一般的に、発車して加速し、ある速度に達したらその速度を保つように走行します。
一般的な走行シーンであれば、この一定の速度で走るようなモーションにすれば違和感が無いかと思います。実際、JRの郊外路線や、私鉄の快速・急行電車ならこの一定速度で走っている時間がかなり長いはずです。

計算式
  • v[m/s] = v[km/h]/3.6
  • v[MMD/F] = v[m/s]×1.25/fps

v:速度
1.25[MMD] = 1.0[m]として計算。


下表は30fpsとして、各列車の速度をMMD上での速度に換算したもの。
列車(例) 営業最高速度[km/h] [m/s] [MMD/F]
新幹線(東海道) 300 66.6 3.47
新幹線(上越) 240 83.3 2.77
特急・新快速 130 36.1 1.50
特急・急行 120 33.3 1.38
私鉄急行(遅め)・高速貨物 110 30.6 1.27
通勤 90 25.0 1.04
地方路線・貨物 75 20.8 0.868
併用軌道(路面電車) 40 11.1 0.463

MMDで実際に使うときにはフレーム数をかけてください。
単位[MMD]はモデリング時の座標の他、MMD上で情報表示をしたときや、ボーン数値入力をする時に表示・編集できます。

例:時速90[km/h]の電車が600[F]の間に進む距離を求める。
  600[F]×1.04[MMD/F] = 624[MMD]

例:時速120[km/h]の電車を2000[MMD]移動させる場合のフレーム数を求める。
  2000[MMD] / 1.38[MMD/F] = 1449[F]


■ドア開閉


鉄道車両のドアの動きは、開くときは開ききる直前に、閉じるときは閉じる直前にスピードが遅くなる(ものによっては一旦止まったり、バウンドしてすこし反対側に動くものもあります)ような動きをする事が多いです。

下表は動画から各車両のドア開閉の速度を測ったものです。
車両(登場年順) 登場年 ドア形状 ドア開[s] 開直前まで[s] ドア閉[s] 閉直前まで[s] 参考動画
国鉄115系 1963年 両開き 2.66 1.82 2.80 1.49 youtu.be/QxbwBAu2YK4
京急800形 1978年 片開き 2.52 1.40 3.58 1.66 youtu.be/znFQCFHJEGI
大阪市営地下鉄24系 1991年 両開き 2.45 1.60 3.15 1.96 youtu.be/CNP7yPMcqyQ

※開直前まで・閉直前までの時間は、ドアが動き始めてからスピードが遅くなる点までの時間です。

下表は上の表の値を30fpsの場合のフレーム数に換算したものです。
車両(登場年順) 登場年 ドア形状 ドア開[F] 開直前まで[F] ドア閉[F] 閉直前まで[F] 参考動画
国鉄115系 1963年 両開き 80 55 84 55 youtu.be/QxbwBAu2YK4
京急800形 1978年 片開き 76 42 107 50 youtu.be/znFQCFHJEGI
大阪市営地下鉄24系 1991年 両開き 74 48 95 59 youtu.be/CNP7yPMcqyQ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年08月15日 15:03