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感想18

作品No. 18
タイトル 鷺沢文香「手紙を添えて、貴方に添う」
感想者名 米作農家
感想本文 "おっもい。(直球)
読み進めるのが辛くなるような重たーい話でした。病み具合が伝わってきて胸が痛い……。
私があまり好きな話ではありませんでしたが、重い展開が好きな人には大好物なのではないかなと思います。
多様な語彙にはお見事、と感嘆しました。"

作品No. 18
タイトル 鷺沢文香「手紙を添えて、貴方に添う」
感想者名 UCM
感想本文 "癖になるクドい文章
後半部の演出は好みなんだけど、少し読み辛さが勝ります"

作品No. 18
タイトル 鷺沢文香「手紙を添えて、貴方に添う」
感想者名 新居ゆあ
感想本文 "なんともしたたかなふみふみ。

これ、前半は手紙で後半が文香視点の行動ですよね。
行動がなかなかに突飛なものだから、こういう想いが行動原理になっている、
という前提説明のためにこうした形式をとったと想うのですが…、
申し訳ないです、正直くどいと想いました。

同じ言葉を繰り返す、3連の韻踏みを続けるなど、
想いの強さの表現も含めて意図的にくどくした部分はあったと推察しますが、
第3者である読者からすれば、
『わかった、わかったから早く行動に移してくれ』
と辟易しながらの読み進めとなります。
少なくとも自分はそうでした。

もし自分がこうした話を書くなら、最初に行動を起こさせます。
そのうえで、事切れるまでの時間を想いの反芻に充てる、
と前置きして綴ります。
その中で、『これは手紙にも書きましたね』『この想いも書いた通りですね』
などと少しずつそう加えることで、手紙の部分をカットできると同時に
どんな内容を書いたのかを想像に委ねます。
またところどころ『これは書きそびれましたが、伝わりますよね?』
などと変化を入れると、
多少なりとものマンネリ回避だけでなく、勝手な押し付け感も出せるかなと。
そうした方が、第3者としては読み易くなり、
また手紙の内容を想像で補完させた方が、
『何枚くらいになっているのか』『何度くらい同じ言葉が出るのか』
といろいろ可能性が出て、読者それぞれの持つ畏怖のイメージに
それぞれ強く訴えかけるのではと想います。

あと疑問として、刃物は悪しき縁を断ち斬るから鋏でとありましたが、
片刃とはいえその鋏はいったいどんな別差があったのか、
そこが明かされなかったのが気になりました。
斬り方かとも想いましたが片刃ではそう変わらないでしょうし、
そもそも突くといった使い方でしたし…。

それこそ、ストールに使ったクギのように
『撃ち付け縫い止めるモノ』の方が良かったのでは。
杭は撃ち付けるのに苦労しそうですし、
悔いが残ると言い換えられて縁起が悪そうですしね。
他は、縫い針…は小さいので飲み込むとかになるのか、
あとは編み込むのとかけて金属製の編み棒でぐさーッするとかでしょうか。
もっとも、鋏でなければならない理由も、
他者には理解できそうにない思考飛躍があった結果、
といえばそれまでですが。
それとも、文香らしく何か読み物からの引用だったりするのでしょうか。

ただ、読み進めに疲労を伴いましたが、それだけに印象には強く残りました。
あまり褒められた印象ではありませんが、それでも、
そうした意味では、文香の思惑が成就したのではないかと想います。"

作品No. 18
タイトル 鷺沢文香「手紙を添えて、貴方に添う」
感想者名 ポンカワP
感想本文 "純愛だなぁ・・・(白目)
朝起きてすぐ見たのですぐ目がぱっちりしました。
独占欲が大きい文香にとっては最後の時まで彼を見れたというのは
凄く幸せなことなんだろうなと思いました。
綴られていくことばはとてもきれいで、儚げなくて好きです。
重く、重くのしかかってきてとてもよかった。
起きたあとのプロデューサーはとても忘れられない思い出になるだろうなぁ・・・
また、手紙に本当の気持ちを表してないところがまたいいですね。
ただ一つ不満があるとすれば最後の「愛しています」が流して読めてしまうところですかね。
伝えたいところはそこだと思いますので、次レスだったり少し強調するために
改行したほうがよかったのでは?とは思いました。"

作品No. 18
タイトル 鷺沢文香「手紙を添えて、貴方に添う」
感想者名 Freege(患部)
感想本文 "
このSSを読む上でちょっと気になったのが、
「文香はプロデューサーと二人きりになりながら、自分ひとりだけ死のうとした」点です。
愛ゆえの死というと、文香なら有島武郎なりなんなりで心中が頭をよぎらないわけがない。


1まず単純に死のうとした理由から考えると、

>この貴方の周りの世界、貴方を想い慕う大勢の中、私がプロデューサーさんと結ばれることはない。
>そうわかってしまった。
>知らしめられ、突き付けられ、刻み付けられて、どうしようもなくそう理解させられてしまった。

>だから私は駄目になってしまいました。


とあるので、文香が死ぬのは(プロデューサーと自分が結ばれないのを世界のせいにした)
世界への呪詛からくる憤死だと思います。
わざわざ二人きりになって死ぬのは「どうしてこの世界は、私とプロデューサーさん以外の余計なものを
生んでしまったんだ!」という世界へのあてつけです。
死ぬ時にプロデューサー以外のものをできるだけ排除するのは「プロデューサー以外の世界のものはいらない」
という意思の発露です。

(こんな解釈にいたったのは、私がここらへん読んでて『三国志演義』の周瑜がライバルの諸葛亮に圧倒されて
「(天は)既に周瑜を生みながら、何故諸葛亮をも生んだのだ!(既生瑜、何生亮)」と血反吐噴いて
死んだのを勝手に連想したからです)


2ただそうなると気になる点があります。

>私はプロデューサーさんを愛していました。
>プロデューサーさんにとっては不要な、棄てて拒んでしまいたい、
>文字通り最悪の嫌悪すべき愛とはなってしまうのですが。

こうして文香が、自分を死に衝き動かすほどの深い思いを自分で卑下するのは、
それがプロデューサーのためにならないから、という思いやりでしょうか?

最初は上記で解釈しようと思いましたが、イマイチ腑に落ちない。
そんな優しさを持ち合わせていられる状態なら、文香はプロデューサーとの思い出の品でもかき抱いて一人で死ぬか、
プロデューサーやその他の関係者を悲しませることを避けてなんとか生きるでしょう。


3思うに、文香がプロデューサーと二人きりの密室に閉じこもって、プロデューサーを生かしたまま自分だけ
死ぬ行為には、
「『最悪の嫌悪すべき愛、およびその成れの果てとしての文香の自死』を、プロデューサーは生きたまま認識しろ」
という文香からプロデューサーへのメッセージが込められてると思います。

じゃあなんで文香はそんなメッセージをプロデューサーへ押し付けたのか?というと、一つ答えが出てきます。

文香はプロデューサーにフラれたのでしょうね。

プロデューサーから認めてもらえなかったので、文香は自分の思いを卑下している。
しかし自分の思いを消したくないので、その思いの帰結となる自分の死をプロデューサーに受け取ってもらいたい。
この死はプライベートメッセージだから、プロデューサー以外にはなるべく知られたくないので、
密室で二人きりになってから自殺する。
プロデューサーを殺して心中にしないのは、プロデューサーが死んじゃったら
自分のメッセージを受け取ってもらえないから。
死の寸前に文香がひたすらプロデューサーへ呼びかけているのも、この死自体がプロデューサーへ
何かしらのメッセージという意思の現れです。

的外れかもしれませんが、冒頭の疑問に対し自分なりに答えを出せたので、ここで擱筆させていただきます。

"
最終更新:2017年07月24日 15:07