第2話 ‐アナザーver‐
午前8:06
電車に乗ったら座ってる可憐を見つけた。
体格のせいなのかそれとも私がタッパありすぎなだけなのか、相変わらずちんまりしていて可愛らしく見える。
…やっぱり優先座席か…大変だよね…
今日はからかう相手もいないから暇だって訳じゃないけど、声かけないってのもアレだから前へ行き、立ってみる。
電車に乗ったら座ってる可憐を見つけた。
体格のせいなのかそれとも私がタッパありすぎなだけなのか、相変わらずちんまりしていて可愛らしく見える。
…やっぱり優先座席か…大変だよね…
今日はからかう相手もいないから暇だって訳じゃないけど、声かけないってのもアレだから前へ行き、立ってみる。
…アレ?
…反応が無い…
…反応が無い…
…ちょっと可憐、気付いてよwwwwww
「お は よ ♪」
仕方ないから声をかける。
「あ…おはようございます♪」
相変わらず他の人より小さめな声。
まぁ仕方ないか、病弱だしね。
でも、今日は血色も良いみたい。
「今日は顔色良いじゃない」
「そうなのかな?自分では少し体が楽だなってくらいにしか感じないから…」
言葉の割には嬉しそう、いろいろと控え目過ぎるよww
仕方ないから声をかける。
「あ…おはようございます♪」
相変わらず他の人より小さめな声。
まぁ仕方ないか、病弱だしね。
でも、今日は血色も良いみたい。
「今日は顔色良いじゃない」
「そうなのかな?自分では少し体が楽だなってくらいにしか感じないから…」
言葉の割には嬉しそう、いろいろと控え目過ぎるよww
「でさぁーあの馬鹿さぁー」
出た、車内で周りをはばからず携帯で話す馬鹿。
『馬鹿はお前だっつーにww』
とか考えながら下を見ると、可憐の様子が少し変。
…あー…なるほど…。
…あー…なるほど…。
「でねー」
(コツコツ)
「アタシがさぁ」
(コツコツコツ)
「そこでねー」
(コツコツコツコツ)
「言ってやったのよぉ」
(コツコツコツコツコツコツ)
(コツコツ)
「アタシがさぁ」
(コツコツコツ)
「そこでねー」
(コツコツコツコツ)
「言ってやったのよぉ」
(コツコツコツコツコツコツ)
「ちょっと! アンタさっきからコツコツうるさいんだけどー!」
「…アンタこれが読めないほど頭悪いわけ? 何なら声に出して読んでやってもいいわよ?」
再度コツコツと『優先座席付近での携帯電話のご利用はおやめ下さい』と書かれたパネルを叩いてみせる。
再度コツコツと『優先座席付近での携帯電話のご利用はおやめ下さい』と書かれたパネルを叩いてみせる。
「コイツは20センチ離したら大丈夫だって携帯なんだよ」
それを聞いた瞬間、私の体は勝手に動いていた。
抜いたナイフを相手に当たらない距離で突き付けてやる。
抜いたナイフを相手に当たらない距離で突き付けてやる。
当然、相手の反応は悲鳴。
ガタガタ震えてさえいる。
周囲も何事かと事態の推移を見守っている。
ガタガタ震えてさえいる。
周囲も何事かと事態の推移を見守っている。
「怖い? 怖いでしょ」
「な、何を…」
「例えこのナイフに刃止めがしてあって、私の首から『決して人を刺しません』って書いたパネルがぶら下げてあったとしても、こうして突き付けられたら怖いわよねぇ?」
「な、何を…」
「例えこのナイフに刃止めがしてあって、私の首から『決して人を刺しません』って書いたパネルがぶら下げてあったとしても、こうして突き付けられたら怖いわよねぇ?」
相手の言葉を遮って一息に言う。
「それと同じ」
「…何がよ?」
「たとえアンタが使っている携帯が20センチ離せば医療機器への影響が無いと公言されているモノだとしても…」
「…何がよ?」
「たとえアンタが使っている携帯が20センチ離せば医療機器への影響が無いと公言されているモノだとしても…」
チラリと可憐に目をやる。
…そして相手に視線を戻す。
ついでにナイフも引っ込める。
…そして相手に視線を戻す。
ついでにナイフも引っ込める。
「アンタがナイフ突き付けられるのと同じくらいに怖いのよ、体の中に機械入れてそれに頼らざるを得ない人に…文字通り電池に命握られてる人にとってはね」
強い視線で睨みを効かせる。
この手の手段は散々やんちゃやってたからお手の物だ。
…恥ずべき過去だけど…
この手の手段は散々やんちゃやってたからお手の物だ。
…恥ずべき過去だけど…
「まだ、何か文句ある?」
第2話 ‐アナザーバージョン‐
『あぁ? ガタガタぬかすといてまうぞコラ?』
『あぁ? ガタガタぬかすといてまうぞコラ?』
糸冬
