ペンタグラムエキスパンション(ストーリー17)

一応、依頼人にこぎつける事が出来、詳しい話を聞こうとナタリアの住んでいるという家に向かった4人
大通りから離れた安っぽい家が立ち並ぶ住宅地の一つに、どうやら彼女の住んでいた家があるらしい。 彼女は道中一言も喋らずにあきらかに不機嫌だった…

「とりあえず、大変な非礼を申し訳ありません。」
家に着き、部屋に入ると開口一番にギィが頭を下げる。 ほとんど脅迫に等しい行為で無理矢理彼女を頷かせた事に少しは反省しているみたいだ。

(この人、良く見ると左目に傷跡がある…)
フードに覆われたヒッキーは暗い裏路地でなく明るい場所に出て、ナタリアの目の傷に始めて気付く。
その傷は、目に痛々しく焼きついたままだ。 昔事故でもあってついたものなのか、少し気になる。 

「…君達ってさあ、本当に腕が立つの?」
ようやく口を開いたナタリアはヒッキー達をじろじろ見て呟くと、すとんと置いてあった椅子に座る

「後ろの二人は芋だけどあたい達は役に立つよ」
*1
後ろの芋というのはもちろんニーダとヒッキー。役立たず認定されて傷心する2人。

「普通、こういうのって男性が強くないといけないんじゃないの?」
グサッ! こういうのを言葉の棘って言うんだろうな…

「それ以上は止めてあげてナタリア。」
「ふん。 僕はお前が役に立つなんて信用できない、おまえはララモ党の皆のお給料を盗んで逃げた窃盗犯なんだ! 部下の罪を問われる形でララモールはカスムに良い様にされてるんだぞ… 分かってるのか!」
どうやらギャシャールは人一倍嫌われているようだ。
ナタリアは相変わらずギャシャールに指を差して怒鳴りつける。 名も亡き者の任務失敗が元でララモ党を追われたことが公に出来ないので、彼女が犯罪者になりララモ党を去ったという話になっているらしい
やっぱり、この依頼人は名も亡き者について知らない=ララモ党の内側の腐敗を把握できていないという事が分かった。
とりあえず、彼女には本当のことは喋らないほうが良いな、下手をしなくても逆上して手がつけられなくなりそうだ。

「え、どういう事ニダ? 一号は名も亡き者での任務… モゲラ!!」
「ごめーんニーダ。手が滑った」

「人の貯金箱を放り投げるな、しかも変な油がついちゃったらどうするんだ!汚い…!」
「そ、そっちのほうが辛いニダ…!」(でも貯金箱の中身がほとんどなくて、あんまり痛くなかったのは内緒ニダ)



「へ~ そういうことになってたんだね。 こりゃあどうする?」
ギィは腕を組みまがらギャシャールに話しかける
「…関係ない。 ララモールがどういう理由にしろ捕らえられてるなら、助け出す。 どちらにしろ僕が原因なんだから。」
ララモールを助けるために固い意思を見せる彼女は自分の悪評なんで全く気にしていない。 むしろ、その想いが強くなったように思える。
ヒッキーはそんな様子を見て少しでも役に立とうと必死になる。
「あの、あの… ナタリアさん! 僕はぜんぜん役に立たなくて邪魔ばかりしてるんですけど、何かできる事ってあり…」

「悪いが今回ばかりは、ヒッキーとニーダは留守番だ。 仕方がないだろ?」
「一応、主人公なんだけど… 僕…」
「しょうがないニダ… それに、少数の方が潜入任務は有利ニダ。」
外に借り出されずとりあえずは安心しているニーダの傍ら、ヒッキーますます登場シーンが少なくなることを深く懸念する。今回はついていっても邪魔する事、うけあいなのは容易に想像できる分無理してついていく事ができない。


「はあ…」
椅子に座った状態のナタリアは小さなため息をついて窓のほう見ている。 自分達のやり取りが気を触ったのかと感じたギィはそのため息の原因がなにか質問をする。
「どうしたんですかナタリア殿?」

「また、近くの通りで喧嘩だ… 止めに行かないと」
「広場からここまで結構、距離があるのによく聞こえましたねぇ… 」
自分はもちろんギャシャールにも聞こえないその僅かな喧騒を彼女の耳は捕らえたらしい。

「ボクはこう見えて耳はいいんだ」
「その馬鹿でかい耳は飾りじゃないんだよね?」
「馬鹿にするなよ! お前だって男か女かも分からない、はた迷惑な顔してるくせに!」
「今はフード被ってるから関係ないもんね~」
「この減らず口!」
あまり口の良いほうではないギャシャールはナタリアに対しては人一倍に口が悪くなる…
そりゃあバカにすると面白いように反応が返ってくるはずだから、そりゃあ煽るほうも面白くなるはずだ。 なんにしても、ヒッキーは見ていて何時喧嘩にならないのかとハラハラする

(ククク! におう、匂うニダ! この娘はウリと同じいじられキャラニダ! ウリがこの中で最低の扱いから脱却できる日も近いニダ!)
バカにされているナタリアを見てニヤニヤしているニーダ。 彼女がいじられキャラであるという確信を持ったのか、自分の扱いが少しはよくなるものと考えている

「う! この人、ボクを凄くキモイ目で見てくるんだけど… こっち見ないでよ変態!」
「ガハァ! 惨すぎるニダ!」
ニヤニヤとこちらを見てくるニーダに対して、これでもかと言う位に嫌悪を示すと、ギャシャールに負けず劣らずの悪口をいう
彼はその言葉に彼はきりもみ回転をしながら涙を流して地面に倒れこんだ。

言っちゃあ何だが彼女も相当、口が悪いほうなのかも…

「ついていきましょうかナタリア殿。」
「大丈夫だよ。 それに、潜入任務を任せるかもしれない相手に、ここで変に立ち回りをさせたら目立っちゃう。 みんなここに居てね。」


「ウフフフ… ウリは陸で言うならアブラムシ、海で言うならプランクトン… 所詮はネタのために他者の糧になるだけニダ… ブツブツ… レモテナ…」
(皆さん… ニーダさんの瞳孔が開いてます… 重症です。)

「…」
ナタリアが出て行って数分が経ったころいきなりギャシャールが彼女の後を追おうとする。

「おや、一号。 あんたまさか助けにいくのかい?」
「…なに、ただの野次馬ですよ。」
「じゃあ、、あたいも野次馬で」

「ウリも野次馬ニダ! あの娘は許さないニダ!」
「…」

(僕たち潜入任務に来てるのに… ってもう、今更だけど。)
とか良いながらも、しっかり3人についていくヒッキーであった。

場所は大通り。 最初の港のすぐ近くのその通りで取っ組み合いの喧嘩をしている若い男性二人組みが居た、
「この野郎!」
「テメェこそ今日と言う今日はゆるさねェ!」

「ララモ党統制下でよくあれだけ大立ち回りをするなぁ… って、感心してる場合じゃない! もしも~し、そこの二人止めなさい!」
それを見ていた野次馬を掻き分けてナタリアは喧嘩をしているその人たちに近づいていく。

取っ組み合いの喧嘩をしている2人に対して、臆する事無く割って入る彼女は二人の男性を諌める。
当然しゃしゃり出てきた彼女に、その男性二人は怒声を発してお構い無しに喧嘩を続けようとする。

「まったく、町の人間ならここで聞き分けてるのに… って言う事は観光者同士だね?」
「「それがどうしたよ!」」
「この町に厄介な法律があってね… 外の者には厳しい罰が与えられるんだ。 喧嘩両成敗で双方が損をする特別な奴がね…。 だから、ここは落ち着いて話を聞いて… そうしないとどんどんあなた達の立場が悪くなる。」
「「…」」
法律と罰という厳格な言葉にその2人は喧嘩の手を止めてナタリアの話を聞いている。
どうやらこれで、大人しくなったようだ… そりゃあ、誰であろうと牢屋にぶち込まれるのはごめんだろうからな… 野次馬に来ていたヒッキー達はその男達の賢明な判断に共感する


派手な喧嘩を期待してきてみたのにあっけなく終わってしまった… なんだい。 骨折り損のくたびれ儲けだよ。 っと呟くギィにギャシャールは小声でその態度を諌める…
喧嘩をやめてチリジリになる男達を双方見えなくなるまで、見送ると大広場は再び活気を取り戻す

喧嘩も収拾したナタリアは、人だかりの中に紛れ込んでいるヒッキーたちを見て、ジト目でこちらに近づいてくる

「見事なお手並みですねナタリア殿。」
不機嫌そうな顔をしてこちらに近づいてくるナタリアに、にこやかに答えるギィ。 さっきつまんなそうにしてたでしょうがあんた!

「お前らは… 待ってろって言ったのに、こんなところに野次馬に来て… それとあっけなく終わって悪かったですね」
しっかりと聞こえていたらしい… 耳が良いのはさっきも言ってたけど、まさかここまでとは… 

「様になってたよ、ナタリア。」
「何時までも先輩風を吹かせるな、ギャシャール!」
この2人… 合うたびに喧嘩をしている。 仲が良いのかはたまたその逆なのか…

「ところで、ニーダは?」
突然居なくなったニーダを心配するギィはもぐもぐと屋台で買ったくらげ焼きを食べていた彼を見つけた。

「これおいしいニダね。」
「何買い食いしてんだい! そういうのは、あたいの役目だろが! よこせ!」
「ウリが買ったヴィッパーゾア焼きニダよ!? ひどいニダ…」
バタバタと騒ぐ二人をみてナタリアはうんざりする。 もうこいつらはどうしようもない連中だな… と、ララモール救出の依頼したことに関して心底後悔しているようだ。

「ごめんなさい、ご迷惑をおかけします。」
ヒッキーが頭を下げると彼女はため息を吐きながら2人を指差して、さっさと家に連れて帰るように指示する。

一方くらげ焼きを全てギィに取られたニーダは悔しそうに震えている。そんな彼にゲップを食らわしてナタリアの元に戻っていくギィ。
クラゲなんて食って本当に大丈夫なのか? っと そんな事はさておいて泣いているニーダを慰めながら、来た道を戻っていく。


「お前らは… プロならプロらしく自覚くらい持て! まったく…」
「ごめんなさい…」
何でボクが謝ってるんだろう… ギィはおいしいものを食べれてホクホク顔をしているし、ギャシャールはなんだかいそいそしている… ニーダにいたってはいまだ号泣中である。 ああ… ボクってもしかして謝り役、世話人なのか?

自分の境遇に悲観している彼だったが、家の近くに差し掛かりナタリアは突然ピクンと耳を動かして立ち止まる。 そして、全速力で走り出した。
今度は一体何なんだ… いい加減疲れてきた。

筋トレのかいもあって、なんとかナタリアについて来れたヒッキーは、ドアを荒々しく開けるナタリアの後ろで部屋の様子をのぞいてみる
「やあ、なたたん! 留守番してたけど、侵入者らしきはだれも…」
「お前が侵入者そのものじゃい、ボケェ!」
「ああ~ 今日もその右ストレートは冴え渡ってるね! 一安心…  ゴホ…」

部屋の中に男性が洗濯物をたたんでいた。 そんな彼に渾身の右を食らわすとなぜか幸せそうに吐血する

なんだなんだ?とドアの前で中の様子を覗き見るヒッキー達
胸倉を掴まれると、神速の勢いで簀巻きにされるその男性を見てギャシャールが説明してくれる。 どうやら知人のようだ


「代わりに説明するね。 ギコイルっていう、ナタリアの恋人…」
「その声はギャシャール!? この犯罪者め、解説GJ!」
「何訳のわからないこと! コイツは、ただのストーカーで… ああ! またボクのタンスが荒らされてる~!!」

「ナタた~ん、そんなに怒らないでって、あの屋敷の見取り図をほぼ完成させたんだ。」
あの屋敷というのはもちろんカスムの屋敷の事、そんな事を良いながらナタリアのタンスから物色したと思われるハンカチを自分のポケットの中に放り込む。
それを見たナタリアは激憤してギコイルの首を締め上げるとハンカチを取り上げて、またギャーギャーと騒ぎ出す。

「「「…」」」
「かわらないね。 このやり取りは… 」

「これが日常!? なんか精神ズタボロになりそう。」
「もう一組。同じ様なコンビが居るけど… これを軽々と超える… 観光名所になるくらいの凄いコンビが居るんだ。」
「あ、会いたくないニダ~」

「んで、この見取り図は… すごい精巧だねえ。 こりゃあ、頼りになるよ!」
「当たり前さ! 俺がメイドになって屋敷に潜入して調べたんだから、信用してくれよ。」
「ちょw 爆弾発言ww」


「構ってられないから…  この黒い部屋は何?」
「そこは僕が入らせてもらえなかった部屋さ~ きっと、そこにあのスカシ顔が監禁されてるんだよ。」
3つもある… それぞれ、正面玄関から近くと屋敷の地下室… そして、2階の右端の部屋か。 どれもこれも潜入が難しそうな場所…
確率的には2階の部屋なんだけど… 一番入り口から離れてるし。 でも、もしかすると裏をかいて入り口付近の部屋の可能性も… っとぼそぼそと呟くニーダ。
階段を上るしか脱出手段がない、地下室も怪しいねぇ… 守りを固めやすい。ギィもニーダにとそういって会話を交わす。

「ここで、質問! 屋敷に本当にララモールは居るの? 」

ちょ、いきなり本末転倒な事… せっかく皆がやる気になってたのに… しかし、彼女もなにか思うところがあったのだろうヒッキーが何故そう思うか質問すると彼女はこう続けてくれる。
「考えてみて… ララモールは最議員として、比較的に高い位の議員。そして、自分を支持する沢山の仲間が居る。 当然、党内での発言力もそこそこ強い」

「どういうこと、ギャシャール?」
「分かりやすく言うと要人。そんな人間を自分の独断で監禁なんて… 上の命令でもないのにそんな事をしているとばれたら、今後の党内での立場が悪くなるはず。」

鋭い指摘をしてくるギャシャールにナタリアとギコイルはお互いの顔を見合うと、彼女の話を黙って聞くことにする。

「カスムの奴が自身の保身を省みずに、ララモールを抱き込むなんて… 何かおかしくない? あの慎重そうな男が、リスクを負ってまでそうする理由が考えられない…」
「こっちはその理由とやら、ある程度は掴んでる。」

どうせ鼻で笑われるだけだろうけど。 っとナタリアその理由というのを話してくれた。
「あのさ「職人石」って知ってる?」

「「「「職人石!?」」」」
「あれれ? 綺麗にハモッたって事は、もしかして知ってる?」
「知ってるもなにも、浮遊…」
ニーダの発した言葉の横で回し蹴りを食らわすギィ。

「チェストオオオオオ!」
「うわらば!」
「おお、浮遊… ㌧㌦。」
鋭いけりでニーダは宙を仰いで彼は吹き飛ばされタンスに激突して沈黙する。 ギィはニーダの先ほどの言葉を無かったにするかのようにまくし立てた。
「さっきまで仕事してたハニャン連邦で反乱軍のリーダーが使ってたんだよ! 国全体を大洪水一歩手前になるまでの雨を呼んで、あげく建物が軽々吹っ飛ぶ竜巻まで発生させたんだ。」
「その職人石とララモールが何の関係があるの?」

「…聞いて驚くなよ。 ララモールはかつて、ララモ党を創設したその最後の子孫なんだ。」
「ララモ党のララモールが!? そんな、本当?」
「何の関連性もないと思ってたけど、まさかララモ党とそんな関係にあったなんて…! そ、そういえば名前も「ララモ」-ルだから、ララモ党のその党名と合致する!」
 ΩΩ Ω <「「「な、なんだってー!?」」」

「そんなところにも、真実が隠されていたなんて… 盲点だった。」
「ボクも気付かなかったのに!」
衝撃的に事実にみんなが驚愕する傍らで、ヒッキーはタンスの近くで倒れているニーダに近づくと、小声で彼に突っ込まなくて良いのか質問する。

(ヒッキー、ウリは今、驚きで打ち震えているニダ! 後にするニダ!)
「ニーダさんまで…」
ニーダまでもがそういって、先ほどの新たに発覚した事実に驚いている 普通気付くような気がするんだけど…

「ごほん! かつて、ララモ党が創立した際に力を振るっていたのが「黒曜の職人石」っていうやつ。ララモ党の創始者、スタン=ド=ララモールによって今はどこかに封印されたらしいんだけど…」
「カスムが、「子孫のララモールならきっと知ってる」って言う事で、なんとかうまく聞き出そうとしてるのさ ギャシャールの責任を問うなんてのは、監禁する建前だったって訳だ。」

「捕らえられるほんの少し前に「自分の部屋の日記を調べておいてくれ」ってララモールに頼まれたんだ。 それで全部分かったんだ…」
「ちなみにメルとヒャクハチは、まだララモールの私室で調べ物をしてる。」

「実際は4人で助け出すつもりだったんだけど、結局大事を取ってプロに仕事の依頼する事になったんだ。 でも、なんだか色々と微妙な人材が送られて来てガックリ。」
「「そんな目で見ないで…」」
縮こまる男2人組み… 情けない… 自分が情けなさ過ぎる。

「とりあえず、見取り図がほぼ完成したんだ。 あとは、メル達を待つだけかな?」
「それはそれとして、後ろの男二人は見るからにアレだから良いとして… ギャシャールもギィさんもホントに強いの?」

「今なんて言いやがりましたか、依頼主様のナタリア殿下?」
にこやかな笑顔に強烈な怒気を吹き付けてくるギィに、あの気の強いナタリアですら後ずさりになり怯える。
「な、なんだよ? ボクは依頼人だぞ! 能力を問うのは当たり前じゃないか!」

「一歩譲ってギィーラさんプロだからいいけど… ギャシャールなんてそこらのチンピラよりは強いかもしれないけど、プロ集団に敵うもんか! そうだ、敵うもんか!」
「大事なことだから二度言いました」
「うるさい、ギコイル! だからお前はそこの男と一緒にお留守番をしてろ!」

…自分とニーダさんはともかく、ギャシャールの強さもかなりの物だと思うのに彼女はまだ信用していないみたいだ。
「なんだい、あんた? こいつ等の前では猫被ってたのかい?」
「そういうわけじゃないし、それにこっちに事情があるでしょ…」
「そりゃ、そうだ。 」
そういえば… と心の中で付け加える。 ギャシャールが暗殺部隊に居たなんて彼女も… 横に居るギコイルも夢にも思わないだろう。

「何二人で勝手に納得してるんだよ! いいか、死ぬかもしれないのにこんな危険な事させる訳には!」
「もしかして、ナタリア。 僕の心配をしてくれてる?」


「…あ」



「ウホ! これは良いツンデレ!」
「ツンデレって意味が今分かった気がします… 本当にありがとうございます。」
ニーダとヒッキーは貴重な体験をさせてもらえた っと、南無南無っと拝み始める。

「うわあああああああ!!!1111 お前なんかの心配なんてするか、この自惚れ無愛想!」
「ありがとう、魚肉ソーセージ… 気を使ってくれて」
「また、ボクをその名で!!!」
「ナタたん、きみはそっちの方面なの? 俺は用済み…? ウホ! 二号さんでもいいから「愛」をください!」
「うるさあああああい!!! お前ら喋るなぁ!!!」

(は~い、収拾がつかなくなったのでここで打ち切りますニダ。 とりあえず、騒がしいけど今のうちに見取り図から屋敷の侵入、脱出経路で考えておこうニダね)
「…」
ニーダはバカ騒ぎする皆を放っておいて、見取り図を入念に観察する。 ヒッキーはその喧騒の傍らで何も出来ずに傍観する… ギィは… 今の状況をゼッタイに楽しんでる
そして、保安官が来てもおかしくないような、町中に響き渡る一人のツンデレの大声… 潜入任務に僕らは来てるのに… ああ、だめだ。 早く何とかしないと!
最終更新:2009年05月03日 10:52
ツールボックス

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