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ドクオの苦しみ (( ´∀`)すんー!)

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匿名ユーザー

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俺は急いで屋上へ続く階段を上っていく。

(死ぬしかない!死ぬしかないんだ!)

2日前…俺は学校の机に違和感を感じた。
2日前はちょうどバレンタイン。
チョコがある、と期待していたその時だった

       バレンタイン

(なんか四角い箱がある…チョコ!?)
箱を机の中からすばやく取り出し、中身を確認する。
なんと!箱の中にチョコがあったのである!
それもハートマーク。中心部分に『ドクオさんへ』とクリームで書かれている!
(義理じゃない…義理じゃないんだ!)
浮かれているドクオだったが、すぐに手紙も入っている事に気付き、
恐る恐る手紙を読む。
『ドクオさんへ
  この高校に入学してからずっとあなたの事が好きでした。
  去年のバレンタインは渡せなかったので許してください』
下――っのほうにまだ書かれている。
『今日の放課後…体育館裏に来てください。大事なお話があります
                         レモナより』
レモナとはこの高校一のマドンナである。
ドクオはもちろんレモナに好意を持っており、
レモナからチョコを貰えるなど夢にまで思ってなかったのである。

その日の放課後―――――ドクオはスキップしながら体育館裏に行く。
(レモナさん…)と考えるだけで彼の思考能力がMAXになる。
なんと1年以上後のシュミレーションを考えているのだから。

体育館裏に着くと、もうレモナは既にいた。
緊張しながらもドクオはレモナの正面にたつ。
「あ…あのっ!れ…レモナさんっ!話ってなんですか!?」
ドクオは眼をつぶり、緊張のあまり手が震えている。
「……」
レモナからの返事がない。
不思議に思いドクオはレモナの方を見る。
しかし目の前にレモナの姿はなく、見えるのは同学年の女子達だけだった。
後ろにも女子達がいる。
「あーあのーこれはどう言う事でしょうか…?」
ドクオは恐る恐る女子達に聞く。
突然ある女子達は笑い出し、ある女子達は笑いながら言う。

「あんた、まだわからないのぉ?あんたはからかわれたのよ!」

「そうそう!レモナがあんたを好きになるわけないでしょうぉ?」

「あはは!あんた寝ぼけてんじゃないの!?」

「言っとくけどーあのチョコ、コンビニで買ったやつだからー!」

「ちなみに名前はー店員さんにやってもらいましたー!」

ドクオは黙って周りの女子達から逃げるように去ろうとする。
しかし女子達から抜け出したドクオの前には不良モナーが立っている。
「ハハ…ドクオ君?サイフを置いてってもらおうか?」
不良モナーの眼が怪しく光り、気付いた時にはもう殴られていた。

女子達の声がドクオから遠ざかっていく。
サイフだけではなく時計など貴重品を取られたあげく、
ボコボコにされたドクオは怨む事はなくただ笑うだけしかできなかった。
                        第1部(終了)


――――時は現在に戻る

「死ぬしかない!」
俺は屋上の扉を思いっきり開けた。
ちゃんと手紙も書いた。
屋上の柵をこえ、深呼吸をする。
(もう…死ぬしかない)
飛び降りおりようとしたその時、腕を何者かにつかまれ飛び降りる事はなかった。俺は後ろを見ると、ヒッキーがそこに、立っていた。
立っているだけで驚くのだが、引きこもりの奴がここにいるのも驚く。
「なにすんだよ!死ねたのに!」
「それは間違っている。僕だって死のうとしたことがある。
だけど、今もこうして生きているんだ!考えなおせ!」
ヒッキーはそう伝えるとさっさと行ってしまった。
俺は手紙を握り締め叫ぶと、ヒッキーが足を止めた。
「何で…お前は屋上にいた?」

「死のうと考えてた。」
「お前は…なんで死なないんだ?」
「僕を苦しめた奴らに復讐するためだけに生きている」
あっさりと答えると、本当に帰ってしまった。
俺は手紙を破り捨て、何かを決意する。生きている限り。

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