モナー小説掲示板ログ保管庫@wiki(´∀`*)

小さな奇跡 (サクラ)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
そこは岡の上の小さな教会、ささやかだけれどとても暖かい
      ・・・そんな奇跡の起こる教会・・・

「え? 奇跡? そんなの起こるわけないじゃない、聞いたことないよ!」
僕の名前はモララー、今は親友のモナーと奇跡とかいう話をしていた。
モナーがいうには、お金を落とした人が、近くの教会で祈ってたら、お金が
みつかったというのだ。
偶然だろう、この時はそう思ってた・・・

「ねぇモララー、教会にいってみるモナ?」
モナーが僕にいった・・・
事の始まりはそこからだったのかもしれない・・・

僕らは教会にいった、岡の上の小さな教会・・・
ここの神父さんはとても優しくて、僕達が教会で暴れても、あまり怒らない
神父だった。

「お金が見つかったのはここの机の下モナ」
モナーが教会の机の下をみていった。
「ふうん・・別に普通の机だね、やっぱり奇跡なんて信じられない・・ん?」
「どうしたモナ?」
モナーが聞く。
「ほら、ここみてよ」
僕は机の裏を指差していった・・・
「・・落書きのようモナね、メッセージにも見えるモナ」
メッセージ・・モナーのその言葉で僕はあることを思いついた・・・
「ねぇ、僕達も何か書いていかない?」
「えっ! 落書きはいけないモナよ!」
モナーが僕を軽くしかった。
でも僕は負けずに言い返した。
「落書きじゃないよ! 僕達の伝言板だよ!」
「伝言板・・? ・・・うん・・おもしろそうモナね!」
こうしてこの机の裏は、僕達だけのヒミツの伝言板になった・・・

僕とモナーはそれから教会へ行く度に伝言を書き込むようになった。
ケンカをしてくちでは言いにくい時も、この伝言板に書き込むおかげで
すぐに仲直りできた・・・
でも、誤るのはほとんどモナーの方、僕はモナーより少しいじっぱりだった。

中学校に入ってからは、僕とモナーもあまり教会には行かなくなった。
そのかわり放課後の教室が僕達の話し場となっていた。

ある時モナーが僕にこんな事をいった・・・

「モララーよかったモナね!」
「え? 何が?」
「とぼけたって無駄モナよww」
モナーが僕の背中をツンツンつついた。
「高校同じモナよね? モラミさんとw」
モラミさん、その言葉を聞いた瞬間、僕の顔が赤くなった・・・
「ほーら!やっぱり!!」
「な・・何がだよ!」
「好きモナでしょ? モラミさんの事!」
モナーが声を弾ませていった・・・
「そ・・そんなことないからな! 誰があんなヒョロヒョロな女t」
「いいなぁ・・・」
モナーが急に悲しそうな顔でいった・・・
「モナも・・モララーと高校同じにすればよかったモナ・・・」
「モナ・・・」
でも、すぐに明るい顔に戻って、僕にいった・・・
「高校がちがっても、モナ達ずっと友達モナよね!!」
僕を安心させようとムリに笑っているのだろうか・・・
モナーの笑顔の裏にはどこか悲しい面影があった・・・・
少しの沈黙、やがて僕が言った。
「もちろんだよ! どんなに離れていても僕達は友達だよ!!」
僕がそういうと、モナーは安心して、微笑んだ。
それから何ヶ月かたった・・・
僕とモナーはもう高校、高校が違っても、僕達の友情は決してなくならないだろう・・・そう思ってたのに・・・
どうしてあんなことがおきてしまったの・・・?

ある日僕はモナーを映画に誘おうと思い、電話をかけた・・・
でもモナーは、こんな事をいった・・・
「えっえ・・その日はちょっと用事があって・・・」
何かを隠しているかのように、断られた・・・
でも僕はそんな事は気にしなかった。
「たまには、一人でいくのもいいよな」
その程度だった・・・
僕は外へ出た、映画館がある方へ曲がった瞬間、小さな店から二人のAAが
出てきた・・・
僕は足を止めた・・僕の瞳には、モナーとモラミが楽しそうに店から出て行く
姿が映っていた・・・









タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

人気記事ランキング
目安箱バナー