「…もうわかっているかも知れませんが、あと何日かでこの世界は消滅します」
モナーはその一言に驚く。管理人はそのまま話を続ける。
「私が生きているかどうか分かりませんが…死んでいたとしたら、この二人を守ってやってください」
管理人は机に指を指す。指の先には2枚の紙があり、一枚目は
『モララー Lプログラム○ セカンドプログラム×』
と書いてあり、2枚目には
『ギコ Lプログラム○ セカンドプログラム×』
だが下の方には
『フサギコ セカンドプログラム○ ブラックシステム書き換え済み』
と書いてあり、2人ではなく、3人だった。
「3人のようですが…」
「いや、フサは自分で身を守るでしょう。いざとなったら、ブラックシステムが起動するでしょうし」
管理人はフサが書かれた紙を半分に破った。
「ブラックシステム?」
「謎のシステムなので、よくわからないんですが…まぁ暴走みたいなモンですね」
「それに…」と管理人が独り言のように呟いたが、モナーには、はっきり聞こえた。
「書き換えたから、『破壊神 最終形態』にはなりませんが…」
モナーはその一言に驚く。管理人はそのまま話を続ける。
「私が生きているかどうか分かりませんが…死んでいたとしたら、この二人を守ってやってください」
管理人は机に指を指す。指の先には2枚の紙があり、一枚目は
『モララー Lプログラム○ セカンドプログラム×』
と書いてあり、2枚目には
『ギコ Lプログラム○ セカンドプログラム×』
だが下の方には
『フサギコ セカンドプログラム○ ブラックシステム書き換え済み』
と書いてあり、2人ではなく、3人だった。
「3人のようですが…」
「いや、フサは自分で身を守るでしょう。いざとなったら、ブラックシステムが起動するでしょうし」
管理人はフサが書かれた紙を半分に破った。
「ブラックシステム?」
「謎のシステムなので、よくわからないんですが…まぁ暴走みたいなモンですね」
「それに…」と管理人が独り言のように呟いたが、モナーには、はっきり聞こえた。
「書き換えたから、『破壊神 最終形態』にはなりませんが…」
「それってどういう・・・」
破壊神とはどういうことなのだろうか、管理人に聞こうとしたその時だった。
ドンドン!ドン!パシューン!
荒いノック音の後、自動ドアが開き、『夜勤』という名を持つ帽子をかぶった者が入ってきた。
全速力でここまで走ってきたらしく、呼吸が激しい。
「何事ですか?夜勤さん」
「大変です!管理人!
あなたの指示に従い、フサ君に連絡をとったのですが・・・つながったのは一分弱!
異常な電波障害が発生し・・・彼に連絡がとれなくなりました」
それを聞いた管理人は驚いて椅子から立ち上がる。
「なんですって!?」
「?」
モナーにはさっぱり状況がわからない。
「さらに、連絡が取れた一分弱の時に聞こえたものは・・・
詳しくはこれを聞いてください!」
夜勤は無線機を管理人に渡す。無線機にはその一分弱の会話が録音されていた。
ズザザ・・・
雑音の後、フサの声が聞こえる―――
『どういうつもりだ・・・
破壊神とはどういうことなのだろうか、管理人に聞こうとしたその時だった。
ドンドン!ドン!パシューン!
荒いノック音の後、自動ドアが開き、『夜勤』という名を持つ帽子をかぶった者が入ってきた。
全速力でここまで走ってきたらしく、呼吸が激しい。
「何事ですか?夜勤さん」
「大変です!管理人!
あなたの指示に従い、フサ君に連絡をとったのですが・・・つながったのは一分弱!
異常な電波障害が発生し・・・彼に連絡がとれなくなりました」
それを聞いた管理人は驚いて椅子から立ち上がる。
「なんですって!?」
「?」
モナーにはさっぱり状況がわからない。
「さらに、連絡が取れた一分弱の時に聞こえたものは・・・
詳しくはこれを聞いてください!」
夜勤は無線機を管理人に渡す。無線機にはその一分弱の会話が録音されていた。
ズザザ・・・
雑音の後、フサの声が聞こえる―――
『どういうつもりだ・・・
その台詞は連絡を取った者の方に向けられたものではなかった。
確実に、フサは何者かと対峙している。
確実に、フサは何者かと対峙している。
『どういうつもりも何も・・・やっと見つけたのだよ。
我らが捜し求めた存在・・・IRISよりも先に・・・!』
『何・・・?』
『簡単な話だ。合体手術に最も適し、破壊神の宿主に・・・フサ、君は選ばれたのだよ。
そして・・・その覚醒に必要不可欠なパートナーもな』
『・・・・・・!?つー!?』
我らが捜し求めた存在・・・IRISよりも先に・・・!』
『何・・・?』
『簡単な話だ。合体手術に最も適し、破壊神の宿主に・・・フサ、君は選ばれたのだよ。
そして・・・その覚醒に必要不可欠なパートナーもな』
『・・・・・・!?つー!?』
『破壊神の本体…つまり肉体はIRISが封印したが…破壊神プログラムは
人工的に作成できる』
『プログラムを書き換えるつもりなんだな…?』
『その通り…合体手術は二つを一つにするだけではなく、プログラムを書き換える作業もするのだ』
『会長が…決めたのか?』
『いや、我々の独断だ。幹部の抹殺も渋澤達に頼んだ。いずれ我々の会社になるだろうな』
ここで通信が途切れた。その会話は管理人をあせらせた。
「くっ…F社が動くとは思わなかった。夜勤!削除人達をF社へ出動させろ!」
「は、はい!」
夜勤はすぐさまこの部屋から去っていく。
管理人の手に握られていたうまい棒がこなごなにくだける。
すると管理人はマイクに向かって、叫ぶ。
『削除人全員に言う!任務はF社の合体手術の資料の強奪!そしてフサをここまでつれて来い!』
人工的に作成できる』
『プログラムを書き換えるつもりなんだな…?』
『その通り…合体手術は二つを一つにするだけではなく、プログラムを書き換える作業もするのだ』
『会長が…決めたのか?』
『いや、我々の独断だ。幹部の抹殺も渋澤達に頼んだ。いずれ我々の会社になるだろうな』
ここで通信が途切れた。その会話は管理人をあせらせた。
「くっ…F社が動くとは思わなかった。夜勤!削除人達をF社へ出動させろ!」
「は、はい!」
夜勤はすぐさまこの部屋から去っていく。
管理人の手に握られていたうまい棒がこなごなにくだける。
すると管理人はマイクに向かって、叫ぶ。
『削除人全員に言う!任務はF社の合体手術の資料の強奪!そしてフサをここまでつれて来い!』
削除人出動のサイレンが鳴り響く。
モナーがガラス張りの窓に寄ると、都会の町並みを削除人が走っていくのが見えた。
遠くに見える、ひときわ目立ったビル―――F社。
「事態は深刻です。
モナー、君には迅速に説明しなければいけないことがあります。
これのことは覚えていますね?」
管理人は緑色のカプセルをモナーに差し出すように見せた。モナーはコクリとうなずく。
「もちろんモナ。一週間前、ギコ、モララー、しぃちゃんと共に説明を受け、モナ達が作ったカプセル・・・!」
「そう・・・彼らの力を守るために作られたカプセル。
ですが、貴方のカプセルは・・・三人のカプセルにはない、他のプログラムも入れておきました。
そのプログラムは世界が破滅した時、自動的に貴方自身に発動します」
「・・・!」
「詳しくは言えませんが・・・
先ほど言った『モララーとギコを守る』という件については必ず役立ちます。
機能は世界が破滅した後、自然にわかってくるでしょう」
モナーがガラス張りの窓に寄ると、都会の町並みを削除人が走っていくのが見えた。
遠くに見える、ひときわ目立ったビル―――F社。
「事態は深刻です。
モナー、君には迅速に説明しなければいけないことがあります。
これのことは覚えていますね?」
管理人は緑色のカプセルをモナーに差し出すように見せた。モナーはコクリとうなずく。
「もちろんモナ。一週間前、ギコ、モララー、しぃちゃんと共に説明を受け、モナ達が作ったカプセル・・・!」
「そう・・・彼らの力を守るために作られたカプセル。
ですが、貴方のカプセルは・・・三人のカプセルにはない、他のプログラムも入れておきました。
そのプログラムは世界が破滅した時、自動的に貴方自身に発動します」
「・・・!」
「詳しくは言えませんが・・・
先ほど言った『モララーとギコを守る』という件については必ず役立ちます。
機能は世界が破滅した後、自然にわかってくるでしょう」
そして最後に重く一言。
「滅んだ世界を元に戻せるのは君だけだ…。」
「滅んだ世界を元に戻せるのは君だけだ…。」
その後、誰かの声が聞こえた。
『AAの破滅を…IRISめ…封印したことを後悔させてやる』
これが破壊神、復活の波動によるものだと、気付いたのは
それから数日後…世界が消滅してからだ
『AAの破滅を…IRISめ…封印したことを後悔させてやる』
これが破壊神、復活の波動によるものだと、気付いたのは
それから数日後…世界が消滅してからだ
催眠状態 彼女
『つー、目を覚ませ!!・・・俺の声が聞こえていないのか!?』
耳を貫く狂気の声 モニターに映る 多くの倒れた者達
『・・・邪魔者の削除人は全て排除した。助けはもう期待するな・・・』
必死でドアをたたく音 開くことは無い扉
『何で・・・何でこんな近くにいるのに、二人を助けられないモナァァーー!!』
変化 合成
『さあ、フサ・・・手術を始めよう・・・』
『・・・やめろ』
『覚醒し・・・貴様自身が破壊神となるのだ!』
―――ヤメロオオオオォォォォォー!!!
フサの、無意味に突き出した手が空をかいた。
「ハァ・・・ハァ・・・・・・夢・・・?」
茶色の毛並みが、全身が汗で濡れている。彼は突き出した手を力なく下ろした。
「過去夢に、うなされていたのか・・・ここはどこだ?」
フサはゆっくり上半身を起こす。周りを見渡すと、なんとも豪勢な一室だと彼は思った。
実際、彼が寝ていたベットも高級品だ。
「・・・・・・」
起きる前から気づいていた。破壊神から完全に自分の体に戻ることはできなかった。
閉まりきらなかった黒い翼。何枚か背中から黒い羽が出ている。
『つー、目を覚ませ!!・・・俺の声が聞こえていないのか!?』
耳を貫く狂気の声 モニターに映る 多くの倒れた者達
『・・・邪魔者の削除人は全て排除した。助けはもう期待するな・・・』
必死でドアをたたく音 開くことは無い扉
『何で・・・何でこんな近くにいるのに、二人を助けられないモナァァーー!!』
変化 合成
『さあ、フサ・・・手術を始めよう・・・』
『・・・やめろ』
『覚醒し・・・貴様自身が破壊神となるのだ!』
―――ヤメロオオオオォォォォォー!!!
フサの、無意味に突き出した手が空をかいた。
「ハァ・・・ハァ・・・・・・夢・・・?」
茶色の毛並みが、全身が汗で濡れている。彼は突き出した手を力なく下ろした。
「過去夢に、うなされていたのか・・・ここはどこだ?」
フサはゆっくり上半身を起こす。周りを見渡すと、なんとも豪勢な一室だと彼は思った。
実際、彼が寝ていたベットも高級品だ。
「・・・・・・」
起きる前から気づいていた。破壊神から完全に自分の体に戻ることはできなかった。
閉まりきらなかった黒い翼。何枚か背中から黒い羽が出ている。
戯言・境界線
遥か時空の底、
死と氷と闇に閉ざされ、形作られた世界。
其処に、それは、いた。
それは、歓喜していた。
―――――血に、
―――――――戦いに、
――――――――――破壊に、
そして、いづれやって来る強者達に・・・
ただ、歓喜していた。
それは、『秩序』
『破壊』と『再生』を司る、
それのみの閉じた、『環』
ただただ、繰り返す・・・『輪廻』
それは、究極の『絶対矛盾(パラドックス)』
遥か時空の底、
死と氷と闇に閉ざされ、形作られた世界。
其処に、それは、いた。
それは、歓喜していた。
―――――血に、
―――――――戦いに、
――――――――――破壊に、
そして、いづれやって来る強者達に・・・
ただ、歓喜していた。
それは、『秩序』
『破壊』と『再生』を司る、
それのみの閉じた、『環』
ただただ、繰り返す・・・『輪廻』
それは、究極の『絶対矛盾(パラドックス)』
見る限り豪華な部屋。
部屋の天井にはシャンデリアがあり、
タンスにはルビーのような宝石がちらばってある。
「ここは…どこだ?」
その問いに答えるように返事が返ってくる。
それは前に聞いたことのある声。
そう、IRISだ。しかしフサにはいつ聞いたのかが思い出せない。
「ここは、私の住む城…いや塔と言っておくかな。
ここらへんのAAたちはここは『創造神の塔』って言われている」
この城…いや塔はF社に居た時、見たことがある。
1階部分が城のようになっており3階から、
この城の中心が塔のようになっている。
フサはベットから床に足をついた時
「君の力を借りたい」
IRISが突然、言った。
「どういう意味だ」
フサの問いを待っていたようにIRISに笑みが浮かんだ。
部屋の天井にはシャンデリアがあり、
タンスにはルビーのような宝石がちらばってある。
「ここは…どこだ?」
その問いに答えるように返事が返ってくる。
それは前に聞いたことのある声。
そう、IRISだ。しかしフサにはいつ聞いたのかが思い出せない。
「ここは、私の住む城…いや塔と言っておくかな。
ここらへんのAAたちはここは『創造神の塔』って言われている」
この城…いや塔はF社に居た時、見たことがある。
1階部分が城のようになっており3階から、
この城の中心が塔のようになっている。
フサはベットから床に足をついた時
「君の力を借りたい」
IRISが突然、言った。
「どういう意味だ」
フサの問いを待っていたようにIRISに笑みが浮かんだ。
「力を借りたいだと?
・・・あんたが差し向けてきた刺客は【俺を殺す】という命令を受けていた。
あんたにとって、俺は一番の邪魔者じゃないのか?」
刺客であるジエンではないジエン達は、主人の名前は『IRIS』だと発言していた。
IRISは軽く笑う。
「あれを真に受けているとは心外だ。
君の力量を測るため・・・言ったまでのこと。実際はまったくの逆。
フサ、君に死んでもらっては困る」
・・・あんたが差し向けてきた刺客は【俺を殺す】という命令を受けていた。
あんたにとって、俺は一番の邪魔者じゃないのか?」
刺客であるジエンではないジエン達は、主人の名前は『IRIS』だと発言していた。
IRISは軽く笑う。
「あれを真に受けているとは心外だ。
君の力量を測るため・・・言ったまでのこと。実際はまったくの逆。
フサ、君に死んでもらっては困る」
IRISは付け足すように言った。
「まぁ…デビル化によってジエンはやられた、が」
「まぁ…デビル化によってジエンはやられた、が」
「……破壊神の力で、か……」
フサは自分の背中から抜け落ちた黒い羽根を拾った。
覚醒してしまった現在、ゆっくりではあるが、確実に蝕められている。
最後は…己の行為も自覚することなく、破壊や戦いのためだけに生きる化け物となってしまうのだろうか。
そんな考えを打ち払うように、黒い羽根を握りつぶしながらフサはIRISに訊く。
「それで?力を借りたいってのは?」
「単純な話だ」
笑みを浮かべながら、IRISは握手を求めるように手を差し出した。
「君には…我々の同志になってもらいたいんだよ」
「…!」(フサ…!)
フサは軽く驚くと共に、心の中にいるつーの声を聞いた。
彼はIRISを睨みながら言う。
「…俺は…いずれ、お前を殺すぞ?」
フサ自身には殺す気はない。しかし、フサに巣くう破壊神はIRISに対して激しい憎悪を持っている。
もし『最後』がきてしまったならば、迷いなく、破壊神と化した自分はIRISを殺すだろう。
それを踏まえた台詞。
だが、IRISは軽く受け流した後、笑顔で言う。
「構わない。その時になったら、君とつーを…救ってあげるよ」
フサは自分の背中から抜け落ちた黒い羽根を拾った。
覚醒してしまった現在、ゆっくりではあるが、確実に蝕められている。
最後は…己の行為も自覚することなく、破壊や戦いのためだけに生きる化け物となってしまうのだろうか。
そんな考えを打ち払うように、黒い羽根を握りつぶしながらフサはIRISに訊く。
「それで?力を借りたいってのは?」
「単純な話だ」
笑みを浮かべながら、IRISは握手を求めるように手を差し出した。
「君には…我々の同志になってもらいたいんだよ」
「…!」(フサ…!)
フサは軽く驚くと共に、心の中にいるつーの声を聞いた。
彼はIRISを睨みながら言う。
「…俺は…いずれ、お前を殺すぞ?」
フサ自身には殺す気はない。しかし、フサに巣くう破壊神はIRISに対して激しい憎悪を持っている。
もし『最後』がきてしまったならば、迷いなく、破壊神と化した自分はIRISを殺すだろう。
それを踏まえた台詞。
だが、IRISは軽く受け流した後、笑顔で言う。
「構わない。その時になったら、君とつーを…救ってあげるよ」
破壊神になってしまったら、死んだほうがいい。
その結果、死んでも…
「わかった…一時的ではあるが、下になるのも悪くない」
「成立…ですね?」
IRISは笑顔で、さりげなく握手をした。
すると、突然この部屋の扉が強引に開けられる。
開けたのはレモナだった。
「御主人様!大変です!ギコが…脱走しました!」
鳴り響くサイレンと共に、窓から見える外では数百匹のジエンが逃げるギコを追いかけている。
「ギコはあの『プログラム』を持って逃走しています!今、私が――――」
走り出そうとするレモナをIRISが引き止めた。
「いや…私が行きましょう。あの力を試したいですし、
ギコの中に眠る『モノ』が『プログラム』を盗ったのでしょうね。
それに…『あの化け物』に勝てるのは私くらいでしょうから」
フサの見る先の外では、何かが目覚めようとしていた。
破壊神と同じ――――いや、それ以上のものが
その結果、死んでも…
「わかった…一時的ではあるが、下になるのも悪くない」
「成立…ですね?」
IRISは笑顔で、さりげなく握手をした。
すると、突然この部屋の扉が強引に開けられる。
開けたのはレモナだった。
「御主人様!大変です!ギコが…脱走しました!」
鳴り響くサイレンと共に、窓から見える外では数百匹のジエンが逃げるギコを追いかけている。
「ギコはあの『プログラム』を持って逃走しています!今、私が――――」
走り出そうとするレモナをIRISが引き止めた。
「いや…私が行きましょう。あの力を試したいですし、
ギコの中に眠る『モノ』が『プログラム』を盗ったのでしょうね。
それに…『あの化け物』に勝てるのは私くらいでしょうから」
フサの見る先の外では、何かが目覚めようとしていた。
破壊神と同じ――――いや、それ以上のものが
同時刻、夜の闇の中をライフルを片手に逃走する一人の男が居た。
そう、ギコである。
そう、ギコである。
そして、その後ろを数百匹のジエンが追う。
「畜生め・・・!ラチがあかねえ!」
撃っても、撃っても、ジエンの数は減らない。そればかりか増える一方。
銃撃戦は無意味だと悟ったギコは、ライフルを青いカプセルに戻した。
いい対策法を見つけるまでは逃げ切るしかないと思った、その時だった。
「おいおい・・・嘘だろ?」
前からもジエン達の大群がやってくる。数百匹?いや、数千匹だろう。
たちまち逃げ場を失うギコ。
ギコを中心にして、波紋状にジエン達が取り囲む。
「モウ オマエニ ニゲバハナイ! オトナシク プログラムヲワタシ 創造神ノ塔 ニ モドレ!!」
一匹のジエンがそんなことを言うのが聞こえた。
それを聞いたギコは、意味ありげに顔を伏せた。しばらくして高笑いをあげる。
「ハハハハハ!・・・誰が戻るかよ。
それにもうプログラムは渡せない。あのプログラムは、俺の体内に入った。
どうやら・・・俺も『目覚める』時が来たみたいだ」
そう言った彼の背中から白い翼が出現する。
『GEKOEL PROGRAM』
強い光が、周りを包んだ・・・
「畜生め・・・!ラチがあかねえ!」
撃っても、撃っても、ジエンの数は減らない。そればかりか増える一方。
銃撃戦は無意味だと悟ったギコは、ライフルを青いカプセルに戻した。
いい対策法を見つけるまでは逃げ切るしかないと思った、その時だった。
「おいおい・・・嘘だろ?」
前からもジエン達の大群がやってくる。数百匹?いや、数千匹だろう。
たちまち逃げ場を失うギコ。
ギコを中心にして、波紋状にジエン達が取り囲む。
「モウ オマエニ ニゲバハナイ! オトナシク プログラムヲワタシ 創造神ノ塔 ニ モドレ!!」
一匹のジエンがそんなことを言うのが聞こえた。
それを聞いたギコは、意味ありげに顔を伏せた。しばらくして高笑いをあげる。
「ハハハハハ!・・・誰が戻るかよ。
それにもうプログラムは渡せない。あのプログラムは、俺の体内に入った。
どうやら・・・俺も『目覚める』時が来たみたいだ」
そう言った彼の背中から白い翼が出現する。
『GEKOEL PROGRAM』
強い光が、周りを包んだ・・・
光が収まった時、そこには一人の天使が・・・・君臨していた。
白き羽毛のような物質が沢山集まって形作られた翼
頭上に輝く光の輪
片手で何かをなぎ払い、強烈な白い光が周囲を覆い、
光が去った後、周辺にはジエンだったであろう“モノ”が散乱していた・・・・・。
白き羽毛のような物質が沢山集まって形作られた翼
頭上に輝く光の輪
片手で何かをなぎ払い、強烈な白い光が周囲を覆い、
光が去った後、周辺にはジエンだったであろう“モノ”が散乱していた・・・・・。
「・・・無事に・・・【GEKOEL
PROGRAM】を発動することができた・・・」
彼は己の手を見る。暴走はない、正気だ。
ギコエルとなったギコは、今までにはなかった巨大な力の鼓動を感じていた。
彼は口元にほんのり笑みを浮かべると、白い翼を左右対称に広げた。
バサッ!
青いカプセルを握り締め、空へと飛び上がる。
「・・・奴の気配を感じる。・・・IRIS!」
彼は己の手を見る。暴走はない、正気だ。
ギコエルとなったギコは、今までにはなかった巨大な力の鼓動を感じていた。
彼は口元にほんのり笑みを浮かべると、白い翼を左右対称に広げた。
バサッ!
青いカプセルを握り締め、空へと飛び上がる。
「・・・奴の気配を感じる。・・・IRIS!」
「ふむ、少し予定より早かったですね・・・いやはや」
プログラムの起動を確認したIRISはゆっくりと目を閉じた。
起動
次の瞬間、IRISのマントを突き破り、幾重もの触手が出てくる。
触手の先端には、鋭い刃がついている。
さらに、触手を広げる。
触手と触手の間に薄い膜が張られ、巨大を羽を構成していた。
その羽は漆黒の闇の中で、様々な色彩の光を放っていた。
優しく、鮮やかに彩られたその翼こそ、彼の名の由来。
ギリシャ神話に出てくる、虹の女神『IRIS』
そして虹彩の虚翼を背にし、IRISはいまだ見えぬ敵に語りかける。
「さあ、どこまで楽しませてくれますか?戦友・・・」
ギコエル
プログラムの起動を確認したIRISはゆっくりと目を閉じた。
起動
次の瞬間、IRISのマントを突き破り、幾重もの触手が出てくる。
触手の先端には、鋭い刃がついている。
さらに、触手を広げる。
触手と触手の間に薄い膜が張られ、巨大を羽を構成していた。
その羽は漆黒の闇の中で、様々な色彩の光を放っていた。
優しく、鮮やかに彩られたその翼こそ、彼の名の由来。
ギリシャ神話に出てくる、虹の女神『IRIS』
そして虹彩の虚翼を背にし、IRISはいまだ見えぬ敵に語りかける。
「さあ、どこまで楽しませてくれますか?戦友・・・」
ギコエル
「俺はギコであってギコではない。
そのため一日に約1時間のみこの姿でいられる。
しかしギコは忘れているだろう。この姿の時の記憶はな」
ギコエルの手に光が集められ、
だんだん光が大きくなる。
そして言った。
「まぁ1時間あれば…」
『貴様を殺せる』
創造神の塔3階のフサたちの部屋では、
フサとレモナが窓からギコエル達を食い入るように見ている。
「始まるわね…激戦が」
レモナが独り言のように呟いた。
そのため一日に約1時間のみこの姿でいられる。
しかしギコは忘れているだろう。この姿の時の記憶はな」
ギコエルの手に光が集められ、
だんだん光が大きくなる。
そして言った。
「まぁ1時間あれば…」
『貴様を殺せる』
創造神の塔3階のフサたちの部屋では、
フサとレモナが窓からギコエル達を食い入るように見ている。
「始まるわね…激戦が」
レモナが独り言のように呟いた。
「……」
フサは黙って窓から手を離す。踵を返し扉へと向かう。
「ちょっと…どこへ行くつもり?」
レモナはフサを呼び止める。フサは振り向かずに淡々と言った。
「たしかに激戦だが…俺が見る限り、ギコは死なない。
それがわかっただけで十分だから。
俺は【方法】を探す。それに…つーが俺と二人きりで話したいことがあるらしい」
重そうな扉を軽々とフサは開ける。部屋の外へ出る直前、ポツリとレモナに言った。
「あの時の謝罪の言葉は俺とつーにはいらない。…モナーに伝えるんだな」
フサは黙って窓から手を離す。踵を返し扉へと向かう。
「ちょっと…どこへ行くつもり?」
レモナはフサを呼び止める。フサは振り向かずに淡々と言った。
「たしかに激戦だが…俺が見る限り、ギコは死なない。
それがわかっただけで十分だから。
俺は【方法】を探す。それに…つーが俺と二人きりで話したいことがあるらしい」
重そうな扉を軽々とフサは開ける。部屋の外へ出る直前、ポツリとレモナに言った。
「あの時の謝罪の言葉は俺とつーにはいらない。…モナーに伝えるんだな」
…バタン
扉が閉まった。
部屋にはIRISの前ではけして見せない、せつない表情をしたレモナだけが残された。
「本当に、フサ君の言う通りね…モナー君」
廊下をカツカツと歩きだすフサ。フサは歩きながらつーに話しかける。
「俺に話したいことって何だ?」
(・・・資料室ニツイテカラダ)
ぶっきらぼうに返答するつーの声を聞いて、
「もしかして、怒ってる?」
フサはただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
そんな彼らを―――実際に見えるのはフサだけだが、影で見つめる者がいた。
一人はラムダ耳を持つ者。もう一人は雰囲気からしてクールな者。
「…めずらしくタバコを吸ってないんじゃネーノ」
「フーン…そうか?」
軽い会話をするうちにもフサの後姿がどんどん小さくなっていく。
二人は気づかれないように、フサの黒い翼が生えた背中を追う。
「一見ただの餓鬼じゃねえか。あんな奴につとまるのか?」
「その体には破壊神を抱えてるってのに、いい目をしてるんじゃネーノ?
マドモアゼルを気づかう紳士的な優しさも持ち合わせているし」
「マドモアゼルって…お前な…」
呆れ顔の相方に、ラムダ耳の持つ者は真剣な眼差しで言う。
「アイツ…フサが俺達の新たなる『リーダー』になるのは決定じゃネーノ」
部屋にはIRISの前ではけして見せない、せつない表情をしたレモナだけが残された。
「本当に、フサ君の言う通りね…モナー君」
廊下をカツカツと歩きだすフサ。フサは歩きながらつーに話しかける。
「俺に話したいことって何だ?」
(・・・資料室ニツイテカラダ)
ぶっきらぼうに返答するつーの声を聞いて、
「もしかして、怒ってる?」
フサはただ苦笑いを浮かべるしかなかった。
そんな彼らを―――実際に見えるのはフサだけだが、影で見つめる者がいた。
一人はラムダ耳を持つ者。もう一人は雰囲気からしてクールな者。
「…めずらしくタバコを吸ってないんじゃネーノ」
「フーン…そうか?」
軽い会話をするうちにもフサの後姿がどんどん小さくなっていく。
二人は気づかれないように、フサの黒い翼が生えた背中を追う。
「一見ただの餓鬼じゃねえか。あんな奴につとまるのか?」
「その体には破壊神を抱えてるってのに、いい目をしてるんじゃネーノ?
マドモアゼルを気づかう紳士的な優しさも持ち合わせているし」
「マドモアゼルって…お前な…」
呆れ顔の相方に、ラムダ耳の持つ者は真剣な眼差しで言う。
「アイツ…フサが俺達の新たなる『リーダー』になるのは決定じゃネーノ」
「リーダーは早すぎるんじゃないのか?」
「じゃあ…試してみればいいんじゃネーノ?」
クールな奴はナイフを右手に構え、フサへ突進する。
「ば…馬鹿!今、奴を殺ったらやばい…!フーン!」
ラムダ耳の奴が叫ぶとフサは後ろを振り向く。
(ナ・・・ナンナンダ!?オイ・・・フサ!ハヤク、逃ゲロ!)
「いや…奴は本気だ。ここで逃げたら失礼だ」
フサは余裕の様子をつーに見せる。
フサから3m先の地点でフーンはナイフを投げる。
ナイフの風の切る音が聞こえ始めたと同時にフーンは消えた。
まるでさっきのフーンが残像のように。
「じゃあ…試してみればいいんじゃネーノ?」
クールな奴はナイフを右手に構え、フサへ突進する。
「ば…馬鹿!今、奴を殺ったらやばい…!フーン!」
ラムダ耳の奴が叫ぶとフサは後ろを振り向く。
(ナ・・・ナンナンダ!?オイ・・・フサ!ハヤク、逃ゲロ!)
「いや…奴は本気だ。ここで逃げたら失礼だ」
フサは余裕の様子をつーに見せる。
フサから3m先の地点でフーンはナイフを投げる。
ナイフの風の切る音が聞こえ始めたと同時にフーンは消えた。
まるでさっきのフーンが残像のように。
フサはフッと息を吐くとその場にしゃがむ。
頭上を数本のナイフが通過し、資料室と書かれた扉に刺さった。
素早く彼は移動し、刺さったナイフを二本引き抜く。
瞬時に天井に灰色の影を見つけ、一本を投げた。だが、すぐ灰色の影は天井から消えた。
「…まさかとは思うが、お前の力はここまでじゃないよな?」
そんな声がフサの耳に入った。
茶色の毛並みの彼は何も言わずにホルスターから拳銃を取り出す。
右手には拳銃。左手にはナイフ。
フサが安全装置をはずした刹那、灰色の影は幾数に分かれた。
高速に移動することで生じる残像…影分身。
何体もの灰色の影がフサに襲い掛かる…フサはチラリと下を見た後、顔を上げて一体の灰色の影に向けて引き金を引いた。
左手のナイフは消えていた。
頭上を数本のナイフが通過し、資料室と書かれた扉に刺さった。
素早く彼は移動し、刺さったナイフを二本引き抜く。
瞬時に天井に灰色の影を見つけ、一本を投げた。だが、すぐ灰色の影は天井から消えた。
「…まさかとは思うが、お前の力はここまでじゃないよな?」
そんな声がフサの耳に入った。
茶色の毛並みの彼は何も言わずにホルスターから拳銃を取り出す。
右手には拳銃。左手にはナイフ。
フサが安全装置をはずした刹那、灰色の影は幾数に分かれた。
高速に移動することで生じる残像…影分身。
何体もの灰色の影がフサに襲い掛かる…フサはチラリと下を見た後、顔を上げて一体の灰色の影に向けて引き金を引いた。
左手のナイフは消えていた。
その弾が弾かれるように、当たらない。当たっているのだが当たらない。
灰色の影の左手にはっきり見えるナイフの影。
左手のナイフが無くなっている。あきらかに影に奪われている。
(どこかに本物がいる…見極めるんだ、俺!)
そんな中、フサはあることに気が付いた。
何体もいる影のなかに一つだけちがう行動をとる影がいるのだ。
「…!そこかッ!」
フサはちがう行動をとる影に引き金を引く。
「ふん…こんなものか」
この言葉が聞こえた時、フサは倒れた。
灰色の影の左手にはっきり見えるナイフの影。
左手のナイフが無くなっている。あきらかに影に奪われている。
(どこかに本物がいる…見極めるんだ、俺!)
そんな中、フサはあることに気が付いた。
何体もいる影のなかに一つだけちがう行動をとる影がいるのだ。
「…!そこかッ!」
フサはちがう行動をとる影に引き金を引く。
「ふん…こんなものか」
この言葉が聞こえた時、フサは倒れた。
だがフーンは気付いていなかった。
自分はすでに彼の思惑に捕らわれているということに・・・
多くの灰色の影が倒れているフサにへと近づく。
かけついたラムダ耳を持つ者に一斉に振り向いて言う。
「所詮は餓鬼だ。ネーノ・・・負けたコイツにリーダーはつとまらない」
ネーノと呼ばれたラムダ耳を持つ者は一瞬驚いたような表情を作った後、首を横に振る。
「いいや。負けてるのはフーンの方じゃネーノ」
ブン!
茶色の影が本体である灰色の影を引き倒していた。
かき消された残像。地面に叩きつけられうつ伏せになる灰色の影。
ナイフが握られた手をねじふせ、フサは銃先を灰色の影の頭に向けていた。
「くっ・・・!なぜ、わかった・・・?」
灰色の影の影分身におとっている部分などなかった。
一つの見分ける手段として、残像と本体の影の微妙な濃さを見比べるというのがあるが、廊下はそれができるほど明るくはない。
フサは灰色の影――フーンの手からナイフを取り上げた。
そして、フーンの目の前にそのナイフを置いた。拳銃を握ってない自分の手も。
ナイフの刃が、フサの左手が・・・赤黒く汚れている。
「部屋を出る前…俺は自分の背中から抜け落ちた黒い羽根を握りつぶした。
そのせいで俺の手は汚れてしまってな。
さっきナイフを引き抜いた時、わざとその汚れを付着させたわけだ。
この微妙な明るさの中、影のような純粋な黒では見分けるのは難しいが、
少しでも別の色さえ混じっていれば、俺にとってはそれで充分だから。
あとは・・・相手の、勝利を確信したと同時に生じる隙を狙うだけだ」
フサは拳銃をピタリと固定したまま、
フーンは無表情だったが、突然プッと噴出した。ちょっとした笑いが起こる。
「完敗だ、フサ。ネーノ、お前の言い分・・・認めるよ。
コイツは、リーダーには格好の人物だ」
怪訝そうな表情を浮かべるフサ。
「さっきから気になっていたんだが・・・『リーダー』って何のことだ?」
多くの灰色の影が倒れているフサにへと近づく。
かけついたラムダ耳を持つ者に一斉に振り向いて言う。
「所詮は餓鬼だ。ネーノ・・・負けたコイツにリーダーはつとまらない」
ネーノと呼ばれたラムダ耳を持つ者は一瞬驚いたような表情を作った後、首を横に振る。
「いいや。負けてるのはフーンの方じゃネーノ」
ブン!
茶色の影が本体である灰色の影を引き倒していた。
かき消された残像。地面に叩きつけられうつ伏せになる灰色の影。
ナイフが握られた手をねじふせ、フサは銃先を灰色の影の頭に向けていた。
「くっ・・・!なぜ、わかった・・・?」
灰色の影の影分身におとっている部分などなかった。
一つの見分ける手段として、残像と本体の影の微妙な濃さを見比べるというのがあるが、廊下はそれができるほど明るくはない。
フサは灰色の影――フーンの手からナイフを取り上げた。
そして、フーンの目の前にそのナイフを置いた。拳銃を握ってない自分の手も。
ナイフの刃が、フサの左手が・・・赤黒く汚れている。
「部屋を出る前…俺は自分の背中から抜け落ちた黒い羽根を握りつぶした。
そのせいで俺の手は汚れてしまってな。
さっきナイフを引き抜いた時、わざとその汚れを付着させたわけだ。
この微妙な明るさの中、影のような純粋な黒では見分けるのは難しいが、
少しでも別の色さえ混じっていれば、俺にとってはそれで充分だから。
あとは・・・相手の、勝利を確信したと同時に生じる隙を狙うだけだ」
フサは拳銃をピタリと固定したまま、
フーンは無表情だったが、突然プッと噴出した。ちょっとした笑いが起こる。
「完敗だ、フサ。ネーノ、お前の言い分・・・認めるよ。
コイツは、リーダーには格好の人物だ」
怪訝そうな表情を浮かべるフサ。
「さっきから気になっていたんだが・・・『リーダー』って何のことだ?」
フーンが問いに答える。
「…俺らは特殊任務を専門とする傭兵だ。IRISが雇い主。
リーダーとはその言葉どおり俺らのリーダーだ。
直接指示を与える奴の事をさす。」
「俺が指示ぃ!?」
フサは驚きが隠せない。
「特殊任務をやる直前は俺らでも緊張する。
だから冷静に指示を与える奴が必要なのさ…。緊張すると判断ができなくなるからな。
んで、さっきお前を試させてもらった。経験豊富。そして強い奴しかできない」
ネーノは付け足すように言う。
「言っとくけどフーンの実力はあの10倍…いや20倍だ。まず俺らの心配はいらない」
「…俺らは特殊任務を専門とする傭兵だ。IRISが雇い主。
リーダーとはその言葉どおり俺らのリーダーだ。
直接指示を与える奴の事をさす。」
「俺が指示ぃ!?」
フサは驚きが隠せない。
「特殊任務をやる直前は俺らでも緊張する。
だから冷静に指示を与える奴が必要なのさ…。緊張すると判断ができなくなるからな。
んで、さっきお前を試させてもらった。経験豊富。そして強い奴しかできない」
ネーノは付け足すように言う。
「言っとくけどフーンの実力はあの10倍…いや20倍だ。まず俺らの心配はいらない」
ネーノの言葉に納得するフサ。
彼らには無駄な動きがまったくといっていいほど、ない。戦闘能力も申し分ない。
エリート中のエリート。その言葉がピタリと当てはまる。
フーンはフサに近づき、彼の腕を何回か触りながら言う。
「お前もほとんど実力を出してなかったな。力のセーブが非常にうまい。
いくつもの戦闘や任務をこなしてきた俺達にはわかる。
俺達と同等・・・いや、それ以上の力の持ち主・・・。
口にこそは出さないが、このような立場につくことはこれが始めてじゃない、慣れているんじゃないか?
俺は・・・お前のような奴に指示を与えられるというのなら、本望だ」
彼らには無駄な動きがまったくといっていいほど、ない。戦闘能力も申し分ない。
エリート中のエリート。その言葉がピタリと当てはまる。
フーンはフサに近づき、彼の腕を何回か触りながら言う。
「お前もほとんど実力を出してなかったな。力のセーブが非常にうまい。
いくつもの戦闘や任務をこなしてきた俺達にはわかる。
俺達と同等・・・いや、それ以上の力の持ち主・・・。
口にこそは出さないが、このような立場につくことはこれが始めてじゃない、慣れているんじゃないか?
俺は・・・お前のような奴に指示を与えられるというのなら、本望だ」
アイテム設定
灼熱の毒槍「屠殺者/殺戮者(Slaughterer)」(劣化コピー)
トゥアハ・デ・ダナン神話、ペルシア大王ピサールの持つ、毒槍。
常に血と戦いを求めており、保管している町ひとつを壊滅させる威力を持つ。
元々、『破壊神』の持っていた槍(後ほど紹介)をIRISがスキャンし、創った劣化コピー。
レモナの槍。使うたびに、使用者の体を蝕んで逝く、呪いの槍。
下のサイトを参照。
幻想の武器博物館
トップ ttp://gensounobuki.fc2web.com/frame.html
灼熱の毒槍 ttp://gensounobuki.fc2web.com/tennzihinn/pisear.html
灼熱の毒槍「屠殺者/殺戮者(Slaughterer)」(劣化コピー)
トゥアハ・デ・ダナン神話、ペルシア大王ピサールの持つ、毒槍。
常に血と戦いを求めており、保管している町ひとつを壊滅させる威力を持つ。
元々、『破壊神』の持っていた槍(後ほど紹介)をIRISがスキャンし、創った劣化コピー。
レモナの槍。使うたびに、使用者の体を蝕んで逝く、呪いの槍。
下のサイトを参照。
幻想の武器博物館
トップ ttp://gensounobuki.fc2web.com/frame.html
灼熱の毒槍 ttp://gensounobuki.fc2web.com/tennzihinn/pisear.html
勝手に妄想中(ヲウィ!
『破壊神』
この世の終焉。存在、亡き者。純粋に破壊のみを遂行するバグ。
IRISのプロトタイプ。世界最初のコンピュータ『ハッピー・エンド・トリガー』
マザー・コンピュータ『IRIS』の開発中に創られた、シミュレーション・システム。
その残骸。ジャンク・データの塊。『有』の創造神『IRIS』の対極、『無』の創造神。
そのデータは全て虚数で作られている。あらゆるAAに対して、無敵。
過去に『IRIS』及び『Lプログラム』所持者と戦闘し、『α&ω』プログラムにより凍結させられた。
一説によると、その姿は『クックル・ドゥドゥドゥ』とナウシカの『巨神兵』(漫画版)を足して2で割ったようなものだそうだ。
武装『大剣 Ea』…天地を切り離した、ヒッタイトの水神『エア(エンキ)』の剣。
文字通り、世界を切り離す威力を誇る最強の消去プログラム。
『灼熱の毒槍』…「屠殺者/殺戮者(Slaughterer)」。大気を濁し、水を毒し、大地を汚す呪いの槍。
『アイアス』…あらゆる攻撃を弾き返す、絶対防御を誇るファイアフォール。
とりあえず、思いつく限りの仮設定。気が向いたら使ってやってください。
『破壊神』
この世の終焉。存在、亡き者。純粋に破壊のみを遂行するバグ。
IRISのプロトタイプ。世界最初のコンピュータ『ハッピー・エンド・トリガー』
マザー・コンピュータ『IRIS』の開発中に創られた、シミュレーション・システム。
その残骸。ジャンク・データの塊。『有』の創造神『IRIS』の対極、『無』の創造神。
そのデータは全て虚数で作られている。あらゆるAAに対して、無敵。
過去に『IRIS』及び『Lプログラム』所持者と戦闘し、『α&ω』プログラムにより凍結させられた。
一説によると、その姿は『クックル・ドゥドゥドゥ』とナウシカの『巨神兵』(漫画版)を足して2で割ったようなものだそうだ。
武装『大剣 Ea』…天地を切り離した、ヒッタイトの水神『エア(エンキ)』の剣。
文字通り、世界を切り離す威力を誇る最強の消去プログラム。
『灼熱の毒槍』…「屠殺者/殺戮者(Slaughterer)」。大気を濁し、水を毒し、大地を汚す呪いの槍。
『アイアス』…あらゆる攻撃を弾き返す、絶対防御を誇るファイアフォール。
とりあえず、思いつく限りの仮設定。気が向いたら使ってやってください。
バサッ・・・
フサの意志とは関係なく、小さく黒い翼が動く。
その音を聞き、自分の背中を見たフサはせつなくなりながらも微笑む。
「わかった。あんた達が俺をリーダーとして望むのなら、喜んで引き受けるから。
だが、少しだけ待ってほしい。
・・・肉体の『分離』はできなくても、つーの心を仮の体に移す【方法】を見つけるまで」
フサの意志とは関係なく、小さく黒い翼が動く。
その音を聞き、自分の背中を見たフサはせつなくなりながらも微笑む。
「わかった。あんた達が俺をリーダーとして望むのなら、喜んで引き受けるから。
だが、少しだけ待ってほしい。
・・・肉体の『分離』はできなくても、つーの心を仮の体に移す【方法】を見つけるまで」
「おう、楽しみに待ってるぜ。リーダー」
フーンはフサに右手を差し出す。
フサはリーダーという呼び方に少し照れながら、左手で差し出された右手に応じた。
フーンはフサに右手を差し出す。
フサはリーダーという呼び方に少し照れながら、左手で差し出された右手に応じた。
一方、タカラとでぃは砂漠に聳え立つ要塞の前にいた。
外見はガラクタを寄せ集めて作ったような感じだ。ゴミの寄せ集めと言ってもいいかもしれない。
「・・・そうなんですけど、中はしっかりとした作りなんですよ」
「ソウデスカ」
タカラは入り口らしき場所で二回ほどノックをした。
「ただいま戻りました。開けてくださいませんか?」
しばらくして、扉が開かれる。
その先には・・・何故かボロボロでアフロヘアーになっているぽるじょあが立っていた。
扉の向こう側から、煙のにおいもする。
ぼるじょあはボーっとしている。口からこぼれた台詞はこれだった。
「・・・新聞勧誘ならお断りだYO・・・じゃあNE」
パタン
開かれた扉は閉まってしまった。
タカラはぼーぜん。でぃは無表情。
「・・・・・・」
数秒間、二人の間で、嫌な間が流れた。
どうしようもなくなって、タカラは焦って扉を殴りながら言った。
「ゴルァ!ぽるじょあさん!僕ですって、タカラですって!
新聞勧誘じゃありませんってば!!」
外見はガラクタを寄せ集めて作ったような感じだ。ゴミの寄せ集めと言ってもいいかもしれない。
「・・・そうなんですけど、中はしっかりとした作りなんですよ」
「ソウデスカ」
タカラは入り口らしき場所で二回ほどノックをした。
「ただいま戻りました。開けてくださいませんか?」
しばらくして、扉が開かれる。
その先には・・・何故かボロボロでアフロヘアーになっているぽるじょあが立っていた。
扉の向こう側から、煙のにおいもする。
ぼるじょあはボーっとしている。口からこぼれた台詞はこれだった。
「・・・新聞勧誘ならお断りだYO・・・じゃあNE」
パタン
開かれた扉は閉まってしまった。
タカラはぼーぜん。でぃは無表情。
「・・・・・・」
数秒間、二人の間で、嫌な間が流れた。
どうしようもなくなって、タカラは焦って扉を殴りながら言った。
「ゴルァ!ぽるじょあさん!僕ですって、タカラですって!
新聞勧誘じゃありませんってば!!」
「え~っと…すまなかったNE」
要塞の中。頭をかくぽるじょあの後をタカラとでぃが歩く。
あの後、タカラの必死な発言が数分間続いた後、やっと自分達の存在に気がついてくれ、無事に要塞へ入れたのだった。
「いったい僕がいない間、何があったんです?この充満した煙のにおい・・・あの部屋からしてますね?」
タカラはそう言って、研究室と書かれた部屋を指差した。ぽるじょあはガックリとうなだれながら言う。
「ギコ教授の説明でちょっとね・・・。部屋の向こうの山崎はもっとヤバイ状態だYO」
「ええー!?」
なんだって並みの驚きを見せるタカラ。問題は山積みなのに。
「・・・?」
でぃはそれまで静かにタカラの後ろについてきたが、ある物に気がついた。
それは・・・一枚の穢れの無い白い羽根だった。
彼女はそれを拾い上げる。しばらく見た後、クンクンと匂いをかいだ。
やがて・・・でぃはその羽根が自分の知り合いが落としたものだと気づく。
「・・・モララーサン ノ ニオイ・・・」
要塞の中。頭をかくぽるじょあの後をタカラとでぃが歩く。
あの後、タカラの必死な発言が数分間続いた後、やっと自分達の存在に気がついてくれ、無事に要塞へ入れたのだった。
「いったい僕がいない間、何があったんです?この充満した煙のにおい・・・あの部屋からしてますね?」
タカラはそう言って、研究室と書かれた部屋を指差した。ぽるじょあはガックリとうなだれながら言う。
「ギコ教授の説明でちょっとね・・・。部屋の向こうの山崎はもっとヤバイ状態だYO」
「ええー!?」
なんだって並みの驚きを見せるタカラ。問題は山積みなのに。
「・・・?」
でぃはそれまで静かにタカラの後ろについてきたが、ある物に気がついた。
それは・・・一枚の穢れの無い白い羽根だった。
彼女はそれを拾い上げる。しばらく見た後、クンクンと匂いをかいだ。
やがて・・・でぃはその羽根が自分の知り合いが落としたものだと気づく。
「・・・モララーサン ノ ニオイ・・・」
「その羽…ちょっと見せてください」
でぃがタカラに持っている羽を渡した。
タカラは羽に眼を近づけたり、離したりしている。
「この羽…夜勤さんの部屋にあったものと似ている…」
「夜勤?夜勤って誰なのYO」
ぼるじょあは羽に手を触れる。
「夜勤さんを忘れたんですか?管理人さんの助手ですよ!」
ぼるじょあ、タカラ、でぃでもない声が3人に聞こえた。
「そう…そして、またの名を…『情報屋の夜勤』…」
『夜勤』と書かれた帽子をかぶったAAが一枚の紙を持ちながら、
壁によりかかっていた。
でぃがタカラに持っている羽を渡した。
タカラは羽に眼を近づけたり、離したりしている。
「この羽…夜勤さんの部屋にあったものと似ている…」
「夜勤?夜勤って誰なのYO」
ぼるじょあは羽に手を触れる。
「夜勤さんを忘れたんですか?管理人さんの助手ですよ!」
ぼるじょあ、タカラ、でぃでもない声が3人に聞こえた。
「そう…そして、またの名を…『情報屋の夜勤』…」
『夜勤』と書かれた帽子をかぶったAAが一枚の紙を持ちながら、
壁によりかかっていた。
「久しぶりだね。タカラ君、でぃちゃん」
「夜勤さん!どうしてここに!?」
管理人の側近の登場に、二人は驚きを隠せない。
世界が破滅する以前でさえ、普通のAAが管理人は愚か側近に会う機会はめったにない。
夜勤は深くかぶられた帽子を少し上げながら言う。
「管理人の命令、ってところでしょうか。ここに『Lプログラム』を所持するモララー君の反応があったもんだから。
しかも・・・暴走とは驚いた・・・」
「夜勤さん!どうしてここに!?」
管理人の側近の登場に、二人は驚きを隠せない。
世界が破滅する以前でさえ、普通のAAが管理人は愚か側近に会う機会はめったにない。
夜勤は深くかぶられた帽子を少し上げながら言う。
「管理人の命令、ってところでしょうか。ここに『Lプログラム』を所持するモララー君の反応があったもんだから。
しかも・・・暴走とは驚いた・・・」
「ちょっと急がしいんだ。詳しくはこの紙を見てくれ」
そう言い残すと夜勤は消えてしまった。紙を残して。
「どうやらその紙は手紙みたいだNE!見たいけど教授に呼ばれているんだYO!
タカラやでぃだけで読んでくれだYO」
ぼるじょあはYO!を連発しながら退室した。
タカラはその紙を手にとって驚きを隠せない。
なんと、その紙に管理人の直筆だったからである。
「管理人さんからの直筆!?なんか大変な事があったのだろうか!?」
『タカラ でぃ へ
そう言い残すと夜勤は消えてしまった。紙を残して。
「どうやらその紙は手紙みたいだNE!見たいけど教授に呼ばれているんだYO!
タカラやでぃだけで読んでくれだYO」
ぼるじょあはYO!を連発しながら退室した。
タカラはその紙を手にとって驚きを隠せない。
なんと、その紙に管理人の直筆だったからである。
「管理人さんからの直筆!?なんか大変な事があったのだろうか!?」
『タカラ でぃ へ
この手紙を読んでいるということは、急速に事態は進んでいることだろう。
・・・フサの破壊神への覚醒、ギコとモララーの『Lプログラム』の発動・・・。
・・・フサの破壊神への覚醒、ギコとモララーの『Lプログラム』の発動・・・。
・・・・物語の動向は大乱へとゆっくりと、だが着実に進んでいる。
運命に翻弄される者。
己の私欲の為に戦う者。
他者の為に闘う者。
世界を変えるべく変貌する者。
そして、
この世界を破壊するべく変貌する者。
物語は新たな局面へと移る。
此処で句切りを付けておこう・・・・。
http://yy31.kakiko.com/test/read.cgi/monassplus/1137577737/
運命に翻弄される者。
己の私欲の為に戦う者。
他者の為に闘う者。
世界を変えるべく変貌する者。
そして、
この世界を破壊するべく変貌する者。
物語は新たな局面へと移る。
此処で句切りを付けておこう・・・・。
http://yy31.kakiko.com/test/read.cgi/monassplus/1137577737/