壊獣豪断斧
赤い装飾部分が脈動し、唸り声を上げる、怪物の顔のような長柄の戦斧、神器級の遺物。時折色々なところについている瞳がギョロギョロと動いたり、舌なめずりをしたりしたという目撃情報がある。
正体
初めから斧として生み出された複合生物武器、異界探索時に発見され、以来発見者の象徴的な得物の1つとして知られていた。その性能は異常の一言で、刃の役目をする、金属質の角と顔全面は、欠けても即座に修復され、手入知らずの切れ味と頑強さを提供。生物なため、メインの個体が大口を開けて瞬間的なリーチを伸ばすのは当然のこと、大口から不可視の衝撃波を放ったり、死角からの攻撃を、後ろ向きに付いている個体が察知し勝手に迎撃したり、石突に使われている三匹の小型個体を操り、攻撃の支援をさせたり等々、まさに「武器として生まれたキメラ生物」といえる。
斧核の獣
斧部分を構成する最も大きな怪物パーツ、二対の目を持ち、金属質の角や飛び出た金属質の骨で斧を形成し、使用する事に切れ味を増し、欠ける事に強度と靭性が増していく。また、大口から不可視の、槍のように鋭い衝撃波を放ち、敵の装甲を貫くという芸当ができる。
棍核の獣
ピンポイントに威力が集中するように中心にかけて尖った槌を形成する2番目に大きな怪物パーツ。クラッシャーとしての機能はおまけである。常に背後に目を光らせており、死角からの攻撃を察知すると即座に重心を移動させ、勝手に死角からの攻撃を迎撃する役割を持つ。上に二対、下に一対の目を持つ
操核の獣
石突と柄に絡みつき、小さく纏まった三匹の細身の小龍のような怪物パーツ、防御面では最高水準の強度を持ち、隕石さえ砕け散るほどに硬く堅牢な鱗を持つ。直径は2cmほどにも関わらず、戦闘時には決して砕けず、変速起動すら可能な矢のように襲い掛かり、自慢の硬さで貫いていく。
余談
先程から「武器として生まれたキメラ生物」と言っている通り、この武器は命を持っており、食事等が必要であるため、持ち主が定期的に新鮮な血肉を狩るために戦う必要性が生じる。なお、やろうと思えば斧とは違う、恐らく「生物としての本来のカタチ」というべき姿になることも出来るらしい。