不信のとき
2006
新潮文庫
有吉 佐和子
★×3
どろどろ心理劇な本。
「
デュアル・ライフ」ほどではないけど男が身勝手で、でもあれほど浮世離れした馬鹿じゃないから、かえってこういう人身近にいそうだなぁと思いました。
女性登場人物の喋り方にちょっと特徴があったりして、最初は軽く違和感なのが読んでるうちに慣れてくるというか、逆に好きになったりとかしました。
女の鼻持ちならないうぬぼれとかの描写がうまいなー。ああこういう、謙遜のつもりで自慢しちゃってるよーみたいな人いるよなぁと思いながら読んでたら、長いわりにさくっと読めました。
ちゃんと山も谷もあるし、オチもあって、ベテランが書いた感じ。
「
嘘猫」のあとに読んだら、こっちも広告業界でアルバイトとか似た話が出てきたので、こういう相乗効果は面白いなぁと思ったり。
ISBN:4-10-113222-4
ISBN:4-10-113223-2
最終更新:2011年02月16日 13:37