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葬儀の日


河出文庫
松浦 理英子

★×1

なんとなく手に取ったら読むのが2度目でがっかりした本。

最初に読んだのはけっこう前のような気がする…
その時もぶらっと本を探してて、何となく手に取った気がする。
厚い本が好きな自分にしては珍しく、2度もこの薄い本を選んでしまったようです。
読み始めからじわじわ存在を思い出して、展開もオチもちゃんと覚えてました。
1作目読みながら「そういえば女の子が手術するとかしないとかで悩む話もあったな」とか。

忘れなかったのは好きだったから、ではなく、おそらくその逆。
淡々と気味が悪くて、心のどこかでずっと忘れられなかった感じ。

この作者って犬身の人なんだよなー。
犬身読みたいなあと思って読めなかった期間がけっこう長かったけど(文庫待ち)、それよりずっと前にこの作者の本を読んでたんだなあ。
で、犬身にもこの本にも、生理的嫌悪感のようなものを感じてしまうんだよなあ。

きっと作者はクラスに一人はいるような、目立たなくて地味なのに実はものすごくエロくてちょっと倒錯気味のような女子なんだろうなあと勝手に想像。
現実の満たされなさを想像のエロさで補っているような…


なんか悪いことばっかり書いた後のフォローってわけではないですが、
この作者さんの発想はすごく惹かれるものがあるぽいです。
犬に変身するとか、泣き屋・笑い屋とか。
でもそれで興味を持って読んでみると………なんだよなあ。














最終更新:2011年02月16日 13:31