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アオギリの学校探検~生徒交流・ニ年編~

たくさんたくさん歩いたけど、『しょくいんしつ』は見つからない。
『きょうしつ』はたくさん見つけるのに、しょくいんしつは見つからない。
学校って、『めいきゅう』ってものなのかな。迷っちゃいそう。

「…あ」

長い道を歩いてたら、遠くのほうに、アッシュを見つけた。
アッシュも、ここにいたんだ。
アッシュなら、『しょくいんしつ』の場所、知ってるかな。

…あ。でも、じりきで探さないといけないね。
でも、アッシュ、どこに行くんだろう。
ついていったら、分かるかな。



アッシュは、歩くの速い。
アオ、少し走らないと、追いつけない。
アッシュに追いついたら、きょうしつの前にいた。

「あ、一角くー………………!?」

きょうしつの中には、たくさん人がいた。トキコもいた。
トキコ、こっちを見てる。ぽかん、ってしてる。

トキコの横に、アッシュがいる。

……あれ?

「?どうしたんだ、トキコ?」
「い、い、い、一角くん……そ、その、後ろの子…」
「後ろ?………!?」

アッシュだと思ってた人、こっちを見た。『おどろく』って表情をしてる。

「な、い、いつの間に!?」
「あれ、アオギリちゃんじゃない」

トキコの横にいた、本物のアッシュがこっちに来た。
アオ、持ち上げられた。

「どうしたの、こんなところまで。あ、僕に会いたくて来ちゃった?」
「ううん。アオ、お勉強しに、きたの」
「あらら、そう…」

本物のアッシュ、『わらう』って顔をした。
でも、いつも見る『わらう』って顔じゃない。まゆげ、ちょっと下がってる。
不思議な『わらう』だね。

「ねえ、アッシュ」
「ん?」
「あの、アッシュじゃない人、誰?アオ、まちがえちゃった」
「……ああ。僕の兄さんだよ」

アオがアッシュだと思ってた、アッシュじゃない人を指差して、聞いてみた。
『にいさん』ってなんだろう。

「わぁ、何この子!可愛い~!」
「アッシュ君、この子誰?」

『きょうしつ』にいた人が、アッシュの近くによってきた。
アッシュ、アオをぎゅってしてる。

「ん?この子はね……………僕の妹」
「えっ、本当に!?」
「あはははは、冗談冗談。でも、妹みたいに可愛がってることは間違いないよ」

アッシュの近くに寄ってきた人たち、アオのこと見てる。
緑の女の人が、アオのこと近くでじっと見てる。

「でも、本当にどこの子なんだ?…ご両親の名前とか、分かるか?」
「しらない。でも、アザミは、アオのこと、『しんせきのこ』って言ってたよ」

「「「「……………えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!?」」」」


大きな声が、いろんなところでした。
なんでだろう。アオ、変なこと言ったのかな。
アザミに言われたこと、そのまま言っただけなのに。

「え、あ、アザミ先生の親戚の子!?」
「ってことは、アザミおじさん!?」
「しらない。アザミは、ここではアザミなんだって。そう呼ばないといけないんだって。アザミが言ってた」
「アオちゃん、本当にそうアザミ先生が言ったの?」
「うん」
「へえ~、そっかそっか。あのアザミ先生がね~……へぇ~」

トキコ、わらってる。
でもいつもの『わらう』と違う。さっきの本物のアッシュの『わらう』とも違う。
変なの。

「……………」
「?アオギリちゃん、どうしたの?」
「…おなか、すいたの」

また、おなかが、きゅうってなった。
しょくいんしつ、はやく行かないと、ね。

「……あ。じゃあ、これ食べるかい?えーと…アオギリちゃん、でいいのかな」

アッシュじゃない人が、パンをくれた。
だから、もらった。

「うん。…ありがとう、アッシュじゃない人」
「……あのね。俺にはシスイって名前があるから」
「シスイ?」
「そう」
「ふーん…」

アッシュじゃない人は、シスイって言うんだって。
シスイ、パンくれた。これ、きっといいこと。
だから、アオも、『おれい』しないと、ね。

「シスイ、手」
「手?」
「手、だして」

シスイが手を出したから、こんぺいと、あげた。

「…これは?」
「こんぺいと」
「うん知ってる。……じゃなくて、どうして俺に?」
「パン、くれたから。いいことには『おれい』するんだって、教えてもらったよ」
「……そうか。ありがとう、アオギリちゃん」

シスイ、わらった。さっきの本物のアッシュとも、トキコとも違った。
ふんわりとした『わらう』だった。

シスイからもらった、パンを食べた。
もふもふ、してた。


アオギリの学校探検~生徒交流・ニ年編~


ちゃいむが、なるころ。

「…………あぁっ!!やっと見つけた!!!」
「あ、ワカバ先生。見つけたって、この子?」
「そう。ちょっと目を離した隙に出歩いちゃったらしくて…教師として不覚だよ。………ほら、アオギリちゃん。戻るよ」
「どこにもどるの?」
「職員室。アザミ先生も心配してたんだからね?ほら、あんたらも早く次の授業の準備しなさーい」

…アオ、ワカバに抱えられて連れてかれちゃった。

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最終更新:2012年12月17日 17:05