「たまちゃん、ごめん、今日も・・・・・・あれ?いないのかな・・・?」
___・・・ガサッ
「・・・え?」
わんっ!!
「きゃぁああ!?」
「こら、マサムネ!!何をしているんだ!?」
「すいません、ののかさん・・・驚かせちゃって。」
「ううん、大丈夫・・・だけど・・・えぇっと・・・そのわんちゃんは先生のペットなの?」
「はい、名前はマサムネで犬種はシベリアンハスキー。性別は男で言う事はよく聞くのですが、
人懐っこいのがキズでして・・・今みたいに、誰彼構わず突っ込んではベロベロと顔面を舐めるんですよ。
でもそれが彼の魅力かなぁとか長年一緒に過ごしてきてそう思ってまして、最近ではもっと皆にこの
魅力が伝わるように写真も撮ってましてそれがこれで」
「うん、たまちゃんが動物好きなの分かったから、写真押し付けてこないでね。」
わんっ!
「・・・?あれ、マサムネくんの片目・・・」
「見えませんよ。」
「え?」
「怪我をしています。それは僕が彼を引き取った時からついているんですよ。」
「・・・どうして怪我をしているの?」
「・・・いじめられてたんです。」
「・・・!」
「五匹の中でマサムネは一番小さい体格だったので、兄弟からいつもいじめられていました。
それは身体が大きくなるまで続けられていましたから、日に日にいじめはエスカレートしていって・・・
ついにはそれが災いして、目を抉られてしまったんです。」
「かわいそう・・・」
「そうですね、とても可哀想です。・・・ところで、ののかさんは戦国武将の伊達政宗を知っていますか?」
「え、うん、どくがんりゅー・・・だっけ?」
「はい、三日月兜の隻眼武将・・・有名人ですよね。彼もまた、幼少期に病気にかかり片目を失ってしまいました。
片目のないその姿は母親から気味悪がられ・・・彼は、一体どのような思いをしていたでしょうかね。」
「・・・・・・・・・」
「しかし、彼はひとりではありませんでした。腹心の片倉小十郎、従兄弟の伊達重実、また彼を支えた家臣達・・・
彼は片目を失っても、かけがえのない人達と出会い、その人達に支えられ、志高く天下を目指したです。」
「・・・そうなんだ・・・」
「僕がこの子にマサムネ、という名前をつけたのはその戦国武将伊達政宗のようにたくましく育って欲しいという思いと、
これから彼を支えてくれる人達と出会いますように、という願いを込めたんです。その一人目が、僕なわけですけどね。」
「・・・・・・・・・」
「・・・ののかさんも、マサムネの支えになってくれませんか?そりゃあ、こんな体格のおっきい問題児ですから、
ちょっと嫌な気もしますけど。」
わんっ!!
「いたっ!?マサムネ、こら!!噛まない!!・・・あ、待って、マサムネ、タンマ、乗り上げてこな、
っぎゃああぁぁあ!!?」
「・・・ぷ、っはは・・・こーら、マサムネ!たまちゃんいじめちゃ駄目だよ!」
わう?
ののかと談笑中
「マサムネ」
(彼女の氷を溶かすのは少しずつでいい)
(俺もまた、彼女の支えとなりたいのだから)
【おまけ】
「ほら
コウスケ!嫌がらないで来なさいよ!!」
「いててて!!だからひっぱんなっての!!」
「・・・?たまちゃん、誰か来たよ?」
「え?・・・どうかしましたか?」
「せんせー!コウスケが突き指したんですよ!」
「っそれは大変だ!コウスケ君、早く指を見せて!!」
「これぐらいほっとけば治るっつーの・・・」
「駄目だよ!放置していれば内出血が酷くなるし、変にくせになると・・・」
「そうだよ!素直にせんせーの治療を受けなさい!」
「あー、おおげさなんだよ!たかがこれぐらいの怪我、保健医に世話になるぐらいじゃな・・・」
ガシッ
「・・・いいからさっさと受けろよこの羊(*自主規制)野朗、それとも納得出来るよう全部の指へし折ってやろうか?」
「「「・・・・・・・・・」」」
「すいません、お願いしますタマキ先生。」
「分かった!じゃあ今からテーピングするから、そのままの体勢でね!」
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最終更新:2013年06月14日 22:09