たくさんたくさん、お願いごとが集まったの。
だから、次はささにかざるの。
ささは、
パターがくれたの。
「みんなのお願いごとをかざる、おっきなささがほしい」って言ったら、くれたの。
パターは、たなばたさまじゃないけど、お願いごとを叶えてくれるんだね。
いろんないろんなお願いごとがあるんだね。
「パターとウツツは、同じお願いごとだね」
「ほんとうだ。
コオリたちに、おねがいごとたくさんあつまりますように、って」
「お願いごと、かなったね」
「かなったね」
お願いごと、たくさんたくさん集まったの。
パターとウツツのお願いごと、叶っちゃった。
きっと、たなばたさまが叶えてくれたんだね。
ほかにも、いろんなお願いごとがあるの。
「タスクは、ほんだながほしいのね」
「ごほんのおにいちゃんは、ごほんがほしいっていってるのよ」
「きっと、本が好きなんだね」
「ふこうのおにいちゃんは、さかあがりができるように、だって」
「さかあがりって何だろう」
「きっと、さかをのぼるのよ」
お願いごとは、大事にかざるの。
たんざくにひもを通して、落ちないようにささにぎゅって結ぶの。
「とりさんのおねえちゃんは、あかいおねえちゃんとなかよしになりたいんだって」
「スザク、トキコとなかよしよね」
「なかよしよね」
「もっとなかよしになりたいのかしら」
「なかよしは、いいことよね」
「でも、アッシュもトキコのこと書いてるよ」
トキコ、なかよしの人がたくさんだね。
こういうの『もてもて』って言うのかな。
「バイコーンのおにいちゃんは、あかいおねえちゃんにふりむいてほしいの?」
「ふりむいてほしいみたい」
「「…………」」
コオリとふたりで、後ろをふりむいたの。
アッシュはトキコにこうしてほしいのかな。
「こうかな」
「こうかなぁ」
「こうすると、どうなるのかしら」
「わからないの」
「ふしぎね」
「不思議ね」
きっと、アッシュやトキコには、わかるんだね。
今度、聞いてみよう。
「とらのおじさんや、ごみすてばのおねえちゃんは、きおくがほしいのね」
コオリの持ってるたんざくは、
ロイドのお願いごとが書かれてるのと
ひなたのお願いごとが書かれてるの。
ロイドもひなたも、記憶がないんだって。アオといっしょ。
「こんぺいとうのおねえちゃんも、きおくがないのよね?」
「うん」
「きおく、ほしい?」
「ううん」
「いらないの?」
「うーん…わからない」
アオも、記憶がない。何も知らない。
知らない場所にいたら、
ホウオウさまがアオを見つけて、一緒にここに来たの。
アオは、記憶がほしいって思わない。
何にも知らないから、ほしいと思わないのかな。
アオにはわからない。
大きくなったら、わかるのかな。
「あ」
「コオリ、どうしたの?」
「ジェノサイドのおねえちゃんは、ミレニアムのおにいちゃんとけっこんしたいんだって」
「ほんとだ」
でも、アオとコオリ、教えてもらったのよ。
「けっこんって、男の人にはじんせいのはかばよね」
「じんせいしんじゃうのよね」
「ジングウ、わるいことになっちゃうね」
「ジェノサイドのおねえちゃんは、いいことなのにね」
「たいへんだね」
「たいへんだね」
でも、わるいことってどんなことなんだろう。
ジングウのお願いごとが、叶わなくなっちゃうとかかな。
「しろいおじさんは、かいてくれなかったね」
「にげられちゃったね、残念」
「つぎのたなばたさまは、かいてもらえるかしら」
「書いてもらえるといいね」
もらったお願いごと、全部ささにかざったの。
これでかんせいかな…
「あっ」
「こんぺいとうのおねえちゃん、どうしたの?」
「アオたち、お願いごと書いてないの」
「あっ」
みんなのお願いごと、たくさん集めたけど、アオたちのお願いごと、忘れてたの。
アオたちも、お願いごと書かないとね。
「うーん」
「うーん」
お願いごと、むずかしいね。
何を書こうかなあ。
「コオリ、書けた?」
「かけたの。おねえちゃんは」
「書けたの」
アオとコオリのお願いごとも、ささにかざるの。
全部かざったら、二人で外に持ってくの。
外に立てたら、しちゅうにぎゅっと結んで、できあがり。
お外はまっくら。きらきらお星さまがいっぱい。
「きれいね」
「きれいね」
「たなばたさまに、とどくかしら」
「きっと、とどくのよ」
きらきら、きらきら。
たなばたさま、とってもきれいね。
白い二人のたなばたさま~おねがいがとどきますように~
(ひらひら、ひらひら)
(天の川の下で、
みんなの願い事が風に揺れる)
(二人の願い事も、風に揺れる)
『やくにたつひとになりたい コオリ』
『みんなのおねがいがたなばたさまにとどきますように
アオギリ』
最終更新:2013年07月16日 20:44