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戦闘
羅幻王国、郊外に終結する人、人、人。
侵攻して来た黒のオーマの部隊と、それを迎え撃つニューワールドの部隊である。
敵はアラダを含む戦士の一団。黒く塗られた鎧に、剣、盾を装備した戦士達。
そこに居るだけで空気が震えるような、向かい合うだけで気が遠くなるような、
そんな強力なプレッシャーを感じる。

「猫、前進!」
号令を合図に歩兵部隊が進軍を開始する。
敵戦力は非常識な事に白兵攻撃以外を無効化するらしい。
近距離・中距離・遠距離の射撃戦行為、理力による詠唱戦行為が効かないと言うのだ。
歩兵があまり得意としない距離、白兵戦であるが背に腹は変えられない。
覚悟を決めた戦士たちが黒の戦士へと接近していく。

歩兵「相手は剣士かぁ…どうすんべぇか?」
手に握ったコンバットナイフの感触を確かめるようにギュッギュッと手に力をかける歩兵。
歩兵「リーチの長さが戦力の決定的な差では無い!と言うことを教えてやりましょう。」
へらへらと笑いながらも眼だけは鋭く敵の動向を見定めている歩兵。
歩兵「みんな、1対1で戦闘しないようにね!連携、連携。」
周りへ声を大にして周知を促す歩兵。
その声は、自分に言い聞かせるかのようにも聞こえる。

敵を知り、己を知れば、百戦あやうからず!

真正面からの戦いに自信がないなら、変化すれば良い。
力でかなわないなら速さで。
速さでかなわないなら技で。
それでもかなわないなら数で。

黒の戦士の姿が迫る。その姿が見た目以上に大きく感じられる…。
ぴりぴりとして緊張感。向かう相手は薄く笑っているか?
ぐっ足に力を入れる。突撃突貫の準備はOK。
ぐぐっと腕に力を入れる。扱うエモノに信頼の念を今一度。
戦闘直前の高揚感に口元がほころんだその時、

「突撃ーーーーっ!」
「「「「「おおおおおおおっ!!!」」」」」

号令を機に歩兵部隊が全速突貫。雄叫びをあげて突撃する。
ガキィン!ガガッ!ギィィィン!
続けざまに上がり始める鉄と鉄のぶつかりあう音。
敵の盾に止められるこちらの攻撃。
敵の剣を受け止め、流すようにして体の位置を入れ替える。
至近距離での白兵戦の開始である。

(文:猫屋敷 兄猫
最終更新:2007年06月27日 21:55