――――10年後 幻想郷 白玉楼庭
外出権・・・一週間を割る2してあまったの自由時間を巡っての喧嘩
「レヴァンティン!」
リインフォース(初代ね)は手に持っているレヴァンティン・レプリカのカートリッジをリロードして
刃を蛇腹のように変形して目標に向かって抜き放った
「飛竜一閃!」
飛竜のようにうねる刃は目標、銀髪のおかっぱで二振りの刀を持つ少女に襲い掛かる、だが少女はそれに動じずカードを抜き出す。
「それは見切っている!餓王剣『餓鬼十王の報い』!」
少女から生み出された餓鬼の群れがレヴァンティン・レプリカの刃を身をもって受け止める。
「今度こそ貰った!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
少女は刀を携えリインに切りかかる、だがリインは動じない、現在レヴァンティン・レプリカのモードを解除し、さらに薬莢を排出し、
もう一振りのレヴァンティン・レプリカを生み出し、連結させ弓を作り上げる、さらに手からそれの矢となるべき何かを生み出し、引き絞る、
レヴァンティン最強の技「シュトルムフォーゲル」。
「撃ち抜け隼!カラドボル…じゃなくてシュトルムフォーゲル!」
リインから放たれた青い矢(レプリカである為反転色)が少女の体を捕らえる。
「へ?…(チュド-ン)うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
フォーゲルは見事少女を捕らえ、撃墜した、そしてリインはレプリカを解除し自ら持つ書に吸収させ、少女の下に寄る。
「ふふふ、妖夢、今回も私の勝ちですね。では外出権は貰いますよ」
「みょん」
妖夢と呼ばれた少女は悔しそうに言う。
「あらあら、また負けたのね妖夢」
この冥界の主であり、何の因果か蘇った初代リインフォースの主である幽々子は今行われた
外出権を巡る戦いを見て、又負けた妖夢を見てクスリと笑う。
「ううぅ~~ようやく飛竜一閃見切れたと思いましたのに、まだあんな大技隠していたなんて」
「でも『シュトルムフォーゲル』はレヴァンティン最強の技、あともう一歩ですよ妖夢」
「みょん」
「我が主、では暫く出かけさせてもらいます」
「フフフ、いいわよリィン、今日は宴会ないから7時ぐらいに帰ってらっしゃい」
「畏まりました」
リインは白玉楼から出て行った。
「もう10年か…早いものだな」
リインは回想する、あの雪の日私は消えた…はずだった、気が付くと幻想郷と呼ばれる場所に流れ着いていた、
それも独立した意思で…そして私は閻魔(別名山田)によって罪の償いの為にどこか何かの為に役に立って来なさいと言われた、
そして一度死んだ身であると同時に精神体が肉体を得たが、死んだからと言う理由で冥界の白玉楼という屋敷の主である
西行寺幽々子の元で罪の償い(実際何が償いなのかわからなかった)をする事になった、主である幽々子とその庭師でも
ある魂魄妖夢も新しい家族であるリインフォースを快く迎えてくれた。
「何故こうもあっさりと受け入れてくれたのか」
とリインは問うと主は笑みを浮かべながら言った。
「幻想郷はすべてを受け入れるわ、それはそれは残酷な話」
であった、10年間今も、これからもずっと白玉楼で罪の償いをしていくだろう…だがそれは悪くはなかった、
そう思う。以前の自分のスタイルを強調した衣装は幻想郷の某紅白や黒白など多数のツルペタに「喧嘩売っているのかテメェ!」
と言う理由で、八雲藍の来ている導師風の衣装(当然黒色)である。白玉楼に着てからのリインの日常はこうなっている
朝
5:00~6:00 起床、妖夢と剣の稽古兼見回り
7:00~8:00 朝食作りと昼食の下準備
9:00~12:00 庭の手入れ、掃除、昼食の準備 妖夢と模擬戦
午後 外出権あり
13:00~19:00 外出(宴会がある場合は17:00まで)
外出権なし
13:00~19:00 白玉楼での雑事、買い物、主との戯れ、主のオヤツの用意
夜
20:00~22:00 夕食、後片付け
22:00~23:00 見回りの後、主が寝たのを確認して就寝
と言った非情に幽霊屋敷なのに人間臭い生活を行っている、妖夢も家族がもう一人増えて家事をやれるようになって、
時間的余裕が出来て喜んでいた。最も、最初やって来た時には厨房を爆破するわ、庭の木を折るわ、掃除で物を壊すわ、
挙句にはぐれ幽霊を退治する時にSLBぶっ放して(加減知らなかったので)屋敷を半壊させたり、手料理で幽々子が
幽霊なのに昇天しかけるわ散々であったが、今では家事も掃除も料理も洗濯をきちんとこなす事が出来る、当初は
「こんな事だったら家事系魔法も習得しとくべきだった」と思う事も合ったし、妖夢からも「家事系魔法ってないのですかぁ」
と懇願されたこともあった…苦労して身につけることは苦痛でもあったが、同時に達成感もあった。そしてこの幻想郷は…
「飽きがない―――――」
リインに映るすべてが新鮮であった、自分を受け入れてくれる世界がどれほど嬉しかったか…
幻想郷に生きるリインにとってこの10年間は色々あった、自分を蒐集した魔法を求めて挑んできた魔法使い3人組、
ある日は古来の神と戦い、ある日は宴会で鬼と天狗に絡まれて急性アルコール中毒でぶっ倒れた事、
花咲ババ…基御姉さんや博霊神社の守護神を自称する怨霊との戦い、そして娘にこっそり会いに着たけど
道に迷ってピーピー泣いていた魔界神(何でもティラノサタンやスパーダやムンドゥスやガッシュやネウロとか
言うのも彼女には頭が上がらないそうだ)の手を引きながら魔界につれて帰ったり、
闇つながりとか言うのかルーミアとか言う妖怪に「ママなのか~」と変な誤解をされて懐かれたり、
色々あった。そしてリインは本日の目的地へと向かう、湖にある洋館、吸血鬼が住まいし
紅き館「紅魔館」そこにある図書館が彼女の目的地だ、そしてリインは門番に入城許可を貰い
(門番の中国だっけ…は「魔利沙もリインさん見習って云々」とブツブツいっている光景を良く見る)
屋敷に入る、そしてそこの図書館に住み込む小悪魔の案内で図書館に向かう、そして図書館の主はリインの姿を確認する。
「又来たの貴方?まぁいいけど」
客に対して失礼な言い方だが、それが図書館の主であるパチュリー・ノーレッジなりの歓迎だ、
そしてリインは目に付いた何冊かの魔道書を手に取ると、小悪魔が持ってきた紅茶を飲みながら魔道書を読む、
双方とも無口のまま時が過ぎていった。
「パチュリー、本は知識を得るものではなく、作った者の魂に触れ感じると言ったな…」
「ええ、そうよ、だから私は貴方のすべてを読んでみたい、幾年をかけて積み重ねてきた魂が詰まった貴方を」
聞けばかなり卑猥であるが、一人の魔法使いとしてリインフォースの積み重ねてきた物は究極の逸品と言えた、
しかしそれには対価があった。「リインと勝負して完全に勝つ」と言う事だ、幻想郷ではスペルカードによる弾幕勝負だが、
リインとの場合は特例としてあらゆる術をもって戦えと言う事つまり…
「読みたければ、戦うか?パチュリー・ノーレッジ?魔法勝負で」
リインは本を読みながら言う、しかしパチュリーがリインとガチンコで戦って勝てる可能性はかなり低い、
理由は?リインの戦闘スタイルはオールランダーながらも近接寄りであり、
以前パチュリーと戦った時は素手で完膚なきまで叩きのめしたからだ。
「むきゅ~~」
こういわれるとパチュリーも何も出来なくなる(一方で図書館利用させてもらっているとのお礼で一部は見せたが)。
そしてまた無口な時間が始まった時である、突然屋敷が揺れた、それは地震でもなかった、
・・・では何か?屋敷の住人は顔を蒼白させる。
「また妹様が暴れ出した!」
「屋敷がまた潰れる~~~!!!」
「お嬢様は!」
「駄目だ、咲夜様と共に博霊神社に入り浸ってやがる!!」
屋敷のメイド達の悲鳴が響き渡る。
「リイン、お願い出来ないかしら?」
「では、ロイヤルフレアを蒐集させてもらおうか」
「むきゅ~、レイジングトリリトンは?」
「地系か…いいだろう」
取引は成立し、リインは妹様フランドール・スカーレットを止めに屋敷の奥に突入した。
ちなみにフランドールは何故かリインになついていたりもする
(レミリアはリインにぶっ飛ばされて、いつかぶっ飛ばしてやるリストの一員『さらにアルクェイドも入っていたりもする』である)、
なついているのはいいが、ある意味純真すぎるのも困り者である、何せ容赦と言うものが一切存在しない…
そして屋敷の奥で爆発と破壊と弾幕が響き渡ること45分…満足したのか奥の部屋に戻っていった、
そして満身創痍になったリインは転送魔法を使って永遠亭にいって治療を行った後、
自分の家である白玉楼へ戻っていくことになった、そして夕食の後片付け、
見回りなどを行って布団の中に潜り込む…こうしてリインの一日は終わる。
―――翌日
「ちょっとリイン貸してくれない?」
白玉楼にずけずけとやって来た主の親友…八雲紫、リインにとって色々と関わりたくない人である。
彼女はこれからベルカに向かいそこの知り合いと会いに行きたいと、そしてその護衛役としてリインを貸して欲しいと言う事だ、
藍は熱を出した橙の看病に付きっ切りと言うわけだそうだ。
「ベルカ…懐かしい名前だ、だがな」
リインは主の世話があるからと言いかけたが、肝心の幽々子が二つ返事
で承諾する事によってリインは紫によってベルカの聖王教会に向かう事になる。
リリカルなのは ストライカーズ
~ミッドチルダに祝福の風は吹く~
次回予告
リイン「紫の手によって、ベルカの聖王教会に向かった私と紫、そして私はかつての主である
はやて達が機動6課と言う特殊部隊を創設していたことがカリムの手によって明らかにされる、
そして訓練を覗きに言った紫は…ちょっとした御遊びを思いつき…」
カリム「次回リリカルなのはストライカーズ~ミッドチルダに祝福の風は吹く~第1話
(介入者、凡骨・のろま大覚醒、危うし白い冥…魔法使い!)お楽しみに」
ティアナ「ぼ、凡骨って…orz」
スバル「の、のろまぁ!!!orz」
リイン「所で、何で紫と騎士カリムが知り合いなんだ?」
妖夢・シャッハ「「(何でだろう、他人という感じがしない)」」
カリム「おかっぱの所が似てますね」
幽々子「あと堅物すぎるパシリと言う点が」
妖夢・シャッハ「「みょん」」
最終更新:2009年01月01日 11:27