――私は助けてくれた人に恩返しをするため、そして自分も助ける側になる為に――

    ――私は兄の無念を晴らす為、兄の技術で兄の夢を叶える為に――


                リリカルプロファイル
                  第十話 準備


 此処は第四陸士訓練校、その訓練校の中に若き訓練生がいた、スバル・ナカジマとティアナ・ランスターである。
 彼女たちが持っているデバイスは市販・支給された物とは異なり
 ハンドメイドのデバイスである為、よく組まされていた。

 今日も午前の訓練も終わり、スバルはいつものようにティアナを食堂へ誘っていると、後ろ髪を結った青髪の青年に声をかけられる。

 「へぇ~お手製のデバイスかぁ~随分と珍しいデバイス持ってんじゃねぇか」

 デバイスをマジマジ見てくる青年のその態度にティアナは強い不快感を覚え、スバルの手を取り足早に食堂へ向かおうとする。

 「スバル、行くよ」
 「えぁ!?うん…」
 「何だよ!何怒ってんだ!?」
 「…それはお前の態度のせいだろ」

 その声に振り向くと、そこには金色の短髪の青年とボーイッシュな髪型の女性が立っていた。

 「なんだグレイ達か、俺なんか変な事したか?」
 「自覚が無いのかカシェル……」
 「何なんだよ!!」

 グレイと呼ばれた青年は頭を押さえ左右に振る、その中女性の方はティアナ達の方へ向かい話をかけていた。

 「ゴメンね、うちのバカが不快な行動とって」
 「いえ……」
 「お詫びと言っちゃ何だけど、昼食奢ってあげる………カシェルが」
 「なにっ!俺がか!?」
 「当たり前だろ、こぉんな可愛い乙女の心を傷つけて」
 「おっ乙女って…エイミにそんなこと分かるのかよ!」
 「…………火吐くよ」
 「ゴメンナサイ……」

 平謝りするカシェルに満面の表情で納得するエイミ。
 そしてスバル達の背中を押しながら食堂で向かおうとすると、スバルが問いかけてきた。

 「あの~いいんですか?」
 「良いの良いの、自業自得なんだから」

 そのまま食堂へ向かうエイミ達、その場ではカシェルが頭を抱えていた。

 「マジかよ!俺今月ピンチなんだぜ!」
 「…まぁ諦めろ」

 片手で肩をポンッと叩きその場を後にするグレイ、その後ろを財布の中身を確認しながら後を追うカシェルであった。

 場所は変わり此処は食堂、円テーブルにはグレイ・エイミ・ティアナ・スバルの順に座って自己紹介がてらカシェルを待っていると、
 指を震わせながらテーブルを指すカシェルが現れた。
 テーブルには山盛りのパスタに焼き飯にオードブル、てんこ盛りのサラダとフルーツの盛り合わせが並んでいた。

 「おっお前等、それ…全部食う気か!」
 「だって私達育ち盛りだもん」
 「エイミ!お前は違うだろ!」
 「………火吐くよ」
 「ゴメンナサイ…」
 「エイミ…あまりカシェルをいじめるな」
 「そう言いながら、なに焼き飯よそってんだグレイ!!」

 文句と共にツッコミを入れるカシェル、カシェルは頭を掻きつつレジに向かい金を払うと落ち込んだ様子で席に着く。
 その間にエイミは自分の分のパスタをよそっているスバルに話しかける。

 「そう言えばスバルってどういうきっかけで此処に来たの?」
 「私ですか?私は三年前の火災がきっかけ……かな」

 スバルの言葉にエイミが問い掛けるとスバルは話し始めた…
 三年前の空港火災、その日スバルは空港で見学をしていたところ火災が発生し逃げ遅れたと。
 辺りが黒煙に包まれている中、ある人物に助け出されたと語る。

 「その日からかな、今度は自分が助ける立場になりたいと思ったんだ」 
 「それで此処に?」

 エイミ問いに大きく肯くスバル、エイミはスバルの言葉に大きく賛同していると今度はグレイがティアナに質問を投げかける。

 「ではティアナはどうなんだ?」
 「私は………」

 暫く沈黙が続き、意を決して話し出すティアナ。
 自分は魔導師集団リンチ事件の被害者の身内であると、
 被害者である兄は執務官を目指していたが、事件に巻き込まれ夢半ばにして亡くなった。
 兄の為に自分が出来ることは無いか…ティアナの考え出した答えたが、
 兄の夢を兄の技術で叶える、それが兄に対する供養と思い、此処へ来たと語る。

 「両親はこの事を?」
 「……両親は兄が亡くなるずっと前に…天涯孤独って奴です」
 「な~んだ、んじゃ俺達と一緒か」
 「えっ!?」

 重い空気になりかけた瞬間、カシェルがあっけらかんとした口調で答え、逆にティアナが質問を返す。

 「それは…どういう事ですか?」
 「俺とグレイは孤児なんだ、しかも生まれた日なんざ覚えちゃいねぇ、物心がついた頃にはもう孤児院にいたってわけ」

 自分は聖王教会の入り口に「お願いします」と書かれた置き手紙と共に置き去りにされていたと。
 そして自分の名前も教会の人間がつけたものでグレイもまた似た境遇だと語る。

 「まぁ、バカが二人いるから落ち込む暇なんざねぇんだけどな」
 「………お前にバカと言われる筋合いは無いんだが」
 「………………火吐くよ」
 「ゴメンナサイ………」

 間髪入れず謝罪するカシェル、すると今度はスバルが質問を投げかける。

 「あの~さっきからエイミさんが言ってる、火吐くよって?」
 「バカねスバル、比喩的表現に決まっ―――」
 「あぁ、あたしドラゴンと人間の混合種、ハーフなんだ」

 一瞬場の空気が凍り付く、カシェルとグレイは知ってたらしく沈痛な面持ちでエイミを見るが、笑顔で頷く。
 自分はハーフだと答えてみたが、正式には竜の遺伝子とヒトの遺伝子を掛け合わせて造られたキメラ体で、
 興奮が理性を越えてしまうと竜化し暴走してしまうと語る。

 「最近は短時間ならコントロール出来るようになったけど、昔は手当たり次第暴れていたなぁ」

 二十年以上前、とある研究施設にてエイミは発見され、暫く本局の保護施設にて過ごしていたが、
 小さなストレスですら竜化してしまうエイミに対し、拘束具や安定剤などの処置で押さえつけられていたと。
 その姿を見た先代の聖王教会代表がエイミの受取人となり、
 その後すぐ孤児院に入り、そこでカシェルとグレイに出会ったと語る。

 「最近まで自分の力に恐れ呪ったこともあったけど、ある人がこう言ってくれたんだ、
  “生きる意味を見失わなければ人は強く生きていける”ってね」

 その言葉に自分は救われ、その人の力になりたいとエイミは笑顔で語った。
 五人は各々の胸の内を明かし、それがきっかけで仲良くなり昼食の時間はあっという間に過ぎ去っていった。

 場所は変わり、此処は木々が生い茂る訓練所、この場所で午後の訓練が開始される。
 午後の訓練は弾丸回避訓練と呼ばれる訓練で、
 襲ってくる魔力弾または誘導弾を一定時間回避、もしくは教官が操るコントロールスフィアを撃破する事でクリアとされる。
 今回スバルのパートナーはカシェルで、いつものティアナではなかった。
 この訓練校は様々な相手と組む事で臨機応変な対応を培い、いつでも誰とでも実力を発揮出来るようにすると言う方針を立てている。
 スバルとカシェルは開始前にそれぞれのデバイスを起動させる。
 スバルは拳装着型アームドデバイス、リボルバーナックルと自作のローラー
 カシェルは身の丈以上、幅もカシェルが隠れるほどの大剣型アームドデバイスを起動させた。

 「ヨロシクな、スバル!」
 「はい!カシェルさん!」
 「あ~カシェルで良いぜ」
 「えっ!?でも年上だし……」
 「良いんだよ、俺はそういうの気にしねぇし」
 「…………分かった!カシェル!」

 二人は何気ない会話の後、それぞれ構えると訓練開始のベルが鳴った。

 開始のベルと同時に五つの魔力弾が二人を襲う、二人は二手に分かれ魔力弾を回避、
 だが五つの内二つは誘導弾で、それぞれに襲いかかった。
 カシェルは木の前まで移動すると左に跳躍するように高速移動、誘導弾は見事に木に直撃した。
 ソニックムーブと呼ばれる高速移動魔法である。

 一方スバルはウィングロードを展開、上空へと逃げると、地上から魔力弾が放射される。
 スバルはウィングロードを介して魔力弾を回避していく。
 地上から放射された魔力弾は全て誘導弾ではない為、大モーションの回避行動でも回避できていた。
 上空で辺りを見渡していると、木々が薄くなっている所に移動しているスフィアを発見、スバルは一直線に急降下を始める。

 一方カシェルは大剣を背負いながら初弾の位置へ移動、すると木々から魔力弾が飛び交う、
 カシェルは一つ一つ丁寧に回避すると魔力弾が発射された方向へと向かった。
 上空から降りたスバルはスフィアを追いかけていると、スフィアから魔力弾が七つ発射される。
 スバルは魔力弾を回避しつつ構え、デバイスから薬莢が一つは移出される。
 ナックルのスピナーが回転し始め衝撃波が拳を纏う、リボルバーキャノンと呼ばれる攻撃魔法である。

 一方同じくスフィアを探していたカシェルは、先に発見し攻撃を仕掛けようとしているスバルを発見。
 スバルの後ろには先程回避した魔力弾の内、誘導弾が二つ紛れていたらしく、反転してスバルに向かっていた。

 「リボルバぁぁぁぁキャ―――」
 「スバル!後ろだ!!」

 カシェルの声に振り向くスバル、しかし時すでに遅く魔力弾は回避できない距離まで詰まっており、スバルはなす統べなく右肩と右足に直撃した。

 「キャアァァァァァ!!!」

 直撃した衝撃でスバルは左足を踏ん張ってしまいローラーがロックされ激しくスピン、
 本来ならなんてこと無く制御できるローラーであるが、
 予測外の出来事にパニックを起こし制御できないでいた。
 スバルはスピンしながら木へと向かっていき、激突は免れないと悟ったスバルは歯を食いしばり覚悟を決めた。

 木に激突する瞬間、木とスバルの間に何かが割り込む。
 木とスバルの間には背中に大剣を背負ったカシェルの姿があった。

 「イチチチッ…大丈夫か?スバル」
 「あっありがとうカシェっつ!!!」

 安心した為かロックした左足が痛みを感じ始める。
 そこに教官が現れ左足をみてもらうと、捻挫の可能性があると指摘
 教官はカシェルに医務室まで運ぶように指示をすると、
 スバルの背中と両膝に手を掛け持ち上げる。
 いわゆるお姫様だっこの状態であった。

 「あっあの…………」
 「暴れるなよ、運び辛くなるからよ」
 「いや………恥ずか…しいんですけど……」
 「なんで?」

 顔を真っ赤に染めて言葉を口にするスバルだが、あっけらかんとした口調で答え、スバルを運ぶカシェルであった。

 その様子をモニター越しで見ていたエイミはニヤケた表情で呟いた。

 「こりゃ……フラグ立ったかもね」
 「フラグって?」

 エイミはティアナに問いかけられそっと耳打ちすると、頬を染めて否定するティアナ、
 更にエイミは耳打ちすると、頭から湯気が出るほど真っ赤に染まり黙り込む。
 その様子を見て大笑いするエイミに、チョップで頭を叩きツッコむグレイであった。

 場所は変わり此処は聖王教会の会議室、部屋の中心にはカリムが座っており、
 カリムから見て右にはユーノ司書長、左にはクロノ・ハラオウン提督とゲンヤ三佐、
 そしてカリムの正面には八神はやてが座っていた。

 彼らが此処に集った理由は半年前に行ったカリムのレアスキル、プロフェーティン・シュリフテンによってもたらされた預言の翻訳が完了した為である。
 彼女のレアスキルは年に一度、月が重なる時期に使用可能で、半年~数年に起きる出来事を詩文形式で書き出す能力である。
 預言は全て古代ベルカ文字で書かれていて一つの文字に複数の意味が含まれている物が多く、かつては翻訳にかなりの時間を要していた。
 だが、無限書庫の司書長であるユーノの協力により翻訳はスムーズに進み半年で一応に終了、足早に提示する事となった。
 そして翻訳の指揮をとったユーノが、代表として預言を読み上げる、預言の内容はこうである。


   ――旧い結晶と歪みの神と無限の欲望が交わる地――

   ――死せる王の下、聖地にて彼の翼が甦る――

   ――不死者達は踊り、中つ大地の奉の剣は折れ、法の塔は虚しく焼け落ちる――

   ――法の塔が焼け落ちし時、彼の地より神々が先兵を引き連れ現れん――

   ――神々と死せる王が相対する時、神々の黄昏を告げる笛が鳴り響く――

   ――それを先駆けに数多の海を守る法の船は龍の咆哮により砕け落ち、彼の地は焔に包まれん――

   ――歪みの神より生まれし異形の巨人は死せる王の血肉を喰らい彼の翼を獲ん――

   ――翼を獲し巨人は彼の地を滅し、機械仕掛けの女神が地を産み、無限の欲望は法を創り、楽園へと到る――

   ――楽園に至りし時、歪みの神は女神と共に翼を駆り天を目指す――


 一通り読み終え辺りが沈黙に包まれる中、はやてが呟くように感想を述べた。

 「……まるで預言っちゅうより、黙示録やな…」
 「うん、僕も翻訳しててそう思った…それでね、この翻訳の中に気になる文があったんだ」
 「気になる文?」

 その声に頷くユーノ、その気になる文ははやてに関係ある文だとユーノは説明する。

 「なんや、その文っちゅうんわ」
 「それは此処の文“神々の黄昏”これは他に“ラグナロク”と言う意味もあるんだ」

 その意味に一同がどよめき、その中で一番驚いていたのははやて自身であった。
 ラグナロク…はやてが持つ夜天の書の中に記載されている魔法の中で
 最強と呼ばれるのに相応しい威力を持つ魔法である。
 その魔法と同じ名の文にはやては詠唱を思い返していた。
 詠唱は確か「響け、終焉の笛」……預言に記載されている文と共通点がある事に、はやては思わず聞いてみた。

 「っちゅう事は、ウチがラグナロクで神様に戦いを挑むっちゅう訳なん?」
 「一概にそうは言えないよ、比喩的表現かもしれないし」

 逆に魔法のラグナロクこそ、神々の黄昏の比喩的表現と言う可能性もあるとユーノは示唆する。
 だが、どちらにせよ神々の黄昏が起きれば世界は滅亡する、
 それを止めるには神々の黄昏が起きるきっかけ、法の塔の壊滅の阻止だとユーノは指摘する。

 「中つ大地の奉の剣と法の塔…僕の考えだと地上本部の事を指していると思うんだ」
 「つまりは、地上本部さえ落ちんかったら滅亡は阻止出来るんと?」
 「おそらくな…そこで、はやてが前もって言っていた計画を推進しようと思う」

 クロノの言葉に身を乗り上げ迫るはやて、だが計画を実行に移すには色々と問題をクリアしないといけない為、
 あと二年はかかるかもしれないとクロノは指摘する。
 だが、はやては計画を描いてから三年経った今、後二年で実行に移せるのならその間に最高のメンバーをかき集めると活き込んでいた。
 そしてはやては顔をカリムに向け願い出た。

 「ちゅう訳でカリム、シグナムとザフィーラ返して」
 「シグナムは良いですけどザッフィーはイヤです」
 「何でや!世界の存亡が掛かっとるんやで!それにザッフィーってなんや!!」
 「私が付けたあだ名です、可愛いでしょ」
 「かっ可愛いって…カリム、ザフィーラの正体知らんからそんな事――」
 「知ってますよ、中々のナイスガイじゃないですか」
 「なっナイスガイやて!?」

 幸先がこれではこの先、前途多難になりそうだ…はやてはそう思っていた。


   ――暗い…創られて幾年月…仲間はみんないなくなった――

   ――アタシは…なぜ此処にいるんだろ…いつ消えるのだろう――

   ――…アタシは何の為に創られたんだろ――

 此処はとある研究施設、ここで一人の白衣の男がAdapter.Gimmickと書かれた部屋に入っていく。
 部屋の中には悪魔に似た翼を持つ小人サイズの少女が拘束されていた。
 少女の上にはAG-10と書かれたプレートが掲げられており、
 左右にはAG-09、AG-11と書かれたプレートも存在していた。
 白衣の男は少女を手にすると別の部屋へと向かう。
 部屋には沢山の白衣の人がおり、その中で少女はベッドの上で拘束されていた。
 少女の頭・手足にはコードが繋がれており、コードの先には赤い結晶体が繋がっていた。
 白衣の人達は実験を行おうとしていると、激しい爆音が響く。
 爆音の後、扉には七歳ぐらいの少女が現れ、少女は魔法陣を展開すると人型の召喚虫を呼び出す。

 「ガリュー……」

 少女の声にガリューと呼ばれた召喚虫は白衣の人達に襲いかかる。
 白衣の人達は阿鼻叫喚の中、幾人か逃げ出し、一人の白衣の男が問い掛ける。

 「なっなにをする!何故こんな事を!!」
 「煩い…あなた達はマグロになっていればいいの……」

 呟くように告げ指を指すと、ガリューは襲い掛かり白衣を真っ赤に染めた。
 少女はコードを抜き赤い結晶体を掴むと何かを調べるように眺めていた。

 「……外れ…」

 そう一言呟き近くにあったケースに結晶体をしまっていると、少女と目が合い見つめていた。
 その中、入り口から槍型のデバイスを持った大柄の男が姿を現す。

 「ルーテシア、レリックは手に入れたのか」
 「ゼスト……あれ…なに?」

 ルーテシアは少女を指さすとゼストはユニゾンデバイスだと答える。
 ゼストの話ではユニゾンデバイスはまがい物が多いのだが、あれは本物だと語る、
 恐らく此処でユニゾンデバイスの研究の為にモルモットにされたのだろうと説明する。
 その説明を聞いたルーテシアは少女に近づき拘束具を破壊する。

 「……これであなたを縛る物はない」
 「あっ……助けてくれてありがとう…」
 「……そう…じゃあ」
 「まっ待ってくれ!助けてくれたお礼に一緒に付いて行っていいか?」
 「…私達と?」

 少女は頷くとルーテシアは手を伸ばし少女は手の上に乗る。

 「あなた…名前は?」
 「……ない…周りはアタシの事、烈火の剣精とかAG-10とか呼んでた」
 「……AG-10…AG…アギ……アギト…」
 「アギト……アギトか!!」

 アギトと名付けられた少女はルーテシアの周りを嬉しそうに飛び回っていた。

 …アギトはやっと自分の居場所を見つける事が出来た…

 場所は代わり此処はゆりかご内、中ではレザードとスカリエッティがモニターを介し情報交換を行っていた。

 「では戦闘機人は一応に完成したんだね」
 「えぇ…あとは教育を施すのみです、そちらのレリックの方はどうです?」
 「順調に集まっているよ、ルーテシア達はよく動いてくれているからね」

 レリックウェポンたるルーテシア達はユニゾンデバイスを手に入れ、
 ガジェットも不死者も順調に量産し戦闘機人も完成した。
 あとはゆりかごと“鍵”さえ出来れば計画を実行に移せる。




   ―――“ラグナロク”と呼ばれる計画を―――







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最終更新:2009年02月08日 16:45