「カシェル!私だよ、スバルだよ!返事してよ!!」

 スバルは右手にプロテクションを展開させ、カシェルの攻撃を防ぎつつ、悲痛な表情でカシェルに呼びかけていた。
 だがカシェルはスバルの呼びかけに一切反応せず、黙々とスバルへ攻撃を続けていた。
 その様子を遠くで見つめるティアナもまた悲痛な面持ちを見せていた。 
 その状況の中、レザードの声が風に乗りティアナの耳に届く。

 「…そう言えば、“検体”の中に管理局の人間もいたような……」

 その言葉に思わずレザードがいる上空を見上げ、睨みつけるティアナであった。


               リリカルプロファイル
                 第十五話 業


 一方ヴィータはスバル達のもとへ向かう道中、モニターでスバル達の様子を覗いていた。
 映像にはスバルがカシェルの攻撃を防ぎつつ、必死に呼びかけている映像が映し出されていた。
 スバルの今にも泣き出しそうな悲痛な表情を見ていると、八年前の出来事を思い出すヴィータ。
 あの時、自分はただ泣き叫ぶ事しか出来なかった、そして仲間を守れず自分の非力さに叫び声を上げ呪いもした。
 そして今度はスバルが自分と同じ思いを味わおうとしている。
 あんな思いを味わうのは自分だけで充分だ…そう思うや否やヴィータは、とっさにレザードに回線をつなぎ怒鳴り散らす。

 「オイ!メガネ野郎!!てめぇが不死者を作ったんなら元に戻す方法ぐらい知ってんだろ!!」
 「……やれやれ、口の悪い子供ですね…それに一度不死者になった者を元に戻す方法などありませんよ」

 眼鏡に手を当て話すレザード、モニターには依然としてヴィータが睨みつけている映像を映し出していた。
 するとレザードは思い出したかのように不敵な笑みを浮かべこう告げた。

 「ですが………彼等を“救う”方法ならあります」
 「なにっ?!」

 その言葉に驚きの表情を表すヴィータ、ヴィータは不死者を“救う”方法を聞くためレザードに食いつく。
 するとレザードは両手を開き肩をすくめこう言い放った。

 「簡単ですよ…殺せば良いのです、どうせ元に戻らないのならば、いっそ一思いに殺してしまうのも慈悲だと思いますよ」

 レザードの答えに唖然とするヴィータ、レザードはヴィータのその表情を見るや含み笑いを浮かべていた。

 一方ティアナはヴィータとレザードのやりとりを聞き、おもむろにカシェルを見つめた。
 レザードは言った、一度不死者となった者は二度と元には戻らない…と。
 そして不死者となった者を救うにはその者を殺さなくてはならないと。
 だがスバルはカシェルを殺す事は出来ない、それはティアナがスバルの想いを知っているからの答えだ。
 ならば自分がスバルの代わりに行おう、たとえその行動によってスバルに怨まれたとしても…
 そう考えたティアナはクロスミラージュを強く握りしめ、覚悟を決めた表情でスバルを追っていった。

 時間はフェイトが不死者の事実を知る前まで遡る…エリオはストラーダを杖代わりにして佇んでいた。
 先程の不死者の一撃はキャロに回復して貰った体力を根こそぎ奪う程の一撃で、その疲労により肩で息をするエリオ。
 だが不死者はチャンスとばかりにエリオに向けて左の刃を振り下ろす、
 だがエリオはソニックムーブで右前方へと移動した。
 移動後エリオは不死者の方を振り向き睨みつけると、既に不死者はエリオを睨みつけていた。

 エリオのソニックムーブは曲線的な動きをする事が出来ず、直線的な動きしか出来ないでいた。
 更に先程からエリオはソニックムーブを乱用していた為、
 不死者はエリオのソニックムーブの軌道を読む事が出来るようになったのである。
 それを上空で見つめるキャロ、このままではエリオは不死者にやられてしまう。
 しかし自分のアルケミックチェーンでは、あの不死者の動きを止めることは出来ない。
 どうすればいいかとキャロは悩んでいると、フリードリヒが雄叫びをあげる。

 「フリード!?……そうだよね、エリオ君を助けなきゃ!!」

 フリードリヒの気合いと決意を聞いたキャロもまた、意を決しフリードリヒと共に不死者のもとへ向かった。

 一方エリオと不死者の間は徐々に詰まっていた、エリオのツインブーストもそろそろ切れ始めて来ており、エリオは玉砕覚悟で対抗しようと決めていた。
 すると上空からキャロが姿を現す、不死者はキャロの方を向くとキャロは詠唱を始めた。

 「我が求めるは戒める物、捕らえる物…言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖!錬鉄召喚、アルケミックチェーン!!」

 詠唱を終えると不死者の両腕や体に鎖が巻き付く、だが今までの鎖とはまったく異なり一つ一つの輪が太く分厚く巨大化していた。
 それでも不死者は引きちぎろうと力を込める、右腕のアルケミックチェーンの輪が一つ一つ伸び始める中、キャロは大声を上げる。

 「お願いフリード!ブラストレイ!!」

 キャロの声に反応するフリードリヒ、口からは今までとは明らかに異なる、巨大で輝きすら放つ火球を撃ち出すと不死者に直撃した。
 ブラストレイはキャロのブーストによりバインドの効果を持っており、不死者の身を締め付けながら焼いていく。
 更にブラストレイの高熱がアルケミックチェーンに伝わり真っ赤に染め上げつつ更に締め付けていった。
 炎のバインドと熱を帯びた鎖により、不死者の締め付けられている部分から黒い煙が立ち上り、不死者は思わず叫び声をあげる。
 その叫び声を聞いたキャロはエリオに向かって声を上げる。

 「エリオ君!今です!!」

 その声に耳を傾けストラーダを不死者に向けるエリオ。

 エリオは思った、キャロは今までとは異なる巨大な鎖を召喚した。
 それはつまり自分の全魔力を賭けたバインドであると言う証。
 そしてフリードリヒもまた今までとは異なる高火力の炎を撃ち出した。
 二人は己が限界の力を使ってまで自分に託した、此処で決めれなければ男が廃る。
 二人の思いを受け取ったエリオはカートリッジを二発消費する。
 すると今まで展開されていた魔力刃が更に強化されていった。

 「一閃必中!メッサァァァアングリフ!!」

 エリオの叫びを合図にストラーダから魔力を噴射、まさに一閃と呼ぶに相応しい速度で不死者の頭部へと向かった。
 しかし不死者は強引に右腕のバインドを引きちぎると、その反動でエリオの一撃を右肩で受け止める。
 だがエリオの強烈な一撃は肩を貫き更に切り上げると、右腕はドスンと音を立てて地面に落ちた。
 偶然とはいえ不死者は右腕と引き替えに頭部を守ったのだ。

 「そんな外した!?」

 一方エリオはメッサーアングリフを外した事により動揺が生まれ手が弛むと、ストラーダを手放してしまい更に着地にも失敗、地面を何度も転がっていった。
 その間に不死者はバインドと炎を振り払うとエリオのもとへゆっくりと歩み寄る。
 その光景を見たキャロはすぐさまフリードリヒと共に足止めを行おうとするが、
 フリードリヒは見る見る小さくなり、ちび竜に変わってしまう。

 先刻のガジェットとの戦闘に加えエリオへの様々な支援魔法、更に不死者を止めるための限界ギリギリの錬鉄召喚と竜使役、
 キャロの体力も魔力も底を尽きフリードリヒに回す魔力も無くなり、竜魂召喚も解除されてしまったのだ。
 それでもキャロはフリードリヒにブラストフレアを指示、フリードリヒは何発もブラストフレアを撃ち続けるが、全く効果がない様子だった。
 そしてエリオの前で立ち止まると左の刃を大きく振り上げる。
 エリオは覚悟を決めたように目をつぶり、キャロは目に涙を浮かべ何度もエリオの名を叫んでいた。
 不死者の刃が振り下ろされた瞬間、エリオと不死者の間に何かが割り込んできた。

 エリオは不死者の一撃が来ない事に疑問を抱き、ゆっくりと目を開けるとそこには不死者の刃を渦を巻いた青い障壁で防いでいる、
 青色の犬の耳をつけた、体躯の良い男が立っていた。
 男はエリオを見ると優しい口調で話しかけて来た。

 「よくぞ此処まで耐えたなエリオ、後は俺に任せろ」
 「……ザフィー……ラ?」

 エリオの言葉にうなずくザフィーラ、そのやりとりの中、不死者はザフィーラの障壁を破壊しようと刃で何度も叩くが、
 ザフィーラの障壁は破壊されるどころか、ヒビ一つ入らなかった。
 その行動に気がついたザフィーラは不死者に目を向け睨みつけると、右手を堅く握り締め拳を作る。
 すると拳は魔力に覆われ始め強化されると、不死者にこう言い放った。

 「我が盾は弱気ものを護る盾……貴様如きに…打ち砕ける物では無いわ!!」

 魔力によって強化されたザフィーラの拳は不死者の頭部を打ち砕くと、今度こそ光の粒子となって消滅した。
 不死者の消滅後キャロはエリオの元へと向かう、エリオは外傷は少ないが体力は消耗しきっていた。
 そしてキャロもまたフィジカルヒールをかける程の魔力も回復していなかった。
 それを見たザフィーラはおもむろにシャマルとの連絡を取る。
 シャマルは先程の不死者達を殲滅させ、今エリオ達のもとへと向かっている最中だと言う。
 ザフィーラはシャマルが着くまでの間、二人の身を護るためこの場に残る事にした。

 一方フェイトはティアナと同様、レザードとヴィータのやりとりを聴き考え込んでいた。
 不死者は殺さなくて救われない、だが未だなのはは俯いたままである。
 なのはは不死者と化した教え子を倒すことが出来ないかもしれない…
 ならば自分が行おう、そうフェイトもティアナと同じ答えを導き出していた。

 不死者が二人を囲む中、飛び出すように一体の不死者に向かうフェイト、それに対し不死者はサンダーストラックで応戦する。
 するとフェイトはソニックムーブで弧を描くように不死者の右後方に移動すると、ハーケンスラッシュで不死者の頭部を切り落とした。
 その中、一体の不死者がなのはに襲いかかる、襲いかかってきた不死者は不死者化した教え子である。
 不死者はなのはに向けサンダーストラックを放つ、するとレイジングハートがプロテクションを自動展開させ攻撃を防いだ。
 レイジングハートはなのはに警戒と行動を促すが、なのはは微動だにしなかった。
 その様子を見たフェイトはなのはに変わって引導を渡そうと向かうが、もう一体の不死者に阻まれる。

 「くっ!邪魔をするなぁ!!」

 フェイトはブリッツアクションを用いたハーケンスラッシュで不死者を真っ二つにするとソニックムーブで移動を開始しようとしていた。
 ところが不死者は攻撃を止め更に動きまで止める、その姿はまるで蛇に睨まれた蛙のようだった。
 するとなのはが動きを見せレイジングハートを不死者に向けると、不死者もまたそれに合わせなのはとの距離を詰める。
 そしてレイジングハートから桜色の直射砲が撃ち出された。
 だが不死者はリフレクトソーサリーで弾き返そうとするが、うまく行かず多方向に分散させる形で受け流していた。
 するとレイジングハートからカートリッジが一つ排出されると、更に威力が高まる。
 そして不死者のリフレクトソーサリーが受け流しきれず砕け散ると、
 桜色の魔力の奔流は不死者を包み込み、直射砲の後には不死者の影も形も塵一つすら無く消滅していた。

 ショートバスター、ディバインバスターのバリエーションの一つで威力より速射を優先させた直射砲である。
 もっとも今回はカートリッジを消費したことにより、本来と変わらない威力を撃ち出していた。

 「なのは……大丈夫?」

 フェイトの呼びかけに一切答えず、なのははレザードがいる方角へと向かう。
 その後ろ姿を見たフェイトは背中に冷たいモノを感じつつ、なのはの後を追っていった。

 一方スバルは依然としてカシェルの攻撃を防ぎつつ呼びかけ続けていた。
 その中でカシェルの一撃とスバルのプロテクションがぶつかり合い火花が散らしていると、スバルは改めてカシェルの姿を間近で見る事となった。

 カシェルの顔色は土気色と化し、いつも笑顔を絶やさない表情は無表情となっており、澄んでいた瞳は赤く輝いていた。
 その変わり果てた姿にスバルは目を塞ぎたくなる気持ちでいっぱいになっていた。
 だがその気持ちが隙となりカシェルは右切り払いの一撃を繰り出す、ところがスバルはバックステップで回避、
 すると今度は突撃からの振り下ろしを行うが、スバルはプロテクションで攻撃を防いだ。
 ならばとカシェルは一旦離れ高く跳躍すると、剣に衝撃波を纏わせ突き出すと同時に落下してくる。
 この一連の流れはファンネリアブレードと呼ばれるカシェルの得意な連続技である。
 するとスバルはファンネリアブレードの最後の一撃に対しリボルバーシュートで応戦、互いの衝撃波が辺りの木々を吹き飛ばしていく。
 その衝撃波に乗りながらスバルは後方へ移動するとカシェルもまた同じように地面へと着地した。
 戦況はスバルの防戦一方となっており、その中でスバルは悩んでいた。
 …あの男レザードの言うとおり、カシェルを殺さないと救えないのかと。
 いやそんなはずは無い、きっと何か方法があるハズだ…
 そう自分に言い聞かせカシェルを救う方法を模索していると、ティアナからの念話が届く。
 スバルは振り向くとそこには左は通常に右は水平に構えたティアナの姿があった。
 ティアナはカシェルに引導を渡すつもりなのは一目瞭然であり、スバルはティアナの行動に対し必死になって止めに入る。

 「ダメだよ!ティア!カシェルなんだよ!!」
 「そんな事は判っている!!」

 だがカシェルを救うにはこれしかないとティアナは話す。
 それでもスバルは諦めきれず更に模索していると、ある物を思い出す。
 スバルは胸元から一つのネックレスを取り出す、ネックレスにはカシェルから貰った指輪が付いており、
 スバルはカシェルに指輪を見せながらこう述べた。

 「見てカシェル!貴方から貰ったお守り、今でも大切にしてるんだよ…
  だからお願い…これを見て思い出してよ、正気に戻ってよ……カシェル!!」

 悲痛な面持ちで必死に語りかけるスバル、すると指輪を見たカシェルが驚きの表情と共に苦しむ表情を醸し出し、左手で頭を抑え左膝をつくと、
 スバルを見つめ沈黙を守っていたカシェルの口から言葉が発せられた。

 「………ス……バル………ティア……ナ………」
 「カシェル!正気に戻ったの!?」

 カシェルの口から二人の名が出るとスバルは正気に戻ったと感じ、カシェルに近づいて行く。
 ティアナもまた自分の名を呼ばれた為かおもむろに構えを解いた。
 …まさか、スバルの想いがカシェルを正気に戻したのか?
 それとも奴、レザードが言っていた事は嘘で同士討ちを狙っていたのではないのか。
 となると自分達はあのレザードに踊らされていたのか…
 そう考えるティアナであったが、その考えはすぐに消え去った。

 カシェルに近づいたスバルは右手でカシェルの左肩に触れると、カシェルもまた左手でスバルの右腕を掴む、
 そしてスバルに目を向けると悪意に満ちた笑みを浮かべこう言い放った。

 「…………………シネ!!!!」
 「えっ!?」

 スバルは驚きと恐怖の表情を見せ、ティアナは自分の考えの甘さを恥じていた、そしてカシェルの凶刃がスバルに振り下ろされる瞬間――

 二人の間に入ったヴィータがグラーフアイゼンでカシェルを腹部を強打、カシェルは吹き飛び次々と木々をなぎ倒していく。
 スバルは今起きたことが理解できず放心状態になっていると、ヴィータがスバルの胸ぐらを掴み辺りにヴィータの怒号が響く。

 「バカヤロォォォ!!スバル、てめぇ死にてぇのか!!」
 「ヴィータ…副隊長……でもカシェルは私の名前を――」
 「それが何だ!!あのメガネ野郎が言ってただろう!一度不死者化した人間は二度と元には戻らねぇって!!」
 「でも私は………」
 「出来ねぇってか!ならいい!後はアタシが殺る!戦えねぇんだったら、後ろにすっこんでろ!!」

 そう言ってスバルを後ろに突き飛ばすと、ヴィータは攻撃の構えに入る。
 実はヴィータもまた、上空でカシェルが正気に戻ったと思っていた。
 だがスバルがカシェルに近づいた瞬間、カシェルが殺気を放った為、ヴィータはとっさに行動出来たのである。
 ヴィータは自分の認識の甘さを反省しつつカシェルが吹き飛んだ場所を見据える。
 するとカシェルがゆっくりと近づいてくる様子が見て捉えた。
 やはりとっさの一撃では無理と判断したヴィータは一つ舌打ちをすると、グラーフアイゼンのカートリッジを一つ消費する。
 するとグラーフアイゼンを姿が変わりハンマーの部分からスパイクと噴射口が現れ、柄も二倍近く伸び、ラテーケンフォルムと呼ばれる形態に姿を変える。
 そしてヴィータはその場で回転を始める、その行動に思わず止めようとするスバルであるが、ティアナに押さえつけられてしまう。

 「放してティア!あのままじゃカシェルが!!」
 「……カシェルはもう…手遅れなのよ……」

 そう静かに話すとスバルを抑えつけている手が小刻みに震えていた。
 ティアナもまたカシェルを救い出したかった、だが現実は殺す事でしか救えない事を実感し己の無力さを噛み絞めていたのだ。
 そんなティアナの気持ちを痛いほど感じているスバル、その間にヴィータは遠心力を乗せた一撃をカシェルに食らわせようと飛び出した。

 「怨むんなら…アタシを怨みな!ラテーケン!ハンマァァァァァ!!」

 まるで懺悔でもするかのように一言残し、ヴィータのラテーケンハンマーがカシェルの頭を捉えるその瞬間、スバルは走馬燈のようにカシェルの事を思い返していた。

 初めてあったのは二年前の陸士訓練校、最初は変に気さくな人だと思った。

 初めて食事を奢って貰った時、不幸な生まれなハズなのにいつも笑顔で、周囲を巻き込んで明るくしていた。

 訓練の時、自分の不注意で木に激突する瞬間、身を挺して護ってくれた、そして怪我を負った自分を優しく抱え運んでもくれた。

 その後、何度も昼食を奢ってくれた、食い意地だけを褒められたこともあった。

 訓練が辛く落ち込んでいると励ましてくれた、自主練にも付き合ってもくれた。

 そして……この六課への編入の時、自信が持てない自分に対し後押しをしてくれた。

 …スバルは指輪を握りしめ、カシェルの想いと共に名を叫んだ。

 「っ!!カシェルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

 スバルの叫びと共にカシェルは頭部を失い光の粒子となって消滅した…
 その中ヴィータは見た、ヴィータのラテーケンハンマーがカシェルの頭部を打ち抜く刹那―――



 ……微笑みを浮かべ、まるで安堵したような表情を醸し出すカシェルの顔を………




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最終更新:2009年05月19日 20:39