猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)内検索 / 「狗国見聞録03」で検索した結果

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    狗国見聞録 (※完結?) 最終更新日 : 2009年03月31日22時28分46秒 【作者】 : 見聞録の人 【舞台】 : 大陸中央部、イヌの国北部辺境、イヌ-オオカミの国境域 【作風】 : [ほのぼの→燃え戦闘→えろえろ] らぶらぶ でれでれ 【注意】 : 獣人♂の性描写。中盤に欝&鬼畜&残酷描写多め。 =話数= ==================簡易解説や補足================== =文量= -- 『平穏』編 -- 01話 非エロ「落下と出会い」 55kb 02話 ジーク単品 69kb 03話 非エロ「ひび割れた日常」 77kb -- 『vsサイアス盗賊団』編 -- 04話a サイアス×あたし(陵辱) (残酷描写有) 69kb 04話b サイアス単品(欝) アイニィ単品(陵辱) (残酷描写有) 107kb 04話c 非エロ「血の海の中で」 76...
  • 狗国見聞録03
    狗国見聞録 第3話     「王都のね、軍の落下物研究所の方で引き取ってもらえる事になったから」 「……は?」    いきなり言われた内容を理解できず、間抜けな声をあげるあたしに、  ほんの少しだけ寂しそうに顔を歪め、雑巾は静かに言葉を続ける。   「……お別れ、って事」          ※     ※     ※    < 1 >    ※     ※     ※        あの日から、更に三週間ほど過ぎた日の事。    気まずさの局地、  今や針のむしろとなり果てたここでの生活の中で、  精神的に困憊の極みにあったあたしを、なぜかその日の夜、雑巾が改まって通信室  ――この建物の二階部分、妙な機械やら設備がごまんとある司令室めいた部屋――  へと呼び出して。  ……告げられたのが、この言葉だった。   「【落ち物】と【上の世界】の研究で一番進んでるのはネコの国だから、 本当はそっ...
  • 狗国見聞録08c
    狗国見聞録 第8話(後編)           ※     ※     ※     < 7 >     ※     ※     ※        窓から差し込む白い光。  チュン、チュンという鳥の鳴き声が聞こえる、爽やかな冬の朝。  冷え込みがきつくて、朝起きるのが辛いこの季節。   「あんっ! あんっ!」  そんな爽やかな朝なんかお構いなしに、汗だくになってむんむん熱気あげてるのが約二名。  …そうです、すみません、あたしらです。        ──あれから何時間とか、もうよくわかんなくて。  もうこれが最初から数えて何回目、全部何回出されたのかなんて覚えてません。  15回は超えてないと思いますが、10回は超えてると思うので、たぶんその間くらいでしょう。    その間、全っっっ部入れっぱなし。    …いや、一回だけ機会っぽいものがあるにはあったんですがね?  明け方近く、とうとう我慢...
  • 狗国見聞録01
    狗国見聞録 第1話     どこまでも続く、鬱蒼とした森。 幾つ越えたかも判らない、斜面と崖。 梢の合間から射しこむ強い日差しと鳥の鳴き声に翻弄されながら、 あたしはもう半ば機械的に、両足を前へと進めていた。   放課後の学校で帰り支度をしていたはずだったのに、 ふと立ちくらみを感じてうずくまってみれば、気がつけばそこは森の中。 ……当然、最初は夢かと、夢だと思いたかったのだが。 だけどお約束でつねった頬に走るのは紛れもない現実の痛み、 風も、音も、空気も、どれも夢だと決め込むには生々し過ぎる代物だった。   …それから二日目になるのか、三日目になるのか。   寝ずの山中行軍の間にじわじわと数を増やした草の葉による切傷は、 今やむき出しの生腕生足に無数の赤い線を走らせていて。 何よりも昨晩、迂闊にも斜面に足を取られて捻ってしまった右足首は、 飛び上がるほどの痛みでもってあたしの脳天を揺さぶ...
  • 狗国見聞録06b
    狗国見聞録 第6話(後編)           ※     ※     ※     < 5 >     ※     ※     ※             対生物用究極攻撃魔法、インプロージョン《内裂》。       ディンスレイフが編み出した魔法の中で、最も強く。…そうして最も、つまらぬ魔法。         ──最も強く強力な、破壊と殺傷の為の魔法とは?       男の魔法使いなら誰もが一度は夢見るコンセプトに囚われたのが70を過ぎた頃。       以来彼なりに研究を重ね、改善を重ね、修行と研鑽と熟練を積み、       そうして100年近い年月を掛けて磨き上げた、一つの魔法の究極的に極まった形。         一から自分用にカスタムして術式を構築し、余分な物を極限まで削ぎ落として。       天才たる彼のこの魔力のパワー(力)とテクニック(技)とアモウント(量)、      ...
  • 狗国見聞録02
    狗国見聞録 第2話     辺境は超山奥の国境警備局には、年末年始や親戚周り、初詣すらもございません。   蕎麦をすすり、雑煮を食べて、年末年始の特別テレビ番組を見ながら、 一人と一匹で寂しくゲーム(と言っても単純なカードゲームとか盤上ゲームとかだ)を していたら、いつの間にやら正月七日は終わっていた。 …せっかく異世界に来たってのに、なんだよこの夢の無い正月の過ごし方は。          ※     ※     ※    < 1 >    ※     ※     ※       「うまうま♪」 「…だから手掴みで食べるの止めなさい…ってあーもう遅いか」   なまじ毛が生えているだけに余計にあんこが絡まっていく手を眺めながら、 あたしは溜息と共に、前もって用意してあった濡れた手拭を渡してやる。 はぐはぐと幸せそうにおはぎを食べる雑巾の背後には、 通信機器やら書類やらが散乱した汚い卓上が広...
  • 狗国見聞録05c
    狗国見聞録 第5話(後編)           ※     ※     ※     < 5 >     ※     ※     ※        あまりに大きな轟音を聞いた時、人の耳は静寂を前にしたのと同じ状態になるらしい。       ――無音 ――冷たい    あたしは死んだんだろうかと。  鉛のように鈍重な意識、もう裸同然、節々に痛む体に思って。   ――『節々に痛む体』?       「はは…」    ぐっと力を『瞼』に込めて持ち上げてみるのと、その声が聞こえてくるのとは同時だった。   「ははははははははははははははは!!」  痛む頭にいちいち響く哄笑。  開けた眼前に広がるのは…、……信じられない光景。 「これだから! これだからお前達はボクを飽きさせない! 楽しませてくれる!!」  あたし達のいる場所を中心として、頼りにならぬ目測に、はたして半径、100mか200mか。  積...
  • 狗国見聞録05a
    狗国見聞録 第5話(前編)      ――いかに沢山の矢が束になって【賢者】に射られようとも、それはさして問題ではない。  なぜなら【賢者】は誰にも射抜かれないからである。    ――【賢者】は、一般人が恥とか哀れとか思うような事柄は何一つ顧慮しない。  彼は民衆の行く道を行かず、ちょうど諸々の星々が天空の反対の軌道を運行するように、  万人の意見に反して、ただの独りでも歩んで行く事ができる。    ――【賢者】以外の全ての人間には熟慮などなく、故に真理の存在余地はない。  あるのはただ欺瞞であり、反逆であり、精神の錯乱した衝動……すなわち幻影でしかなく、  よって【賢者】はこれらを偶発事項のうちに数え、寛大な慈笑でもって相対する。    ――他人からの軽蔑以上に酷いものはないと思うのは、心の弱さであり貧しさだ。  【賢者】はそれを知るが故に、軽蔑を意に介さず、むしろ笑う事でもってそれらに...
  • 狗国見聞録04c
    狗国見聞録 第4話(後編)           ※     ※     ※     < 8 >     ※     ※     ※        周囲のあちこちで、パチパチとはぜる火。    どん、と地面に放り出されるという事はなく。  崩れ落ちる砂、蟻地獄の流砂に乗っかるような形で、あたしはずるずると、  崩れゆく土人形に座り込むような格好、地面へと降ろされつつあった。    あたしの視点からして見れば、雑巾の姿が揺らめき消えたと思ったら、  気がつけば崩れ落ちる鱗女の隣に佇むその姿があった、としか見えなくて。   ――ああ、でも。 ――問題なのはそこじゃあなく。      即座に踵を返した雑巾が、炎と死体と残骸の中。  何かを見回したと思ったら、おもむろに屈み込んで。    ……比較的使用と損傷が少ないと思われる、手ごろな両刃のロングソードを。     ――その瞬間、雑巾が何をするつも...
  • 狗国見聞録05b
    狗国見聞録 第5話(中編)           ※     ※     ※     < 3 >     ※     ※     ※        散々もったいつけた後での悪役の「ならば本気で行かせてもらおう」なんて、  今時流行らないというか、子供だって鼻で笑うようなものだと思うのだが。   「畏怖より生まれし『揮奏者ディンスレイフ』――『奏で操る者ディンスレイフ』の二つ名の意味…」 (……おい)    でも現実に目の前でやられるともなれば、その絶望感たるや虚構世界の比になく。   「『本物の魔法使い』の力の程、死出への土産、存分に耳へと焼き付けて行け」 (……おいおいおいおい)    死に物狂いで、やっとこ敵のボスを倒したと思ったら、実はそれは俗に言う『第一形態』で。  もうボロボロのヘロヘロなのに、休憩も回復も無しで、即行連戦でV.S.第二形態。  …これがゲームならリセットぽちり、あ...
  • 狗国見聞録04a
    狗国見聞録 第4話(前半)           ※     ※     ※     < 1 >     ※     ※     ※        体格とあそこのデカさというのが、少なからず比例するのかどうかは知らないが。 「しゃぶりな」  ムッとするような不快な匂いと共に、あたしの目の前に突きつけられるのは、  どす黒い先端部分を残して深い剛毛に覆われた、グロテスクな肉の棒。    実物を見るのが二度目でも、間近で見るのは初めてで。  あたしの腕くらいはありそうなそれは、昔保健体育の教科書などで見た物と違い、  なまじ毛で覆われているだけあって、余計に凶悪な代物に見えた。   「…聞こえなかったか? 口を大きく開けて、しゃぶって見せなってんだ」  まるで聞き分けの悪い子供を宥めるような、優しさすら滲ませる猫なで声に、  だけど半ば強引に、その汚い物をぐりぐりと顔に押し付けられたって。  …...
  • 狗国見聞録07b
    狗国見聞録 第7話(後編)           ※     ※     ※     < 5 >     ※     ※     ※       ──むかしむかし、今から2000年以上も前の、遠いむかし。   その頃の世界では、『魔法』は今みたいに万人に広く開かれた物ではありませんでした。 『機械』や『魔法科学』、『魔洸』なんて便利なものは、勿論ありません。 民が火を起こそうと思うなら何度も火打石を鳴らさなければならず、 あるいは苦労して木と木を擦り合わせなければならなかった、そんないにしえの時代。 ……そうして『魔法』が、最も力を持っていた時代です。   無限の野があり、高き山々があり、果てなき草原が広がり、深い森が広がり。 国はそれほど大きな力は持たず、村は山間に、町は野に城壁に囲まれて点々と点在し。 …そうしてそこに、『本物の魔法使い』と『本物の魔女』がいたのでした。   そこには「早...
  • 狗国見聞録07a
    狗国見聞録 第7話(前編)     イヌの国の伝承説話の一節に、【ティンダロス】と呼ばれる魔犬が登場する。   創世の時、世界が「過去」と「未来」に分けられる――すなわち時間の流れが始まる前。 まず「浄」と「不浄」に分けられた世界の中で、不浄の側、 汚泥の中より立ち上がった、イヌに似た姿の四足の生き物として、御伽話の中には登場する。 彼らの母は原初の不浄そのものであり、故に彼ら自身「汚れの化身」と見なされる事が多い。   性格は貪欲にして獰猛、粘着質で極めてしつこい、ストーカーの代名詞のごとき性情。 汚れた空に映る、眺める事しか出来ない「清浄の世界」の全ての生き物達を憎み、妬み、 また全ての「美しさ」「清らかさ」「生の気配」に常に飢え、乾き、ゆえに敵意を抱き、 ギラギラとした瞳に憎悪と呪詛を浮かべながら、今日も泥濘の中を這い彷徨うのだと言う。   伝承の中で担うのは、時越えの【禁忌】を侵し...
  • 狗国見聞録08b
    狗国見聞録 第8話(中編)           ※     ※     ※     < 4 >     ※     ※     ※        素足で泥沼に足を踏み入れるような気持ちよさ。  お互いカミングアウトしてしまった後の、変な気だるさと、くすぐったい沈黙。  無言でぎゅうっと抱きしめて、あるいはあたしの方からすれば抱きしめられて。  こいつの息遣い、ふかふかした毛に、広い胸、大きな腕が、気持ち良く。  …でもそれで終わりじゃ、ないんだよね。   「……そろそろ、動こっか」 「う……」  沈黙を破ったこいつの言葉と、ちょっと怯んだあたしの声。  だいぶ時間を置いたせいか、もう鋭い痛みはなくて、ただ鉛のような鈍痛があるだけだけど。 「ひゃっ!?」  ひょいと膝下に手を入れ、両足を持ち股を開かされたられたこの体勢は……    ……え、M字開脚とかいうやつディスカー!??(泣)   「う...
  • 狗国見聞録06a
    狗国見聞録 第6話(前編)      それは不思議な音程と韻律だった         「イグナ・ロデ・アダマ アダマ・エクサ・メタリカ メタリカ・ウル・ハイドレ       ハイドレ・リザリス・シルフェ エト・エルア シルフェ・セルケ・イグナ リダーン」    鼓膜を打った意味不明の言葉が、だけど頭の中に直接『理解』として流れ込んでくる。         《"か"もえて"ど"をうみ "ど"うちに"ごん"をふくみ "ごん"おもてに"すい"をはり       "すい"のぼりて"ふう"をなし そして"ふう"あおりつよむは"か"のりゅうせい》    歌と踊り、言霊と舞踏、世界の法則すら書き換えてのける...
  • 狗国見聞録08a
    狗国見聞録 第8話(前編)      くらい、くらい、世界のすべてのよごれを集めたような まっくろな泥の海に座りこんで、  だけどてぃんだろすは、今日もひとりぼっち。    顔をあげれば空のきれまには、もうひとつの世界の日常のふうけいが見えますが、  でもてぃんだろすは、今日もぎゅっと目をつぶって耳をふさぎます。    てぃんだろすは自分がよごれていることを知っています。  てぃんだろすは自分が『世界の理』にあって『正』ではなく『負』の存在だと知っています。  だって、だからこそてぃんだろすは世界に拒絶されてここにいるのですから。  『角』さえあればすべての時間と空間をこえられるようなとても強力な力をもっていても、  だけどてぃんだろすの居ていい場所はここにしかないのです。    てぃんだろすは自分がだいきらいでした。  だって自分は、こんなにきたなくて、よごれてて、わるくて、そうして血ま...
  • 狗国見聞録04b
    狗国見聞録 第4話(中編)           ※     ※     ※     < 6 >     ※     ※     ※            ヒエクスの末の一柱が氏族、銀なる針の森のルクディアンサ。      マルコ・サイアスは、かつて存在したそのオオカミの氏族が一部族の末の王子だった。      本当の名は、ルン・ウパシノチウ・ルクディアンサ・ヒエクシノゥエ。      ……最早捨てた、誰も呼ぶ事のない名前ではあるが。      重斧を構えて疾走しながら、回転させる刃先から単発の火線を絶え間なく飛ばす。  反対側からはアイニィが、自分のジンに無数の礫を打たせているが。 (…くそったれが!)  やはりというか、いずれも一つとて当たらない。  ただでさえ音も空気も、表情さえ動かさずにちょこまか変則的に動くところに、  辛うじて射線上に捉えたと思った一撃も、おかしな軌道を描いて背後...
  • 用語集
    用語集 世界観 共通基本設定まとめ 種族まとめ 国家まとめ 魔法まとめ に収まりきらない用語や語句なんかはここに。 実質作者の個人ページ扱いである作品別設定資料集とは逆に、 こっちはどうぞどんどん読者ことスレ住民の手で埋めてって。 世界観資料wikiを見ることができなくなったのでこちらに移動 作品別設定資料集 <あ> ■アフアの実 果実。ココナッツやヤシの実に似た、白い果肉の南国木の実。 ただし絞って出来るジュースは見た目・質感・匂い、全てまんま精液(味除く)。 媚薬効果があり、特にヒトには劇的な効果がある為原液を飲ませると大変な事に。  火蓮と悠希 ■アルケール タマネギぽい野菜  虹絹の乙女達 ■イサーニョ ジャガイモに似た食物。  木登りと朱いピューマ ■イサーニョの甘辛煮 ヒト世界の料理を真似たもの、イサーニョ...
  • 作品別設定資料集
    作品別設定資料集 最終更新日 : 2011年10月09日21時53分06秒 世界観 それぞれの作品ごとについての設定・資料集なのでキャラ設定などが中心 ページ作成等は自由なのでメモ帳代わりの編集も可能です □ 作品名 初出 メイン 作者(敬称略) こちむいシリーズ 1=29 ネコ こちむい(=あしたら) 華蝶楓月 2=216 キツネ 狐耳の者 IBYD 2=188 イヌ - 十六夜賛歌 2=504 ウサギ 兎の人 ソラとケン 2=645 ネコ ◆rzHf2cUsLc 放浪女王と銀輪の従者 3=261 ヘビ 蛇担当 黄金の風 3=348 ヒョウ 一等星 最高で最低の奴隷 3=476 トラ 虎の子 魚の国 3=739 サカナ 魚(・ω・)ヒト 狗国見聞録 3=754 イヌ♂ 見聞録の人 草原の潮風 4=63 複数 - 岩と森の国ものがたり 4=82 カモシカ カ...
  • 全キャラ一覧(種族)
    全キャラクター ―― 種族別一覧 世界観 前々から指摘されていたWikiの情報不足・活用されなさぶりを受け、 作者個人によるページではなく、読者が編集できるページとしてここを作成。 個別紹介のない作品、作るほどでもない一話完結の短編用に、 既出種族の確認、登場人物&情報の整理、資料&メモ帳用として使ってください。 2007年9月10日時点までに登場した種族は、 ヒト、ネコ、ヒョウ、トラ、ピューマ、ジャガー、オセロット、ライオン、ハイエナ、 イヌ、オオカミ、イヌとオオカミのハーフ、キツネ、ウサギ、ネズミ、リス、カモシカ、 ヤギ、イノシシ、ヒヒ、クマ、シロクマ、なんかクマっぽいの、ヘビ、ドラゴン、 サカナ、クロダイ、オニカサゴ、タコ、エビ、サメ、トリ、スズメバチ、カ、マイマイ、 歌鳥族、戦鳥族、タカ、ニワトリ、クジャク、ヒポグリフ、キメラ +α(動物とか精霊とか魔物とか)...
  • 狗国見聞録設定
    【 あたし(本名????) ヒト♀、15歳 】 身長160若干未満 体重unknown、85(D)・56・89、ショートカットの黒髪 委員長、姉御、姐さん――そんな呼称がよく似合う、元日本の女子中学生。 気が強い上に手が出るのも早い、勝気で男勝りの鉄火娘。口喧嘩最強。 『地位も財産も家族も失い、それじゃ今日から貴方は奴隷』なこの運命を、 フツーに受け入れられなくて当初は見苦しくも生き汚く悪あがきをしていたが、 『雑巾』ことジークの救いようがねぇほどの私生活ダメっぷりを 目のあたりにするに及び、天啓を受けたがごとく鬼召使いの職務に目覚める。 【 雑巾(本名ジーク) イヌ♂  39歳(人間年齢換算?歳) 】 身長2mちょっと、体重100kgちょっと、獣人型オス、立ち耳・雑巾色の毛並 見た目は凶悪狂暴ウェアウルフ、中身は天然ボケボケお人好しな、 冴えない雑巾色の毛...
  • 長編SS一覧(メイン)
    最終更新日 : 2015年11月02日02時06分21秒 全ての連載が何らかの形で性的描写・官能表現・18禁要素を伴います。 必然的に「猫耳(少女&少年)」「獣人(ケモ)」「人外」属性の作品がほとんどです。 連載名をクリックすると専用ページに飛びます □ 新規作品       : ここ3ヶ月以内に開始された新規の連載小説&単品小説 □ 連載&完結長編 : 好評連載中、あるいは既に完結(?)した長編連載 □ 新規作品(-) 初出 メイン 作者(敬称略) 総文量 最終投下 カラス 18=646 カラス ◆US7whhBFyg -kb 13/12/31 ウラオモテ異界帳 19=92 蝶 - -kb 14/11/16 □ 連載・完結長編 初出 メイン 作者(敬称略) 総文量 最終投下 こちむいシリーズ 1=29 ネコ こちむい(=あしたら) 500超 あしたらシリーズ ...
  • おまけ
    こちむい学園 最終更新日 : 2011年01月23日16時14分37秒 ―― こちむい学園。 それは「猫耳少女と召使いの物語緊急避難所」から生まれたパラレルワールド。 時代も作者も居場所も違う色んなキャラが一堂に会して学園生活を送っているという設定。 ある者は教師、ある者は生徒、ある者は用務員、ある者は飼育室の主。 パラレルワールドだからこそ許されるさまざまな闇鍋シチュエーションを楽しむ空間。 ========ストーリー======== ========成分======== ======作者====== =文量= 英語教師と委員長01 エロス ピューマ担当 32KB 剣道部主将と男共 ノンエロス 青春 蛇担当 7KB 飼育小屋のヌシ ノンエロス scorpionfish 4KB 女番長と舎弟 エロス 蛇足の人 25KB 英語教師と委員長02 エロス クリスマスネ...
  • 種族まとめ
    種族まとめ 世界観 【体】 …… 身体能力(平均)。腕力・体力・瞬発力・機敏さ・体格・頑丈さ、その総合。 【魔】 …… 魔法の素養(平均)。種族から来る基礎保有魔力量&魔法センス。 【頭】 …… オツム(平均)。あるいは工夫を凝らそうとするその度合い、創意工夫。思考の柔軟さ。 【体格】 … 平均身長体重。日本人をMとした場合。♀の差はそれほどでも。 <体/魔/頭>  ☆=別格 ◎=凄い ○=まあまあ △=苦手 ×=全然ダメ 〓〓=詳細不明 <体格>  SS=超小柄。成人でも幼児体型とか、妖精サイズとか。  S=やや小柄。平均150~160cm程度。  M=日本人の平均身長程度(♂170cm、♀160cm)  L=欧米人の平均身長程度(♂180cm、♀170cm)  LL=やや大柄。平均200cm前後。  3L=超大柄。身長250cmとか、300cmとかの個体も存在...
  • 魔法まとめ
    魔法まとめ 世界観 科学技術と違って我々の世界にはない概念な関係、必然的にオリジナル要素が強い。 なのでまとめておく。 基本設定 魔法=ファンタジー世界のお約束。この世界に当たり前のように存在するもの。 ただし種族による素質の差、個人の才能による限界の差が著しく、 もって生まれた才能で大部分が決定してしまう理不尽かつ不平等な能力でもある。 使える人間にとっては息を吸うように、歌を歌うように自然に使えるものだが、 使えない人間にとってはとことん使えず感じ取れもしない残酷なもの。 無論、才能だけあれば後はどうでもいいような代物でもなく、 才能+血の滲むような努力の二つが揃わないと大魔法使いにはなれない様子。 ■【魔素】 この世界にはあって、ヒトの世界には無い何らかの要素。魔法の素。 特に大地や山々において、自然状態で遍く存在する、 未だ人間の手...
  • 全キャラ
    全キャラ一覧――作品別       舞台がネコの国     【こっちをむいてよ!ご主人様】【こちむい外伝】 名前 種族 性別 年齢 容姿 備考 『ぼく』 ヒト ♂ 13歳 - 家事技能高 ソラヤ ヒト ♂ 11歳 - 長期訓練者 マナ姫 ネコ ♀ 20前後【35±】 黒猫 金眼 ポニテ 姫(第30位) ユナ ネコ ♀ 10代前半【35±】 銀猫 ポニテ ロリ 薬局経営 リナ様 ネコ ♀ 20代【35±】 紅猫 長身 巨乳 大陸無双 ミルフィ姫 ネコ ♀ 20代【?】 金猫 黒眼 爆乳 姫(第1位) 女王フローラ ネコ ♀ 30代前半【400超】 三毛猫 現マギステル イーリス ネコ ♀ 30代前半【400超】 三毛猫 - セレーネ ネコ ♀ 30代前半【400超】 三毛猫 - セキテイ 動物 ♂? -- 六本足 でっかい馬 リナ様の騎乗       【あした会えたら】【あした会えたらⅡ】 ...
  • 博物館
    「ご主人様、博物館に行きましょう。無料キャンペーン中ですから」 「だめだ」 「えー、なんでです?」 「だめなものは、だめだ」  こいつに付き合うのが嫌なわけじゃない。 昨日、俺がふらりと博物館に寄ったからだ。 それ自体は理由じゃない。昨日食べたレストランだろうと、こいつと一緒なら味が違う。 今は、別の意味でダメだ。 「あ、先輩」 「…お前、なんで博物館前で署名活動をしてる」 「見てもらったほうが早いっす」  案内された博物館。 「入り口のモニュメントっす」  そこには、裸のヒトが繋がれていた。 看板に書かれていた。 「エサをやらないでください、か」  そこに人だかりができている。 皆が少年を懸命に説得しているが、少しやつれた彼は、微笑んで首を横に振るだけだった。 「ヒトが、日に日に痩せ細り、そして死ぬ…そういう『作品』だそうで」 「狂ってる」 「抗議しようにも作者は寿命っす。あ、あのヒトは...
  • もしも こちむいワールドに2chがあったら
    もしも こちむいワールドに2chがあったら 1.アトシャーマレイプ被害者数23x1000+(802) 2.【百合も】ヒトとのセクロス実況スレ32【薔薇も】(377) 3.ヒト奴隷持ってないケモノども涙目wwwwwww(934) 4.同族に相手されないキモケモは一生オナホ犯してろ(449) 5.落ちたてのヒトを拾ったらAGEるスレ(201) 6.ル・ガルの国境警備だけど質問ある?(32) 7.ここだけヒト世界に落ちるスレ(622) 8.ご主人様を喜ばす体位を考えたり実況スレ97(21) 9.イワシ姫がコロッケ買ってたwwwwwwwwwwww(95)1.アトシャーマレイプ被害者数23x1000+(802) 1. 名前 名無しさん@えっちだぴょん  アトシャーマで童貞卒業しちゃったり夫婦の貞操をまとめて奪われたりした経験を報告するスレ。 2. 名前 名無しさん@えっちだぴょん  >1乙 3. ...
  • 続虎の威03
    続・虎の威 03   「だめだ! 今日も出航できねぇ!」  空は快晴。海は凪いで風もなく、絶好の船旅日和だというのに、カブラは苛々としながら宿に戻ってきて乱暴に言い捨てた。 「沖の方はひどい嵐で、とても船なんざ出せる状態じゃないんだとよ。くそ! ったくついてねぇ」 「いいじゃねぇか。一週間足止めくらったこともあるんだから、ほんの二日や三日。なぁブルック」 「そうだなぁ。俺も船は好きじゃねぇし、まあそんなに焦ることもねぇだろ」  苛立ちを募らせるカブラとは対照的に、カアシュとブルックはくつろいだものである。  千宏はそんな三人のやり取りを眺めながら、ハンスに丁寧にブラシをかけていた。船が出ないということは、今夜もこの町で足止めである。  だが、丁度いいかもしれない、と千宏は思った。  今夜一晩、予行演習をかねて仕事をして、それによって何らかの不都合が発見されたら、航海中に改善し、新しい土地で...
  • 万獣の詩外伝03
    万獣の詩外伝 MONOGURUI 003     「ラスキ、ラスキ。ラスキはおるか」  うららかな陽光の中、その日も『局長』はぽふぽふと両手を叩いた。  時節は四月。  気温もぬくめいてきて、王都の街路も雪残り僅かになり始めた時分である。  そんな雪融けの最中にあって、彼女は同様の所作何度か繰り返すと、  やがて傍にあった小筒を手に取り「ぴすー」と息を吹き込む。    ――こは犬笛と申すべきもの。   「ラスキエルト、ここに推参」  ほどなく音を立てずも足早に、一匹のイヌが局長室の床へと片膝をついた。  半折れの耳に、毛質の柔らかくも豊かな長毛、  にも関わらずキッチリと着込んだ背広が、暑苦しくも折り目正しい印象を周囲に与える。  細く突き出た顎に優しげな瞳は、どこか女性的な優美さと気品を感じさせ、  なれどその中身もまた決してそのような外見を裏切るものではない。  ……事実イヌの耳には黒...
  • 魚の国03
    魚の国 第3話   「今でこそ我々は海底に都市を創り生活していますが、数百年前までは地上の水辺に住む種族でした。 しかしある時、今日の我々の運命を決定付けた事件が起こりました。 他国の獣人の侵攻です。 かつて我々暮らしていたのは気候が穏やかで自然の恵み豊かな南方の地だったと言われています。 他の種族にその土地を狙われるのも不思議ではありませんでした。 我が国は懸命に侵略者と戦いました。 しかし、敵は陸での戦いを得意とする獣人。 戦局は次第に不利になり、ついにこちらは壊滅寸前まで追い詰められました。 もうだめかと思われた時、当時の女王様は民を率いて海へ逃れる決意をしたのです。 我々は海の中でも呼吸はできます。 しかし、光の届かない海底で生き続けていくことはできません。 そこで女王様は自身の魔力と生命力の全てを注いで海底に広大な広さの結界を御創りになられました。 そう、地上から遠く離れた海の底...
  • 学園003
    飼育小屋のヌシ(仮)      裏庭にひっそりと立つ飼育小屋。  小動物を飼育し、生徒の情操育成を目的とする施設である。  土台をコンクリートで固めた金網で囲われた小屋は、基礎から小部屋に仕切られ、それぞれ違う生き物達が暮らしていた。  その、最も大きな区切り。というより、そこのせいで妙に小屋全体が大きくなっている元凶。  オスの白色レグホンが隔離されたその部屋に、妙に大きな物体がうずくまっていた。  どう見てもニワトリ。  だが、何故か人型で、しかもぴちぴちのハーフパンツをはいている。  これぞ、知る人ぞ知る裏庭の番長、その人である。  裏庭の番長、人呼んでお庭番。  その意味を知る者は数少ない。    そのお庭番は今日もニワトリ小屋でいじけていた。  体育座りでぼんやりと遠くを眺める。  本日の理由は「朝間違えて中等部の制服(ハーフパンツ)を履いてきてしまった」ことである。  身動きす...
  • 虎の威03
    虎の威 第3話      わかりやすいヒト講座――メス編。  ヒトのメスは非常に弱く、また、ひどく怖がりである事が知られている。  警戒心が強く、一度怖がらせてしまうとその関係を修復するのは非常に困難である。  また、ヒトのメスには処女膜と呼ばれる物があり、初めての性交時に激痛を訴える事が確認 されている。そのため無理に行為に及ぶとやはり怯えられる可能性があるため、性行為の経験 が無いヒトと性向に及ぶ場合は注意が必要である。  小さめのバイブやローターなどでまず様子を見るのがよい。  しかし一度快楽を教え込んでしまえば非常に従順で、調教によっては夜の生活の幅は飛躍的 にアップするため、根気よく開発していくのが一番の近道である。  媚薬などを積極的に使い、行為への恐怖心を取り除いてやるとよい。  逆に、わざと恐怖心を与えて服従させる方法もあるが、加減を誤ると肉体的にではなく精神 的に崩壊して...
  • 虎の威外伝03
    虎の威外伝 03  秋の始まりと、春の終わり。トラの発情期はこの二つの時期に始まる。  千宏がこの世界に落ちてきて、二度目の発情期が訪れようとしていた。  この時期になると、アカブはバラムが森から持ち帰ってきた薬草やキノコから薬を作る。薬 草を搾って液体にしたり、乾燥させてすり潰して粉にしたりと、作る薬の形状は様々だが、先 の発情期に最も売れたのはそれらを菓子に混ぜた物だった。  それならば――と、今回の発情期でそれらを主力商品にすえるのは当然の判断である。  今日はバラムは森に出かけていていない。千宏もパルマも市場へと出かけている。  やるなら今しかないとばかりに、アカブは厨房でせっせと菓子作りに励んでいた。やはり、 一番人気は手軽で気安いクッキーだ。様々な可愛らしい型で整形したタネをオーブンでこんが りと焼き上げて袋に詰め込む作業は楽しいが、地味で地道で時間がかかる。  日持ちするバタ...
  • 猫の宅急便 03
    猫の宅急便 3話 「ゴミ共遅かったな、どうした?」  今にも一つになってしまいそうな程くっついているアマシュとイツキ。  作業パンツと上は下着だけで、髪も乾かさず不機嫌な顔をしている私。  そしてやたら距離を取って震えているクロイ。  全て見透かした表情で、ヴァシリは葉巻に火を点けた。 「猫ってのは万年発情期なのか?」 「うるせぇなほっといてよ!」  私はアナグマから葉巻を引ったくり、たっぷりと煙を吸い込む。 (ねぇイツキー。私もイツキのお尻、いじめたいなー?) (う、うん!アマシュさんなら喜んで!) (にゃ、にゃあぁ犯されるとこだったにゃ!)  周りの雑音はとりあえず聞こえない事にしよう。ますます機嫌が悪くなる! 「で、なんなのよ!急に呼び出すなんてのは、それなりの事なんでしょうね!?」 「説明はフィオがしてくれる」 「説明します」  どこで手に入れたのか、ル・ガル陸軍の戦闘服に身を包...
  • IBYD03
    IBYD 第3話     「はぁ……」  配膳してくれたメイドさんが厨房の奥に入ったことを確認してから、僕は小さくため息をついた。  もう朝と呼ぶには遅い時間なのにも関わらず、テーブルの上ではトーストや目玉焼きが湯気を立てている。  寝坊してしまったのにこうして朝ご飯を用意してもらえる僕は恵まれていると思うし、目の前に並ぶ料理は単純に美味しそうだ。でも…… 「はぁ……」  ゆうべの出来事を思い出すたびにため息がこぼれてしまう。  僕、ご主人様と――イヌの国のお姫様と――しちゃった、んだよね……  自分はとんでもないことをしでかしたんじゃないか?なんて、今さらのように思う。  その上、それをサリクス様に知られてしまって……  アズカ様のおかげでその場はなんとかしのげたけど、今度はアズカ様とお風呂場で……  しかも、途中でのぼせてしまったせいで、最後の方はどうなったかよく覚えていない。  もし...
  • 万獣の詩03
    万獣の詩 ~猫井社員、北へ往く~ 第3話     =─<Chapter.3 『AMBROSIA』 in >───────────────────────=      ホテルアリアンロッドは格調高いホテルである。  敷き詰められた緋色の絨毯、ウォールナッツ材で統一された数々の調度品。  気品のあるカーテンに覆われた窓枠には細やかな細工彫刻が施され、  多数配置された魔洸燈は夜でもホテル内を明るく照らす。  大きな部屋に配されるのは、多数のロウソクを伴っての豪華絢爛なシャンデリア。    それはネコのイヌの王都のホテルを除けば、まず間違いなく大陸でも有数の様相。  安宿に泊まる毎日の傭兵が訪れたなら逆に居心地を悪くするような、  文句なしにの高級ホテルだったのだが……     「……なあ」 「はい、なんでございましょう」  赤毛ネコの青年の素朴な疑問に、ウサギのホテルマンが応対する。 「なんで...
  • ツキノワ03
    ツキノワ 第3話 3.熊とシロクロ・ヒストリー     「あー…ごほん。ええと…むかしむかしあるところに、でっかいクマの王国がありました、と」  景気づけにか、ウルさんは焼きあがったばかりのパンケーキを素手で掴み、蜜に浸して豪快に噛み付いた。  えっヤケドするんじゃないの、と思ったけど全然平気そうにむしゃむしゃしてる。  なんかいいなあ。いかにも美味しそうな食べ方。豪快。…でも私がやったら引かれるだろーなー。口ん中大惨事。 「えーと…その国がどこにあったもんか、今となってはだーれも知らねえ」 「はあ。そのくらい昔ってことなんですね」 「おお。んで、そん時のクマってのは、みーんな土色の毛皮をしてて、目が緑色だったんだと。草とか葉っぱの色と同じだ」 「へえー、そうなんだあ」  私はまだウルさんしか「クマ」を知らないけど、アッチの世界でそんな熊はたぶん、いない。  さすが異世界だなー。でも『...
  • シャコ嫁03
    シャコのお嫁さん 第三話  その日のナキエルは珍しく、監視中に“落ち物の光”を目撃した。  あわてて外套を脱ぎ捨てて海に飛びこむと、水流を生み出す魔法を詠唱して加速する。  ちょっとした小包程度の大きさの物体が落ちてくるのを肉眼で確認すると、落着地点に向かって 龍王様謹製の簡易結界符を投げる。呪符の落ちた海面に魔方陣のようなものが展開され、その中心 に落ちた小包が淡い光の籠にくるまれた。  光の籠ごしにナキエルは落ち物を検分する。縦長の缶詰が数本、厚紙のパッケージで固定されて いる。スプレー缶とかいうものとは形状が違うので、飲料水だろうか。 ――青龍殿に報告、落ち物を一確保。 “了解、自動書記で外観を報告中。確保したまま待機せよ”  結果が出るのを、落ち物といっしょにぷかぷか浮きながら待つ。  一見したところでは爆発物でもなさそうだし気楽なものである。もっとも、仮に爆発物であった として...
  • キツネ、ヒト 03
    キツネ、ヒト 3話  喧騒の厨房。様々な話し声。恐らく自分に対する汚い言葉。アキラは少しだけサイズのデカイ白衣に黒いサロンを巻き、持てる数限界の皿を持ち店内をちょこまかと走り回る。  バー・アルビオン。アキラの職場であり、学校でもある。 「この料理人間くせぇぞ!」 「はい!ごめんなさいいまからおふろ入っててきますっ」 「ねぇアキラ私のトコ来ない?毎日気持ち良くしてあげる」 「いえ!おれにはもったいなすぎるお言葉です!」 「なぁアキラ、ココナートさん今日空いてるかな?」 「ココナートはよていがあるみたいで、大変もうしわけありませんっ」 「アキラ大変にゃ!お金と術符がすりかわってあー嘘にゃ怖い顔するにゃ」  要芽との約束を果たすため何とか仕事を探したが、ヒトオスの仕事は要芽に叱られる様な物ばかりで、最後に助け船を出したココの提案から、多少は健全な仕事に就く事が出来ていた。  季節は夏。アキラ...
  • ソラとケン03
    ソラとケン 第3話   「やっぱ、夏と言ったら怪談よ!」 ソラさんの(力強い)一言で、僕とソラさんとガブリエルさんの3人は怪談話大会をすることになった。 家のリビングの照明は何故か青い行灯。 「こうして、芯を100本入れまして、1つお話が終わる度に1本芯を抜きますの。こうすると段々暗くなっていって、雰囲気が出ますわ」 …露骨に百物語じゃん。まぁ僕は自慢じゃないけど(したくもないけど)、実は結構霊感があるのでこの手もネタには事欠かない。 「あの、ガブリエルさ…じゃない、ガブリエルお姉様はそんなにたくさん怖い話をできるのですか?」 「おー、建ちゃん身についてきたジャン?」 ソラさんがケラケラ笑う。ガブリエルさんは上機嫌だ。最近、何故かこう呼ばないとガブリエルさんは返事をしてくれない。恥ずかしいよコレ… 「大丈夫ですわ。ソラちゃんから、建ちゃんは霊感体質と聞きましたから。怪談の100や200ご存...
  • 草原の潮風03
    草原の潮風 第3話   ザザザー・・・・・・ヒュゥゥウウウ 木々のざわめきが遠くなり、体を包むのは草の臭いとさっきより強くなる風。 国境付近に続く森を抜けると、湖に面した崖の上に白い建物が見える・・・これが、俺と博士の新任地だ。 今、俺と博士はその中でてんやわんや、真面目な仕事を色々やっている。 ひょっとすると、今やってる申請書類作成やら、備品の搬入が一番助手の仕事としては"らしい"かもしれない。 「ひゃああああ、くもくもくもくもーっ!?」 「博士、蜘蛛ぐらいで驚かないで下さいよ・・・さっきなんて地下室にムカデうじゃうじゃいたんですよ・・・」 これは酷かった・・・。 何年人が入っていないのか分からない地下の倉庫に、何が残っているのか確認しにいったのだが、 電灯をつけた途端に、虫の群れが一斉に逃げていった・・・それも俺の足の上を這いずりまわってである。 「えーい、殺虫剤8...
  • 火蓮と悠希03
    火蓮と悠希 第3話     夏から秋に変わり、火蓮さんが”神殿へお勤め”に行った日のこと。 相変わらず、一杯ネコがいる外へ行きたくなくて部屋からあまり出ないでいた自分は、 今日もまた窓際にペタンって座って日向ぼっこしながら、ウトウト居眠りをしていたわけで。   どすんっ          のしっ   背中にいきなり妙な重量感。その重量感が、背中ですりすりとしてくる感触。 火蓮さんもたまにこういう事するけど、今日はまだ帰ってこないハズだし・・・何だろ? 首だけ動かして背後を確認すると、視界に入ったのは火蓮さんより少し大きめの、耳。 短く揃えられた髪はまさにネコっ毛と言うにふさわしいサラサラ感たっぷりで、えーと・・・? 「おねえさまー、ボクひさしぶりに帰ってきたよーーっ、あそんでぇーーっ」 「は?」 思わず、間抜けな声出しちゃってから、気付いた。この部屋は火蓮さんの部屋。 火蓮さんの事を『おね...
  • 十六夜賛歌03
    十六夜賛歌 第3話     interude in   夜明け前の外の微かな明るさに、ふと目が覚めた僕は、ベッドから抜け出た。 まだ闇に埋もれた室内は、凍るような寒さに包まれていて、僕は寝間着を着ていたことに安堵する。 寒いから、と忠告してくれたセラ様は、さっきまで僕がいたベッドで、一緒に目を閉じていた。 水気に曇った窓ガラスを手で拭うと、窓の外は一面の雪景色だった。   「ん……タクヤ?」 セラ様? ベッドを振り返り見ると、ご主人様が布団の中からこちらを見ている。 「タクヤ………そんな所に居ると、凍えちゃうよ」 甘えた声。 「ん……僕なら、平気です」 窓から入る雪の光に、月の光を失い元に戻った茶色の髪が、鈍く映る。 ご主人様から、僕はどう見えているのか。 「ううん………凍えちゃうのは、私のほう………」 布団に包まり、寒さを耐えているようにも見える、まだ幼さの残る体。   「一人で...
  • 03話から読む人のためのすぐわかる人物紹介
    羊と犬とタイプライター・03話から読む人のためのすぐわかる登場人物      ■オツベル・スタァ 黒羊のマダラ、のふりをしたヒト♀、約二十歳。現在イヌの王都にて文筆活動中。 体力ない人権ない家事できない胸無い若くない歯に衣着せない空気読まない、 のナイナイ尽くし。今日も今日とて針金の身体を椅子の上に畳み込んで下宿に 引き篭もったり、心配する某軍人をよそにふらふら町を出歩いてはトラブルに 首をつっこんだりしている。羊のつけ角を悪趣味な紫と黄の斑模様に塗っている。 一人称「オレ」。171cmハスキーボイス、元隠れオタクの女子大生。本名「ユカリ」。     ■【旦那】 ちょっと婚期を通り越しかけたイヌ軍人♂。ヒト世界で言う所のベルジアンシェパード系。 自分のいる現実とは少しだけ、でも決定的に異なるパラレル世界?を覗き見る?という 暴発式の面倒な目を持っている。本名は未だ不明(未定とも言う)。「デ...
  • イノシシの国03b
    イノシシの国 ヒト編パート3     参    髭が伸びた。  仕方なしに伸ばした無精髭が、もみあげまで伸びてきて繋がっている。  瓶の水で顔を洗い、手拭いで顔を拭って振り返ると、ご主人様がちょうどあくびをしていた。 「……おはようございます」  ご主人様は鷹揚に頷く。  外は陽気も手伝い、春から初夏の雰囲気を漂わせつつあった。  そろそろ一張羅の洗濯もしたい時分で、俺は下着姿で泥だらけのズボンと靴下を水洗いし、ひなたぼっこをしながら、上も干す。下が生乾きでも乾くと、ズボンだけ履いて、今度は下着の洗濯にかかる。  ご主人様は、そんな俺をただ眺めていた。  切り株に腰掛け、焦げ茶の硬い髪と小さな耳が、日の光に透けている。  ご主人様がいつも身に纏っている衣は、胸の大きさを覆いきれないらしく、胸元はいつでもはだけていた。膝小僧の覗く衣の丈の長さも、長年着込まれた生地の感じも、何もない家と相まっ...
  • 虹絹の乙女達03
    虹絹の乙女達 第3話 ~アルとアズキと転生と~      まだ、眠い。    朝日が、痛い。    いや、新聞じゃねぇよ。    俺は怠惰を貪るのが好きなんだ。 カーテンから日光が漏れてくるのも乙な光景ではあるが、 そんなことより眠い。このぼんやりした意識の中で理性を溶かしてしまうことは、退屈な日常よりも素晴らしい。 肩が冷気に晒されていたので、布団を深く被る。暖かい。    …日常?  ああ、もう俺には縁がない。 これからは、刺激的な毎日…になるのかなぁ。 そう、この股間から走る痺れるような感覚のように…    っておいいぃ!? …あぁ、そうだ。俺は剣と魔法のファンタジーな世界に『落ちて』来て、そしてこの小麦肌のネコミミご主人様に拾われて。  拝啓。母上様、お元気ですか。私は元気です。でも奴隷です。ごめんなさい。    なんとか周囲の確認を試みるも、視界の半分はご主人様…カナの奴、白髪の...
  • 太陽と月と星03
    太陽と月と星がある 第三話      私の御主人様は、ヘビです。  ゆえに脱皮するそうです。  ものの本によれば、脱皮後は空腹であり、軽い興奮状態だったりするそうです。   「というわけで、軽食をお持ちいたしました。サンドイッチです。卵もあります」  御主人様好みのコールタールのようにどろりとした苦いコーヒーとか、その他諸々準備済みです。  なのに御主人様は無言です。  ベッドの上でシーツに包まり、まるで引きこもりのようです。  脱皮してどう変わるのかよく知らなかったのですが、数日の精彩を欠いた様子とは異なり、 シーツで体の大半が隠れているにもかかわらず、やけに艶かしい雰囲気を漂わせています。  そしてダイエット中にお菓子屋さんを通りすがってしまったような…複雑な目で私を見ています。  ひどく気になる目線です。  マダラの人は同性にも狙われると言う意味が、よく分かりました。  爬虫類は脱皮...
  • 山羊と唄歌い03
    山羊と唄歌い 第3話     「うーんと、これとこれ、後こっちのが食べられる物で、これが美味しくないので、この物凄い極彩色のが毒、じゃなかった?」 「お姉ちゃん惜しい!」 「おし~い!」 「メラクだってちゃんと分かってないでしょー」 「そんなことないもん、サフラねぇちゃんのいじわる!」 「ああ、ほらほら二人とも喧嘩しないで!ね、私どれが間違えてたのかな?」 カモシカの国と熊の国の国境を超えて暫くの場所。目下私はいつもの馬車ではなく、ミザールさん家族の馬車で、サフラちゃんと メラクくんと一緒に食べられる野草や茸の当てっこに興じていた。 二人のじゃれ合いが喧嘩に発展しないよう諌めながらも、つい自らの考えに沈んでしまう。 ──私が馬車を移ったのは今日の午前中の事になる。そろそろ熊の国に入る、と言う辺りで、群れの歩みが止められたのだ。 止めたのは、カモシカの国の通りすがりの国境警備隊(みたいな捉え...
  • 斑の玄成設定
    人物紹介 坂本 良介(さかもと りょうすけ) 種族:ヒト 性別:オス  身長:172cm  体重:60kg 17歳のヒト奴隷。解説編の語り部にして主人公。 本編一話にて狐の国に落ちてきた挙句、寝ている内に華南様の従者になっていた。 元の世界では高校2年生。陸上部で長距離走をやっており、そこそこの成績を修めていた。 最近伸び悩んでいたため夜中にこっそり自主練習をしていたら、いつの間にか異世界に落ちていた。 本人からの一言「もしもし、お祖母ちゃん? 俺俺、俺だよ」 華南(かなん) 種族:狐  性別:女   身長:168cm  体重:凄く軽い。嘘じゃないって 見た目はクリスマス前、モデル体型の金髪美人さん。俺のご主人様でもある。 七狐機関は逢難狐衆の副長を務めている。 五行符の使い手であるが、それ以上に逢難狐衆のブレインとして重宝されている。 元々は損耗率が高かった逢難狐衆を、組織的な電...
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