特異点ってどうやって創りだすの?

この実験がどういうものかについては概要編を参照。
観測者の万物の原料である特異点を、どうやって創りだすのか考察する。
例によって考える材料として、日記の他に↓の場面を用いる。



「2日目、KOTOKO TO GIZMO」より

琴子「私が帰ってきたあの夜、七枷家は量子状態間の干渉減衰時間が大きく乱れ、この世界にとっての特異点となってしまいました」




「8日目、亀裂」より
俺の頭の地図の中では、警察署>公園>クアレの順に近いはずだった。
だが現実には、警察署=公園=クアレだ。直線距離はどれも同じで変わらない。
(中略)
俺の家――七枷家は、3つの鉄塔が作る正三角形の中心に位置していた。



結衣ルート「家族の形」より
電卓「その実験の効果が及ぶ範囲は、電磁場共鳴システムの中心部――つまり、我が七枷家だ」
電卓「これについては、お前ももう気が付いてるよな?」
樹「は?何の話?」
電卓「3本の電波塔って言わねーと、分からねえか?」
樹「何で電波塔が出てくるんだ?」
電卓「研究所が残ってる世界では、電波塔も3本全部残ってる。そういうことだ」
樹「何がそういうことなんだよ?」
電卓「だからよ、お化けが来ちゃっただろ。3本の電波塔の真ん中に」



結衣ルート「絶対零度」より
ここは廃棄物みたいなものだ。
本来なら無かったはずのエネルギーを取り出し、
失われた可能性を取りだした代償だ。
上手くいった方の『俺』は、望みのものを手に入れただろう。
だが、そのために消費されたエネルギーは、
どこかの世界が負担しなければならないのだ。
ここにはもう、時間が未来へ進むエネルギーが残っていない



ここでストップ

自分で考えたい!という方は↑を考える材料に、編集者としての考察は↓に書きます。
編集者は文章力が無いので、↓を読む際はその点を考慮に入れてください。
また、「これは間違ってるだろ」と思ったらどんどん指摘してください。



考察

読んでいない場合は、概要編を先に読んでくれるとありがたい。
琴子の言うことが正しければ、特異点は七枷家に存在(もしくは七枷家自体)。
重力の特異点は時空に於けるものなので、そこからお化けが登場している。

特異点が何処か分かったところで、次にそれをどう創るかに移る。
日記には以下のように書かれている↓

要石市と呼ばれるこの地域でのみ観られる、局所的な地磁気・重力異常――。
流星群の飛来による大量の隕石落下――。
それに伴って降り注ぐ、荷素粒子のシャワー。
これら全てが同時に起こるあの日であれば、『それ』は起こる。

『それ』というのは特異点のこと。
要石市で起こる現象によって、素粒子の大きな質量を生み出そうとしている。
また、日記には次のようにも書かれている。

『それ』に必要な質量が足りないというなら、余剰次元から借りてくればいい。

ここで、↑にあった別の『世界』が出てくる。
足りなかった質量は、なんと重なり合った別世界から借りていたのだ。
だが、どうやって質量を借りたのかは不明。
日記の最後にはこんなことが書かれている。

私の撃ち出す素粒子が、シュバルツシルト半径を突き抜けるにはそれだけあれば充分だ。

シュバルツシルト半径を突き抜ける=特異点に到達する?
これにより、撃ち出した素粒子によって『観測者』が送られる。
電磁波共鳴システムの役割は、おそらく生じた『歪み』を維持するもの。

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最終更新:2011年03月09日 07:53