カメラマンはどうなった?
まずは、このシーンから見てみよう↓
結衣「当日、2つの鉄塔を取材した後、深夜になってから、カメラマンの男が一人、
研究所の中に忍び込んだ……」
樹「そ、それで、どうなったの!?」
結衣「ほんの一瞬、恐ろしい悲鳴が聴こえて、それっきり……」
樹「帰ってこなかった?」
結衣「いや、帰って来た……ただし、3年後に」
樹「3年後……」
結衣「消えた時と同じ姿だったそうだ」
結衣「男はカメラを肩に担いで、フラフラ歩いてたところを警察に保護された
……と、そんな話だ」
次にこのシーン↓
ガキの頃、お化けが出ると噂され、
実際に不思議な事件も起こり、テレビ局の取材も来た。
ちょうど1999年の頃だったか……。
例の大予言のブームで、テレビはオカルト特集ばかり放映してた。
(中略)
結局、お化けとかそんなのは見つからなかったけど、
テレビ局員が一人、行方不明になって帰ってこなかった。
……いや、結衣姉さんの話では、3年後に帰ってきたんだっけ?
最後にこれを見てほしい↓
昨夜はちょっとした珍事があったようだ。
研究施設内に外部の者が一人紛れ込んだ。
テレビ局のカメラマンだという。----
その男は何もない空間からいきなり現れ、
職員としばし会話を交わした後、再び消えたそうだ。
(中略)
消えた男の証言によると、彼は現在を1999年だと思っていたそうだ。
11年もの過去に、現在の量子状態が影響を与えたとは驚きだ。
何が言いたいの?
結衣の学校での噂と、未来の電卓が再構成した日記に書かれていたこと。
どちらもカメラマンが登場するが、現れた時が全く異なっている。
結衣の噂を信じるならば、カメラマンは1999年の大予言ブームに消えて、
その3年後、つまり2002年に戻ってきたことになる。
しかし、日記の方には11年後、2010年に戻ってきている。
これは一体どういうことだろうか?というのが言いたい。
考察
とりあえず前提条件は結衣の噂、日記の話がどちらも真実であるとする。
二つの話の共通点は、「1999年にカメラマンの男が消えた」ということ。
これは↑の二番目のシーン・三番目のシーンからわかる。
順番から言うと、まず①1999年カメラマン失踪、となる。
次に日記の方を見てみると、彼は11年後を1999年だと思っており、
職員としばし会話した後、再び消えた、と書かれている。
②2010年カメラマン突然現れるが、再び消える
そして最初の結衣の噂話。②の順番が正しければ、
カメラマンからすれば7年前に戻っていることになる。
③2002年再び現れ、警察に保護される
ただ、一・二番目のシーンと、日記の三番目のシーンでは世界が違うので、
世界A、世界Bとおいてまとめるとこんな感じになる↓
1999年、世界Aに存在するカメラマンが失踪する
↓
2010年、カメラマンは世界Bで現れるが、再び消える
↓
2002年、カメラマンは世界Aに帰ってきて、警察に保護される
結衣は世界を行き来できるので、世界Cで最初に失踪したのかもしれないが、
二番目のシーンで樹が話題にあげているので同じ世界の出来事とする。
最終更新:2011年03月09日 15:54