シュレディンガーの猫

作中で樹や琴子が言う「曖昧な猫の実験」のこと。
物理学者エルヴィン・シュレディンガーが提唱した、量子論の思考実験である。
実験内容は、まず箱の中に猫・放射性物質・粒子検出器・毒液の入ったビンを入れる。
入れた放射性物質は放っておくと勝手に崩壊して、特殊な粒子を放出してしまう。
特殊な粒子が検出されると、ビンは割られて猫が死んでしまうという仕組み。
では、箱のふたを閉めて中が見えないようにして、一定時間後にふたを開けて観察する場合、ふたを閉めている間の猫はどういった状態にあると言えるのだろうか?
量子力学的には、「生きた猫と死んだ猫が混ざった状態」という曖昧な状態になるのだ。
樹が琴子の部屋のドアを開ける前の琴子は、まさにこの状態であったと言える。

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最終更新:2011年03月13日 22:04