マクスウェルの悪魔

琴子が『結衣』という存在を形容するために用いた言葉。
物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが提唱した思考実験である。
実験内容は、まず均一な温度の気体で満たされた容器を用意する。
この容器を小さな穴の空いた仕切りで2つに分離し、この穴は開け閉めできるとする。
一つ一つの分子の動きを観測できる『悪魔』がいたと仮定すると、移動速度が素早い分子・遅い分子を別々に分けるように穴を開け閉めさせることができる。
すると、素早い分子・遅い分子が共存していた状態から、
仕切りを隔てて素早い分子のみの部分A、遅い分子のみの部分Bにわけられる。
元々温度が等しかった気体を、高温と低温の部分に分けることが可能になるのだ。
結衣は『この世界』の熱量を、どこか別の世界に放出して永遠を手に入れていた。
しかし、追いやった熱量の分はエネルギー保存則によって増大しなければならない。
『この世界』の系の内部では、悪魔(結衣)の記憶の散逸により増大している。

(追記)
「系全体でのエントロピーが減少するのが問題ではないのか?」とのご指摘がありましたが、結衣エンドよりこのゲームではこちらの解釈で問題ないようです。

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最終更新:2011年03月21日 02:47