三山鉄道 5000系電車 |
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基本情報 |
運用者 |
三山鉄道 |
製造所 |
三山重工 |
製造年 |
2024年 |
製造数 |
P編成 7編成28両 |
運用開始 |
2024年3月16日 |
投入先 |
MU理沢線(P編成) |
主要諸元 |
編成 |
4両編成 |
軌間 |
1067mm |
電気方式 |
直流1,500V |
最高運転速度 |
130km/h |
設計最高速度 |
130km/h |
起動加速度 |
2.5km/h/s |
減速度(常用) |
4.3km/h/s |
減速度(非常) |
5.2km/h/s |
編成定員 |
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車体全長 |
20,000mm |
全幅 |
2,950mm |
全高 |
4,070mm(クロ5000) |
車体 |
ステンレス |
台車 |
軸梁式ボルスタレス台車(ヨーダンパ付) |
主電動機 |
かご形三相誘導電動機 |
主電動機出力 |
220kw |
駆動方式 |
WN駆動 |
編成出力 |
220kw×8=1760kw |
制御装置 |
三山IGBT-VVVF |
制動装置 |
電気指令式ブレーキ 回生、抑速付 |
保安装置 |
MTSS |
概要
理沢線(MU理沢線)の快速「りさわライナー」用の車両を調達するため、2階建てグリーン車と平屋普通車を混合した車両が設計された。本系列は三山鉄道で初の2階建て車となった。
三山重工によって、P編成4両7本(28両)が製造された。
2024年8月の特急あまぎり・たにかぜの運行開始に伴って、下り方先頭車を差し替えたA編成が三空重工によって製造されている。
車両概説
車体
理明方の先頭車クロ5000は、1階・2階共にグリーン席としたダブルデッカーで、普通車の平屋建て車と全く異なっている。運転台側の連結器はクロ5001のみ電気連結器が装備されているが、それ以外は密着連結器のみである。ただし、電気連結器を装備するスペースは確保されている。また、理明寄り運転台後部には平屋席のパノラマシート1列2席(展望席)、三沢寄り車端部には車椅子対応のグリーン席2席やトイレも設置されているなど、多様なニーズに対応している。平屋部分以外の座席は自動転換装置があり、折り返し車内整備の際に使われる。
車体配色も他車と全く異なる独自のものとなっており、クロ5001~5003は青系、クロ5004〜5007は赤系とされ、各車に菊のエンブレムが描かれている。
平屋建て車(サハ5000、クモハ5000、モハ5000)は、運転台部分が幌で常時貫通できる構造とされ、先頭部の形状がほぼ垂直となっている。開閉式の側窓は下降式となっており、車体の配色は三山鉄道でよく使用されている水色に赤色を加えたものになっている。
三山鉄道保有の車両では初の転落防止幌が設置された
車両の製造を公表した当初に三山鉄道から発表されたプレスリリースでは、JR西日本223系0番台と同じ正面形状とするなど2階建て車のデザインが大幅に異なっていたが、後に現在のデザインに変更されている。
方向幕は幕式種別表示器とLED式行先表示器を採用しており、車体正面にも行先表示器が設置されている。
室内
グリーン車は、1階は横3列、2階は横4列のリクライニングシートとなっている。背面テーブルの他に肘掛けにも小型のテーブルが取り付けられている。荷物棚は装備されていない。
普通車自由席は転換式クロスシートと収容式座席が設置されている。
5100形(クロ5000形)の車内
5000形(クモハ5000形)の車内
奥側に併結相手のKE5000系Tc車が見えている。兄弟車はモケットカラーが青色に変更されている。
機器類
制御装置はVVVFインバータ制御(三山重工製)を採用している。台車はボルスタレス式を採用し、基礎ブレーキとして電動台車には踏面ブレーキ、付随台車にはディスクブレーキを備える。台車は軸梁式で、ヨーダンパも設置されている。
三沢方先頭車に当たる5100形(クモハ5000形)には、兄弟車と異なりパンタグラフが2基搭載されている。
通常の警笛の他に、補助警笛としてミュージックホーンが搭載されている。
編成
編成は、三沢側から クモハ5000形(Mc, 制御電動車) - サハ5000形(T, 付随車) - モハ5000形(M, 電動車) - クロ5000形(Tsc, 制御車)の2M2Tで構成され、通常は三沢寄りにM200系3両編成とKE5000系3両編成を併結した10両編成で運転される。
三鉄5000系McとKE5000系Tcの併結の様子。KE5000系はコーポレーションマークやラインカラーだけではなく、床下機器などもKR製のものに変更されており、前面スカートは強化型となっている。
余談ではあるが、三鉄5000系のA編成はKE5000系やM200系のTc車を逆輸入する形となっている。
運用
2024年3月16日現在、全車両がP編成として三山鉄道の柏木電車区に配置され、基本的に(unknown)配置のM200系(M編成)と、(unknown)配置のKE5000系(K編成)と連結して10両編成で快速「りさわライナー」として運用されている。早朝、深夜の一部列車はP編成のみやM編成、K編成のみ、又はP編成+K編成、M編成+K編成で運用される。
2024年7月に発生した脱線事故によりP7編成の下り方2両が廃車となっている。このP7編成の残りの2両は臨時列車運転時等に別のP・A編成上り方に増結されることがある。
最終更新:2025年04月04日 19:52