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M-65ジャケット - (2010/12/10 (金) 23:56:43) のソース
米軍が開発した数多くのミリタリー・アイテムの中にあっても最高傑作の一つ、“M65 Field Jacket” ECWCSにその座を譲り渡したかに見えていたが、いまだに使用され続けACUカラー(UCPカモ)で健在ぶりをアピール。 2010年現在、ODのデッドストックの入手に関して壊滅的な状況になってきているようだ。 もはや枯渇するのは目に見えているので早めに手に入れておくに越したことはない。 1st Model/アルミ・ジッパー(ショルダー・ループ無し) M65 Field Jacketが採用された年1966年コントラクトの製造ロットの物にはショルダー・ループが省略されていた。 ■正式名称:COAT, MAN'S, FIELD ■コントラクト例:DSA-100-2365(1965年) DSA-1691(1965~1966年のコントラクト) 2nd Model/アルミ・ジッパー(ショルダー・ループ付き) 一般にファーストタイプ、アルミジッパータイプと呼ばれるのが、この2nd Model。 ショルダー・ループが省略された1st Modelは種々の理由で不評だったためか、 早くも翌年1967年コントラクトの物よりはM51同様ショルダー・ループが付けられた物にモデルチェンジされた。 映画 “TAXI DRIVER” で、ロバート・デニーロが着用したのは、このショルダー・ループ付きアルミジッパー使用の2nd Model。 ■正式名称:COAT, MAN'S, FIELD WITH HOOD NYLON COTTON SATEEN OG-107 ■コントラクト例:DSA-100-67-C-4540(1967年コントラクト) DSA-100-69-C-2483(1969年コントラクト) 3rd Model/ブラス・ジッパー 1972年頃のコントラクトの物から、ジッパーはアルミ素材の物よりブラス(真鍮)素材の物に変えられた。M65 Field Jacketを代表する型式。 BDU(戦闘服)にウッドランド・パターンが採用されたのを機にM65 Field Jacketにおいても1980年6月ウッドランド・パターンが採用された。 ■正式名称:COAT, COLD WEATHER, MAN'S, FIELD ■コントラクト例:DSA100-72-C-1203(1972年コントラクト) DSA100-75-C-1200(1975年コントラクト) ■製造メーカー例:CHEROKEE INDUSTRIES,INC. JOHN OWNBEY CO., INC. ■ジッパー:ブラスジッパー(フロント、襟共に) 4th Model/フロント(ブラス・ジッパー)、襟裏(プラスティック・ジッパー) ■制式名称:COAT, COLD WEATHER: FIELD, OG-107 ■コントラクト例:DLA 100-84-C-0282(1984年コントラクト) ■製造メーカー例:GOLDEN MFG. CO. 1985年頃のコントラクトの物から、ジッパーはブラス(真鍮)素材の物からプラスティック素材の物に除々に仕様変更された。 変更の初期にはフロントがブラス、襟裏にプラスティックのジッパーを用いた複合タイプが多く見られる。 ODは1989年頃のコントラクトの物を最後に生産終了となった。 WOODLANDは1991年頃以後の生産ロットは殆ど見かけなくなり、現在においては生産終了。 3Cデザートは米軍において1989年頃より限定的な支給を開始された。 日中50度Cを越す砂漠地帯であっても、その寒暖の激しさから夜間、 作戦地域、季節によっては、防寒目的のField Jacket が必需品だった。 デザート・パターン(3CL)Modelは1999年頃迄継続支給された。 5th Model!? ■ジッパー:フロント(ブラス)、襟裏(プラスティック) ■制式名称:COAT, COLD WEATHER, FIELD, UNIVERSAL PATTERN ■コントラクト例:SPM100-06-C-0439(2006年コントラクト) SPM1C1-08-D-1036(2008年コントラクト) ■ジッパー:プラスティック・ジッパー(フロント、襟裏/共に) ■袖口:筒袖(ベルクロ式アジャスター付) ■INSIGNIA類の取り付け:全てベルクロ(面ファスナー)にて装着(前合わせ/1、胸(左右)/2、肩口(左右)/2) ■製造メーカー例:GOLDEN MFG.CO.,INC. イラストレーターの今井ヨージさんのページのM-65ジャケットのイラストがかわいい。 http://www.pecope.com/illust_c/10m65/