「「ロボットか。どうしてゆっこはロボットに縁があるんだろう?」「知らんな」」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
「ロボットか。どうしてゆっこはロボットに縁があるんだろう?」「知らんな」 - (2012/04/20 (金) 21:49:43) の編集履歴(バックアップ)
「ロボットか。どうしてゆっこはロボットに縁があるんだろう?」「知らんな」 ◆nVZ6p0TCus
B-05のサティスファクションタウン。そこにある酒場に相生祐子はいた。
ゆっこは今、緊張状態まっただ中だ。
というのも、彼女のすぐそばにあるデイパックがゴソゴソしている上に、その中から声も聞こえてくるから。
いつもの彼女なら好奇心のままにその原因を取り出し、それを級友に見せて笑い合ったりボケとツッコミを繰り広げるだろう。
が、殺し合いという異常な状態だ。デイパックを警戒しながら睨みつける。
ゆっこは考えた。―――ひょっとしたらこのデイパックは罠で、本物は別のところにあるんじゃ…?
ああでもそしたら丸腰だしそれじゃあこの中身に対処できないし…………
ゆっこは今、緊張状態まっただ中だ。
というのも、彼女のすぐそばにあるデイパックがゴソゴソしている上に、その中から声も聞こえてくるから。
いつもの彼女なら好奇心のままにその原因を取り出し、それを級友に見せて笑い合ったりボケとツッコミを繰り広げるだろう。
が、殺し合いという異常な状態だ。デイパックを警戒しながら睨みつける。
ゆっこは考えた。―――ひょっとしたらこのデイパックは罠で、本物は別のところにあるんじゃ…?
ああでもそしたら丸腰だしそれじゃあこの中身に対処できないし…………
「研~、キャロ~ン、出して欲しいでゲス~ 真っ暗でなんにも見えないでゲスよぉ~ ここは狭いでゲス~」
「…………ってあれ?」
「…………ってあれ?」
袋の中の声は攻撃を示唆するものでも、怒りを表すものでもなく、情けない声で救出を願っていた。
ゆっこはほんとにバカだなあ。頭の中で級友のそんなセリフが聞こえた気がした。
一瞬それに気を取られたが、現実で聞こえる引き続き助けを求める声で我にかえる。
それでも一応は警戒しつつ、恐る恐るデイパックに触れ、開ける。
袋の口から針やらあかべこやら鮭の切り身が出たりすることもなく、袋越しに攻撃されることもなく、無事に声の主を助け出すことが出来た。
そいつはベージュ色の雪だるまに手足が生えたようなフォルムで、油断するとクスリとくるような間抜けな顔をしている。
見方によってはかわいいかも。ゆっこは思った。
ゆっこはほんとにバカだなあ。頭の中で級友のそんなセリフが聞こえた気がした。
一瞬それに気を取られたが、現実で聞こえる引き続き助けを求める声で我にかえる。
それでも一応は警戒しつつ、恐る恐るデイパックに触れ、開ける。
袋の口から針やらあかべこやら鮭の切り身が出たりすることもなく、袋越しに攻撃されることもなく、無事に声の主を助け出すことが出来た。
そいつはベージュ色の雪だるまに手足が生えたようなフォルムで、油断するとクスリとくるような間抜けな顔をしている。
見方によってはかわいいかも。ゆっこは思った。
「やっと出れた……… ってわわっ!」
出された雪だるま(仮)はゆっこの顔を見た瞬間、後ろに飛んで間合いをとった。
「え~と、怖くないよ、雪だるまさん?」
「おいらは雪だるまじゃない、おじいさんロボットのバリカンだ!」
「ロボット!?」
「おいらは雪だるまじゃない、おじいさんロボットのバリカンだ!」
「ロボット!?」
自身をバリカンと言った物体はロボットであることを明かすと、ゆっこは警戒心を解いたばかりか目を輝かせて彼を見つめた。
ロボットに性別もクソも無いが、自称おじいさんだし一人称がおいらだし彼でいいだろう。うん。
ロボットに性別もクソも無いが、自称おじいさんだし一人称がおいらだし彼でいいだろう。うん。
「な、名乗ったぞ! お前は誰だ!」
ビビリつつバリカンも目の前の少女に名乗るよう促す。
「私はゆっこ、相生祐子!」
ビビリつつバリカンも目の前の少女に名乗るよう促す。
「私はゆっこ、相生祐子!」
~
出会ってから数分後、そこにはカウンターで語り合うゆっことバリカンがいた。
あれからゆっこは、自分はただの女子高生で今殺し合いの舞台に投げ出されている事、
殺し合いが信じられないし、殺されるのも殺すのも嫌だということ、バリカンに対して敵意はないこと、
そして、一人きりでいたけどバリカンに会えてほっとしている事を言葉と全身で懸命に伝えた。
あれからゆっこは、自分はただの女子高生で今殺し合いの舞台に投げ出されている事、
殺し合いが信じられないし、殺されるのも殺すのも嫌だということ、バリカンに対して敵意はないこと、
そして、一人きりでいたけどバリカンに会えてほっとしている事を言葉と全身で懸命に伝えた。
バリカンも初めこそは疑いの目で彼女を見ていたが、自分に危害を加える気がないのと、
彼女の持ち前の明るさとフランクさでゆっこが「良い奴」である事を理解した。
彼は殺し合いに対しては、非常に驚き
―――その際チャー研MADではおなじみの「エ゛ェー!?」が口から発せられたのは言うまでもない―――、
夢だ、夢に決まってると思ったが、ゆっこが嘘をつくような人間ではないと考えていたためとりあえず信じることにした。
そして先ほどの非礼を詫び、自分には研とキャロンと、その両親が身内にいる事を伝えた。
それにつられて、ゆっこも親友やその中に人間にしか見えないロボットがいる事を笑顔で話した。
彼女の持ち前の明るさとフランクさでゆっこが「良い奴」である事を理解した。
彼は殺し合いに対しては、非常に驚き
―――その際チャー研MADではおなじみの「エ゛ェー!?」が口から発せられたのは言うまでもない―――、
夢だ、夢に決まってると思ったが、ゆっこが嘘をつくような人間ではないと考えていたためとりあえず信じることにした。
そして先ほどの非礼を詫び、自分には研とキャロンと、その両親が身内にいる事を伝えた。
それにつられて、ゆっこも親友やその中に人間にしか見えないロボットがいる事を笑顔で話した。
「殺し合いが本当でも嘘でも、研坊やキャロンがいた方が心強いよ」
「そうだよね……研君にキャロンちゃん、家族や馴染みのある友達と一緒のほうが安心できるよね。
でもさ…………」
「そうだよね……研君にキャロンちゃん、家族や馴染みのある友達と一緒のほうが安心できるよね。
でもさ…………」
ゆっこはそこで言葉を止めて、デイパックから白い紙を出した。
主催者の言う名簿だが、第一放送まで真っ白なままの代物だ。
主催者の言う名簿だが、第一放送まで真っ白なままの代物だ。
ところで殺し合いの場でキャロンという無力な幼女と一緒にいたら安心どころか足手まといになりそうですが。
「これ、名簿らしいんだけど第一放送にならないと名前が出ないんだよね。」
「そ、そんなぁ………」
「もしも二人がこの場にいても名簿がこんなんじゃぁ手も足も出ないよ」
「………(ピコーン!)ネ、ゆっこ、デイパックの中身見た?」
「えっ?」
「もしかしたら、何かヒントになりそうなものが名簿以外にあるかもしれない。
それにここはモノがたくさんあるから、ボクは何か探してみるよ!」
「おお、さすがはバリカン大先生!」
「どんなもんだい!(ドヤァ」
「じゃぁ私は私の分が終わったら手伝うからねっ」
「そ、そんなぁ………」
「もしも二人がこの場にいても名簿がこんなんじゃぁ手も足も出ないよ」
「………(ピコーン!)ネ、ゆっこ、デイパックの中身見た?」
「えっ?」
「もしかしたら、何かヒントになりそうなものが名簿以外にあるかもしれない。
それにここはモノがたくさんあるから、ボクは何か探してみるよ!」
「おお、さすがはバリカン大先生!」
「どんなもんだい!(ドヤァ」
「じゃぁ私は私の分が終わったら手伝うからねっ」
こんな簡単なことに気づけなかったゆっこ。
それは彼女がお馬鹿であるが故でもあり、確認する以前に状況がそれを許さなかったからである。
しかし、それ以上に殺し合いという非日常にも程がある今現在に対して無意識に、それでも確実に追い込まれていたからだった。
ただ、バリカンという単純だが明るい仲間に少しずつ心がほぐれつつもある。
バリカンがいてよかった。そう思ったゆっこである。
それは彼女がお馬鹿であるが故でもあり、確認する以前に状況がそれを許さなかったからである。
しかし、それ以上に殺し合いという非日常にも程がある今現在に対して無意識に、それでも確実に追い込まれていたからだった。
ただ、バリカンという単純だが明るい仲間に少しずつ心がほぐれつつもある。
バリカンがいてよかった。そう思ったゆっこである。
そんなわけで、二人(一人と一体か)はそれぞれ探しものを始めた。
バリカンの一人称とかが最初と違う? 原作の時点で安定していないのだ。いちいち気にしてたらキリがない。
魔王様に聞いたらきっと気にするなって言うだろうしスルーしてやろうじゃないか、寛容な精神で。
これについてお馬鹿なゆっこは当然気づいてないか気にしてない。
バリカンの一人称とかが最初と違う? 原作の時点で安定していないのだ。いちいち気にしてたらキリがない。
魔王様に聞いたらきっと気にするなって言うだろうしスルーしてやろうじゃないか、寛容な精神で。
これについてお馬鹿なゆっこは当然気づいてないか気にしてない。
ζ ~
ゆっこの探しものはすぐに終わった。
基本支給品の他にはファミリーマートのビニ袋に入った1本満足バーが30本。
それだけだった。
1本で満足できれば30本はどんだけ満足できるんだ!?
無駄に良い支給品だ。感動的だな。だが無意味だ。
「畜生めぇぇぇぇぇぇぇ!!」
どこぞの総統閣下が好んで使うセリフを吐きながら、そのうちの1本を床に投げつけた。
意外と頑丈らしく、割れるような音などは聞こえず二三度バウンドした後動くのをやめた。
「ゆっこどうしたの?」
「えっ!? イヤイヤこれ見てよー、バリカンと基本支給品以外にはこれしかなかったんだよー」
袋の中の一本満足バーを見せた。
どうでもいいけど30本入っていれば三十本満足バーなのか? とゆっこは考えたがその思考はバリカンの次のセリフで吹き飛んだ。
基本支給品の他にはファミリーマートのビニ袋に入った1本満足バーが30本。
それだけだった。
1本で満足できれば30本はどんだけ満足できるんだ!?
無駄に良い支給品だ。感動的だな。だが無意味だ。
「畜生めぇぇぇぇぇぇぇ!!」
どこぞの総統閣下が好んで使うセリフを吐きながら、そのうちの1本を床に投げつけた。
意外と頑丈らしく、割れるような音などは聞こえず二三度バウンドした後動くのをやめた。
「ゆっこどうしたの?」
「えっ!? イヤイヤこれ見てよー、バリカンと基本支給品以外にはこれしかなかったんだよー」
袋の中の一本満足バーを見せた。
どうでもいいけど30本入っていれば三十本満足バーなのか? とゆっこは考えたがその思考はバリカンの次のセリフで吹き飛んだ。
「それよりも見てよ、雑誌のあるところにこんな本があった!」
バリカンのもってる本。それは真っ白な表紙に赤い文字で「バトルロワイアルガイドブック」とだけあった。
どれどれと二人(一人と一tt…もういいや)でその本を覗いてみる。
本の最初の方には全体の地図、そこから20ページほど部分的に拡大したエリアの地図が続く。
ただ地図があるだけではなく、施設がある場合は欄外に写真と簡単なコメントで解説があった。
地図のコーナーが終わると、参加者詳細名簿とでも言うべきか。写真付きで各参加者のプロフィールが掲載されている。
如何にも強力な人物は1ページ使って紹介されていた。一方で明らかに一般人なのが分かる参加者はページを上下半分に分けて書かれているのみ。
他にも殺し合いのルールや基本支給品の内訳など細々した事が載っていたが、ランダム支給品に関しては一言も記述されていなかった。
バリカンは研とジュラルの魔王が参加している事を、ゆっこは自分以外の知り合いは誰も参加していないことを知った。
本の最初の方には全体の地図、そこから20ページほど部分的に拡大したエリアの地図が続く。
ただ地図があるだけではなく、施設がある場合は欄外に写真と簡単なコメントで解説があった。
地図のコーナーが終わると、参加者詳細名簿とでも言うべきか。写真付きで各参加者のプロフィールが掲載されている。
如何にも強力な人物は1ページ使って紹介されていた。一方で明らかに一般人なのが分かる参加者はページを上下半分に分けて書かれているのみ。
他にも殺し合いのルールや基本支給品の内訳など細々した事が載っていたが、ランダム支給品に関しては一言も記述されていなかった。
バリカンは研とジュラルの魔王が参加している事を、ゆっこは自分以外の知り合いは誰も参加していないことを知った。
「ゆっこは知り合いとかはいたの?」
「ううん、いなかったー。バリカンは?」
「研は参加していたけど、まさかジュラルの魔王も参加しているだなんて……」
「ジュラルの魔王?」
「え?」
「ううん、いなかったー。バリカンは?」
「研は参加していたけど、まさかジュラルの魔王も参加しているだなんて……」
「ジュラルの魔王?」
「え?」
バリカンはゆっこがジュラル星人を知らないことに驚き、ゆっこは純粋に知らない人物の名に疑問を覚える。
「ジュラル星人を知らないだって?」
「知らないよ?」
そう言われ、彼は簡単にジュラル星人と研の関係を話した。
対するゆっこはというと、楽しそうにこう答えた。
「凄い! それじゃぁ研君は世界を守るヒーローなんだね! だったらなおさら探して一緒に行動しなきゃ」
そう言って、彼女は他にも何かないか探し始めた。
「ジュラル星人を知らないだって?」
「知らないよ?」
そう言われ、彼は簡単にジュラル星人と研の関係を話した。
対するゆっこはというと、楽しそうにこう答えた。
「凄い! それじゃぁ研君は世界を守るヒーローなんだね! だったらなおさら探して一緒に行動しなきゃ」
そう言って、彼女は他にも何かないか探し始めた。
…………………
探しものをしつつぼんやりと考える。
ここには時定の知り合いは全くいない。
私が死んだら、みおちゃんや麻衣ちゃんやなのちゃんにクラスメイト達に先生、東雲研究所のみんなや家族と二度と会えないわけで。
そしたら、この人達はきっと悲しむだろう。
私も悲しませたくないし、会えなくなるのはとてもとても悲しい。
なら生き残るのが一番だけど、そのためには人を殺さなければならないだろう。
人殺しにはなりたくないし、殺されたくないし、人が死ぬのもそれを見るのも嫌だ。
悲しいから。
――――ひょっとしたらあの人達は、たくさんの人をこんな気持ちにさせるために殺し合いを開催したのかな。
手の甲にぽつりと一滴、目からこぼれる雫が落ちた。
【B-05 サティスファクションタウンの酒場/一日目・黎明】
【相生祐子@日常】
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×30inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:少女探索中…
2:終わったら研君を探す
3:ジュラルの魔王を警戒
4:研君の そこにシビれる 憧れる
5:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
6:………死にたくないよ
※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×30inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:少女探索中…
2:終わったら研君を探す
3:ジュラルの魔王を警戒
4:研君の そこにシビれる 憧れる
5:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
6:………死にたくないよ
※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。
一方でバリカンは一つ疑問に思うことがあった。
どうしてゆっこはジュラル星人の存在を知らないんだ?
探しものが終わったらこのことについて話しあおうと決め、作業を続行した。
どうしてゆっこはジュラル星人の存在を知らないんだ?
探しものが終わったらこのことについて話しあおうと決め、作業を続行した。
【バリカン@チャージマン研!】※意思持ち支給品
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
1:一先ずゆっこと行動。今は探しもの。
2:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
3:ジュラルの魔王を警戒
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
1:一先ずゆっこと行動。今は探しもの。
2:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
3:ジュラルの魔王を警戒
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります
共通:ガイドブックで見逃している箇所があるかもしれません。
sm44:また支給品が参加者を襲ったじゃないすか! やだー! | 時系列順 | sm:[[]] |
sm44:また支給品が参加者を襲ったじゃないすか! やだー! | 投下順 | sm:[[]] |
sm03:ゆっこの登場話で自重できていないちゃんみお、長野原みお | 相生祐子 | sm:[[]] |