ニコニコ動画バトルロワイアルγ@ ウィキ内検索 / 「適切な場所に適切な役者を配置する。これが一番重要なのだ」で検索した結果
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適切な場所に適切な役者を配置する。これが一番重要なのだ
適切な場所に適切な役者を配置する。これが一番重要なのだ ◆X/o3uTcmCw 「あそこが書記室か…」 半ばスクラップと化したオデッセイの中からルカが呟く。 「ところで鬼子、大丈夫…じゃないわね」 オデッセイの中から死んだ秋刀魚の様な目をした少女がゆっくりと力なく出て来た。 そしてそのまま地面に倒れ込む。 さすがに道路を突き破って森林の中を走るのは無理があっただろうか、 とルカは心の中で少し反省する。 鬼子が意識を取り戻す頃、丁度定時放送の時間となった。 エ エ エ エ エ 『…それでは諸君、次の放送まで精々生き残るんだな。…』 「くっ!主催者め!」 「クソッ!」 司馬宙が地面を殴ろうとする。 プラシドがそれを止める。 「落ち着け、歯痒い気持ちは分かるが今は情報を集める事が先... -
総統閣下は自分の現状にお怒りのようです
総統閣下は自分の現状にお怒りのようです ◆XVQJu8nbLY 口髭を蓄えた壮年の男性は地面に落ちていた眼鏡を見下ろして、物思いに耽っていた。 どうやら会場に飛ばされる時に彼がかけていたものが落ちたらしい。 これは支給品ではなく衣服にカウントされるのか。 もしもの時のために携帯していた拳銃が取り上げられているところを考えれば、取り上げられるのはあくまで武器だけ、衣服その他小物はその範疇に含まれないということか。 そう一人で納得した彼は、周囲を見渡し、一人ごちる。 「つまり、そういうことか」 男は震える指で眼鏡のフレームを掴み、眼鏡をかけ直す。 先ほどより鮮明になった視界が捕えるのは、背の高い木立と乱雑に放り投げられているデイパック。 そして、頭上には自分とその周囲を煌々と照らす満月。 視界に映る全てが、彼にこう伝えていた。 これは現実だ、実際にお前... -
仙豆だ! 食う!
仙豆だ! 食う! ◆mCRgh0K4g2 毘沙門天の代理である寅丸星(とらまる しょう)は憤慨していた。 一刻も早く大切な物を見付けなければならないのに、こんな所で足止めをくらっているからだ。 あれは大事な物なのに……。 聖(ひじり)……。 「こうなったら殺し合いに優勝して……」 あれは有象無象の命よりも尊いもの。 優勝して大事な物を見付けてしまおうかと考えた時だった。 「…ん?」 前方に見える海の家が何やら騒がしい。 何かあったんだろうか? 時間は少しだけ遡る。 「う……」 衛宮士郎が目を覚ます。 隣でかき氷を食べていた佐倉杏子がそれに気付くと、急いで士郎に呼びかけた。 「おいっ! 気が付いたのか? 怪我の具合は大丈夫なのかよ?」 「怪我? ……っ」 目覚めたばかりでぼやけていた思考が次第に覚醒し始め、つい数十分前... -
冷静になった結果がこれだよ
冷静になった結果がこれだよ ◆orpsJh.62I 憤る理由は充分にある。 それにより現れるものが義憤であるか、身勝手な自己保身か。 様々ではあるがいずれにせよこの状況を善しとする者はそういない。 善しとしないのならば、まずこの殺し合いという名で行われているゲームにおいて 重要なことの一つはいかに冷静に振る舞うかに尽きるだろう。 怒りは視野を狭めさせ、周りに対しての注意力が散漫になる。 奇襲、奸計、その他諸々なんでもありのルールにおいてそれは致命的だ。 簡潔に言うならば、生き残るにはどんなことがあっても冷静に努めること。 まあ、例外はあるのだが。 ◆◆◆ 木原数多は殺人狂ではない。 もちろん、人を人とも思わない狂った価値観を持ち合わせてはいるのだがそれでも 自分がどのような状況に置かれているのか、どのように行動すべき... -
まどほむはいいねぇ、虚淵が生み出した文化の極みだ
まどほむはいいねぇ、虚淵が生み出した文化の極みだ ◆Z9iNYeY9a2 男色ディーノの襲撃から辛うじて生き延びた暁美ほむらとレア。 だが外に出たところで大きな爆発音が耳に届いたのだった。 未だ戦いのダメージが残る体で戦闘行為を行うことは厳しい。そう考えた暁美ほむらはそこから一端離れることにした。 「念のために聞いておきたいのだけど、あなたは戦えるの?」 「一応バリアとか浮遊系の魔法とかは使えますけど…、あまり戦闘は得意じゃなくて…」 「…あなた、魔法少女じゃないわよね?」 明らかに一般人とはかけ離れた能力を持っていることをさらっと言ったレアに対して問いかけるほむら。 だが、きょとんとした顔をするのみで特にこれと言った反応はなかった。 「…なんでもないわ。今の言葉は忘れて」 今いる場所はこの島においてほぼ南の端に位置するエリアだ。 こ... -
暴いておやりよアドルフ・ヒトラー
暴いておやりよアドルフ・ヒトラー ◆nVZ6p0TCus ブルーベリー色の謎のキモい怪物、我々ニコ厨は青鬼と呼ぶソレからアカツキのお陰で離れることができた総統閣下は、 地図で言うE-09の左下の森までたどり着いたところで、一度屈んで何処へ行くか地図を見ながら考えていた。 位置を確認して考慮した結果、第一放送を現在地から一番近いF-09の野獣邸で安全を確保した上で迎えることに決定。 が、彼は自身で決めたこの計画に一抹の不安も持っていた。 動物園に多種多様の動物がいるように、野獣邸には何かしらの猛獣が放し飼いされているのではないかと。 他にも見た目が恐ろしい館なのか、家の主の気性が野獣の様に獰猛である可能性、といった考えが浮かんだ。 が、主催が催しているのは「殺し合い」である。動物に食い殺されるのは主催としてよろしく無いだろうし、 参加者が入るのを躊躇する... -
レ陰謀クルーズ(前編)
レ陰謀クルーズ(前編) ◆J/0wGHN.4E 「ここにも…あったゲソ…」 深海の侵略者、イカ娘はそういって地面に落ちていた「それ」を拾う。 そして自分の触手を器用に扱い、近くの地面を掘る。 次に、自分の手で拾った「それ」―肘から先の無い人の腕をそっと穴に入れ、土を被せる。 付け足しておくとこの腕は爆☆殺されたディーノの残骸である。 最もそんな事はイカ娘にとっては知る由もない。 だが、また自分の知らない所でこうして罪も無いであろう人々が無惨に死んでいく様は、イカ娘の心を強く痛めつけた。 もうこの作業にも慣れてしまった。 海の家れもんから街へ向けて歩みだした矢先、イカ娘を迎えたのはおぞましい死屍累々であった。 最初にイカ娘が見つけたのは氷漬けになったバラバラ死体。 その死体を見るに30くらいの男性のようであり、死顔は苦しみに... -
人探 HITO SAGA
人探 HITO SAGA ◆J/0wGHN.4E 自らの信念に従い、この殺し合いを止め、主催を打倒する。 そんなスタンスとして行動したはいいが、それにはあまりにも情報が少なさ過ぎた。 自分と同じような考えを持った者は確実にいるだろうがそれがどこにいるのか。 どの人物が危険でどの人物が安全なのか。 自分の事を知っている者がいるのかどうか。 イカ娘は現在このロワに於いて典型的な弱者の立場に於かれていた。 理由として、自分のバックは襲撃者に奪われあかりのバックは置いてきてしまった事。 (最もあかりのデイバックにはあの玩具の剣と基本支給品しか無い様だったのでさほど重要だと思っていなかった) これは何か重要で一定の大きさのある物を手に入れた時手に持ったりするしかない事になる. その上、もし戦闘になったとき一切の支給品無しで戦わざるを得ない。 ... -
攻略せよ呪いの館 第一章
攻略せよ呪いの館 第一章 ◆yWmiaE64Fc 「ゲソゲソ~♪」 のんきに鼻歌を歌いながらイカ娘は歩む。 目指すは怪しげな雰囲気を醸し出す大きな洋館。 これほどの大きな家なのだから、きっと何かあるに違いない。 そんな単純思考でイカ娘は呪いの館を侵略の拠点にするべく動き出したのだ。 「ゲソ?あかりが…あかりがいなくなったでゲソ!」 「いるから!となりにちゃんといるから!」 「おかしいゲソ……声が聞こえるのに姿が見えないでゲソ……」 「ここ!!ここだよー!!」 「なんだ……急にいなくなるから心配したじゃなイカ」 「うう……最初からとなりにいたのに~」 アサシンのサーヴァントとなったあかりは 気配遮断EXのスキルを得ており あかりが意識せずして空気と化してしまう効果があるのだ。 そのせいで共に行動しているイカ娘でさえ 時々、あかりの存... -
探索したほうが良いかもしれない!
探索したほうが良いかもしれない! ◆Rbv6YPF5LQ 「やっと森を抜けたわね」 (だいぶ夜も明けたな…) (会話がほとんど無かったわ…ここはこちらから話しかけた方がいいかしら?) 「さて、」 幽香が立ち止まる。 麗華は身構えた。 見通しの良いこのような場所に移動して正々堂々と決着をつける気なのだろうか。 「夜通し歩いて疲れてるでしょうしあの街で休みましょうか?」 (街…そういえばこの場所にはそういう施設があったな…そこを戦場にするつもりか?) 「あそこに行けば何か人やめぼしいアイテムが見つかるかもしれませんし」 (アイテム?そうか、そっちが目的ね) 街ヘ行く、確かに街へ行けば強力なアイテムが手に入るかもしれない だがそれは幽香にも言える事だ、幽香が先に強力なアイテムを手に入れられてしまえば勝... -
北斗の三男を世紀末のおもちゃが見たぁ
北斗の三男を世紀末のおもちゃが見たぁ ◆r.0t.MH/uw 「ん~?」 深い森の中、一人の男が挙動不審な動きをしている。 「んん~?」 男の名はジャギ。北斗神拳伝承者候補、北斗四兄弟の三男である。 「足もある、手もある。幽霊ってわけじゃなさそうだな……」「出たぁ!」 そして正当伝承者を継いだ弟、ケンシロウを逆恨みし、残虐非道を働いた上に見事に返り討ちにあった男でもある。 「だが、完全に元通りってわけでもねえ……。どうなってやがる?」「どーなってんだぁ!」 ヘルメットの下の変形した顔や、胸の七つの傷はそのままだ。 だが、そんなことはこの男にとっては些細なことでしかない。 重要なのは……。 「ケンシロウ……」「だもん」 最初に殺し合いを命じられた部屋、あの場所に弟、ケンシロウがいたことだ。 ジャギは... -
現人乱舞
現人乱舞 ◆J/0wGHN.4E 「…そう、みんな生き返らせてしまえばいいんDA」 それは、他でもないさやかにとって救いの光であった。 「みんな…生き返らせる…」 さやかは星君の吐いた言葉を呟く。 なおも星君は続ける。 「うん、始めのあのとき主催者は『優秀者には何でも一つ願いを叶える』と言っていただろう?」 だが、同時にそれはある種の悪魔の囁きのようにも感じられた。 「君や僕たちが、優勝して願いを『生き返らせてみんなを元の世界に返してほしい』と言えばこの殺し合いは実質無かった事にできるんDA」 「そうすればあの遊星やらを殺す事になっても、少しの間『痛い思い』をしてもらう程度の感覚で済む」 ムラクモが付け加える。 「痛い…思い…」 さやかは与えられた情報を反芻するのが精一杯であった。 それだけ... -
早苗と権兵衛の、バトルロワイアル演義
早苗と権兵衛の、バトルロワイアル演義 ◆/cS70rty7s 「…はぁ。殺し合い、なんて冗談にもなりませんよ…。」 闇の中で私、東風谷早苗は途方に暮れながら呟いた。 ついさっきまで神奈子様にあんな服やこんな服を着せて信仰を集めようとしていたのに、ふと目が覚めれば見知らぬ場所に集められていきなり大勢の人と殺し合いをしろ、なんて言われた挙げ句に目の前で人が殺された。 「神奈子様と諏訪子様が巻き込まれてなければ良いのですが…」 先程の場所では確認出来無かった、命より大切な“家族”――――神奈子様と諏訪子様にもしもの事があれば私はどうすれば良いのか…。 一応お二人ともかなり強いお方ですし、私が心配した所でどうにかなる物でもありません。が… 「神奈子様、諏訪子様。どうかお二人だけでも無事でいて下さい――――。」 それでもお二人の無事を祈らずに... -
物を掴めない恐怖
物を掴めない恐怖 ◆NgpPbOWd9I 「なんか最近不幸続きな気がする」 ファミリーマートのレジに腰かけながら、グレーテルである、私はそう呟いた。 両親に捨てられ、兄は熊に殺され、女神に犬にされた矢先に殺し合いに乗れなどと言われたのだ。 もう神様は自分にとっとと死んでほしいんじゃないだろうか、と思うのも無理もない。 「…これもどうしたものかね」 そう言って目にするのは赤と白で配色されたボール。 手を使って開けることができなかった私は口を使い、バッグをひっくり返すことで支給品を確認することにした。 ところがその際、説明書が裏返しに落ちてしまったため、この支給品がなんなのかわからないままなのだ。 「やっぱりこの腕、致命傷ですよ」 仕方なく私は他に転がっている支給品をバッグにしまうことにする。 どちらも指を動かせない私... -
未来を選択する意思
未来を選択する意思 ◆FTrPA9Zlak 鹿目まどかと暁美ほむら。 道をゆくちょっと(?)危ない魔法少女の二人。 まどかがこの場に来て気に食わないと感じた存在。門矢士とメイトリックス。 その存在が近くにあると感じ取ってはいたものの、3人という集団で動かれている以上警戒は必須。 ゆえに巴マミもといパシリ先輩と合流するまでは襲撃は見送るつもりだった。 遠くとはいえ彼らが移動するのを目にするまでは。 「あーもう!!ムカつく!!あいつら■■な■■で■■■しちゃえばいいのに!!」 「ま、まどか、落ちつい―きゃ!」 未だ生きている実物を見て苛立ちを抑えられなくなったのだろう。 声を張り上げ、年ごろの女の子が口にしてはならないような言葉を発するまどかとそれを抑えようと必死なほむら。 とはいえ、先ほど例のパッチをもってしても殺すことができなかった以... -
渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」
渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo 「学校って調理室がある筈だよね」 殺し合い1日目も午前を迎え、そろそろ小腹が空いた頃。もこみちは唐突にそう言いだした。 「……狂ったんですか?」 研は、何時でも戦闘が出来るように身構えながら尋ねる 「腹が減っては戦は出来ぬ。かといって、僕らに支給された食料は食べ物と言うには、あまりにも酷い。 そこで調理室でちゃんとした料理でも作ろうかと思って」 確かに支給された食料はクッソ不味い硬いパン。 口にするのも苦痛になる程酷かった。 「それに、あそこならオリーブオイルがあってもおかしくない。……つまり、ムラクモも」 そこまで、もこみちが口にしたところで研は、はっとした。 「ムラクモが来ていれば、そこで倒すも良し。来てなくてもオリーブオイルを全て回収すれ... -
ゆっくりだと思った? 残念! さやかちゃんでした!
ゆっくりだと思った? 残念! さやかちゃんでした! ◆pdATIRVHfQ 登録タグ パロロワ[百] ニコロワγ 鬼柳京介 美樹さやか 河城にとり 超展開 ゆっくりさやか 「………ん?」 オープンカーの中で美樹さやかは目を覚ます。 彼女は戦車に追い詰められていた男に助けられ、オープンカーで逃げていた。 その時、彼女は気を失ってしまっていたのだ。 「……あれ?」 車内を見渡したさやかが疑問の声を上げる。 男性の姿が見えない。 車もどこかに停まっている。 どこに行ったのかと車外を見て、驚いた。 「え……何で……」 そこに聳えるはC-3見滝原中学校。 さやかの通う学校だ。 これがあるということは、ここは見滝原なのだろうか。 いいや、ここは島だ。 見滝原ではない。 地図で見滝原中学校の名前を見た時... -
大きすぎる…修正が必要だ…
大きすぎる…修正が必要だ… ◆J/0wGHN.4E 「だめか…」 アリアスの死亡後、依頼人との連絡を試み続けていたベネットであったがこの数時間全くの応答がない。 もしかすると定時放送の際以外依頼人への通信は受け付けない仕様なのかもしれない。 静寂の中、そういった憶測がベネットの脳をよぎる。 この半ば崩壊しかけたゲームバランスといい、それに無介入な依頼人といい、ベネットの不信感は募るばかりである。 思索するベネットが通信をあきらめかけたその間、無機質な人口音声が静けさを破り部屋に響く。 「…聞こえているか」 依頼人である。 人口音声とはいえその声色を聞き間違えるはずがない。 その声を聞いた瞬間ベネットの頭上に「!」が浮かび上がりそうになったのは言うまでもない。 即座にマイクを手に取り応答する。散々待たされた憤りからか、その声は少々荒かった。... -
私達はまだ本気出してないだけ
私達はまだ本気出してないだけ ◆pdATIRVHfQ 「先程よりも移動速度が速くなった気がします。 流石に遅すぎると思っていましたが、いったいどうなっているのでしょうか?」 ラミエルは思考する。 彼は元の姿でも結構遅い使徒であった。 巨大な分実際の速度はそれなりにあるのだが、遠目に見るとゆっくりと動いているように見える。 動きを長時間止める事も結構あるので尚更、遅いやつだと思われていることだろう。 今は主催者の制限のせいで小さくなっている。 元の大きさと同じ速度とはいかないまでも、頑張れば子供が走るくらいの速さは出せるだろう。 今は、人間の歩く速度よりも少し遅いといったところか。 さっきまでのラミエルはそれよりも遅い速度で移動していた。 だが今の彼は違う。 ビーム発射から十二分が経過したことで、制限が解かれたのだ。 これでようやく... -
シュワシュワする…
シュワシュワする… ◆OIsh.EERos 登録タグ パロロワ[百] ニコロワγ オープニング⇔第一話 第一話 第一話⇔第二話 サーニャ・V・リトヴャク サーニャ・V・リトヴャクがこの会場に飛ばされ、まず始めたのは、固有魔法を用いての周囲の探索だった 彼女自身、殺し合いに乗るつもりは毛頭に無いが、他の参加者もそうかと言えばそれは違う。多分、いや間違え無く殺し合いに乗り他者を殺めようとする輩は居るだろう。 だが逆に、殺し合いに乗らず、打破しようとする者も少なからず居る筈である。出来る事ならその様な者達と合流出したいと言う考えからだ 結果 二つの事が解った。 一つ目は、近くに人の気配は無い事。広い会場だ。それは仕方無いだろう 問題は二つ目だ。探索出来る範囲が著しく狭まり、魔力消費が僅かに増加している様に感じる。 大方 主催が何らかの仕掛けを施した... -
これから毎日、王宮焼こうぜ!
これから毎日、王宮焼こうぜ! ◆KkZTR94Vok 「ここが、アザディスタン王宮か」 「トゥース!!トゥース!!」 「親分!」 「しかし随分と大きいな、これはかなり期待できるぞ」 王宮の前に一人の参加者が立っていた。 彼の名はフランク・ウェスト 筋肉モリモリマチョマンなただのカメラマン?である。 彼は何故、アザディスタン王宮を目指したの だろうか? それは、1時間ほど前に遡る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「このパンあまり美味しくないな...」 彼は食糧のパンをを食べていた。 何故彼はこんな時に吞気にパンを食べているのだろうか? それは彼の異常な体質の為であった。 彼の異常性は銃弾に撃たれても死なない不死身さ... -
Homo party?
Homo party? ◆KkZTR94Vok 野獣先輩はただひたすらに歩いていた。 目的地があったわけではないがその足どりは軽い。 ただそのまま進めばいずれ誰かに会うのは確定的に明らかである しかし彼は、カズマに吹っ飛ばされて以来誰とも会う事がなかった。 これは微粒子レベル並の奇跡である。 しかしなぜ彼は、こんな危険を冒すのであろうか? 「ランサー・・・オォン///」 これもかれもすべてはランサーを優勝させるためである、当初はランサーを 追いかけるつもりだったがそれよりも周りの参加者を殺していった方が ランサーの優勝に効率がいいと気がついたためである。 恋は盲目とよく言うが 彼のこの行動はあまりに危険な行為である事に間違いはない。 もし万が一危険なマダーに遭遇した場合このステロイドハゲにある 攻撃手段は、ドーピングコン... -
新にとり計画
新にとり計画 ◆J/0wGHN.4E 河城にとりは急いでいた。 理由は先ほどの定時放送にある。 まず死者の放送で聞き知った名が呼ばれてないのは幸運であった。 だが本題は禁止エリアにある。 今時分が居るエリアは恐らくE-03、2時間後に禁止エリアに指定されている、 しかも何故か今回からエリアごと爆発する仕様になった様だ。 こうなっては首輪を解除できても意味は無い。 とにかく早く此処から離れなくてはならない。 しかし、この移動方向というのが厄介であった。 南には先ほどの危ない男が、北には厄介な少年が、西は此処より一足早く禁止エリアとなり、東にはヘルメットがまだうろついているかもしれない。 出会わなければどうという事は無いのだがこちらの損傷が小さくない以上当然接触は避けたい。 その上ヘルメットやあの肉付きの良くて美味しそうな女は光学迷彩... -
暇を持て余した神々の遊び
暇を持て余した神々の遊び ◆yZJRtWQFk. 『聞こえるか? エンリケだ。これから第二回定時放送を始める』 二度目の定時放送を、早苗達はF-2の市街地にある民家の中で迎えた。 『皆が戻ってくるまで建物の中に身を隠そう』。その提案をしたのは海東だ。 なるべくここから離れるなという権兵衛の指示に反する事になるが、今ここには足に怪我を負った子供もいる。 この少年(名をムラクモというらしい)の応急処置はひとまず済んだが、まだ暫くは安静にさせてやらねばならない。 その為にも、仲間達が戻ってくるまでは少しでも安全な場所で彼を休ませた方がいい。そんな至極真っ当な意見だった。 早苗も今はとりあえず少年の安全を確保したい気持ちでいた為、彼の提案にすぐさま賛成した。 そうして三人は近くの適当な民家の寝室を借り、暫しの休息を取る事にしたのだった。 『―――次の... -
魔王、邂逅。
魔王、邂逅。 ◆hNcxfpVp3Q 登録タグ パロロワ[百] ニコロワγ 第十八話⇔第十九話 第十九話 第十九話⇔第二十話 フラワーマスター伝説 USC MMDDFF 魔王エンジェル 東豪寺麗華 夢もなく、希望も失せ情けすらも消えかかってるこの世紀末において (殺し合いだなんて……) 天使のように純粋で済み切った心を持つ少女がいた… (どうしよう……怖いなぁ……) 彼女の名は (どうか最初に出会う人が、怖い人じゃありませんように……) 風見幽香と言った。 ★ ☆ ★ 「よくわかんないけどー」 アイドルグループ魔王エンジェルがリーダー、東豪寺麗華。 地獄の業火のような赤い長髪に悪魔の翼を持つ魔王であり、 自らが経営する東豪寺プロに所属するアイドルである。 彼女は森の中を飛んでいた。 ... -
三人寄ればなんとやら……
三人寄ればなんとやら…… ◆FbzPVNOXDo 「ほむらちゃん……?」 「目が覚めた? まどか」 目覚めたまどかが最初に見たのは、心配そうに顔を覗き込ませるほむら。 次に感じたのは頭を包む、柔らかく暖かい感触。 ほむらの顔がまどかには逆さまに見えた事から、自分はほむらに膝枕をして貰い、先ほどまで介抱されていたと気付いた。 「あの、カズマとかいうお兄さんは?」 「何とか撒いたわ」 「マミさんは?」 「砕けた」 「はぁ……」 マミの悲報を聞きながらも、まどかはそれに涙を流す様子も無く溜息を着く。 戦力が減ったばかりか、カズマに一杯喰わされたのが余程気に入らないのか。 まどかは更に静かに奥歯を噛み締めていた。 「聞いてまどか……」 そんな、まどかの機嫌を良くしようと思ったのか。 ほむらはカズマの戦いをヒントに見出した、首輪... -
これマジ?首輪が貧弱過ぎるだろ
これマジ?首輪が貧弱過ぎるだろ ◆FbzPVNOXDo 「嘘だろ、権兵衛……」 「そんな権兵衛さん」 第三回放送にて流れた権兵衛の名前に、リュウセイとシャーロックは衝撃を受けていた。 今まで、いつもの四人としてチームを纏め上げていた、リーダー格の権兵衛の死はそれだけ重い。 『いつものチャージインです。リュウセイくん!』 『いつもの推理です。シャーロックさん!』 もうあの権兵衛に会えないという事実が二人の胸にのしかかる。 「ジュラル星人め、奴らのせいでこれだけの人間が死んでしまうなんて。 必ず滅ぼしてやる!!」 研もまた怒りに燃えていた。 先の放送での死亡者の人数も、今までと依然変わらず。むしろ加速すらしている印象すら覚える。 このまま、主催の好きにさせておく訳にはいかない。 しかし、未だに何らかの策もなければ、首輪も外... -
オープニング
オープニング ◆FbzPVNOXDo 登録タグ パロロワ[百] ニコロワγ オープニング コマンドー[百] 「こ、ここは?」 泉研が目を覚ますとそこは見た事の無い妙な部屋だった。 いや部屋と言えるのだろうか? 広さは学校などにある体育館ぐらいで70人位は余裕で入れそうだ。 研は部屋というより、何かの会場のように感じた。 「おい、お前ここが何処か分かるか?」 「君は?」 「人に名前を尋ねる時は、先ず自分から名乗れ!」 ここが何処なのか確認するよりも早く研に一人の少年が話しかけてくる。 歳は研と同じ10歳位で、半袖の赤いジャンバーを着ている。 イメージカラーは赤といったところだろう。 そして、恐らく好物は焼肉定食と銀ダラの粕漬けだ 「君が誰かは知らないけど、名前は簡単に名乗るものでも無いし、そんな無闇に教えることは許されないんD... -
一番気に入っているのは…
一番気に入っているのは… ◆X/o3uTcmCw 「よっこらせっと」 メイトリックスがイーノックをベットの上に寝かせる。 イーノックを休ませる場所があったのは幸運だった。 ゆっくりと近くのテーブルに腰掛ける。 士も向かいの席に座る。 座るなり早速士に口を開く。 「取り敢えずあのピンク色の女の事は知っているか?」 「普段の世界の彼女は、優しくて勇敢で健気な魔法少女だった… だが、あの性格じゃその世界から来た魔法少女ではないだろう。 うーん…少し…うろ覚えだが…似たような…世界に、 あんな性格の彼女がいたはずだが… …だめだ…思い出せない。」 突然サイレンが鳴り響く。 「な、何だ!?」 サイレンが止み、会場内の施設のスピーカーからサリーの声が流れる。 『──おはよう、参加者の諸君。 始めの六時間をよく生き残った... -
お前らのような主人公がいるか
お前らのような主人公がいるか ◆FTrPA9Zlak 「なるほど、これが俺に与えられた次の世界ってわけか」 首にカメラを吊り下げた青年、門矢士は辺りの風景の写真を手に呟く。最もその写真はピンボケしまくりで見られたものではなかったが。 今いる場所は光写真館。今まで通ってきた全ての世界において、そこがスタート地点だった。 「夏美、じいさん、ユウスケ!! …いない、か。まあその方が安心だが」 共に旅をしてきた仲間の名前を呼ぶが、反応は無し。 だが士はその事実に落胆するどころかむしろ安堵していた。 こんな場所になどいないほうがよいのだから。 「それにしても、子供を人質とはねぇ。嫌なやつのことを思い出すな」 無論、彼に殺し合いに乗るつもりなど微塵もない。 逆にこの殺し合いを破壊し、人質の子供を救う。仮面ライダーとしてしなければならないこ... -
人間の屑
人間の屑 ◆Yul2iNji1w 早朝といえどまだ暗い森の中を、ケルト神話の英雄にして槍兵のサーヴァント…ランサーは駆け抜けていく。 一路、彼の主が居るかもしれない場所に向かって。 「おいランサー。暗いのにこんなに飛ばして平気なのか?」 「なに、これしきの暗さなら俺には何の問題もない」 「へー、サーヴァントって便利だな」 そんなランサーの背中に負われながら、龍昇ケンは呑気な感想を漏らす。 あの異様な男(ゴンさん)を倒してからも二人は行動を共にしていた。 激戦の後、どこに向かうかを適当に考え……るのではなく真面目に考え マスターであるケイネスを見つけたいランサーはG-02の区域にある冬木ハイアットホテルに向かうことに決めた。 冬木ハイアットホテルといえば彼と彼のマスターたちが本拠地としていた場所だ。ケイネスもまたここを目指すのではないか…… G-02に... -
また支給品が参加者を襲ったじゃないすか! やだー!
また支給品が参加者を襲ったじゃないすか! やだー! ◆hNcxfpVp3Q 「ふむ。ではここに連れてこられた時のことは覚えておらんのだな?」 「ああ。目が覚めたらあの部屋に居た。そしてこの島にも一瞬で移動させられていた。 いったいどうやったのか、見当もつかん」 ジャックの返答を聴き、時計台随一の魔術師、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは考える。 ケイネスの記憶は、冬木ハイアットホテルに工房を敷設した以降で途切れていた。 つまりはそこで眠らされたのだろうと推測することはできるのだが、それはあり得ないことであった。 ケイネスが居たのは結界二十四層、魔力炉三基、猟犬代わりの悪霊、魍魎数十体、 無数のトラップに、廊下の一部は異界化させている、聖杯戦争の為に用意した完璧な工房だったのだ。 ケイネスに気付かれず、あまつさえそこから連れ出すなどいかな魔術師とて... -
殺し合いやめますか?人間やめますか?
殺し合いやめますか?人間やめますか? ◆J/0wGHN.4E 「水…水…」 森の中を水を求めて彷徨う幽鬼が一人。 世紀末の吸水主こと、ケンシロウである。 ロックオンの水を奪い、血を吸い、それでもなおケンシロウは水を貪欲に求め続けていた。 これほどの飽くこと無き渇望と、屍人化によるどこかおぼつかない足取り。 それが先ほどケンシロウを幽鬼と著した拠り所である。 しかしながらその屍人化も大分息を潜めてきたようだった。 すでに堕辰子が元の世界に帰ってから6時間近く経過している。 少しずつ、赤い水を飲む前の記憶とこのロワに参加する前の記憶を取り戻していた。 水。 ボウガン。 水。 ジャッカル。 水。 そして水。 …結局屍人化時とそれ程思考に差がないように思えるのは仕様... -
ニコロワγ流星群(前編)
ニコロワγ流星群(前編) ◆FbzPVNOXDo 「フムフム、透明の殺人鬼。それに味方の勝治くんやリュウセイくん。 色々情報ありがとうでゲソ」 「いや俺も味方が出来るのは心強い」 デルタイーグルを走らせながら、遊星とイカ娘は出来る限りの情報交換を交わしていた。 といっても、ろくに参加者に会えなかったイカ娘に、遊星が今まで起きた事柄を教えるという形だったが。 何はともあれ、危険人物、味方になるはずの者、警戒すべき対象。全ての認識を遊星とイカ娘は共通することとなる。 「居ないな。ケン、一体何処へ」 「海東の言ってたことは、本当なんでゲソ?」 「……あの少年が擁護してた以上、ほぼ間違いはないと思うが」 実際はムラクモと海東、更に星君も加え全員が口裏を合わせていたのだが、遊星に気づく術はない。 今はただ海東の言うとおりに、ケンの行方を捜すことしか... -
いったい何が始まるんです?
いったい何が始まるんです? ◆w3bZRgegM2 「動くな。何もしない。荷物を下ろせ、そして手をあげろ」 「……」 「いいから俺の言うとおりにしろ。荷物を下ろすんだ」 肩まで伸ばした金髪に微妙なイケメン顔が特徴の青年、イーノックは夜の砂浜をあてどなく歩いていた。 そこでいきなり背後から肩を掴まれ、ドスの利いた野太い声で荷物を下ろせと言われた。 この声は聞き覚えがある。 最初の部屋でディアズと名乗る男を瞬殺した筋肉モリモリのマッチョマンだ。 だが反撃はそこまで、娘を人質にとられて彼は意識を失った。 そしてイーノックも同様だ。 「巻き込んですまないと思っている。だがアンタには何もしない、俺を信じろ」 メイトリックスと名乗る男の言うとおりに、イーノックはゆっくりと砂浜に自分の荷物を下ろす。 とたんに背後から伸びた太い腕がそれを奪い去った。 ... -
マスケット銃
マスケット銃 ◆NgpPbOWd9I 放送が流れてしばらくして、再びあのサイレンみたいな音が周りに響いた。 そしてあの禍々しい気配はまるで現れたのが間違いだったといわんばかりに泉から消失していた。 結果泉は何事もなかったかのように元通りになった。 ただし何も変わってないわけではないというのは放送を聞いたサーニャ自身が一番よくわかっていた。 「先輩…松風さん…」 結局二人の反応はあの気配とともに消失してしまった。 さらにティンカーベル先輩は放送で名前まで呼ばれてしまった。 二人の命はすでに失われてしまったのだと、認められたようなものだ。 自分が参加者を―巴マミを見つけなければと思考がループしそうになる。 だが今は二人の死をいつまでも引きずるわけにはいかないということもわかっていた。 参加者名簿にエイラの名前があったのだ。 エイラ・イル... -
埠頭のアルセーヌ
埠頭のアルセーヌ ◆ei404TFNOs 「これはいったいどういう事ですの……」 そう呟いたアルセーヌの表情は疑問と驚愕に染まっていた 彼女が居るのはD-1エリアにあるヨコハマ埠頭、この会場に送られたあと最初の目的地とした場所だ。 そこは彼女の知るヨコハマ埠頭と寸分違わず同じだった。 ただ同じ作りをしているだけなら然程驚く事ではない。資金さえあれば作れなくもないだろう。 しかし、地面についた小さな傷までまったく同じというのはどういう事か。まるでヨコハマ埠頭だけを切り取り、持ってきたかの様だ。 アルセーヌは基本支給品の時計を見て時刻を確認する。もう少しで六時だ。 定時放送が何時あるかはわからないが、おそらく中途半端な時間ではなく、キリの良い時間だ。 アルセーヌは海を背にしてコンクリートの上に腰を下ろす。デイパックからパンとペットボトル水を取り... -
士郎から寅丸星は大変な槍を奪い返しに来ました
士郎から寅丸星は大変な槍を奪い返しに来ました ◆lQch/Vy8Kk 殺し合いが始まり何時間が経ったのだろうか。 まだ辺りが薄暗い中、門矢士は息を荒げながら走っていた。 彼は、何処か向かいたい目的地がある訳ではないが、鹿目まどかを放っておく訳にもいかないと考え、彼女を探していた。 だが、まどかは一向に見つからない。 (もしかしたら、まどかとは反対の方向に行ってしまったのか?) 一旦、足を止め士は後ろを振り返りそんな事を考える。 考えてみれば、まどかの姿をちゃんと視認はしたものの、何処へ向かったかはちゃんと確認していない。 (俺としたことが……軽率だった……) 自分の軽率さに舌打ちをするが、もう遅い。 (どうするか……まどかは見つからないし、人が集まりそうな場所を手当り次第に行ってみるか?) 人が集まる場所――と、言っても士はまだ地図を... -
友【さいかい】
友【さいかい】 ◆FbzPVNOXDo 「ちっ、安全らしい連中が随分死んじまったな」 放送を聞き終えた麗華はたまらず舌打ちをした。 先の放送で、フランクとランサーから聞いた殺し合いに反対する者たちの名が、半分近く呼ばれた。 つまりそれだけ殺し合いに積極的な連中が、幅を利かせているということになる。 いつ自分がそんな連中に襲われる番になるか、分かったものじゃない。 「杏子にマミさんまで……」 そしてさやかもかなりのショックを受けていた。 頼れる魔法少女の先輩、巴マミの死は未だに信じられない。 その両目に涙が沸いてくる。 「泣いても始まらないだろ。こう言っちゃあれだけど、あんたの言ってたまどかって娘は無事みたいだしさ」 「……そうだね。まだまどかに転校生だって無事なんだ、ここで泣いてる場合じゃないよね」 涙を拭うとさやかは意を決し... -
下っ端の憂鬱
下っ端の憂鬱 ◆FbzPVNOXDo 「ぐわあああああああああああああああああああああ!!!!!」 男の叫び声。 プラシドが再び目を覚ました時、耳を響かせたものだった。 「アカツキが轢かれた!」 「アカツキさん!!」 「ど、どうしよう……」 「ルカさん、こういうときは、えーと」 なるほど、大体事態は掴めた。 ルカの荒い運転が祟り、とうとう誰かを跳ね飛ばしたのだろう。 こんな事で、妙な誤解をされたくはない。轢かれた男を治療し、事情を説明するしかない。 そう考え、プラシドが横たわった体を起そうとして、違和感に気付いた。 下半身が無いのだ。 (そうか、俺はあのロボットに襲われて……) プラシドの脳裏を過ぎるのは、あの忌々しいロボット。 (そう言えば前にも同じ様な事が……。おのれ、不動遊星……!) ... -
オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね
オリーブの恨みは恐ろしいって、ハッキリわかんだね ◆FbzPVNOXDo 「駄目です。この辺には碌なものがありませんでした」 とある民家から、ドアを開け姿を見せたシャロは溜息混じりに呟いた。 何故、彼女がこんな空巣染みた真似をしているのか それはいつもの4人が海東と共に行動するようになってから、しばらくした頃リュウセイが民家を探索してみようと言ってみたのがきっかけだった。 もしかしたら支給品以外に何か役に立つものがあるかもしれないという事で、暫く市街地に留まる事になったのだ。 「そろそろ他の場所へ移動しませんか? ここは殆ど探索しましたし」 海東がここで探索の打ち切りを提案してきた。 元々全員何か役に立つものがあればいいなあ、程度にしか考えていなかったのだろう。 特に反対意見も無かった。 「で、何処に行くんだ? あの博麗神社ってとこか?... -
煩悩恥遊戯
煩悩恥遊戯◆Gay//98CDE 仏様。 ああ仏様。 私はなんて愚かで破廉恥な娘なんでしょうか。 私、聖白蓮は大悪無道を行なっているであろう男性と その被害者であろう女性を追い、ついには逃げ切れぬ所まで追い詰めました。 何時の時代も人間は大欲非道、自らの欲望のため行動をする愚かな生物です。 ……今となっては私も根っこの部分は同じで、三つ子の魂百までということだったと戒めます。 とにかく私は彼らの言い分を聞きもせずに更に攻撃を加えました。 でもよく考えてみてください。 まだ私たちが来てから半刻もたっておらず、誰しもが状況判断せざるを得ない状況。 そんな時に都合よく女性が来て、図ったように催眠術をして、私が来るタイミングよく…… こ、行為の一部を済ますなんて…… 常識的に考えれば不可能です。 仮に洗脳が出来たとしても、再思... -
A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼
A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo 「ふむ。では、君は一度ランサーと出会っているという訳か」 「ああ、だからホテルに行っても無駄だぜ」 まったく、出鼻を挫かれたというべきか。 私、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは溜息を着いた。 我が従者ランサーとの合流を目指し、ホテルへと向かおうと考えてみれば、どうやら奴は既にホテルとは反対の場所へと行ってしまったらしい。 恐らく、私がホテルへと向かうより前にランサーが辿り着き、痺れを切らして私を探しに行ったというところだろう。 「一応尋ねておきたいが、ランサーが向かいそうな場所に心当たりは無いかね?」 今、私と対峙しているこの青年。名をカズマという。 数時間前にホテルへを散策した後、私と見つけたらしい。 幸いなのが、彼が殺し合いに乗った参加者では無いという事か。 ... -
考察フェイズ
考察フェイズ ◆FbzPVNOXDo 遊星と勝治は既にショッピングモールを発ち少年、ムラクモの元へと急いでいた。 「役に立つ物は見つかったんですか?」 「ああ」 勝治を出来るだけ不安がらせないように遊星は力強く答える。 事実、ショッピングモールにあった玩具は弄れば使えそうな物が山ほどあった。 更にその玩具達を弄るのに捗る工具も回収しておく。直接首輪を外すのには役立たないが玩具を弄るのには最適だった。 これで首輪解体の道具は揃ったも同然。ついでに万が一に備え、武器になりそうな包丁や鋸なんかも多少調達しておく。 あとは首輪のサンプルと、落ち着いて解除できる場所があれば十分だ。 【これを黙って読んでくれ】 道中、こう書いたメモを遊星が勝治に渡してきた。 つまり、この話は盗聴されるわけにはいかない事だと勝治は理解し、OKのサインを出した。 ... -
侵略の星は流れた
侵略の星は流れた ◆FbzPVNOXDo 「さて。あかり、次は何処を侵略するでゲソ?」 E-09の民家で地図を見ながら、イカ娘は次の侵略地を考えていた。 あかりはイカ娘の広げている地図を眺める。 思えば、禁止エリア等は確認しておいたが、各地に配備されている施設をちゃんと確認するのは、これが始めてかもしれない。 この機会に、何処にどんな施設があるのか、把握しておく事にする。 (こんなところって、どんなところだろう? この木なんの木も、どんな木なんだろう?) あまりに名前が雑すぎる二箇所に注目したが、それ以外は特に気にするような場所も無い。 次に侵略とやらをする場所についてだが、それはイカ娘に任せておく事にした。 するとイカ娘は驚愕の表情を浮かべあかりに迫ってくる。 「あかり、見てくれでゲソ!」 イカ娘が指差す先には、海の家れもんと... -
伏線回収した淫夢くんUC
伏線回収した淫夢くんUC ◆J/0wGHN.4E 閃光。 それは、白昼堂々地上に現れた第二の太陽とも言える位のまばゆい光。 修正テープ、もといDイーグルに搭乗する遊星の背後を光が覆う。 「!」 「何だ!?」 その威圧に押され、遊星は思わずDイーグルのスピードを緩める。 無意識に振り返る頃には既にその閃光は消え去っていた。 だが、天を覆わんとする巨大なキノコ雲は、閃光の正体が爆発による物だと理解させ、そしてのその爆発の威力の凄まじさを十分すぎる程物語っていた。 「なんてことだ…」 遊星は畏怖する。 あれだけの爆発に参加者が巻き込まれては骨どころか塵も残らないだろう。 ここは殺し合いの場だ。 そんな主催者の声が聞こえてきそうなほどこの爆発は遊星に現実を痛感させた。 (まずい…あの方角は…) ... -
青鬼ごっこ
青鬼ごっこ ◆QIZ0jOQC82 森林の中を、常人を越えたスピードでアカツキが駆ける。 (先ずは、あの外人達を知っている、メイトリックスという男を捜すべきだな) 彼が探しているのは、殺し合いを開いた外人達を知っているであろうメイトリックス。 敵の力はまだ未知数で、出来る限りの情報は欲しい。 メイトリックスから、奴らの情報を聞き出すのは得策といえるだろう。 「かなり走ったな……」 アカツキは一旦足を止める。 これ以上、無策で走ってもメイトリックスを見つけることは出来ない。 そう考え、一旦地図を広げ、自分の位置を確認する。 「2、3エリアほど横断したのか……」 どうするか。 地図を睨み、アカツキは思考する。 (殺し合いに乗るか、乗らないか分からないが……。どちらにしろ人の集まる場所に向かう可能性は高い) メイトリックスという男を、... -
ジャギのドキドキ大冒険
ジャギのドキドキ大冒険 ◆nVZ6p0TCus 「ったく、こんな「ドーム」じゃろくに休めねぇ「もん」」 深夜の博麗神社。そこの賽銭箱の前に座る男、ジャギはそうつぶやいた。 ある意味早苗と権兵衛のおかげで、神社は甚大な被害を受けていた。 階段の上部二十数段弱、鳥居、そしてそこから本殿まで続く石道数メートルは先程ボルガ博士が爆発したことによって、見る影もなく破壊された。 道中は階段わきの雑草が多く生えている所を歩いて行った方がましなレベルだ。 ただ、それだけなら一歩も動かずにゆっくりと休憩できるが、問題は爆発した原因にある。 ボルガ博士はジュラル星人に改造された、頭に時限爆弾を仕掛けられた「人間」である。 人間が爆発したことによって二次災害が発生、それがジャギの不満の元になってしまっている。 具体的に言えば、爆心地を中心に博士の脳や骨、目玉や筋肉に... -
こいつらは最初からずっと一緒に行動してただろ!いい加減にしろ!
こいつらは最初からずっと一緒に行動してただろ!いい加減にしろ! ◆/cS70rty7s ようやく昇ってきた朝日が木々の間から射し込む。 木漏れ日の溢れる森林を一匹の妖怪と三人の人間が喋りながら歩いていた。 「それにしても…随分とアンバランスな外見になりましたね。」 「私だって好きでこうなった訳じゃありません!」 「それでその男はどうなったんですか?」 「そのまま川に流されていったよ。そういえば、川の水も何かヤバイことになってるみたいだから気を付けた方が良さそうだな。」 森の中を歩きながら互いの出生やこれまでの状況を和気あいあいと話し合ういつもの四人。 ある程度の情報交換を終えた所で、宣言するかのようにリュウセイが口を開いた。 「それで、これからどうするんだ?俺は人殺しなんてしたくないけど死にたくもないぜ?」 「やっぱりこの殺し合いを開いた犯人... -
魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪
魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪ ◆yWmiaE64Fc 「あ~おもろかった~」 きりの良い所でゲームを中断した有野は 腕を上に伸ばし屈伸をしながらリラックスをしていた。 コリコリと関節が鳴る音と共に体がほぐれていく感覚は心地よい。 有野がゲームを止めた頃、聖は何か役に立つ物が入っているのかも知れないと考え 自分のディバッグの中身を確認していた。 すると中で蠢く青い物体の姿があり、聖の顔を見るや否や ハイテンションでディバッグの中から飛び出してきた。 「バトルドーム!!」 ディバッグから出てきたのは青いカラーリングの玩具、バトルドームであった。 かつて世界中でブームを巻き起こし一世を風靡した大人気の玩具であり 他の参加者の支給品として扱われたドラえもんの片割れである。 「ウェ!?」 「うわー... - @wiki全体から「適切な場所に適切な役者を配置する。これが一番重要なのだ」で調べる