森を育む者

森を育む者

  • 依頼主 :フフチャ(グリダニア:旧市街 X6-Y7)
  • 受注条件:園芸師レベル50~
  • 概要  :園芸士ギルドのフフチャは冒険者に依頼があるようだ。

フフチャ
「おや、よく来てくれました。
 ・・・・・・え、元気がないように見えますか?
 そうですね、私・・・・・・引退しようと思います。
 イクサル族との戦は続き、
 ガレマール帝国軍も、不穏な動きを見せています。
 世に争いの種は尽きず、ただ森が、自然が、犠牲になる。
 それを思うと、私は胸が締め付けられるのです。
 自分のしてきたことが、無意味に思えて・・・・・・
 我が友「ヤニ」からも、思いとどまるよう、
 いろいろと言われましたが・・・・・・
 もはや、私は園芸師としてやっていく自信がありません。
 そういえば、「ヤニ」があなたに相談があるとか。
 何の話かはわかりませんが・・・・・・聞いてあげてください。
 「グレートノーム農場」にいるはずですから。」
ヤニと話す
ヤニ
「ご足労、感謝する・・・・・・フフチャの様子は見ただろう。
 引退などと言い出し、私は友として忸怩たる思いだよ。
 今の私があるのは、彼女のおかげなのだからな。
 若き日より、彼女には食材の調達で何度も世話になった。
 そんな恩人の彼女が引退など、断じて見過ごせん。
 なんとかして、私はフフチャを立ち直らせたいのだ!
 確かに園芸師という森と民の仲介者がなくば、
 民に侵されず、森は自然のままでいられたかもしれない。
 だが、逆に傷ついた森を癒せるのも、園芸師だけなのだ。
 ましてや、彼女があの第七霊災からの復興のため、
 世界中に植林して回ったことが、無意味のはずがない。
 彼女の行いは、人と森の共存のためになっているはずだ。
 フフチャとて、かつてはそんな自分の理想を信じていた。
 その理想を、今一度彼女に取り戻させねばならん。
 ・・・・・・以前に彼女の弟子だった者から聞いた話だが、
 クルザスには、かつて彼女が植林した林があり、
 そこは今、立派に育って人々の役に立っていると聞く。
 彼女が何を思い、どんな気持ちで植林していたか・・・・・・
 園芸師ならぬ私では、彼女の心情を共有してはやれん。
 だが園芸師の君であれば、それができるかもしれぬ。
 クルザス中央高地の「ティンバーロード山荘」に、
 私にこの話をした、園芸師「ロアトゥロアン」がいる。
 彼に相談してみてくれ・・・・・・!」
ヤニ
「クルザス中央高地のティンバーロード山荘にいる
 「ロアトゥロアン」から、フフチャを元気づけるための
 詳しい話を聞いてくれ。」
ティンバーロード山荘のロアトゥロアンと話す
ロアトゥロアン
「あなたがNikuqさんですか?
 お話は、ヤニさんからうかがっています。
 聞けば、ギルドマスター・フフチャ様のお心の問題とか。
 我が師フフチャ様には、大変お世話になりました。
 クルザスの者として、どれだけ感謝してもしたりないほど。
 ここは是非とも、恩返しをしておかねば。
 そこで考えたのですが・・・・・・方法をひとつ思いつきました。
 ・・・・・・「スプルース原木」をご存じですか?
 特定の条件が揃わないと採集できない、幻の木です。
 豊かな森にしか生育できないというその木を、
 フフチャ様は第七霊災の被害から復活させようと、
 このクルザスの地でひとり、植林に励んだそうです。
 だから、もしここクルザスの森から
 「スプルース原木」を見つけることができれば、
 彼女の行いが無駄ではなく、実を結んだ証拠になります。
 ですが・・・・・・日の出から日没まで待ち続けて、
 やっと見つけられる木から採集できると聞きます。
 しかも、ただ探すだけでは徒労となるでしょう。
 「トゥルー・オブ・フォレスト」なる、
 園芸師のスキルが必要になるとか。
 Nikuqさん、「未知の良木」を探して、
 「スプルース原木」を3本集めて、私に届けてください。
 あなたならできるはずです!」
ロアトゥロアンにスプルース原木を見せる
ロアトゥロアン
「必要なのは「未知の良木」から採集できる、
 「スプルース原木」です。
 3本集めて、私に見せてくださいね。
 「未知の良木」は日の出から日没まで待ち続けて、
 やっと見つけることができるとか・・・・・・。
 そのときには、「トゥルー・オブ・フォレスト」なる、
 園芸師のスキルが必要になるそうですよ。」
(スプルース原木を渡す)
ロアトゥロアン
「さすがです、本当に見つけてくるなんて!
 早速フフチャ様に・・・・・・と思ったのですが、
 ひとつだけ、お願いがあるんです。
 Nikuqさん、ここクルザスでは、
 ドラゴン族と戦争をしているのは、ご存知ですか?
 戦いは激しく、要塞や集落が被害を受けることもしばしば。
 おかげで、大工がひっきりなしに走りまわってますよ。
 ここの木材も、その多くが被災時に用いられます。
 ついさっきも、「困り果てた木工師」を見かけました。
 その「スプルース原木」を一部でかまいません、
 「困り果てた木工師」に届けてあげてくれませんか?
 フフチャ様に立ち直ってもらうことも大事ですが・・・・・・
 木材を正しく求める人に届けることもまた、
 園芸師の使命だと、私はあの方に教わりましたから・・・・・・!」
困り果てた木工師を捜す
困り果てた木工師
「ん、なんだいあんた?
 俺が何をしているかって?
 建材に使えそうな、材木を探しているんよ。
 ドラゴン族に襲われて、粉々になった建物のな。
 嘘じゃねぇよ、ドラゴン族による被害なんてよくあることだ。
 このイシュガルドは、ドラゴン族と戦争してるからな。
 それで、建物を直す資材を集めてくれって、
 集落の仲間に頼まれたんだが、アテがなくってなぁ。
 なんとか、いい材料を集めてやりたいんだが・・・・・・
 あんた、心当たりないか?
 おおお・・・・・・すげぇ、そいつはすげぇっ!
 なんて品質だよ、こんなすげぇ木材は見たことねぇぜ!
 あんた教えてくれ、その木材はどこで手に入れた!?
 こういうのが、たくさん必要なんだ!
 伐採した場所を教えてくれんか!?」
フフチャ
「・・・・・・その木を、必要としてくれるのですか?」
困り果てた木工師
「ああ、そうだが・・・・・・あんたは・・・・・・?」
フフチャ
「その木材は、私が植林した木を製材したものです。
 木材が必要なら、ティンバーロード山荘までどうぞ。
 その木に負けないほどの木材を、手配できますよ。」
困り果てた木工師
「おお、本当かい!?
 そいつは助かる、ありがとよっ!」
フフチャ
「少し、歩きましょうか?
 たまには散歩もいいでしょう。
 ヤニから、見ておくべきものがあると言われ、
 わけもわからず、クルザスまで足を伸ばしましたが・・・・・・
 彼女の言っていたのは、この森のことなのですね。
 彼女は、この森を見せることで、私を元気づけようと・・・・・・。
 Nikuq、あなたもそうなのでしょう?
 私に立派に育った木材を見せようとした・・・・・・そうね?
 ・・・・・・この森、木材を見ればわかります。
 私がイシュガルドに伝えた園芸師の技は根付き、
 無駄にはなっていなかったのですね。
 森は強く、そしてたくましく育っていた。
 さらに幻とまで言われたスプルースの木まで・・・・・・
 そしてその木が、人々に求められていた。
 森を育て、その恵みを仲介するのが園芸師。
 その喜びを・・・・・・改めて思いだしました。
 ・・・・・・それに、さっきの方は、壊れた建物を直すために、
 私の育てた木材を使いたいと言っていましたね?
 グリダニアと同じように、戦火が森を苦しめている・・・・・・
 ですが、その痛みを受け止める強さが、この森にはある。
 搾取されるのではない、分け与えてくれる・・・・・・強さが。
 見てください、この溢れる生命力を。
 私は、この森を植林したことを誇りに思います。
 いえ・・・・・・思えます!
 心を覆っていた、もやが晴れた気分です。
 この新芽の輝きの記憶・・・・・・
 ずっと胸にしまっておきます。
 そしてこの感動を、ギルドの皆にも分けてあげたい。
 さあ、グリダニアに戻りましょう。
 黒衣森が、私たちを待っています!」
園芸師ギルドのフフチャと話す
フフチャ
「今回は、本当にありがとうございました・・・・・・。
 あなたのおかげで、心が軽くなりました。
 もちろん戦が続く限り、森は傷つきますし、
 人が生きていくために、身を守るために、
 森を消耗していくことは、身悶えするほど悲しい。
 しかし、人が人として生きていくために
 それが必要ならば・・・・・・私たち園芸師は
 人を生かし、森も生かすすべを考えるべきでしょう。
 そのことを・・・・・・私はすっかり忘れていました。
 ただ森が傷つくことを悲しむあまり、見失っていた・・・・・・
 情けないですね。
 こんな時こそ、私たち園芸師が傷ついた森を癒し、
 再生させていかねばならないというのに。
 引退など考えている場合じゃありませんでした。
 どうやら、まだまだ私も未熟だったようです。
 むしろあなたのほうが、園芸師としては完成しています。
 ならば私は、あなたを目標にしましょう。
 あなたを目指して、努力を重ねますとも。
 「筆頭園芸師」ではなく、ひとりの園芸師として、ね。」
フフチャ
「お元気そうですね、Nikuq。
 少しお話していきませんか?」
(何を聞く?)
(近況について)
フフチャ
「クルザスから戻ってきて以来、
 まるで生まれ変わったような気持ちです。
 驚きました・・・・・・自分の目で見ているというのに、
 自然の姿がまるで違っているように見えるんですもの。
 まさに新発見・・・・・・初心に返るって、
 こんなにも素晴らしいことだったのね。」
(「園芸」とは何か?)
フフチャ
「あなたも初心に返ってみたいのですか?
 いいでしょう・・・・・・僭越ですが、私が講釈をしますね。
 「園芸」とは、自然とともに生きるすべです。
 ・・・・・・と言うと、少々分かりにくいのかもしれませんね。
 冒険者のあなたでしたら、薬や食事、武器といった、
 暮らしに欠かせぬものの素材を、草や木から得る仕事、
 ・・・・・・と言えば、分かりやすいでしょうか?
 ですが、ただ自然の恵みを求めるばかりでは、
 時の移ろいと共に表情を変える自然を
 理解することは難しいでしょう。
 一方的に求めるのではなく、
 自然に向きあって、その在りように添うこと。
 そのすべを学ぶ場こそが、ここ園芸師ギルド。
 そして、自然と人との橋渡しをする者こそが
 ここに集う園芸師たちなのですよ。」
シセリー
「よそ者って、花のひとつも育てられないクセに、
 口ばっか偉そうで呆れちゃうわ。
 ふふふ・・・・・・わかってるわよ。
 あなたはよそ者だけど、口だけの人じゃない。
 園芸師として、実力を示してくれたもの。」
サンドレ
「やぁ、君か。
 どうだ、この見事な鉢植えの数々。
 今の君なら、価値ってもんがわかるだろう?」
園芸師ギルド受付 レオンソ
「ふぅむ・・・・・・。
 最近のフフチャさま、どこか若返ったような気がしないか?
 気力が充実しているというか・・・・・・
 ま、筆頭園芸師がお元気なのは、いいことではあるのだが。」
ロアトゥロアン
「フフチャ様がお元気になられたそうで・・・・・・安心しました。
 全てはあなたのおかげ、感謝いたします。
 あの方から学びたいことは、まだまだありますから・・・・・・
 また、このクルザスを訪れていただきたいものです。」
最終更新:2015年06月21日 23:38