(Play Video)
ストラテジーの最適化を通して入力パラメーターを微調整することができる。最適化は、ヒストリカル・テストの実施期間に渡る最適な入力値を決定するためのバックテストの繰り返しを通し、最も良い結果を基準にして、入力値の範囲をテストするプロセスである。
最適化を実施するために必要なものは以下の通り:
* NinjaTraderと共にインストールされている、いくつかの定義済みのサンプル・ストラテジーがある。
+
最適化の実施方法
最適化の開始
最適化を実行するには:
単一の銘柄またはInstrument List(リスト中の全銘柄で最適化を行う場合)の上で左クリックした後、右クリックして右クリックメニューを表示する。その右クリックメニュー上で
Optimize...
項目を選択する。この操作の代わりに、
ストラテジー・アナライザー
のツールバーにある"
o
"アイコンをクリックしても良い。デフォルトのホット・キー である CTRL + O を使用することもできる。
滑り出してくるメニュー上の
Strategy
項目で最適化対象のストラテジーを選択する。
最適化のプロパティを設定し、
OK
ボタンをクリックする。(各プロパティの定義については下の
"最適化のプロパティの理解"
項目を参照すること)
テスト範囲の設定
次に挙げるサブ・パラメーターを表示するために、ストラテジーの入力パラメーター部を展開することができる:
Min.value - テストを開始する値
Max.value - テストを終了する値
Increment - それぞれの最適化段階で開始値から増やしていくための増分値(段階値)
上の画像では、入力パラメーター"Fast"は開始値(初期値)10、終了値30、増分値1を持つ。これはまず開始値10でテストされた後、11、12というように進み、30まで続く。入力パラメーター"Slow"は開始値6、終了値16、増分値1を持つ。これらの設定に基づき、最良の結果が得られる最適な入力値の組み合わせを見つけるために、合計200回("Fast"向けの値の数20と"Slow"向けの値の数10を掛け合わせた値)のバックテストの繰り返しが処理される。
最適化基準の設定
最適化処理はあなたが選択した最適化基準に基づいて行われる。"Optimize on..."プロパティを"Max. net profit"に設定した場合、オプティマイザー(最適化器)はできるだけ利益が最大になる最適な入力値を探す。最適化基準は10を超える種類の中から選択することができる。詳細は下の
"最適化のプロパティの理解"
項目を参照すること。
最良の最適化結果
一度、最適化処理が完了したら、"Instruments"タブと"Optimizer"タブを確認する。"Instruments"タブは、最適化用途に選択された個々の銘柄に対する最良の最適化結果を表示する。それぞれの結果の行を選択することで、その銘柄の成績データを表示する。
上位の最適化結果
Optimizer
タブは
Optimizer
ダイアログ・ウインドウ中の"Keep best # results"プロパティに設定された値に基づいて、上位の結果を表示する。
Parameters
列に最適化された入力値を表示する。
この最適化で使用された入力パラメーター"Fast"の最適化値
この最適化で使用された入力パラメーター"Slow"の最適化値
+
最適化のプロパティの理解
最適化のプロパティ
下で解説する最適化に特有のプロパティは別として、最適化のためのプロパティはバックテストのプロパティ・ウインドウの中のそれと全く同じである。その詳細はストラテジーのバックテスト ページの
"バックテストのプロパティの理解"
の項を参照すること。
最適化
特有のプロパティは次の通り:
Aggregated
Trueに設定された場合、NinjaTraderは銘柄のバスケット全体としての最適化結果を見つけようと試みる。その集合体としての結果は、"Instruments"タブのCOMBINEDという行に表示される。(このパラメーターは最適化対象としてInstrument List が選択された時にのみ有効になる)
Keep best # results
表示する上位の結果の個数
Optimize data series
Trueに設定した場合、Data Series Valueプロパティが有効になる (Period TypeのKagi、PointAndFigureおよびLine Break periodはサポートしない)
Optimize on...
最適化基準
Optimizer
使用する最適化アルゴリズム。NinjaTraderには最適化アルゴリズムとして"Default"と"Genetic "が付属している。"Genetic"オプションが選択された場合、"Keep best # results"プロパティの上に遺伝的アルゴリズム最適化向けのプロパティ欄が現れる。NinjaScriptによってユーザー独自の最適化アルゴリズム をプログラムすることができる。
最終更新:2014年06月09日 22:03