15話
「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげら……き?……げらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」
暗闇の中、
地図で言うE-5にある尾張城の近く…………
そこに、笑い声が響いていた。
哄笑、
そう言うに相応しい笑い声、
辺り一帯を呑み込もうとしているかの様に、
凶暴で、獰猛で、それでいて虚ろな笑い声が…………
しかし、
まるで雑音が混じっているような、
まるで錆び付いているような、
まるでどこまでも空虚、
そんな、何とも言えない様な声で、
橙色なる種、
想影真心。
人類の最終と言われる存在が、
笑っていた。
ただ、
オレンジ色の髪を振り乱しながら、
笑っていた。
片手に、
一本の抜き身の黒い刀を持ちながら、
笑っていた。
狂気に染まっているかの様に、
笑っていた。
尾張城、
終わりの城の城門の上、
オレンジ色の最終、
想影真心が笑っていた。
原因は一本の刀、
四季崎記紀が作った千本の中の一本、
完成形変体刀十二本の内で、
『毒気の強さ』に主眼が置かれて作られた刀。
名前は、
毒刀『鍍』
普段は禍々しい色の鞘に収められた、
大きく反った鍔のない黒刀だが、
今は鞘がない状態で、
橙色なる種、
想影真心の右手にしっかりと握られていた。
毒刀『鍍』を持った者は、
刀の毒、四季崎記紀の魂に蝕まれる。
最終だろうと最初だろうと最強だろうと最弱だろうと最悪だろうと最善だろうと、
一切関係なく乗っ取られる。
毒刀『鍍』、
それを持っている想影真心もまた、
刀の毒に毒されていた。
完全に毒されたとは言えないが、
おそらく、既に正気の欠片も残っていないだろう。
「げらげらげら……しき?げらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげ……しきざ……げらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」
笑い続ける想影真心。
そのオレンジ色の目に見えているのは何か?
狂気に満たされている様な
空虚で虚ろな眼で、
一体どこを見ているのか?
それとも、
実際は未だに正気を残しているのか?
だとしたら何か刀の毒を打ち破る策はあるのか?
もっとも、
ただ虚しく笑い声が辺りに響くだけで、
誰も現れそうに無い…………
不意に城門を降り、
走り出した人類最終、
終わりの城を後に残して、
哄笑を後に引き連れながら、
風を切り裂きながら、
走る。
目的は殺戮か?
目的は救済か?
唯一無二の最終は、
どこに向かって走るのか?
欠陥製品、
人類最弱、いーちゃんの居る所か?
それとも、
紅い請負人、
人類最強、
哀川潤の居る所か?
それとも、
狐面の男、
人類最悪、
西東天の居る所か?
それとも……
それとも…………
それとも………………
そして、
城を走り去った人類最終。
後に残った尾張城は、
静かに建っているだけだった…………
何事も無かったかのように、
ただそこに静かに建っているだけだった…………
既に誰か居た跡はない。
城門の前に、
一個の禍々しい色の鞘が残されているだけで、
そこで何があったかを語る物は、
何一つとしてなかった…………
「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げら…………き崎?……げらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげら……きき……げらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げら、しき…………げらげらげらげらげらげらげらげらげら」
どこかに向けて走り続ける人類最終、
そのオレンジ色の目には何が映っているのか?
彼女を救える者も殺せる者も………………
まだ、彼女の前に現れそうに無い。
【1日目 深夜 E-5から移動中】
【想影真心@戯言シリーズ】
[状態] 猛毒刀与により狂気
[装備] 毒刀『鍍』(猛毒刀与発動中)@刀語シリーズ
[道具]支給品一式、ランダム支給品(1〜2)
[思考]
基本 不明
1 げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげら……しき……げらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげら……きき……げらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
げらげら、しき…………げらげらげらげらげらげらげらげら
げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら
※何処に向かっているかは、後の作者さんにお任せします。
※ネコソギラジカルで哀川潤に負けたしばらく後です。
※刀の毒が回りきった場合、四季崎記紀に乗っ取られるかは後の作者さんにお任せします。
最終更新:2009年05月20日 07:20