911 : お前名無しだろ : sage : 2009/05/07(木) 02:52:59 ID:lvRH8bKj0
「八百長★野郎」の中でマッスル坂井のノア評がすごい的確だったぞ。買えとは言えんので立ち読み推薦。
曰く、ノアは試合の段取りが数パターン用意されていて、お互いがそのときの会場の空気を読んで
試合中に「Aパターン」から「Bパターン」に変更したりするんだそうだ。
だから、外の人間がいきなり行っても対応しにくい。
普通プロレスラーは「お約束ムーブとしての部分台本」を「場の空気を読むアドリブ」と混ぜながら
試合を作る能力が問われるんだけど(=組み立て力・構成力)、ノアはアドリブを入れる余地がほとんど無くて、
そのぶん「複数パターンの長い台本」を暗記しないといけないと。
だから若手の勉強にはならないし、選手が頭使う余地が少ないから育ちにくい。
いうなれば「能」や「歌舞伎」の世界であり、それゆえ確かに「ノアだけはガチ」だと。
面白いかどうかじゃなく、いかに台本通りやるか、反復稽古の質が問われるから。
これを踏まえて、今年の丸藤vsカズの世界Jr戦前のコメントを読むと非常に興味深い。
丸藤は「初顔合わせでもリングに上がれば試合ができるのがプロレスラーってもんでしょ。」と言った。
要は、アドリブで空気読みあいながら組み立てられるのが"本当のプロレスラー"だって彼は思ってる。
だから、全日リングでの防衛戦は本当に楽しそうで本当に良い試合だった。