メモリスキャン

メモリスキャンはCEにおける最も主要な機能の一つです。
この機能では、アプリケーションにより提供されているメモリを読み取ることが可能です。
CEのスキャンは利用可能であれば複数のプロセッサを用いて高速に行われます。
このスキャンでは異なる検索方法を用いて様々な方法でアドレスを検索することを可能にします。

検索を始める前にあなたが望むサーチタイプを定義する必要があります。
定義する必要があるもの: バリュータイプ、スキャンオプション、スキャンレンジ、その他のオプション

バリュータイプ

  • Binary (2進数)
  • Byte (0~255 or -128~127)
  • 2 byte (0~65536 or -32768~32767)
  • 4 byte (0~4294967295 or -2147483648~2147483647)
  • 8 byte (0~18446744073709551614 or -9223372036854775808~9223372036854775807)
  • Float (1.5 x 10^-45 ~ 3.4 x 10^38)
  • Double (5.0 x 10^-324 ~ 1.7 x 10^308)
  • Array of bytes (バイト列)
  • Text (文字列)
  • All (上記 Byte から Double までの全てのパターンで検索)
  • Custom

どのバリュータイプを選択すべきかはあなたが探したい値に依存します。
検索したい値が0または1の数値のみを利用するようなスイッチである場合には、バリュータイプとして"Binary"を利用します。
一方、検索したい値が任意の整数値(1, 3, 4599, 15686, その他...)である場合には、たいてい"4 byte"を利用します。
浮動小数点数を検索する場合には"Float"または"Double"を利用します。
"Text"は文字列を検索する場合に利用します。

スキャンオプション

場合によっては、あなたが検索したい正確な値を知ることができなかったり、検索したい値の変動が通常のスキャンに対して速すぎる場合があるかもしれません。
このためCEは、そのような値を検索するためのいくつかの方法を提供しています。
これらのスキャンオプションは、既知数に限らず未知数を検索することを可能にします。
使用可能なオプションは"First Scan"オプションと"Next Scan"オプションの2種類に分かれています。

''First Scan オプション''
  • Exact Value
  • Bigger than...
  • Smaller than...
  • Value between...
  • Unknown initial value

''Next Scan オプション''
  • Exact Value
  • Bigger than...
  • Smaller than...
  • Value between...
  • Increased Value
  • Increased Value by...
  • Decreased Value
  • Decreased Value by...
  • Changed Value
  • Unchanged Value
  • Same as First Scan

CEは前回検索した内容を記憶しているため、古い値と新しい値を比較したり、以前のスキャンオプションに戻すことを可能にします。
"Undo Scan"を行うことで1つ前にスキャンした状態に戻ることも可能です。
また、最初のスキャンで利用した値も記憶しています。

スキャンレンジ

CEはレンジマーカーで指定したアドレス間の数値のみをスキャンします。
デフォルトでは、32bitOSの場合『From: 00400000To: 7FFFFFFF』に設定されています。

ファストスキャン

"未整列"のメモリアドレスの探索をスキップすることにより、スキャンの高速化をはかります。

アドレスリスト

スキャンを実行すると、CEは検索に一致するアドレスのリストを提供します。
リストに表示されているアドレスの値は"Settings"メニューで設定したレートに応じて、実際のアドレスの変動に伴い数値が更新されます。
リスト内のアドレスには緑色と黒色の2種類のタイプがあります。
緑色のアドレスは静的アドレスであることを意味しています。
黒色のアドレスは動的アドレスであることを意味しています。

静的アドレスはアプリケーションを読み込んだ際いつでも同アドレスを保持しています。
また、リスト内では通常のアドレスとして表示されていますが、実際には"ApplicationName.exe+75FFB0"のようにリンクされています。

動的アドレスはアプリケーションを実行する度にその位置が変更されます。
また、アプリケーションが実行中であっても変更されることがあります。
あなたはこれらの動的アドレスの位置を示すのに利用されるポインタを静的アドレスから見つけ出すことができます。
最終更新:2014年07月10日 12:40