V : 有限次元ユークリッド空間transform が射影であるとは,
冪等(idempotent)であることをいう。
このときもまた射影であって,その像空間Im(I-P)は像空間Im(P)の補空間である。
従って,射影Pは元の空間Vを直和分解する。
また逆に,任意の直和分解
に対して射影Pが存在する。
さらに,Hermitian のとき直交射影であるという。 この条件は,行列としては Hermitian
であることを示す。 直交射影によって得られる補空間は直交補空間である。
Rem. 正方行列に対しては,全射ならば全単射であり,従って必ず逆写像が存在するから,切断を考える意味は失われる。 一方,一般の長方行列に対しては,全射であっても必ずしも単射でないから,切断を考えることができる。
Lem. 一般の長方行列と
に対して,
ならば
は Im B への射影行列である。 特に,dyadic product (outer product) は射影を与える。
dyadic product (外積, outer product)の性質参照
直交行列とユニタリ行列も参照 V : n-dim linear space: basis of V i.e.
W : m-dim subspace of V
: basis of W i.e.
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V上の線形写像で,その像がWになるものを考える。![]()
射影の定義と合わせて,以下を満たさなければならない。
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よりも強い条件!