社会歯科-感染防御

(感染防御)
血液以外でHBV,HCVが検出される場所
体液:唾液・胃液・精液・尿・腹水
組織や臓器:心筋・副腎・骨髄・唾液腺・皮膚・脾臓・甲状腺・口腔粘膜・リンパ節

水平感染
接触、飲食物、空気などを介することにより個体から個体へと感染すること

垂直感染
胎児期あるいは周産期における母から子への感染。風疹(ふうしん)・梅毒・ヘルペス・ B 型肝炎・エイズなどがある

持続感染
感染が成立したあとも、微生物がとどまっていること

1)C型肝炎のように微生物が持続的に病気を起こしている場合(慢性炎症)と、2)B型肝炎ウイルスのようにウイルスを出し続けるけど症状を起こさないもの、3)ヘルペスウイルスのように局所に不活発な状態でとどまっているものなどがある。 


交叉感染
院内感染の一種で患者又は職員から直接あるいは器物などを介しての感染
(医療従事者が媒体となって他人に感染させること??)

使用済みカートリッジ、注射針の処理
どちらもディスポーザブル。再使用は禁止
注射筒内部が汚染する危険性があるので使用の都度滅菌

C型肝炎ウイルスの感染経路
感染者の血液が他人の血液内へ入ることで感染
  • 輸血
  • 針、注射器の供用
  • 感染血液が付着した針を誤って刺した
  • 器具に適切な消毒を行わずに入れ墨、ピアスをした場合
  • 感染者と性行為を行った場合
  • 垂直感染
滅菌と消毒
滅菌:病原体、非病原体に関係なく、すべての微生物を死滅させること
消毒:対象物に存在している病原性のある微生物を害のない程度(感染症を起こさない水準)まで減らすこと

(消毒剤の効果)
講義プリントP5の表を暗記してください
ポイント:HBVとHCVに効果があるのはグルタールアルデヒドと次亜塩素酸ナトリウム

(HCV抗体陽性の意味)
HCV抗体陽性でウイルスそのものも陽性:現在C型肝炎に感染
HCV抗体陽性でウイルスそのものが陰性:過去にC型肝炎に感染

(HCV-RNA)
C型肝炎ウイルスそのもの(本体)であり、HCV-RNAを採血によって検査することでウイルスの有無(ウイルスが陰性か陽性か)を判定する

(インターフェロン療法の意味)
インターフェロン:RNAウイルスであるC型肝炎ウイルスの増殖を抑え、破壊するRNA
         分解酵素を活性化させる
インターフェロン療法によってC型肝炎ウイルスの持続感染が駆除できた患者の歯科診療では感染症として取り扱う必要性はない
HCVを駆除できると慢性肝炎や一部の肝硬変も治療させることができる

(スタンダードプレコーション)
血液、体液を介して感染するウイルス感染症(HBV、HCV、HIV etc)の感染防止のための方針「どの患者も感染症の可能性があるということを前提として、全ての人の血液と特定の体液(汗以外の体液全て)の取り扱いに注意を払う」と定義づけられている
①手洗い
②手袋の着用
③その他の防護具の着用
④針刺し事故対策

(肝外病変)
HBV,HCVによる肝臓以外の臓器に引き起こされる障害
扁平苔癬、シェーングレーン症候群など(講義プリントP8に表、一読してください)

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最終更新:2011年01月05日 09:19
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