矯正装置のまとめ

歯科矯正学

医科歯科の相馬、北大の飯田、東北の山本、松戸の葛西、愛知の後藤


矯正装置の種類

まずは、でっかく器械的と機能的。して、それぞれ固定式と可撤式に分けれて、さらに器械的装置のほうは顎内・顎外・顎間固定装置に分けれる。
唇舌側弧線装置(5種類)



舌側弧線装置

基本構成は維持バンド、主線、維持装置(ダブルチューブタイプ→S・Tロック、半円管と半円線のタイプ、固定式→ろう着のタイプ)、補助弾線(単式、複式、指様、連続)

適応症は、乳歯列期から永久歯列期すべてに使えて、歯の位置の改善(連続弾線とエラスティックを使えば近心捻転の改善にも使える)・軽度な歯性前歯部反対咬合・保隙・保定・顎間固定装置の固定源・加強固定・歯の咬合誘導・ナンスの~として・緩徐拡大装置(Coffinの拡大装置やクワドヘリックス装置)として・舌癖除去装置として使う。



パラタルアーチ

基本構成は、維持バンド、主線、シース(ろう着を行わない場合に使う)である。口蓋中央部のループは前方に向かうものと後方に向かうもの2パターン。

適応症は、混合歯列期と永久歯列期に使えて、混合歯列では上顎大臼歯の捻転・近遠心的位置・頬舌的傾斜の改善ならびに萌出の抑制に使え。永久歯列では加強固定として使う。



Nanceのホールディングアーチ

基本構成は、維持バンド、主線、レジンボタン、維持装置(維持管を使うかろう着)である。

適応症は、混合歯列期と永久歯列期で、混合歯列では保隙、永久歯列では加強固定。



タングリブ

基本構成は、クリブを固定式ならナンスのホールディングアーチや舌側弧線装置につけ、可撤式なら床矯正装置につける。下顎前歯舌側にクリブをダイレクトボンディングすることもある。

適応症は、混合歯列期と永久歯列期で、吸指癖や舌癖を伴う前歯部開咬を改善する。



唇側弧線装置

主線が歯の唇側に位置し弧状に歯列を覆う装置の総称である。今はマルチブラケット装置しかほとんどつかわれない。


顎外固定装置(3つ)


ヘッドギア

基本構成は、後頭部固定用のヘッドキャップあるいは頸部固定用のネックストラップ、インナーボウ、アウターボウ、大臼歯バンド(維持バンド)、頬面管バッカルチューブからなる。また、犬歯の遠心移動や上顎前歯の圧下を目的とする時にインナーボウとアウターボウの代わりに使うJ型のフック(ワイヤーボウ)がある。

適応症は、混合歯列期と永久歯列期で、上顎の成長抑制・上顎大臼歯の遠心移動・上顎大臼歯の加強固定・上顎大臼歯の圧下や挺出・上顎歯列の遠心移動・上顎前歯部の舌側移動として使う。



チンキャップ

基本構成は、頭部固定用のヘッドキャップ、オトガイを覆うチンキャップ、牽引用のエラスティックからなる。

適応症は、混合歯列期と永久歯列初期で、下顎の成長抑制・下顎の成長誘導・下顎の遠心移動・反対咬合治療の保定・上顎前方牽引装置の固定源として使う。



上顎前方牽引装置

基本構成は、口腔外装置にはチンキャップ(ホルン付き)タイプ、フェイスマスクタイプ、ボウタイプがあり、口腔内装置にはフックがついていて可撤式なら床矯正装置、固定式ならマルチブラケット装置、リンガルアーチ、急速拡大装置を使う。

適応症は、乳歯列期から永久歯列まで使え、上顎の前方成長促進・下顎の成長抑制・上顎の大臼歯の近心移動・上顎大臼歯の挺出によるオーバーバイトの減少として使う。


マルチブラケット装置

基本構成はエッジワイズ法ならバンド(ダイレクトボンディングを使わない場合に使う)、ブラケット(スタンダードブラケット、ストレートワイヤーブラケット、セルフライゲーションブラケット、リンガルブラケット)、チューブ、アーチワイヤー、その他の装置(フック、結紮線、エラスティック、コイルスプリング、加強固定装置など)
ベッグ法ならブラケットとピン、大臼歯のチューブ、オーストラリアンワイヤー、その他の装置(各種スプリング)

適応症は、混合歯列期と永久歯列期で、歯の三次元的な移動に使う。


床矯正装置(3種類)
床矯正装置
基本構成は、基礎床、クラスプ、唇側線、弾線、スクリュー(拡大床装置として=緩徐拡大装置)
適応症は、目的によりことなるが全ての歯列期で、歯の移動・歯列弓拡大・機能的装置・保定・タングリブなどに使う。

咬合斜面板
基本構成は、斜面板付きレジン床、クラスプ、唇側線からなる。
適応症は、混合歯列期から永久歯列期初期で、下顎の前方誘導・咬合挙上として使う。

咬合挙上板
基本構成は、挙上板付きレジン床、クラスプ、唇側線からなる。
適応症は、混合歯列期から永久歯列期で、咬合挙上・臼歯部挺出・下顎前歯部のわずかな圧下として使う。

拡大装置(4種類)
急速拡大装置
基本構成は、スクリュー、維持バンド、維持バンド連結用ワイヤーからなる。
適応症は、混合歯列期から永久歯列期初期で、上顎歯列の側方拡大として使う。

緩徐拡大装置
基本構成は、レジン床、クラスプ、スクリューで構成され、スクリューの変わりにコフィンのスプリングを使うこともある。
適応症は、乳歯列期から混合歯列期で、歯列側方拡大を行う。

クワドヘリックス装置
基本構成は、維持バンドと4つヘリカルループが入った1本のワイヤーからなる。
適応症は、混合歯列期から永久歯列期で、上顎歯列の側方拡大・上顎大臼歯の近心捻転改善として使う。

バイヘリックス装置
基本構成は、維持バンドと2つヘリカルループが入った1本のワイヤーからなる。
適応症は、混合歯列期から永久歯列期で、下顎歯列の側方拡大・下顎大臼歯の近心捻転と舌側傾斜の改善として使う。

機能的矯正装置(4種類)
アクチバトール
基本構成は、レジン床、誘導線からなる。
適応症は、乳歯列期から永久歯列期で、下顎の成長促進・上下顎の左右的・垂直的関係の改善・保隙・保定として使う。

バイオネーター
基本構成は、レジン床、唇側線、舌側線、コフィンワイヤー、スクリューからなる。
適応症は、混合歯列期から永久歯列期初期で、下顎の成長促進をとして使う。

フレンケル装置
基本構成は、ラビアルパッド、バッカルシールド、リンガルパッド、唇側誘導線、口蓋弧線などのワイヤー類からなる。
適応症は、乳歯列期から混合歯列期で、歯列の拡大・上下顎歯列の前後的左右的垂直的関係の改善として使う。

リップバンパー
基本構成は、バンパー付きの唇側線とチューブ付きの維持バンドからなる。
適応症は混合歯列期から永久歯列期で、下唇の機能圧排除による下顎前歯部の唇側移動・下顎大臼歯の遠心移動と加強固定・吸唇癖や咬唇癖の除去として使う。

保定装置(4種類)
可撤式保定装置3つ
ホーレータイプリテーナー
基本構成は、唇側線(6前歯に接する)、クラスプ、レジン床からなる。
適応は、永久歯列期で、動的治療後の保定として使う。

ラップアラウンドタイプリテーナー(ベッグタイプリテーナー)
基本構成は、
唇側線(全歯列に接する)、クラスプ、レジン床からなる。
適応は、永久歯列期で、動的治療後の保定として使う。

トゥースポジショナー
基本構成は、上下顎一塊の弾性シリコーンからなる。製作にはフェイスボウを使った咬合器装着やセットアップ模型を使うので製作に手間がかかる。
適応は、永久歯列期で、動的治療後の保定・動的治療後の歯の再配列として使う。

固定式保定装置
犬歯間保定装置
基本構成は、バンド、ワイヤー、接着剤からなる。
適応は、永久歯列期で、後戻りしやすい部位の動的治療後の保定として使う。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年01月07日 06:25
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。