『家族』って言うのは、血の繋がりじゃないんです!! これも一つの『絆』なんです!!
私だって…………お父さんとは、血の繋がりは、ない…………だけど、それでも私はッ、お父さんの娘なんです……!
ケツァル・コアトル=ラベンダァイス=カエデ=キャニドップ(Quetzalcoatl=Lavenderys=Kaede=Chanidop)
【人物】
ラベンダー色の肩ほどまで伸びた髪で、赤と青のオッドアイを持ち、白いワンピースを着た10歳くらいの少女
生物兵器である
ケツァル・コアトルの一人。山岳地帯にて、鉄製の箱に入れられて放置されていたが、
ラギデュース=キャニドップに拾われた
以後、
ラギデュースの「娘」として育てられることになる
どうやら、
ラギデュースに拾われる以前の事については、何も覚えていないらしい
人見知りの気があり、父である
ラギデュース以外には中々心を開く事が出来ない性格である
だが、それは本人の「幼さ」と共に「生物兵器として、敵味方を識別する」為に本能的に見せている姿でもある
街にて
草陰ハルと会った際に、薔薇の花をプレゼントされ、心を開き「ハルお姉さん」と呼ぶようになる
その帰り道、「Colorless」と名乗る
ケツァル・コアトルに遭遇し戦闘になる。そこで自分の出生の秘密の断片的な情報を得る事になり、自分が人間ではない事にショックを受けるも、父である
ラギデュースへの信頼によって、自分を失う事は無かった。また、生物兵器としての能力を垣間見せ、「Colorless」相手に身を守り切る
≪ネル・ナハト≫との最終決戦の際に、父である
ラギデュースと共に戦場に赴く。そこで、
ラギデュースと共に生きようとする意志をぶつけ、また、それまで会ってきた人々とまた会いたいと言う想いをぶつけ、勝利を掴む
その後、戦いが終わり、戦いの中で倒れた
ベリルハーツ・ミャオマオを、自宅へと運び込み養生する
父と共に
シルバーソードの墓を立てたりしたものの、やはりそこに込められている意志などは、よく分からなかったらしく、どこか蚊帳の外であった
その後、
父と共に、
水の国の第八回大会へとエントリーする。
父の助けとなる事を望んでいたためだった。結果、
父よりも1点多く予選を勝ち抜き、本戦トーナメントに出場する
本戦一回戦では、
ジャンクちゃんと対戦。互いに「人では無いもの」としての意地のぶつけ合いになり、ギリギリの戦いの末にどうにか勝利を収める二回戦では、
ジルバと対戦。やはり精神論が先行する様な戦い方になり、あと一歩のところで力及ばず、二回戦敗退と言う成績に終わる
大会後は、しばらく平凡に過ごしていたが、ある時
父のお使いで街に降り、そこで
肩に『No.13』の刺青をした少女が殺戮をしている現場に遭遇。幻惑を絡めた戦法に苦戦し、果てに強大な光球を直撃されてしまう。間一髪その場からは逃げおおせたものの、その後しばらくは
ラギデュースに看病され、寝たきりの状態になってしまう
それから少し経ち、ついに
ラギデュースと共に
スノー・ドロップ(および、彼女と共に行動する
ミイラ男)と接触する機会を得た。彼女は、ただ感情的に
スノー・ドロップに対し詰め寄るだけだったが、それをすげなく振り払われてしまう。それは彼女にとって精神的な苦痛の大きいものだったらしく、泣き崩れてしまい、それをきっかけに両者の接触は終了を見る事になる。
ラギデュースに「まだ、信じてみよう」と言われた事が、この件に対する彼女の唯一の救いとなった
囚人の森にて
エルメア=ミルフォードを救出するべく侵攻作戦に参加した
ラギデュースが、その後原因不明の発作に悩まされるようになったため、そばで介添えするように
父と接するようになる
だが、その
父が、
機関員である魔斬 香月との戦闘のさなか行方不明になってしまい、現在は一人で『風霊統主の城』に屋根を借りつつ、
父を探し続けている
その結果、
雷の国の荒野で
ラギデュースと再会を果たす
しかし、そこで
ラギデュースから、何事かを告げられると、「あなたはもはや父ではない」と、
ラギデュースに反発し、手傷を負わされながらも
ラギデュースの元から立ち去る
保護者としての、自身のマスターたる証である鍵を持つ者としての
ラギデュースとの敵対に、深い絶望と悲しみに包まれ、その後の行方が掴めなくなる
【所持品】
草陰ハルからもらったもの
お近づきのしるしに、という事らしい
おかげで、
ハルに心を開くようになる
【能力】
『セブン・フォース』
人間体では無い、様々な形態に変身して戦う能力
名前の通り、7つの形態があるが、一度に変身できる形態には限りがあるらしく、一度の戦闘では3形態を使うのがやっとらしい
以下に、現在判明している形態を記す
『セイバー・フォース』
【外見】
黒い身体に幾筋かの光線のラインが入った、細く歪んだ人型
右手は肘から先が光の剣となり、左手は肥大・硬質化し、爪のついた盾の様な形になる
何らかの機械の様な頭部には、ラベンダー色の髪が、束ねられたように幾筋かに分かれ、風もなくはためいている
セブン・フォースの形態の一つ
剣と盾になった両腕を使っての戦闘を行う形態
剣の攻撃力、盾の防御力、そして外見からの判断は難しいが、人の頭を飛び越える跳躍が出来る脚力などが強みである
だが、その反面、左手以外の部分の防御力は低く、遠距離攻撃の手段なども持たないのが弱点である
『ユニコーン・フォース』
【外見】
一本の角を持った、白馬
少女の髪と同じ、ラベンダー色のたてがみを持つ
セブン・フォースの形態の一つ
脚力を活かした機動力と、角による突撃、更に、角から放つ事の出来る電撃による戦闘を行う
馬の姿をしているため、その機動力と持続性は高水準にある
その代わり、それなりの広さがあるフィールドでなければ、その特性を活かす事が出来ない
また、足を痛めると戦闘力が大きく低下してしまうため、弱点であるとも言える
『ギガンテス・フォース』
【外見】
3m程の人形の様な巨体
土偶とも、石像とも表現できそうな威圧感を備えている
寸胴で、巨大な腕を備えており、腕の先端には、半透明のラベンダー色の爪がついている
セブン・フォースの形態の一つ
巨体に見合ったパワーと撃たれ強さを持ち、巨腕による一撃を喰らわせて戦う
また、腕を切り離し「ロケットパンチ」として撃ち出す事も出来る
欠点としては、移動速度を含めた全般的な動きが緩慢である事
故に、戦闘で使える局面は限られてくる
『イーグル・フォース』
【外見】
ラベンダー色の羽毛を持った、巨大な鷲
鋭い嘴と鉤爪を持っており、翼は片翼だけで3m近くあるだろう
セブン・フォースの形態の一つ
空をメインに想定された姿で、全形態中で最も機動力に優れる
武器は、その嘴と鉤爪、そして弾丸の様に放たれる羽毛、人の耳をつんざくような甲高い鳴き声がある
主だった弱点と言うものは特に存在しないが、やはり翼を傷つけられると飛行能力が落ちてしまうため、翼が弱点と言える
また、意外にも攻め手を欠く形態でもある
『サキュバス・フォース』
【外見】
背中にラベンダー色の翼膜をした、悪魔の様な翼が生えた事を除けば、素体そのままの姿だが
見に纏う魔力は質量を増大させており
翼からは、光の粒の様なものが燦々とこぼれている
セブン・フォースの形態の一つ
魔力を収束させた魔力弾やビーム、電撃などの豊富な属性攻撃で、手数による中~遠距離戦を行うのがメインの形態
また、機動力はそこまで高くないが、翼による飛行なども行う事が出来、翼から発生する光の粒『フェアリー・ダスト』による目くらましなども行う事が出来る、トリッキーな戦闘を展開する事が出来る
だが、打たれ弱さは七つの形態の中でもトップクラスであり、攻撃力もそこまで高くない、いわゆる「器用貧乏」感が漂うのが欠点である
決定打に欠け、手数で攻めるタイプなので、チャンスをものにできなければ辛い戦いを強いられる
『タートル・フォース』
【外見】
成人した人間が一人座れる程度の大きさの亀
その甲羅は、ラベンダー色の鱗に覆われ、堅牢な様子を演出している
セブン・フォースの形態の一つ
主に水中を想定した形態だが、陸上でも活動可能である
背中の甲羅による防御力と、鱗から放つビームによる遠隔攻撃が特徴で、バリアを張る能力も持つため、セブン・フォース中屈指の防御力を持つ
また、透明なドーム状の物体を鱗の中に隠しており、これを利用して魔力を収束し放つ『ユグドラシル・レイ』は、
ラギデュースの『トリニティ・ブラスター』に匹敵する破壊力を秘める
そのため、固定砲台の様な運用の仕方になる
欠点は、『ギガンテス・フォース』と同様に、移動速度の遅さが挙げられる
また、その砲台としての機能に特化した形態故に、近接戦の能力が皆無である点も問題である
【戦闘】
『セブン・フォース』による形態変化を活かした戦法で戦う
様々な状況に対応できるいくつもの形態を使い分けるため、どのような状況においてもオールマイティーに戦えるだけの能力を持っている
が、その能力については現状ではまだ判明している事が少ないため、どれほどの戦闘能力なのかは未だ不透明である